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近現代史綜合スレ

710名無しさん:2015/11/12(木) 22:59:51
>>709

 ◇被爆体験と原発事故 核の倫理的抑止力を世界に向けて語れ

 例えば、原爆「投下」という表現。原爆による「攻撃」、「原爆を落とされた」といった表現を避け、「投下」という機械的で中立的な表現にすり替わった。

 被爆の語られ方も然(しか)り。放射能汚染被害の深刻さは十分な言及が行われてこなかった。柴田さんは、その典型的事例として、被爆ルポの原典ともいわれるジョン・ハーシー『ヒロシマ』(1946年『ニューヨーカー』誌掲載)をやり玉に挙げ、空爆前後の落差を詳報することで爆発の威力は印象付けられているが、長期的被害や放射能の影響はわずかにしか語っておらず、あたかも自然災害的な一過性の出来事の如(ごと)く描かれている、と指摘。また、ハーシー本がひな型化し、原民喜、峠三吉ら被爆作家の作品は国際的に認知度が低い、という。

 そして、被爆体験を矮小(わいしよう)化する言説を被爆神話と呼ぶとすれば、それを作り上げてきた責任はまぎれもなく日米両国にある。米国は原爆を正当化するため、日本はその米国の姿勢を結果的にサポートしたために。それは被爆体験の隠蔽であり、大きな犠牲の対価として本来人類が知るべきことを知らせなかった罪における共犯者だという。

 この共犯関係を解消しよう。被爆体験者がいなくなる前に、米国に遠慮せずに体験の真相を語り、国際社会の言論に介入し、交渉、説得すべき時である。日本にしかできない貢献の一つだという。

 2人目は、菅直人氏である。

 2011年に首相を退陣して、はや4年。この間、外遊15回。米国、欧州、台湾、韓国の反原発市民団体から呼ばれ講演、あるいは、各国の原発や最終処分場などを視察して回った。日本国内よりも外国での存在感の方があるようだ。史上最大級の過酷な事故に遭遇し、行政トップとしてその収束作業に当たった人物は、世界を見渡してもそんなにいない。あえて言えば、スリーマイルのカーターとチェルノブイリのゴルバチョフか。


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