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東京都議選スレ

1091千葉9区:2009/06/07(日) 18:40:23
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09togisen/rensai/CK2009050302000206.html
東京の岐路<上>新銀行東京 喝采は失望に変わった
2009年5月3日

新銀行東京に再融資を断られた自動車関連会社。受注が急激に落ち込み、資金繰りはがけっぷちだ=4月、東京都世田谷区で(安江実撮影)


 どしゃ降りなのに、傘を差し出してくれる銀行はない。東京・立川にある電気部品メーカーの役員(68)は「資金繰りの見通しが立たない。お先真っ暗」とため息をついた。

 米国発の金融危機を境に、急激な受注減で六千万円あった月商は七割も減った。今年一月以降、六つの銀行に融資を申し込んだが、すべて断られた。

 新銀行東京にも望みを託した。二〇〇五年に四千万円を無担保・無保証で借り、一度の延滞もなく昨年六月に完済した実績もあった。だが、相談窓口の行員は即答した。「担保がないと、融資できなくなりました」

 石原慎太郎知事が二期目の看板政策に掲げ、税金一千億円を投じ設立した新銀行東京。貸し渋りが社会問題化した時流をとらえ、「中小企業の資金繰り支援」という設立理念は喝采(かっさい)を呼び、大やけどをしかねないとの懸念はかき消された。

 「私も大いに期待した」と役員は言う。だが今、喝采は失望に変わった。「担保がある会社にしか貸さないなら、ほかの銀行と同じ。今こそ融資せずに、税金をつぎ込んだ意味などあるのか」

    ◇

 マイナス三九・九。都内中小企業を対象に都が四月実施した調査で資金繰りの悪化ぶりを示す指数だ。五期連続で急激に悪化した。

 「今こそ融資を」という切実な訴えの一方で、新銀行は経営再建のため、融資を縮小させている。〇八年四−十二月の中小企業向け融資は二百六十七件、七十八億円。前年同期に比べ件数で七割減、金額は半減した。

 看板商品だった「無担保・無保証融資」は原則廃止。開業三年で「邦銀トップクラス」を思い描いた新銀行構想は今や夢の跡だ。

 旧経営陣がずさんな融資審査で拡大路線を突き進んだ揚げ句、一千億円を超える赤字を背負った。「適切な監視」に努めるはずの都も歯止めをかけられなかった。

 「失敗は失敗と認めて、必ず立て直す」と、石原知事は先月二十四日の定例記者会見で意欲を見せた。

 だが、赤字の穴埋めに、多額の税金をふいにしたツケは大きい。都議会与党内ですら「店じまい」に向けた軟着陸のシナリオが語られ始めている。

    ◇

 「トンネルの出口は見えず、廃業の危機」。世田谷区にある自動車関連会社の幹部(43)がつぶやいた。「都が追加出資までしたんだから、新銀行には立ち直ってほしい」

 昨年来、新銀行に再融資を何度も打診したが、すべて「ノー」。それでも期待せずにいられないほど、資金繰りはがけっぷちだ。

 都銀には、「新銀行にお願いすれば」と突き放された。

 新銀行東京は、中小企業のための銀行になっているのか−。不況にあえぐ中小企業は、その真価を見極めようとしている。

   ▽   ▽

 東京都議選は、七月三日の告示まで、あと二カ月。首都の未来を決める一票の選択肢はどこにあるのか。都議会の動向がカギを握る争点の現場を歩いた。

<新銀行東京> 2005年4月開業。決算書データを入力して融資の可否を判定するコンピューター審査を活用し、主力の無担保・無保証融資を伸ばしたが、融資先の倒産が相次いで08年3月期に累積赤字が1016億円に拡大。経営再建を支援するため、都は400億円の追加出資を決めた。元行員が関与した不正融資事件も摘発され、08年12月には金融庁が業務改善命令を発動した。


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