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宇宙

142とはずがたり:2008/10/04(土) 18:26:44

宇宙の謎に地下から迫る 岐阜「スーパーカミオカンデ」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008100490161052.html?ref=rank
2008年10月4日 16時11分

 素粒子ニュートリノの観測で知られる東京大の「スーパーカミオカンデ」(SK)がある岐阜県飛騨市の神岡鉱山地下で、宇宙の謎に迫る新研究が続々と始まる。2度目のノーベル賞を目指し、カミオカが熱い。

 富山県境近くの池ノ山(1、368メートル)の神岡鉱山跡津坑口から専用バスで5分ほど潜る。頂上から深さ1000メートルの地下空間。SK近くの坑道の横穴に15メートル四方、奥行き21メートルの空洞が広がる。

 宇宙にある謎の暗黒物質の検出を目指し、東大・神岡宇宙素粒子研究施設長の鈴木洋一郎教授(58)らが来夏、本格稼働させるXMASS(エックスマス)の観測空間だ。空洞内に直径、高さ各10メートルの水槽を設け、蛍光性の液体キセノンを詰めた直径80センチの容器を沈める。感度は世界最高水準。鈴木教授は「世界に先駆けて暗黒物質を捕まえたい」と意気込む。

 暗黒物質は通常の物質の5、6倍も宇宙に存在し、銀河などの形成に重要な役割を果たす。目に見えず電磁波でもとらえられないため、宇宙線や放射性物質などの反応を極力、減らすことが必要。強固な岩盤に守られた神岡鉱山は世界的にも最適な観測地だ。

 大阪大の岸本忠史教授(56)は来夏から、「反物質」の謎に迫る研究を本格化させる。光学レンズに使われているフッ化カルシウムの結晶を詰めた直径、高さ各4メートルの観測装置「CANDLES」を坑道内に設ける。理論上、物質には性質が反対の反物質があるが、宇宙誕生後消滅したとされる。岸本教授は、ニュートリノが放出されない現象の観測から物質創成の謎を追う。

 京都大の身内賢太朗助教(33)は5年後の観測開始をめどに、特殊なガスで暗黒物質が飛来する「軌跡」までとらえる装置を坑道内に設置する。「坑道内で装置を大規模化することで、物質の検出頻度を高め、世界に並ぶ成果を出す」と言う。

 茨城県東海村の日本原子力研究開発機構。ここに建設中の大強度陽子加速器施設「J−PARC」と神岡のSKを使った国際共同研究が来年4月に始まる。

 1周1・6キロの円形の加速器から毎秒1000兆個の人工ニュートリノを放ち約300キロ離れたSKに打ち込む。ニュートリノが姿を変える様子を詳細に観測するのが狙いだ。

 生まれたばかりの宇宙は最小単位である素粒子だけの世界だったとされ、素粒子の性質を突き詰めれば、宇宙形成の解明につながる。担当する高エネルギー加速器研究機構の多田将助教(38)は「ノーベル賞級の成果を出せる」と力を込める。

(中日新聞)
 【神岡鉱山とノーベル賞】 小柴昌俊さん(現東大特別栄誉教授)が1987年、観測装置「カミオカンデ」で超新星爆発によるニュートリノを初めて観測し、2002年、ノーベル物理学賞を受賞。「スーパーカミオカンデ」でニュートリノに質量があることを発見した戸塚洋二さん(今年7月死去)もノーベル賞有力とされていた。


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