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東京都議選スレ

4940チバQ:2015/05/14(木) 23:19:10
■西宮市長選との共通点・相違点
じゃあ、よその首長選挙で同じように若手の無所属候補が争点設定をすれば勝てるかというと、空中戦だけで勝てる程、地方選は甘くない。渋谷は40%、西宮は30%台で低迷し続けているわけで政党や硬い支持基盤のある候補者が本来は最強キャラ。そんな試練を乗り越えた長谷部新区長と今村岳司・西宮市長の共通点は市議会議員として抜群の実績があったことです。

すなわち長谷部さんは3期いずれも、今村さんは4期のうち3回がそれぞれトップ当選を果たしている。国政政党とは距離を置き、ともに政策提案型として「やりたいこと」「ビジョン」がはっきりしていて有権者に評価されていました。もちろん、日頃から地道に有権者との対話、街頭活動などなど「地上戦」もしっかりこなす積み重ねがあるわけです。

渋谷と西宮の相違点を敢えてあげれば選挙構図と準備期間。今村さんは自公民相乗りの現職への挑戦で、市長選までに1年かけて地域を回りまくる等、準備を周到に重ねていました。一方、長谷部さんは与党系、野党系の新人と争う3つどもえの争いで、出馬を決意してから2カ月での短期決戦。ただ、やはりこのあたりは重箱の隅でしょうかねー。無所属で10年以上、地域に根を張り、行政や社会にインパクトを与える政策ビジョン、リーダーシップを発揮していた共通性が、そうした細かい相違点を乗り越えたと思います。

■村上陣営はビジョンが不明、矢部陣営はブランディング失敗
そういう意味では、村上さんは気の毒でした。苦戦が伝えられてきた中盤から、「渋谷初の女性区長に!」で一押しに来たそうですが、裏を返せば、それくらいしか売りが無いことを自白したようなもので有権者に見透かされてしまったんですよ。「輝く女性の政策は外で働く女性を応援するばかりではない」といった保守的価値観に裏打ちされた独自の政策観はありましたが、大ボスの安倍さんが「地方創生」を掲げて地域の自立的発展を促しているご時世に、しかも恵まれた大東京のど真ん中の渋谷で「補助金を引っ張ってきます」的な打ち出し方では、有権者に「このおばさんは、区長になって何をやりたいんだろうか」というパーセプションしか持たせられなかった。

さらに選挙戦終盤にかけ、矢部陣営の急浮上もあって、自民支持層の何割かが離反して長谷部さんに流れたらしく、「“共産主義者”が区政を牛耳るよりはマシ」という現実的な判断に加え、長谷部さんが予想以上に健闘している情勢にバンドワゴン効果が働いたことも長谷部陣営の隠れた勝因です。

矢部陣営に関しては、先日の記事でもお伝えしたことが全て。もしも村上さんとの一騎打ちなら、共産躍進のトレンドを追い風に、投票に行かない無党派の一般有権者にシカトぶっこいてもドーピング戦術で勝てたんでしょうが、「左翼レッテル貼りに必死だな」的なdisりでワタシメに反撃してきた連中のようにウソはついてはダメですわ。そもそも共産党がステルスやってる時点で、民主や維新の支持層に違和感、共産支持層にわかりづらさが出てしまうわけで、有権者パーセプション的にはダメなわけです。

■新区長はどうプロデュースする?
さてさて、記者会見では「これからがスタート」と、気を引き締めた長谷部さん。印象的だったのが、「長谷部区政と言われたくない。渋谷区政でいい」と語ったところでした。「街にいろんなスターが出るように、僕はプロデューサーとして、この街が盛り上がるように頑張りたいと思います」。まさにここが真骨頂ではないでしょうか。

区政運営は、無所属会派の少数与党でのスタートになりますが、もともと、区政の仕掛人としての実績は他党にも一目置かれていますし、桑原区長のようなシニアに「委ねる力」を発動させたコミュニケーション能力がありますので、一部のクソ嫉妬若手区議を除く、良識的な大人の区議さんたちと建設的な政策論議を発揮して、「変わる」を「かたち」にしていくんじゃないでしょうか。

渋谷が変われば東京が変わる。東京が変われば日本は変わる――。
期待しています。ではでは。

新田 哲史
ソーシャルアナリスト/企業広報アドバイザー


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