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合成樹脂スレッド

1荷主研究者:2004/01/13(火) 00:21
石油化学産業において、合成樹脂は花形の成長部門であった。過去形なのは現在、合成樹脂業界は過剰設備と価格競争から低採算部門へと陥っていることが多いからだが、機能化学品と比べて市場規模が格段に大きく、中国をはじめとした海外需要は伸び続けており、業界の再編が進む合成樹脂は今でも石油化学産業の主力部門であることには間違いないだろう。
四日市の盟友、EGファン氏よりHDPEを中心とした合成樹脂スレッド立ち上げの依頼があったため、喜んでお応えすることとする。

石油化学工業会
http://www.jpca.or.jp/

▽EGファン様より提供の国内のHDPEメーカー
旭化成ケミカルズ(株) のサンテック-HD
日本ポリエチレン(株)のノバテックHD
出光石油化学(株)のIDEMITSU PE
日本ユニカー(株) のNUCポリエチレン
チッソ(株)、丸善石油化学(株) のKEIYO ポリエチ
三井化学(株) のハイゼックス
東ソー(株) のニポロンハード

151荷主研究者:2010/05/20(木) 23:43:47

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100514000041&genre=B1&area=K00
2010年05月14日(金)Kyoto Shimbun
軽くて強い新素材BNF、車体応用へ
京大、京都市、メーカーが研究

 バイオナノファイバーを混ぜ合わせた樹脂のペレット。これを原料に樹脂製品を成型する(京都市下京区・市産業技術研究所工業技術センター)=上=と、軽くて丈夫なBNF複合の樹脂製品(宇治市・京都大生存圏研究所)

 鉄より軽く強度も高い次世代素材「バイオナノファイバー(BNF)」の実用化を研究する京都大や京都市、大手メーカーの産学官共同プロジェクトがこのほど始動した。自動車の軽量化で燃費性能を高めるため、車体への応用を目指す。

 ■性能見定め、試作車開発

 京都大生存圏研究所(京都府宇治市)や京都市産業技術研究所(京都市下京区)をはじめ、製造技術を持つ三菱化学、王子製紙など5者が専門チームを立ち上げた。トヨタ、日産、スズキなど自動車メーカー3社もアドバイザーとして参加している。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から3億7800万円の助成を受けた。

 BNFは、植物の骨格となる繊維成分のセルロースを直径10〜20ナノメートル(ナノは10億分の1)に分解した素材。重さは鉄鋼の約5分の1で、強度は約8倍。植物由来のため廃棄や原料調達が容易といい、自動車や家電、建材向けの新素材として注目を集めている。

 共同研究では、自動車向けの技術応用に取り組む。研究チームは、重さ1・2トンの車のドアや内装材などをBNFの複合樹脂にすると全重量の1割に当たる120キロが減量できると試算。燃費が約1割向上するとしている。

 自動車用の素材は高い水準の安全性や耐久性が必要なため、自動車メーカーが性能の評価や採用可能な部位などを検討し、試作車を開発する方針。

 量産化に向けた研究開発も進める。矢野浩之・京都大生存圏研究所教授が製紙会社や化学メーカーなどとこれまでに取り組んだ共同研究で、BNFを樹脂やゴムに混ぜて強度を高める製造法や量産技術にめどが付いた。量産すればBNFの製造コストは従来の1キロ当たり約1万円から300〜400円に下がる見通しという。

 自動車業界では車体減量につながる新素材の開発競争が活発化している。東レと独ダイムラーは4月に炭素繊維を使った自動車部品の共同開発を発表している。

 矢野教授は「北欧や北米では国を挙げてBNFの研究開発を進めている。日本は高度な機能を発現させる技術で世界をリードしており、軽くて丈夫なうえ、リサイクルもできる自動車部材を早期に実用化したい」と話す。

152荷主研究者:2010/05/27(木) 22:07:34

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200806/05/01202_2125.html
2008年6月5日(木)化学工業日報
クラレ、鹿島でPA9Tモノマー・ポリマー新設備完成

 クラレは4日、鹿島事業所(茨城県)において耐熱性ポリアミド樹脂(PA9T、製品名・ジェネスタ)の新設備が完成、伊藤文大社長も参加し竣工式を開催した。20億円を投じ年産5500トンの重合設備、80億円を投じ主要原料モノマーのノナンジアミン同7000トンを増設したもので、これまでの電気・電子用途以外に自動車用部材、車載用電装部品に展開していく。8月から稼働する。来年度にはジェネスタ事業で100億円、3年後には200億円の売上高規模を目指す。
 [化学総合]

153荷主研究者:2010/05/27(木) 22:12:39

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200806/25/01601_2125.html
2008年6月25日(水)化学工業日報
星光PMC、播磨に粉砕トナー樹脂設備を新設へ

 星光PMCは、播磨工場(兵庫県加古郡播磨町)に粉砕トナー用樹脂設備を新設する。高速複写機向けに需要が高まっているもので、約8億円を投資して導入する。すでに着工しており、今秋にも稼働させる。星光PMCは、印刷インキ・記録材料用樹脂「ハイロス」シリーズを展開し、07年度の樹脂事業は売上高71億1500万円、営業利益2億2600万円の実績を持つ。06年には樹脂生産子会社の星光ポリマーを吸収合併して、経営の効率化と研究開発の連携を強化。ケミカルトナー化、カラー化への対応や、環境対応型の水性樹脂、インクジェット顔料用樹脂の開発を進めている。
 [ファイン/スペシャリティ]

154荷主研究者:2010/05/27(木) 22:18:54

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200809/10/01201_2121.html
2008年9月10日(水)化学工業日報
東ソー、機能性ポリマーとして石油樹脂事業新展開

 東ソーは、石油樹脂事業の強化を進める。製品機能の向上などで先行き事業採算性の上昇が見込めるほか、同業他社の撤退などもあって市場環境も好転しつつある。原料高騰などの厳しい材料もあるものの、付加価値のとれる事業として拡大が見込める状況となってきた。このため、機能材料として新たに位置付ける方向に戦略を転換し、展開を強めていくことにしたもの。今後の状況次第で、供給力の拡大なども進めていきたい考えだ。東ソーは、四日市エチレンセンターの誘導品としてC9系「ペトコール」とC5−C9共重合系「ペトロタック」の石油樹脂を展開している。生産能力は年1万8000トンで、国内有力メーカーの一つ。
 [基礎/石油]

155荷主研究者:2010/05/30(日) 10:49:06

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200810/03/01201_2121.html
2008年10月3日(金)化学工業日報
帝人、使用済みPETボトル入手難で当面BtoB休止

 帝人グループは2日、使用済みPETボトルをボトル用樹脂に再生する「ボトルtoボトル」(BtoB)リサイクルを当面休止すると発表した。PETボトルの入手が困難となり、かつ国内需要の漸減などもあり事業環境が非常に厳しくなっているため。帝人ファイバー・徳山事業所にあるケミカルリサイクル設備は、PETボトルからポリエステル繊維を再生する「ボトルto繊維」リサイクルに転活用する。またボトル用樹脂については高純度テレフタル酸(PTA)を購入し生産を継続する。
 [基礎/石油]

156荷主研究者:2010/05/30(日) 11:23:15

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200904/02/01201_2125.html
2009年4月2日(木)化学工業日報
三菱ガス化学、鹿島に特殊PC樹脂の新設備

 三菱ガス化学は1日、鹿島工場(茨城県)に、特殊ポリカーボネート(PC)樹脂「ユピゼータ EP」の製造設備を新設すると発表した。光学特性に優れた特殊PC樹脂で、従来、樹脂では使用が困難だった光学レンズ材料にも使用可能。すでにパイロット設備、委託生産によりデジタルカメラ向けに販売実績を持つが、商業運転を機に高性能光学レンズ、光学フィルム用途にも展開。将来は増設も視野に入れている。6日に起工式を行い、10年3月には商業運転に入る。投資額、生産能力は明らかにしていない。
 [基礎/石油]

157荷主研究者:2010/05/30(日) 11:23:50

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200904/23/01201_2121.html
2009年4月23日(木)化学工業日報
新第一塩ビ、3拠点への生産体制再構築が完了

 新第一塩ビは、これまで進めてきた一連の生産体制の再構築をすべて完了した。08年3月の高岡工場停止後、これまでに生産設備を撤去、在庫販売も終了し、ペースト塩化ビニル樹脂(PVC)について、愛媛工場へ完全に一本化した。また09年3月までに、愛媛にある2工場のうち、PVCとエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の共重合体などを製造してきた特殊品専用工場を停止し、一連の合理化策をすべてやり遂げた。09年度は、千葉、徳山、愛媛の3拠点へ完全移行体制のもと、前年度に続き厳しい状況が予想される経済環境に臨む。
 [基礎/石油]

158荷主研究者:2010/05/30(日) 11:30:18

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200908/20/01202_2121.html
2009年8月20日(木)化学工業日報
三菱化学、塩ビコンパウンド事業を強化

 三菱化学は塩化ビニルコンパウンド事業を強化する。同社の塩ビコンパウンド製品は国内自動車メーカー向けで過半の市場占有率を有するなど高い競争力がある。今後、国内での需要増は見込めないものの、アジア市場では年率7〜8%成長が見込まれ、中国、タイ、シンガポールに置く拠点で中期的に順次増強していく方針だ。インドにも拠点設置を検討していく。同社は可塑剤、添加剤の配合や製造技術に特徴があり、各国規格にも対応できる強みがある。アジアで最適生産体制を構築し、シェア向上を目指す。
 [基礎/石油]

159荷主研究者:2010/05/30(日) 11:42:33

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200912/22/01201_2121.html
2009年12月22日(火)化学工業日報
新日鉄化学、東都化成のエポキシ樹脂事業を統合

 新日鉄化学は21日、子会社である東都化成のエポキシ樹脂事業を新日鉄化学へ統合すると発表した。企画や開発、営業などを統合対象として製造は除く。2010年4月1日付で実施する。企画機能などを取り込こむことで、新日鉄化学はエポキシ樹脂事業を強化。市場拡大が期待できるアジアでの展開や、電子材料向け樹脂への迅速な対応を目指す。統合は分社型吸収分割によって行う。これにともない東都化成は新日鉄エポキシ製造へと社名を変更。残った製造機能を引き受け、千葉、神戸、三田(兵庫県)の3工場で生産を続ける。
 [基礎/石油]

160荷主研究者:2010/06/06(日) 14:06:54

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201002/04/01402_2121.html
2010年2月4日(木)化学工業日報
ポリプラ、液晶ポリマーの重合能力を5割増強へ

 ポリプラスチックスは3日、液晶ポリマー(LCP)「ベクトラ」の重合能力を増強すると発表した。同社富士工場(静岡県富士市)で新規設備を導入、生産能力を現状の年間1万トンから同1万5000トンに引き上げる。11年末に設備を完成、12年初頭から商業運転を開始する計画。耐熱性に優れるLCPは、フラットパネルディスプレイ(FPD)やパソコン、携帯電話など電気・電子部品を中心に需要が拡大している。同社は、アジアトップメーカーとしておう盛な需要に対応する安定供給体制を確立するとともに、さらなるシェア拡大を目指していく。同社は、アジア市場で約40%のシェアをもつLCPのトップメーカー。
 [自動車/機能材料]

161荷主研究者:2010/06/06(日) 14:07:17

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201002/09/01401_2121.html
2010年2月9日(火)化学工業日報
東洋紡、DICからPBT樹脂事業を譲受

 東洋紡は、エンジニアリングプラスチック事業を拡充する。3月31日付でDICからポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂事業を譲り受けることで合意した。東洋紡は事業譲受により、PBTを含むポリエステル系エンプラ事業を拡大、需要が期待できるハイブリッドカーや電気自動車(EV)など自動車分野での展開を加速する。一方、DICは昨年3月、東洋紡に熱可塑性ポリエステルエラストマー(TPEE)事業を譲渡しており、今回の事業譲渡により、エンプラ事業ではポリフェニレンサルファイド(PPS)へ経営資源を集中する。
 [自動車/機能材料]

162荷主研究者:2010/06/06(日) 14:08:10

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201002/18/01201_2121.html
2010年2月18日(木)化学工業日報
プライムポリマー、高圧法LDPE譲渡などPE再構築

 三井・デュポンポリケミカルとプライムポリマーは、プライムポリマーが高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)「ミラソン」事業を三井・デュポン・ポリケミカルに譲渡することで合意した。譲渡は4月1日の予定。三井・デュポンポリケミカルは譲渡により、生産から販売まで一貫体制で事業を運営する。一方、プライムポリマーはハイヤーアルファオレフィン直鎖状低密度ポリエチレン(HAO・L−LDPE)「エボリュー」増強の方針を固め、近く正式決定する運びとなっており、同製品を軸としてPE事業を再構築する。
 [基礎/石油]

163荷主研究者:2010/06/06(日) 14:13:29

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201004/21/01201_2131.html
2010年4月21日(水)化学工業日報
出光興産、新規軟質PP系材料を千葉で量産

 出光興産は20日、自社開発した新規ポリプロピレン(PP)系材料を量産すると発表した。千葉工場内に年産4万トンの製造装置を建設、まずは紙おむつ用接着剤ベースポリマーとして供給を開始する。弾性不織布原料などでの需要開拓も期待しており、2016年を予定しているフル稼働時には年間売上高100億〜200億円規模の事業に育成したい考えだ。新規の軟質PP系材料の商品名はエルモーデュ(開発名はLMPP)。同社独自のメタロセン触媒を用いて分子の立体規則性をコントロール、結晶性をやや乱し、通常のPPに比べ大幅に柔軟性を高めた。べたつき感のなさやPPとの相溶性に優れるほか、高い熱安定性や溶融時の高流動性、無色透明・無臭などの特徴も兼ね備えている。専用の製造設備は12月から着工し11年11月には完成する予定。
 [基礎/石油]

164荷主研究者:2010/06/06(日) 14:38:31

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201005/26/01201_2121.html
2010年5月26日(水)化学工業日報
東亞合成、カネカからPVC製造を受託

 東亞合成とカネカは、塩化ビニル樹脂(PVC)生産の受委託を開始する。東亞合成が、11年3月末までの事業撤退を決めているヴイテックから、同社川崎工場(神奈川県)にある年12万トン能力のPVC製造関連設備を引き取り、11年4月以降、カネカからPVC生産を受託するもの。これにより、カネカは関東市場と輸出の拡大を図る。ヴイテックは三菱化学と東亞合成のPVC事業統合会社で、川崎工場は、東亞合成の川崎工場内に位置する。ヴイテックとしては11年3月末までに停止するものの、その後については東亞合成が、PVC設備のいかんにかかわらず、関東の拠点として残す方向で検討していた。

 その結果として今回、東亞合成は、11年3月末までにヴイテックの川崎工場からPVC製造関連設備を引き取ることを決めた。11年4月以降、カネカのPVCの受託製造のみを行っていく。原料の塩化ビニルモノマー(VCM)はカネカが供給する。

 カネカは、高砂工業所(兵庫県)と、鹿島工場(茨城県)に合わせて年43万トン能力のPVC生産設備を保有しているが、川崎で委託生産を開始することで、国内で最大の消費地となる関東での事業拡大を図っていくとともに、おう盛な需要が続くアジアなどへの輸出にも拍車をかける考え。

166荷主研究者:2010/06/20(日) 14:45:56

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100603cbaf.html
2010年06月03日 日刊工業新聞
住友化学、耐衝撃性に優れた有機繊維強化PP開発

 住友化学は耐衝撃性に優れた有機繊維強化ポリプロピレン(PP)を開発した。耐衝撃性はガラス長繊維強化PPに比べて最大で約3倍強く、比重も約25%軽い。これまでもPPは自動車の軽量化部材としてバンパー材やインパネ材などに採用されている。新たに開発した樹脂は、より耐衝撃性を生かせる分野での用途を開拓する方針。2011年ごろに量産化のめどをつける。

 帝人が開発したポリエチレンナフタレート系繊維をPPに均一に分散させることで、従来のガラス長繊維強化プラスチックにはない耐衝撃性と軽さを実現した。約30ミクロンの有機繊維がPP中に均一に混ぜ込まれており、和紙に近い断面を持つという。繊維とPPを混ぜ合わせる技術は住友化学が独自に開発した。

 有機繊維を30%混ぜたものの常温衝撃強度は900ジュール/メートル、同20%では同700ジュール/メートルとなっている。

167荷主研究者:2010/07/06(火) 23:30:59

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100625/bsc1006250503006-n1.htm
2010.6.25 05:00 Fuji Sankei Business i.
宇部興産 スペインで樹脂原料増産 自動車需要の急拡大に対応

 宇部興産は24日、スペインで自動車の内装材などに使う樹脂原料の「ポリカーボネートジオール」(PCD)を増産すると発表した。現地工場に10億円をかけ新規生産設備を導入する。同社はPCDで約35%の世界シェアを持つ最大手。増強により拡大する需要に応えるほか、コスト競争力を向上させたい考えだ。

 全額出資子会社のウベケミカルヨーロッパがスペイン・カステジョン市で運営する工場に、年間3000トンの能力を持つ製造設備を導入する。2012年1月をめどに生産を始め、欧州の自動車部品メーカーなどに供給するほか、南米での販売も視野に入れている。

 宇部興産はスペインのほか、山口県宇部市にもPCD製造拠点を持ち、原料から製造している。現在の年産能力は、日本が2000トン、スペインが3000トンで、増強分の3000トンを加えると合計の能力は8000トンとなり、従来より6割拡大する。

 PCDはポリウレタンの主要原料で、ポリエステルやポリエーテルを原料に使った一般的なポリウレタンよりも耐熱性や耐候性を高められる。このため主に高い耐久性が求められる自動車分野を中心に採用され、シートやダッシュボード、ドアの内装向けに需要が急拡大しているほか、有機溶剤を含まない環境対応型の水性塗料原料としても採用が広がっている。

168樹脂成形品購買担当:2010/07/15(木) 16:30:48
樹脂成型品の購買担当になって2年がたつ者です。08年の第4四半期にナフサ相場が高騰し、それに伴い

成形業者から軒並み値上げ要請がありました。当時は日本全体が値上雰囲気であったため、値上を
認めざるをえない状況でした。

さて、最近になり、また成形業者より値上の要求が多数きております。ナイロン等のエンプラや汎用樹脂
まで要求がきている状況です。

ナフサ相場は08年第4四半期ほどは上昇していない状況ですが、何故、樹脂材料の価格が上昇している
のでしょうか。

素人質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

170荷主研究者:2010/07/19(月) 21:56:00

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100702cbak.html
2010年07月02日 日刊工業新聞
パナ電工と帝人、バイオプラ利用のポリ乳酸樹脂成形材を完成

 パナソニック電工と帝人は1日、高耐熱性バイオプラスチックを用いたポリ乳酸樹脂成形材料「MBA900H」を完成したと発表した。80%と高い植物度を保ちながら、パナ電工の高植物度従来材に比べて成形時間を約半減できる。7月からパナ電工が家電やモバイル機器の筐体向けに販売を始め、2012年度年産1000トンを狙う。

 帝人のバイオプラスチック「バイオフロント」をベースにした。バイオフロントは融点が210度Cと耐熱性が高く、半結晶化時間も従来のポリ乳酸に比べて4分の1以下と成形性に優れる。この特性を生かし、パナ電工のコンパウンド設計・製造技術と組み合わせて完成した。

 これまでポリ乳酸単体のバイオプラスチックの成形には耐熱性や成形時間が長くなるなどの問題があった。改良には石油系プラスチックの配合が必要で、結果として植物度が低くなっていた。

171荷主研究者:2010/07/19(月) 22:14:05
>>168
2008年の第4四半期はナフサが〝短期間〟で異常なまでの高騰をしましたが、現在はその時と比べればもちろんナフサ価格は安くはなっています。それでも昨年の底値からは2倍の高値水準にまで高騰しておりますので、合成樹脂の値上げは避けられない状況だと思います。

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201004/30/01201_4435.html
2010年4月30日(金)化学工業日報
国産ナフサ、1−3月4万7700円に上昇

 第1四半期(1〜3月期)の国産基準ナフサ価格が、1キロリットル当たり4万7700円に決まった。昨年第4四半期の同4万2500円と比べ、約12%に当たる同5200円の値上がり。昨年の第1四半期を底に、4四半期連続で上昇した。また足元では、輸入スポット価格が騰勢を強めており、このままでは第2四半期も上昇することが確実。国内の石油化学品市場では、すでに第1四半期での値上がりに応じた価格修正が決着しつつあるが、スポット価格上昇に対応して、連休明けにも相次いで再値上げが打ち出される可能性が高い。国産基準ナフサ価格は、世界的な資源高を受けて、2004年を境にほぼ右肩上がりで上昇してきた。08年第3四半期には同8万5800円のピークをつけたが、世界同時不況を受けて09年第1四半期には同2万7000円にまで急落した。その後、再び値上がりに転じて、今回では底値の2倍水準にまで達している。
 [基礎/石油]

172樹脂成形品購買担当:2010/07/21(水) 08:07:03
ご回答ありがとうございます。
08年の第4四半期の高騰時に値上げし、その後価格の見直し
を行っておりませんので、やはり価格については様子見ということで
据え置くように交渉をしようと思います。貴重なご意見ありがとうござ
いました。

173荷主研究者:2010/07/24(土) 13:55:36

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201007/06/01201_2121.html
2010年7月6日(火)化学工業日報
帝人デュポン、12年度にもPETフィルム次期増設

 帝人デュポンフィルムは、2012年度にもポリエステル(PET)フィルムを増設する。日本のほか、中国、インドネシアを含めて事業化調査(FS)を開始した。需要が拡大している液晶ディスプレイ(LCD)や太陽電池用フィルムを増産する。生産規模は年間2万トン程度、投資額は100億円規模となる見通し。一方、欧米拠点に続き、日本でも生産体制の見直しに着手する。11年度末までに岐阜事業所(岐阜県安八郡)の老朽設備を停止する方向で検討を進めている。ただ、既存設備の生産性を高めることで全体の供給能力は維持する。構造改革を推し進める一方、次の成長戦略を描くことで事業競争力を高める。

 帝人デュポンフィルムは、PETフィルムの世界大手メーカー。日本をはじめ欧米アジアなど世界6拠点で合弁事業を展開中だが、世界同時不況による需要減退を受け、構造改革に取り組んでいる。昨年、欧州のルクセンブルク工場で一部生産ラインの厚物化と休止を実施。米国では昨年2月にオハイオ州サークルビル工場を閉鎖、さらに今年末までにサウスカロライナ州フローレンス工場を閉鎖し、バージニア州ホープウエル工場とスプルアンス工場の2工場体制とする。欧米の各事業拠点とも10年1〜5月期は最終損益黒字化を果たしており、通期(1〜12月期)でも黒字を確保する見通し。

 欧米に続き、日本でも構造改革に着手する。すでにプロダクトミックスの見直しを進めているが、さらに、岐阜事業所の老朽化設備の停止を検討している。ただ全体の供給能力は、残りの設備の生産性を高めることで、08年同等以上とする方針。停止する設備については、今後の需給を睨みながら、中国やインドネシア工場への移管を判断するとしている。

174荷主研究者:2010/07/24(土) 14:36:27
>>170
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100703/bsc1007030504007-n1.htm
2010.7.3 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人とパナソニック電工 植物由来の家電成形材料を開発

 帝人とパナソニック電工は、植物由来樹脂の割合が高く加工しやすい成形材料を開発した。携帯電話やデジタル家電製品向けを中心に採用が見込まれ、環境意識が高まる中、石油由来の成型材料からの置き換え需要を狙う。

 開発に成功したのは、「MBA900H」。トウモロコシなどを原料とするポリ乳酸を帝人が独自に改良し、耐熱性を高め加工しやすくした上、加水分解性を抑えたバイオ樹脂「バイオフロント」をもとにパナソニック電工が成形材料に仕上げた。

 植物由来樹脂の割合が80%と高い上、耐熱性に優れ加工もしやすいのが特長。植物由来樹脂として代表的なポリ乳酸は耐熱性が低く加工に時間がかかるため、成形材料とするには石油由来の樹脂を大量に配合する必要があった。開発した成形材料は、石油由来樹脂が少なくて済む。

 パナソニック電工は7月から、携帯電話やデジタル家電製品のケース向けを中心に発売を開始。その後、拡販していくことで、12年度にはMBA900Hを含む植物由来樹脂の割合が高い成型材料について、年産1000トン体制を目指す。

 一方、バイオフロントはすでに衣料品や自動車、家電製品などで採用されている。帝人はこれを機に市場開拓を加速させ、11年度には年間5000トン規模、将来的には数万トン規模の生産体制を構築したい考えだ。

175荷主研究者:2010/07/24(土) 14:42:45

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100707cbad.html
2010年07月07日 日刊工業新聞
三菱樹脂、光学透明粘着フィルムの生産能力3倍に引き上げ

 三菱樹脂(東京都中央区、吉田宏社長、03・3279・3700)は、ディスプレーの視認性を高める光学フィルムの生産を増強する。現在は開発用ラインで生産しており能力は明らかにしていないが、約8億5000万円を投じ、生産能力を現状の約3倍にし、量産規模にする。明るい屋外でも画像を見やすくできる同フィルムはスマートフォンなどでの採用が進んでいる。スマートフォン以外の携帯情報端末の普及も見込み供給能力を高める。

 量産化するのは光学透明粘着フィルム「クリアフィット」で、光の乱反射を抑えて視認性を高める。現在、長浜工場(滋賀県長浜市)内で開発用ラインで生産している。既存の建屋内に新ラインを導入する。携帯電話やタッチパネル以外に、電子ブックや屋外の電子看板での採用も見込んでいる。

 三菱樹脂は同フィルムを含めた携帯情報端末・タッチパネル向け素材を電子・産業フィルム事業部の柱に育成する方針。

176荷主研究者:2010/07/24(土) 14:44:35
>>173
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100709cbad.html
2010年07月09日 日刊工業新聞
帝人デュポンフィルム、液晶ディスプレー向け反射シート増産へ

 帝人デュポンフィルム(東京都千代田区、戸田敬二社長、03・3506・4243)は、宇都宮事業所(宇都宮市)でポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム製の液晶ディスプレー(LCD)向け反射シートを生産する検討に入った。

 2011年中にも既存設備で反射シートを製造できるように改造する計画。生産能力は明らかにしていないが、新ラインが稼働すると生産能力は現状比で約30%増える見通し。投資額は5億―10億円を見込む。薄型液晶テレビの普及で、同社の反射シート需要も増加しているため。

 反射シートの国内生産は現在、茨城事業所(茨城県行方市)を主力生産拠点とし、岐阜事業所(岐阜県安八町)でも一部生産している。さらに宇都宮事業所でも生産することで需要増に対応する。同社のLCD向け反射シート世界シェアは約7割あり、生産能力の増強により旺盛な需要に対し供給責任に応える。

177荷主研究者:2010/07/24(土) 14:58:29

http://kumanichi.com/news/local/main/20100716002.shtml
2010年07月16日 熊本日日新聞
菊陽工場に300億円投資へ 富士フイルム

 富士フイルム(東京)は、液晶ディスプレー用の偏光板保護フィルムを生産する全額出資子会社、富士フイルム九州(菊陽町、坂本敏社長)の生産能力を増強すると15日発表した。計300億円を投資。2011年10月までに生産設備改造と新工場建設を進める計画で、新たな雇用などの経済効果も期待される。

 富士フイルム九州は06年10月に第1工場の1ラインでスタートし、現在は3工場6ラインが稼働している。中国などを中心に、40インチ以上の大型液晶テレビの需要が急増。画像を映し出すために光を透過させたり、遮断したりする偏光板の保護フィルムも大型化する必要が出てきた。

 新設備では、従来製品の約1・5倍の幅(1960〜2300ミリ)を持つフィルムを生産する。90億円で第2工場のラインの一つを10年10月までに改造。210億円をかけて敷地内に建設する新工場は、11年10月から稼働する。全体の生産能力は現在の3億3千万平方メートルから4億1500万平方メートルに引き上げる。

 増強に伴う要員計画について、富士フイルム広報部は「人数は未定だが、地元からの採用を視野に検討していく」としている。

 富士フイルムは14日、県庁で立地協定に調印済み。蒲島郁夫知事は「厳しい経済環境下、増設の英断に感謝する」、後藤三雄菊陽町長は「大規模な設備投資は地元経済浮揚の起爆剤になる」と話している。(林田貴広)

178荷主研究者:2010/08/01(日) 21:30:15

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100713cbac.html
2010年07月13日 日刊工業新聞
旭化成ケミ、今秋めどナイロン66樹脂を混練増産

 旭化成ケミカルズは自動車部材などに使うナイロン66樹脂のコンパウンド(混練)を10月をめどに増産する。

 既存設備を生産能力の高い設備に置き換えることで、延岡工場(宮崎県延岡市)での年間生産能力を現状の2万3000トンから3万トン弱に引き上げる。軽量化を求める自動車部材を中心に金属を樹脂に切り替える動きがあり、需要が旺盛になっていることに対応する。設備投資額は旧設備の撤去なども含めて数億円。

 延岡工場の8ラインのうち1ラインを入れ替える。既に撤去を済ませており、これから新ラインを導入する。また同時に、樹脂への混ぜ込みが難しい添加物による複雑な混練にも対応できるようにする。増産に合わせて、同工場内に製品保管用の倉庫も新設した。

179荷主研究者:2010/08/12(木) 22:02:38

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100806/bsc1008061342011-n1.htm
2010.8.6 13:38 Fuji Sankei Business i.
三井化学と帝人、ペットボトル用樹脂事業を統合

ペットボトル原料のPET樹脂を生産する三井化学の岩国大竹工場=山口県和木町

 三井化学と帝人は7日、ペットボトル用の合成樹脂事業を統合すると発表した。2011年4月をめどに合弁会社を設立する。国内で飲料需要が低迷し、安価な海外製品も流入しているためで、事業合理化で競争力の強化につなげる。

 統合するのは飲料ボトル用のポリエチレンテレフタート(PET)の樹脂事業。生産を三井化学に集約し、帝人は設備を休止する。新会社の資本金は約5億円で、三井化学が80%、帝人が20%を出資する。

 飲料ボトル用のPETは三井化学が国内シェア1位で帝人は3位。統合後のシェアは約25%となる。

181荷主研究者:2010/08/13(金) 00:12:06

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100805cbai.html
2010年08月05日 日刊工業新聞
旭化成ケミカルズ、太陽電池封止フィルム用EVA樹脂増産

 旭化成ケミカルズは太陽電池の封止フィルムの原料に使うエチレン酢酸ビニル共重合(EVA)樹脂事業を2012年度に年間販売量1万2000トン規模に育成する。11年4月にEVA樹脂を発売し、2年目で国内シェア20%を獲得する考えだ。太陽電池の生産拡大を踏まえた計画で、国内の封止材大手メーカーなどへの販売を強化する。太陽電池用コーティング材の開発も進めており、シナジーを発揮して太陽電池関連素材での収益拡大を図る。

 旭化成ケミカルズは現在、封止材用のEVAを特定ユーザーにサンプル出荷するなど本格販売に向けた準備を進めている。定期修理にあわせて水島製造所(岡山県倉敷市)内にある高圧法による低密度ポリエチレンの製造設備を改良し、本格生産に移行する。

 太陽電池の増産に伴い、太陽電池モジュールを保護する封止フィルムの需要が急増している。

182荷主研究者:2010/08/20(金) 00:16:55

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100810304.htm
2010年8月10日05時13分 北國新聞
3Dテレビフィルム量産 日本ゼオン、来年10月にも氷見工場

 富山県内に生産拠点を置く日本ゼオン(東京)は9日、3Dテレビの大型画面向けに新型光学フィルムの量産を開始すると発表した。来年10月にも氷見製造所(氷見市)に専用ラインが増設され、年間1千万平方メートルを生産する。新型フィルムを使用すれば、寝転んでも立体映像が鮮明に見える3Dテレビが製作可能となり、同社では、新たな需要の掘り起こしにつなげていく。

 フィルムは、3Dテレビ内部の薄型パネルと専用眼鏡に使用される。3D映像は、左右の目でわずかに異なる像を送り、立体像を見ている錯覚を起こさせる。従来の光学フィルムを使用した3Dテレビでは、両目を水平にしないと画面が乱れたり、暗くなったりする難点があったが、新型フィルムを使用することで解消される。

 ラインへの投資額は50億円前後で、40型テレビに換算すると、2千万台強の供給に対応できる。同社は2014年には40インチのテレビの4割近くが3D仕様となるとみており、「早期に市場へ参入し、高いシェアを獲得したい」(同社広報室)としている。

183荷主研究者:2010/08/20(金) 00:37:09

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201008/12/01401_2121.html
2010年8月12日(木)化学工業日報
東レ、日韓中で光学用PETフィルム増産へ

 東レは、ポリエステル(PET)フィルムの増産体制を整える。同社は2011年5月以降、韓国や中国で新設備の稼働を計画しているが、液晶パネル用途などのおう盛な需要に応えるため、次期増設の検討を開始した。日本、韓国、中国の3拠点を対象に光学用フィルムの増産を予定しており、年内にも詳細を決定し12年の稼働を目指す。世界的にPETフィルム市場が拡大するなか、競合メーカーに先駆けて設備投資を積極的に推し進めることによってシェア拡大につなげる。東レは日本、米国、フランス、マレーシア、韓国、中国の世界6拠点で年間36万トンの生産能力を有するPETフィルムの世界トップメーカー。

 PETフィルムは、食品包装や電気・電子部品、薄型パネル関連の光学材料、コンデンサーなどの工業材料に幅広く用いられている。世界同時不況の影響により、09年の世界需要は推定165万トン(08年は170万トン強)に落ち込んだものの、10年以降は再び年5%程度の成長を維持するとみられている。現在、高い伸びを示しているのが光学用PETフィルム。とくにアジア地域では、韓国の主要液晶メーカーの増産や海外の薄型パネル関連メーカーの進出などにより需要拡大が続いている。

 同社は、情報・通信機材事業の最重要拠点と位置付ける韓国子会社「東レ・アドバンスド・マテリアルズ・コリア(TAK)」に年間1万8000トンの設備を導入、同子会社の光学用フィルムの供給能力を倍増する。さらに、中国の生産合弁会社「儀化東レポリエステルフィルム(YTP)」では日本から同6600トンの設備を移設し、中国で光学用フィルムの現地生産に乗り出す。

184荷主研究者:2010/08/29(日) 11:59:50

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201008/18/01201_2125.html
2010年8月18日(水)化学工業日報
住友化学、千葉・シンガポールでEVA増強へ

 住友化学は、日本とシンガポールでエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)の生産能力を増強する。千葉工場では既存系列の改造によって、1万トン程度の増強を実施。シンガポールのザ・ポリオレフィン・カンパニー(TPC)では低密度ポリエチレン(LDPE)/EVA併産設備を1系列新設する検討を進めている。生産能力は10万〜20万トン規模を想定。両案件とも年内にも意思決定する。EVAは太陽電池の封止材用に需要が急増しており、同社も早急の対応が必要と判断した。2拠点で増強することにより、太陽電池向けシェアを一気に高める。EVAは太陽電池パネルの封止材向けに需要が急激に伸びている。EVAメーカーが限られているのに対し、太陽電池パネルは世界的に増産が計画されていることから、将来の供給に支障が出る可能性が心配されている。

 住友化学は千葉工場とTPCにLDPE/EVA併産設備を保有している。千葉工場の6系列計18万トン能力のLDPE設備のうち、2系列がEVA併産設備。EVAは数万トン規模の生産となっている。設備改造によりEVAの収率を高めることで、1万トン程度の増産を検討している。

 TPCでは、3系列計24万トン能力のLDPE設備のうち1系列でEVAを併産している。現在、併産プラント1系列新設の検討を急いでおり、LDPEと合わせた生産能力は10万〜20万トン規模の想定。投資金額は100億円以上に上るとみられ、完成時期は早くても2013年後半となる。アジア市場では太陽電池材料以外に、スポーツシューズの底材などでも需要増が見込めるため、新系列完成までのつなぎとして、既存系列の手直し増強も視野に入れている。

185荷主研究者:2010/09/04(土) 12:56:07

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201008/24/01401_2125.html
2010年8月24日(火)化学工業日報
クレハ、LiB向け拡大でPVDFを5割増強

 クレハは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)「KFポリマー」の製造設備を増設する。トップシェアを握るリチウムイオン2次電池(LiB)用バインダーをはじめとした各用途で需要が拡大していることを受け、いわき事業所(福島県)に2011年7月稼働予定で1系列を導入。生産能力を現状の年産2700トンから約50%増の4000トンへ引き上げる。投資額は20億円。増設後は速やかにフル稼働を実現できる見通しで、13年にはPVDF関連製品の売上高を100億円規模(現状は約60億円)へ育成する。需要の伸びに対応した設備投資を実施することで、PVDFサプライヤーとしてのプレゼンスを一層確固たるものとする。

 11年4〜5月の定修時に合わせて増設工事を完工し、試運転を経て、7月から量産を開始する。モノマーもポリマー見合いで増強。民生用小型LiB向けの成長に加え、車載や電力貯蔵用定置型電源などの大型LiB向けも急速な需要拡大が見込まれている。現状、同社のPVDFに占めるバインダー向けの比率は60%だが、その比率は一層高まるとみられる。また、水処理膜や太陽電池用バックシート用途も大きく拡大することが見込まれている。

 少なくとも5年後には、同社がターゲットとするPVDFの需要は倍増するとみており、15年にはバインダー向けだけで100億円事業とする方針。中長期的な需要拡大を見据え、次期増設の検討にも着手した。13年末〜14年半ばをめどに新設備を導入したい考えで、最大で年産4000トン規模の設備を立ち上げる。現在、海外立地も含めて検討中で、複数段階に分けての増強や、他メーカーからのモノマー調達など、あらゆる可能性を探っていく。

186荷主研究者:2010/09/04(土) 13:01:44

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100825/bsc1008250502003-n1.htm
2010.8.25 05:00 Fuji Sankei Business i.
クラレ、高機能樹脂の用途開拓 キユーピーのマヨネーズ容器に採用

クラレの高機能樹脂「エバール」が採用されたキユーピーの「キユーピーハーフ」(ディスペンパック)など

 クラレは24日、キユーピーが発売したマヨネーズの小型容器にクラレの高機能樹脂「エバール」が採用されたと発表した。

 キユーピーが20日に発売した低カロリーマヨネーズ「キユーピーハーフ」(ディスペンパック)は、ふたに切れ込みがあり片手で2つに割り中身を絞り出すタイプ。通常のマヨネーズ容器はエバールや同じ素材が採用されているが、「キユーピーハーフ」は酸化しやすく、薄いディスペンパックでは酸素の遮断性能が高いエバールを使っても商品化が難しかった。

 今回、エバールの中でも酸素吸収剤を混ぜ、時間がたっても酸素をまったく通さないより高機能の「APシリーズ」を採用。4カ月が限界だった賞味期限を7カ月に延ばした。

 エバールは現在、食品包装用が7割、自動車のガソリンタンク用が2割、残り1割をその他の用途が占めている。クラレでは今回以外にも用途開拓を加速させ、5年後にはその他の割合を3割まで高め、大半をこれら新用途で占めたい考えだ。

                   ◇
【予報図】

 ■新興国に食品包装・自動車向け需要

 クラレの「エバール」は商標登録名で、正式には「エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH樹脂)」という。透明で気体を遮断できる特性を備え、同社と日本合成化学工業だけが製造している。クラレの売り上げ規模は約400億円。同じ酢酸ビニルから作られ、液晶テレビの偏光板などに使う「ポバール」とともに、経営を支える重要な樹脂製品だ。

 エバールは日本と米国、ベルギーで製造している。販売は先進国が中心だが、今年10月にブラジルのサンパウロで販売拠点を設けるなど、新興国の市場開拓に余念がない。新興国では食品包装材の質がまだ低い上、自動車生産が拡大しており、他の高機能樹脂に比べてもこれら分野での潜在需要は大きいとされている。

 一方、先進国では用途開拓を重視している。ワインで採用が進み軽量化が可能な紙製の容器をはじめ、農業で土壌を覆って農薬の飛散を防ぐフィルム、大幅な省エネが可能な冷蔵庫の断熱材などで採用実績を積み上げつつある。

 クラレは2015年度に販売数量を現在の1.3倍に拡大させたい考え。中国などで需要が拡大するのは確実で、寡占化のメリットもあり「一つ(用途が)当たると大きな数量が出る」(村上敬司取締役常務執行役員)とされるだけに、目標を上回る可能性は大いにありそうだ。(井田通人)

187荷主研究者:2010/09/19(日) 04:25:04

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201009/02/01201_2121.html
2010年9月2日(木)化学工業日報
プライムポリマー、メタロセンPPを本格事業化

 プライムポリマーは、メタロセン触媒を用いた高機能ポリプロピレン(PP)樹脂を事業化する。大阪工場に数千トンレベルの生産能力を確保しており、10年度末までに本格販売に乗り出す。数年後には大阪あるいは市原工場に専用ラインを設置し、5万トン程度の販売量の確保を目指すことにしている。ブランド戦略を確立して、先行メーカーとの差別化を図る考えだ。当面は国内市場中心だが、将来は海外展開も考えており、アジアで成長が見込まれる高機能用途を取り込んでいく。メタロセンPPは、従来のPPに比べて強度、剛性に優れ、厚物シートの薄肉化が可能になる。軽量化ニーズの高い自動車内装材をはじめ家電製品分野、食品包装分野などで需要が広がると期待されている。

 プライムポリマーは、かねてからメタロセンPPの開発を進めてきたが、製品化できるレベルまで上がったと判断して、年初からマーケティング活動に乗り出しサンプル供給を開始している。大阪工場のPPプラントの一部を活用して数千トンレベル供給することができる。

 現在供給しているのはフィルム用途などに用いられるランダムコポリマー製品だが、射出成形用途にも用いることができるホモポリマー製品も近くサンプル供給する方針。1年内には自動車、情報電子分野で需要が見込まれるブロックコポリマー製品も加える。今年度末までに本格販売に乗り出す考えで、メタロセン直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)「エボリュー」同様、ブランド戦略を確立して市場認知度を高め、先行メーカーとの差別化を図っていく。

188荷主研究者:2010/09/23(木) 12:28:12

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201009/03/01201_2121.html
2010年9月3日(金)化学工業日報
三菱化学、国内外で機能性樹脂事業を拡大

 三菱化学は、機能性樹脂事業の拡大を急ぐ。同社の機能性樹脂は事業規模、豊富な品揃えとも国内勢ではトップの位置にあり、海外市場においても存在感を高めている。今後もより幅広いマーケットニーズに応えるべく、新製品開発を強化するとともに、とくに海外拠点における供給能力を強化する。開発、海外展開とも加速するためにM&Aも視野に入れている。現在、数百億円の事業規模、生産能力とも5年間で2倍以上に引き上げる方針で、投資計画の具体化を進める。

 三菱化学は、熱可塑性エラストマー(TPE)、機能ポリオレフィン、塩化ビニルコンパウンドの3つを柱に機能性樹脂事業を構成しており、柔軟性、接着性、易開封性、耐久性などの機能を実現した10以上の製品を揃えている。今期は自動車、電機、産業機械、食品、医療など、ほぼすべての用途で需要が好調で、年後半も勢いは鈍っても崩れることはないと予測している。

 同社は機能性樹脂事業を、エチレンなど原料の競争力に依存せず、かつ同社の高い技術力を生かせる分野として重視しており、中期的にも内外で強化を図っていく。新製品開発を進めるとともに、海外市場展開を加速させる考えだ。新製品開発は、新たな市場ニーズに対応したものや同社保有技術を発展させた製品を想定しており、従来にない機能の実現を目指す。三菱レイヨン、三菱樹脂との連携も強めており、同社の材料を用いた加工製品開発に向けた協議に着手している。

189荷主研究者:2010/09/23(木) 12:37:32
>>99 >>185
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&mode=0&classId=&blockId=9708617&newsMode=article
2010/08/25 09:18 福島民報
クレハ がいわき事業所増強へ 接着剤用樹脂の需要増で

 クレハ(本社・東京)は24日、福島県いわき市錦町のいわき事業所のフッ化ビニリデン樹脂(商品名・KFポリマー)製造設備を増強し、生産能力を平成23年7月までに現在の約1・5倍の年間約4千トンに引き上げると発表した。投資額は約20億円。

 フッ化ビニリデン樹脂は近年、携帯電話やノート型パソコン、ハイブリッド車、電気自動車などに使われるリチウムイオン電池の接着剤用樹脂として需要が急増している。一般産業向けでも太陽電池用バックシートなどで需要拡大が見込まれることから増産で対応する。クレハは昭和45年に日本で初めてフッ化ビニリデン樹脂の生産を開始。現在はリチウムイオン電池向け接着剤で世界シェア7割を誇る。いわき事業所についてはすでに、リチウムイオン電池の主要部材「カーボトロンP」の生産拡大も決まっている。

190とはずがたり:2010/10/26(火) 15:10:49

回路事業、研究所廃止へ 秋田住友ベーク、従業員37人転籍対象
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20101021f

 プラスチック加工大手の住友ベークライト(東京)は10月末までに、子会社の秋田住友ベーク(秋田市、高田暸社長)のフレキシブルプリント回路の海外製造支援部門と研究所を廃止する。赤字解消や事業の効率化が目的で、従業員37人が転籍などの対象となる。

 フレキシブルプリント回路は、携帯電話などに使われる部品。海外製造支援部門は材料や工法の開発などを行っていたが、需要減少などによる赤字解消のため今月末でベトナムの製造拠点に移管する。また10月1日付で、本社直轄の「回路プロセス技術研究所」を廃止。住友ベークライトの宇都宮工場内に研究部門を集約し研究の効率化を図るという。

 秋田住友ベークによると、海外支援部門の従業員24人と関連部門の1人、研究所の従業員12人の計37人が転籍対象。このうち31人は10月以降、住友ベークの宇都宮工場などへ転籍するほか、3人は秋田住友ベーク内の別の部門に異動。残る3人は10月末で退職する。
(2010/10/21 11:12 更新)

191荷主研究者:2010/10/29(金) 00:19:58

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101019/bsc1010190506010-n1.htm
2010.10.19 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱樹脂 再利用可能な塩ビ管を開発

 三菱樹脂は18日、建築物の防火区画で排水に使うリサイクル可能な塩化ビニール管「ヒシパイプ耐火VPα」を開発したと発表した。国土交通省などの認証取得に向け準備を進めており、年内にも建設会社やマンション開発会社向けに販売を始めたい考えだ。

 開発した塩化ビニール管は、三層構造の内部に特殊な無機物を混ぜ込むことにより、火災時に燃えかすが内部をふさいで延焼を防ぐ。また通常の塩ビ管と同じく切断や接着が可能で、しかも軽量なため、工事費を含むトータルコストが従来製品に比べ15〜20%減らせるという。このほか塩ビを素材に採用したことにより、回収して再利用することが初めて可能になった。

 マンションや商業施設では、防火区画の壁や床を貫通する配管に、塩ビ管をモルタルで覆った特殊な管や、鋳鉄管が多く使われている。しかし重いほか、接着などの作業が面倒で、再利用も難しかった。

192荷主研究者:2010/10/29(金) 00:25:44

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101020/bsc1010201738013-n1.htm
2010.10.20 17:36 Fuji Sankei Business i.
住友化学が樹脂の千葉工場増設、“海外生産案”見送り国内対応

 住友化学は20日までに、千葉工場(千葉県市原市)の生産設備を増強する方針を明らかにした。増設するのは自動車のエアバックに使われている「熱可塑性エラストマー(TPE)」と呼ばれる樹脂の生産ライン。自動車用エアバッグの需要は好調に推移しており、韓国など海外の自動車メーカーから引き合いが増えているほか、日本でも従来の運転席正面に設置したエアバックだけでなく側面やひざを守るエアバックを複数搭載した車が増える見通しで、今後も自動車販売台数以上の需要増が見込まれている。

 来年初頭から10億円を投じて設備を拡充し、2012(平成24)年の生産開始をめざす。これにより、同社のTPE生産能力は現在の年1万トンから最大で1万5000トンに向上し、20億円の売り上げ増が見込まれるという。

 今回の千葉工場増設では当初、同社のシンガポール工場で生産する案もあったが、社内で検討した結果「既存の設備をそのまま生かしスピーディに増産できる」という理由で国内投資に軍配が上がった。千葉工場には併設する研究所の所員と合わせて約1300人の従業員がおり、同社は「国内の雇用を守ることにもつながる」とみている。

 同社の米倉会長は政府が9月下旬に設置した国内投資促進円卓会議(議長・大畠章宏経産相)のメンバーで、円の急伸を背景に加速する企業の海外移転に強い懸念を表明しており、経団連会長会社の率先垂範も注目される。

193荷主研究者:2010/11/08(月) 22:29:42

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101018cbaj.html
2010年10月18日 日刊工業新聞
JSR、アートン樹脂の光学特性と耐熱性を向上

 JSRは樹脂の基本構造に新開発の特殊モノマーを使い、シクロオレフィン系樹脂「アートン樹脂」の光学特性を向上させた。実用耐熱性も向上した。同樹脂はもともと透明耐熱性に優れていたが、さらに機能を向上させて用途を拡大する。高画質デジタルカメラの光学機器用レンズ素材のほか、加工して特定の波長をカットする光学フィルターや携帯端末用の極薄位相差フィルムとして拡販する。すでに複数のユーザーでの採用が決まっている。

 光学特性と成形性を生かして、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサー用レンズ素材として訴求する。流動性が高く、非球面レンズも成形しやすい。

 また、同樹脂に添加剤を加えて加工した、特定波長をカットする光学フィルターを開発した。ガラス製赤外線カットフィルターに比べ、薄膜化と軽量化ができ、CMOSセンサーで撮像する際の画像の品質を向上できる。

194荷主研究者:2010/11/08(月) 22:30:18

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101019cbae.html
2010年10月19日 日刊工業新聞
植物エンプラ利用進む−三菱ガス化学、耐熱樹脂開発

 植物由来の原料を使うエンジニアリングプラスチック(エンプラ)の開発・販売が加速している。三菱ガス化学は18日、280度Cの耐熱温度を持つバイオベース・ポリアミド樹脂を開発したと発表した。原料にヒマシ油から抽出したセバシン酸を使い、独自技術で分子構造を最適化した。三菱化学や帝人も植物由来原料の高性能エンプラを販売しており、普及が進んでいる。

 エンプラは自動車のエンジン部品や高耐熱・高耐久性を必要とする電気・電子部品などに使う。三菱ガス化学は自動車部品や電気・電子部品向けに2011年半ばからバイオベースポリアミド樹脂の販売を本格的に始める。植物由来のエンプラの開発・販売は同社としては初めてという。

195荷主研究者:2010/11/08(月) 22:48:46

2010年10月26日(火)化学工業日報
旭化成ケミカルズ、EVA事業化などPE差別化推進

 旭化成ケミカルズは、ポリエチレン事業で差別化戦略を推進する。低密度ポリエチレン(LDPE)ではエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)の事業化を決め、2011年4月から量産を開始する。最大で年6万トンの生産能力を確保することができ、太陽電池封止シート向け需要を狙う。高密度ポリエチレン(HDPE)ではメタロセン触媒による製品を拡大する方針で、機能性フィルム向けに普及させる。同社のポリエチレン製品の出荷量は合計で年間約21万トン。半分程度を差別化グレードに置き換えたい考えだ。

 旭化成ケミカルズは水島事業所(岡山県)にLDPE2系列計12万トン、HDPE3系列計16万トンの能力を保有しており、このうちHDPE1系列4万トンはリーマン・ショック以前から休止中。リーマン・ショック時に6〜7割に落ちた稼働率は徐々に戻ってきたが、現在も全体で90%程度にとどまっている。同社の輸出比率は1割に満たないが、国内ポリエチレンメーカーがアジア市場で競争力を失えば国内市場が一層の激戦になると予測し、製品差別化を急いでいる。

 同社のLDPE設備はチューブラー法8万トン、オートクレープ法4万トン。このうちオートクレープ法による製品はラミネートに適しており、食品包装用低臭グレードと工業用の中密度ラミグレードで市場シェアを得ている。EVAを生産するのは稼働に余裕のあるチューブラー法設備で、11年3〜4月の定修時に酢ビ分を高濃度にするEVA生産のための手直しを行う。チューブラー法で生産したEVAは、封止シートの製法のうちカレンダー成形には流動性の点から不向きとされているが、キャスト法では問題がなく、同社はユーザーから良好な評価を得ている。

196荷主研究者:2010/11/08(月) 23:24:43

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101027/bsc1010270502002-n1.htm
2010.10.27 05:00 Fuji Sankei Business i.
植物由来のバイオ樹脂続々 素材各社、短所克服の製品開発加速

東レとキヤノンが共同開発したバイオ樹脂を使った業務用複合機の外装部品

 素材各社が植物由来の原料を使ったバイオ樹脂の開発を加速している。JSRはトウモロコシなどからとれるポリ乳酸を原料に使った耐衝撃性の高いバイオ樹脂を開発し、バイオ樹脂分野に参入する。三菱ガス化学も耐熱性に優れたバイオ樹脂を開発し、販売に乗り出した。バイオ樹脂は環境負荷が少ない半面、石油由来の製品より耐衝撃性が低く成形しにくいなどの短所があったが、各社がこうした短所を克服する製品を相次ぎ投入し始めたことで、採用拡大によるコストダウンにも弾みがつきそうだ。

 JSRが11月に販売を始めるバイオ樹脂「バイオロイ」は、ポリ乳酸と、熱によって変形する「熱可塑性樹脂」を組み合わせた。両者を混ぜ合わせる際に使う添加剤を新規に開発したほか、混ぜ方も工夫し、ポリ乳酸を使った既存のバイオ樹脂に比べ耐衝撃性を約5倍に高めた。ポリ乳酸の配合率も5〜80%まで変えることができ、幅広い用途や成形方法に対応できるのも特長だ。

 同社では食品包装フィルムや日用品の容器といったバイオ樹脂の採用が進みつつある分野に加え、高い耐衝撃性が求められる自動車の内外装部品や家電製品のケースなどにも採用が見込めるとみている。

 三菱ガス化学は、原料の半分以上にひまし油からとれる化合物を使用し、耐熱性を高めたバイオ樹脂を開発、販売活動に乗り出した。開発した「ポリアミド樹脂」は、分子構造を最適化して耐熱性を高めたほか、融点を300度以下に抑え、成形や加工を容易にした。同社では耐熱性が求められるLED(発光ダイオード)の周辺部材や自動車のエンジン周辺部品などへの採用を見込んでおり、採用が広がれば新潟県と米バージニア州の工場で本格生産することも検討していく考え。

 一方、東レはキヤノンと共同で、バイオ樹脂を使った印刷用複合機の外装部品を開発した。ポリ乳酸を重量比で25%使用。幅640×高さ440ミリ、重さは約1.1キロで、バイオ樹脂を使った従来の外装部品に比べ約11倍の大きさと約6.5倍の重さを実現した。

 キヤノンはこれまでもオフィス向けの複合機でバイオ樹脂を採用していたが、今回の開発により採用機種の拡大を計画している。(井田通人)

197荷主研究者:2010/11/21(日) 14:04:34

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101112/bsc1011120811009-n1.htm
2010.11.12 05:00 Fuji Sankei Business i.
液晶フィルム、増産相次ぐ 昭和電工、三菱樹脂が設備増強

住友化学が台湾の工場で増産する液晶パネル向けの偏光フィルム

 素材メーカー各社が薄型ディスプレー用フィルムの生産を強化している。昭和電工はスマートフォン(高機能携帯電話)向けの試験生産設備を立ち上げ、来年からフィルム分野に本格参入する。三菱樹脂は近く中国・蘇州市に液晶向けの製造販売会社を設立し、現地での生産に乗り出す。中国で液晶パネル工場の建設ラッシュが見込まれ、スマートフォンの普及で新たな需要も期待できるため、各社はフィルムなど電子材料分野に経営資源を積極投入する構えだ。

 昭和電工は、スマートフォンのタッチパネルで入力用に使うフィルムの試験設備を来年6月に大分コンビナート(大分県大分市)で稼働させる。250度の高熱に耐え、透明性も兼ね備えるのが特長で、当初は年10万平方メートルの規模で生産。生産能力の追加増強も視野に入れ、2020年には売上高200億円を目指す。

 同社が薄型ディスプレー向けフィルムの生産に乗り出すのは初めて。眼鏡レンズ向け樹脂の技術を応用できるほか、液晶向けはスマートフォン向けに比べ競合メーカーがまだ少ないこともあり、参入を決めた。

 一方、三菱樹脂はこのほど東京都中央区に資本金85億円の新会社「高新PETFILM投資」を設立。新会社が来年1月に中国・蘇州市でフィルムの製造販売会社を設立し、総額240億円をかけて新工場を13年4月に完成させる。

 中国での生産には台湾樹脂大手の長興化学工業が協力。高新PETFILM投資に長興化学が近く2割を出資し、採用や労務管理など工場運営に関するノウハウを提供する。

 新工場は三菱樹脂の中国における製造拠点としては最大規模となる。同社では、中国で約20カ所の事業拠点を持つ長興化学の協力を仰ぐことで、中国事業を円滑に拡大したい考えだ。

 同社はスマートフォン向けでも6月に長浜工場(滋賀県長浜市)に8億5000万円を投じて製造設備を導入し、太陽光の反射を抑えて視認性を高めるフィルムの生産能力を3倍に高めた。今後はスマートフォン向けを液晶向けに次ぐ主力製品に育てたい考えだ。

 素材メーカーでは住友化学も150億〜200億円をかけて台湾の液晶向け偏光フィルム工場を増強し、生産能力を11年7月に現在の2倍強となる年2700万平方メートルに引き上げる計画だ。

 中国では今後、現地メーカーなどによる新世代の液晶パネル工場が12年ごろまでに相次ぎ稼働し、フィルム需要が拡大する見通し。一方、米調査会社のガートナーによると、スマートフォンの7〜8月の世界販売台数は前年同期比96%増の8053万台と急増している。薄型ディスプレー向けフィルムの生産は合繊メーカーなども手がけており、生産強化の動きは今後も続きそうだ。(井田通人)

198包装コンバーター:2010/11/23(火) 21:40:27
チューブラ法とオートクレイブ法の違いがよく分かりません。
色々調べたのですがなかなか的を得たサイトがないです。

チューブラとオートクレイブの
価格
製法
などの違いを教えて下さい

199荷主研究者:2010/12/02(木) 22:13:04

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101119cbae.html
2010年11月19日 日刊工業新聞
信越ポリマー、0402サイズ電子部品向け搬送用テープ増産

 信越ポリマーは2011年3月までに、0・4ミリ×0・2ミリメートル(0402)サイズの電子部品搬送用キャリアテープの生産能力を現行の2倍以上に増強する。スマートフォン向けに0402サイズのデバイス需要が拡大することに対応するためで、生産子会社の浦和ポリマー(埼玉県久喜市)に、新開発の製造設備を複数台導入する。投資額は明らかにしていない。

 浦和ポリマーに、自社開発した生産効率の高い新規の製造設備を導入する。既存の電子部品向けキャリアテープで採用している合理化技術を応用したのが特徴。

 多機能型のスマートフォンでは現在最小サイズとなる0402サイズのコンデンサーの搭載数が多く、同コンデンサーの需要が急増している。同サイズのキャリアテープの8割がプラスチック製で、同社はこのほとんどのシェアを占めており、増産と生産効率向上でシェアトップの座を強固にする。

200荷主研究者:2010/12/05(日) 15:03:52

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101125caac.html
2010年11月25日 日刊工業新聞
大ガスケミカル、多層フィルムのリサイクル添加剤の用途開拓

 大阪ガスケミカル(大阪市中央区、領木康雄社長、06・6262・3427)は、ポリエチレン(PE)とポリエチレンテレフタレート(PET)を混合可能にする相溶化剤(添加剤)「マリコン」を拡販する。

 樹脂原料として再利用されていない多層フィルムの製造工場に照準を定めて積極提案し、2011年度に2―5カ所の製造工場での採用を目指す。

 通常は水と油のようにPEとPETは混じり合わないが、この添加剤は複数の樹脂と親和する構造を持ち、これら複数の樹脂を均一に微分散させることが可能。このため多層フィルムの物性を低下させずにリサイクルできる。原料に対してマリコンを重量比で1―5%添加することでPEとPETなど、異なる樹脂を混合でき、ペレット化が可能になる。

201荷主研究者:2010/12/05(日) 15:30:52
ほぼ1年前の記事。

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200911/27/01201_2125.html
2009年11月27日(金)化学工業日報
三菱化学、鹿島でOCU設備が稼働開始

 三菱化学は26日、鹿島事業所で建設を進めていたプロピレン製造装置であるオレフィン・コンバージョン・ユニット(OCU)がこのほど稼働開始したと発表した。今後のさらなる需要増が見込まれるプロピレンの自製率向上を図ることが可能になるとともに、同社グループ企業の日本ポリプロが9月に稼働開始したポリプロピレン(PP)新設備への供給が可能になる。今回稼働開始したOCUは、年5万トンのエチレンと同10万トンのブテンを原料に同15万トンのプロピレンを製造する設備。ブテンの一部は鹿島石油から受け取ることになっており、このブテン輸送に関する最終性能検査が25日終了したことから稼働開始を決めた。

202荷主研究者:2010/12/05(日) 15:31:54

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201011/29/01201_2125.html
2010年11月29日(月)化学工業日報
住友化学、サウジにPPコンパウンド生産拠点

 住友化学はサウジアラビアにポリプロピレン(PP)コンパウンド生産拠点を設置した。10月に「スミカ・ポリマー・コンパウンズ・サウジアラビア」を設立。2011年前半に製造設備の建設に着手し、12年半ばの稼働開始を予定している。ペトロラービグのPP設備のうち1系列で自動車材料に適したグレードを生産する方針で、コンパウンド設備に原料を供給する。住友化学のPPコンパウンド拠点は6拠点目となり、サウジ拠点完成後は合計生産能力は13万トンに達する。サウジのPPコンパウンド拠点は東洋インキ製造との合弁。ラービグコンプレックスに隣接するラービグ・コンバージョン・インダストリアルパーク内に設立した。サウジ政府は雇用創設を目的に高付加価値の組立加工型産業の育成に力を入れており、自動車産業もその1つ。

 ペトロラービグでは2系列計70万トンのPPを生産しており、ブロックコポリマーを生産している1系列で自動車向けグレードを生産する方針。数万トン規模を想定しており、コンパウンド設備稼働に間に合わせる。

 同社は東洋インキ製造と合弁で中国、タイ、米国に、東洋インキ製造、伊藤忠商事との合弁で英国、フランスにPPコンパウンド生産拠点を置いている。新興国を中心とする自動車生産の伸びに対応するため各拠点で対応を強化している。中国では珠海の既存拠点での増設とともに、華北地区に設備新設に向けた検討を急いでいる。タイでも1系列増設が課題となっている。

203荷主研究者:2010/12/05(日) 15:32:22

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201011/30/01402_2131.html
2010年11月30日(火)化学工業日報
住友化学、11年度内に有機繊維強化PPサンプル供給

 住友化学は、自動車部品や家電部品などで金属代替を狙う有機繊維強化ポリプロピレン(PP)について、2011年度内に千葉工場でベンチスケールでの生産に移行し、サンプル供給を開始する方針だ。サンプル品により需要家ニーズを取り込み、早期の本格採用につなげていく。有機繊維強化PPは、繊維強化樹脂でありながら比重が1.0程度と極めて軽量。このため金属のほか、他の繊維強化樹脂からの代替でも大幅な軽量化を達成できる新材料として提案活動を強めていく考え。住友化学が開発した有機繊維強化PPは、PPに細さ30マイクロメートルのポリエチレンナフタレート(PEN)繊維を均一に分散させたもの。ガラス繊維強化PPと比較し、30%程度の軽量化を実現しており、繊維の混合比率によっては比重を1.0以下にすることもできる。また射出成形機で成形できる良好な加工性や、ガラス繊維強化PPをしのぐ耐衝撃性を併せ持つ。

204荷主研究者:2010/12/18(土) 14:57:00

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101130cbac.html
2010年11月30日 日刊工業新聞
帝人デュポンフィルム、車向けPETフィルム−内外で販売加速

 帝人デュポンフィルム(東京都千代田区、戸田敬二社長、03・3506・4243)は、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの自動車向け販売を拡大する。海外展開強化のために、取引のある加工メーカーなどを通じて海外自動車メーカーに内外装用材としての提案を開始した。

 国内自動車メーカー向けでは内装材での採用実績が増えていることを訴求して、採用車種・部材を増やす。工業用成型PETフィルムの売り上げは現在1億―2億円の規模だが、2013年には自動車用途を中心に約10億円を目指す。

 帝人デュポンフィルムのPETフィルム「テフレックス」は強度や寸法安定性があり、金属に近い光沢感を付与できる。金属板を用いるのに比べ最大約70%軽量化に貢献するとともに、メッキや塗装工程が必要ないため、環境負荷も小さい。こうした特徴から国内自動車メーカーでの採用が増えているという。

205荷主研究者:2010/12/18(土) 16:51:17

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201012/08/01201_2121.html
2010年12月8日(水)化学工業日報
日本ポリエチ、植物由来PEで豊田通商と販売提携

 日本ポリエチレンは7日、植物由来ポリエチレン(PE)の販売に関し、豊田通商と提携すると発表した。豊田通商がブラジルから輸入するサトウキビ由来のPEについて、テクニカルサービスで協力。さらに植物由来PEベースの製品開発・販売を実施する。両社が販売面で提携するのは、ブラジルのブラスケンが世界で初めて商業化するサトウキビ由来の高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)。ブラスケンがブラジル・トリウンフォ工場で設備を建設しており、年明けにも年産計20万トン設備が稼働する。豊田通商はブラスケンと提携し、日本およびアジア・オセアニア地区で同5万トンの販売を計画、マーケティングを進めている。

 これに対し日本ポリエチレンは、植物由来PEで必要とされる成形支援など各種のテクニカルサービスで協力する。またPEやその成形加工に関するノウハウを活用し、自社でも植物由来PEをベースとした製品の開発・販売を実施、同PEの用途開発を後押しする。

 日本ポリエチレンは、石油由来のPE国内最大手だが、植物由来PEは環境問題に寄与するとともに、PEのもつ可能性向上につながると判断。普及促進に向けて積極的な協力を図っていくことにした。

206荷主研究者:2010/12/18(土) 17:06:06
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036414563/921
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036414563/926
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036414563/961
京葉久保田(住友化学)〜敦賀港(東洋紡)間のISOコンテナによるPEの鉄道貨物輸送の増送も期待できそう。

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201012/09/01201_2125.html
2010年12月9日(木)化学工業日報
東洋紡、敦賀にPETフィルム新ライン導入

 東洋紡は、ポリエステル(PET)フィルムを増産する。敦賀事業所(福井県敦賀市)に工業用の新ラインを1系列導入する方針。生産規模は年間1万トン強、投資額は100億円弱となる見通しで、2012年夏の稼働を目指す。液晶ディスプレイ(LCD)やタッチパネルなど拡大するフラットパネルディスプレイ(FPD)関連需要に対応する。光学用途を中心にPETフィルム市場が拡大するなか、メーカー各社は相次ぎ設備増強に乗り出しており、競争が激化しそうだ。

 同社は、敦賀および犬山工場(愛知県犬山市)でPETフィルムを生産しており、年間7万5000トンの能力をもつ。光学関連で多く使われているのが高透明・易接着性フィルム「コスモシャイン」。同フィルムは表面の滑りやすさと透明性という相反する性能を兼ね備えているのが特徴で、LCD用途を中心に採用が拡大している。同社はこれまで需要の伸びにあわせ供給能力を増やしていたが、既存設備がフル稼働の状態にあることから、敦賀に最新鋭設備を導入する方針。

 新ラインは、同1万〜1万5000トン規模の中・厚物ラインとする計画。干渉ムラを低減した低干渉タイプのコスモシャインなど高機能フィルムの生産を想定しており、LCDやタッチパネル用途を対象に高度化する顧客ニーズに対応する。来年3月までに詳細を決定するとしており、12年夏の稼働を目指していく。

207荷主研究者:2010/12/26(日) 22:42:35

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101206aaas.html
2010年12月06日 日刊工業新聞
三井化学、高機能ポリエチレンのシンガポール生産で企業化調査

 三井化学は食品や生活用品の包装材に使う高機能ポリエチレンの製造設備のシンガポールへの新設について、企業化調査(FS)を始めた。年産30万トン規模のプラント新設を検討しており、投資額は220億―300億円。2014年の商業運転を目指す。アジア地域では中間所得層が増加しており、加工食品や生活用品の需要が拡大。これに伴い強度や透明度、気密性が高い、といった特徴を持つ高性能樹脂の需要増加が見込まれる。

 プラント新設の候補地には、日本を含めたアジアや中東を対象に検討。現時点では投資環境や製品需要地への物流の利便性、カントリーリスクの低さなどからシンガポールを最有力候補としている。

 同社の高機能ポリエチレン「エボリュー」の生産能力は年間30万トンで、国内外で販売量を伸ばしている。販売拠点は日本とシンガポールに加え09年に中国・上海に設置。需要増加を見込み、市場の開拓を急いでいる。

208荷主研究者:2010/12/26(日) 23:22:18

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201012/17/01201_2121.html
2010年12月17日(金)化学工業日報
東洋紡、耐加水分解性PETフィルムを太陽電池向け展開

 東洋紡は、太陽電池のバックシート向け耐加水分解ポリエステル(PET)フィルムの本格展開に乗り出す。敦賀事業所(福井県敦賀市)の既存設備を改造、量産体制を整えた。来年1月から供給を開始する。同フィルムは耐久性、耐熱性、難燃性に優れるのが特徴。同社では現在主流となっているフッ素系フィルムの代替需要を見込んでおり、来年3月には月150〜200トン、将来的に同500トンまで生産量を増やしていく方針。独自のポリマー重合技術とフィルム成膜技術を駆使し開発した耐加水分解PETフィルム「シャインビーム」は、従来のバックシート用PETフィルムと比較して耐加水分解性が約1.5倍。耐熱性や難燃性にも優れ、UL規格の難燃性認証を取得済み。

209荷主研究者:2010/12/30(木) 01:21:42

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101215cbae.html
2010年12月15日 日刊工業新聞
東洋紡、PETフィルムに植物原料−12年めど商品化

 東洋紡は植物由来の原料を用いたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを開発した。ペットボトルのラベルフィルムなどに使用する熱収縮PET系フィルムと、レトルト食品の包装などに用いる二軸延伸PETフィルムを用意した。早期にサンプル出荷を始め、2012年ごろの市場投入を目指す。同社は樹脂では植物由来の原料を用いた商品を取り扱っているが、フィルムでの開発は初めて。

 熱収縮PET系フィルムは、重合や成膜技術により寸法安定性や引っ張り破壊強度など従来の「スペースクリーン」と同等の性能を持たせた。例えば、100度Cの時の収縮率は横が60%強、縦が10%程と従来品とほぼ同じ。また、透明性や光沢にも優れ、これまでと同様に鮮明な多色印刷が可能。

 顧客は従来品からそのまま置き換えられ、既存設備で加工できる。東洋紡は今後、商品化に向け生産コスト削減などに取り組む。

210荷主研究者:2011/01/09(日) 14:21:53

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101227cban.html
2010年12月27日 日刊工業新聞
東洋紡、来春から高融点ポリアミド樹脂を量産−敦賀に設備導入

 東洋紡はバイオマス原料を使った高融点ポリアミド樹脂「バイロアミド」の2011年春からの量産を決め、敦賀ポリマー工場(福井県敦賀市)に専用の連続重合槽を導入した。バイロアミドは環境配慮のためバイオプラスチックを使い、かつ融点を315度Cまで高めた材料。耐熱対策材料として電子部品、自動車部品向けなどでサンプル出荷を進めている。当初能力は年産1000トン、15年3月期をめどに同5000トンに引き上げる。

 バイロアミドは仏アルケマとの共同開発品。非可食バイオマス原料のトウゴマ由来のアミノウンデカン酸を主原料とするバイオプラスチックを使っている。

 バイオマス原料のポリアミド樹脂は、融点の低さがネックだったのを解消したほか、従来品比で吸水性を3分の1程度、衝撃強度を1・3―1・4倍とした。

211荷主研究者:2011/01/30(日) 20:20:38

http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&mode=0&classId=&blockId=9771741&newsMode=article
2011/01/08 09:21 福島民報
クレハ、ペットボトル素材用樹脂 商業生産 米国で4月から

 福島県いわき市に主力工場のいわき事業所を置く大手化学メーカー「クレハ」(本社・東京)は4月から、米国に建設した工場で炭酸飲料のペットボトルの素材などに使われるポリグリコール酸樹脂(PGA)の商業生産に入る。

 PGAはポリエステル樹脂の一種で、酸素や二酸化炭素を透過しにくく、自然界で分解されるなどの特長がある。同社が世界で初めて工業分野での大量生産を可能にする技術を開発した。いわき事業所で実証試験をした後、平成20年から米国・ウェストバージニア州の化学メーカー「デュポン社」の敷地内に工場を建設していた。

 同社によると、当面は米国市場に製品を投入する方針。稼働から2年前後で年間4000トンの生産量、80億円前後の売上高を目指す。

212荷主研究者:2011/01/30(日) 21:02:19

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110115/bsc1101150501008-n1.htm
2011.1.15 05:00 Fuji Sankei Business i.
「ポバール樹脂」 独で増産 クラレ、欧州需要増に対応

 クラレは14日、ドイツの工場で合成樹脂の生産設備を増設する、と発表した。増産するのは接着剤の原料などとして使われている「ポバール樹脂」。投資額はおよそ5800万ユーロ(約64億円)で、2013年4〜6月の稼働を予定している。景気回復に伴い、欧州で需要が増加していることに対応する。新規の設備の年産能力は2万4000トンで、今回の増設によりドイツ工場の能力は9万4000トンに拡大する。

 ポバール樹脂は、1950年にクラレが世界で初めて工業化した合成樹脂で、接着剤原料のほか、紙の加工材料や繊維用の糊など幅広く使われている。同社は現在、岡山事業所(岡山市南区)と新潟事業所(新潟県胎内市)、シンガポール子会社のクラレアジアパシフィックに加えて、独フランクフルトでも子会社のクラレヨーロッパが工場を運営している。今回の増設分を含めると、全世界の年産能力は25万8000トンになる。

213荷主研究者:2011/02/06(日) 13:02:06

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201101/24/01201_2121.html
2011年1月24日(月)化学工業日報
日本ポリケムグループ、高機能化と能力削減を推進

 日本ポリケムグループは、製品の高機能化と生産能力削減を進める。ポリプロピレン(PP)は2012年末までに複数の新規グレードを製品化し、高機能品比率を高める。ポリエチレン(PE)でも既存製品の高機能製品を強化する。一方で競争力の劣るプラントの生産停止も進める方針で、国内需要の縮小や中東製品の本格稼働による需給バランス緩和に対応を進める。親会社間で合意形成を図り、早急に具体案をまとめたい考えだ。日本ポリケムは三菱化学100%出資の持株会社で、PE事業を担う日本ポリエチレン(日本ポリケム58%、昭和電工27.3%、JX日鉱日石エネルギー14.7%)、PP事業を担う日本ポリプロ(日本ポリケム65%、チッソ35%)に出資している。自動車など主要ユーザーの海外生産シフト、コスト競争力ある中東製品の本格稼働により、今後、ポリオレフィン各製品の国内における事業環境はますます厳しくなると予想しており、日本ポリケムグループは3〜5年かけ生産能力削減と製品構成の最適化を図っていく。
 [基礎/石油]

214荷主研究者:2011/02/06(日) 13:03:25

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201101/25/01601_2125.html
2011年1月25日(火)化学工業日報
ADEKA、千葉で樹脂展開材を増強

 ADEKAは24日、千葉工場(千葉県袖ヶ浦市)でポリ塩化ビニルなどの樹脂に使用されるポリエステル系添加剤の生産設備を増設すると発表した。投資金額は15億円で、営業運転の開始は2012年4月を予定している。千葉工場で年間5600トンの生産が可能となる設備増強を行う計画。これによって、グローバルでの供給能力は既存設備に対し4割増の同2万2000トンに拡大する。ポリエステル系添加剤は、塩ビやゴムに添加することで可塑剤としての機能を発揮し、柔軟性、耐移行性、耐抽出性などの機能を付与する。塩ビにおいては添加量の調整により柔軟性をコントロールすることができ、壁紙といった建材、自動車の内外装材、電線被覆材などその用途は多岐にわたる。
 [スペシャリティ]

215荷主研究者:2011/02/27(日) 11:50:58

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110208/bsc1102080505009-n1.htm
2011.2.8 05:00 Fuji Sankei Business i.
液晶テレビ向け需要拡大 日本ゼオンなど光学フィルム国内増産

 化学メーカーなどが液晶ディスプレー向け光学フィルムについて国内での増産に動いている。合成ゴムメーカーの日本ゼオンが7日、福井県敦賀市に新工場を建設すると発表したほか、東レなども生産能力増強に乗り出している。

 国内製造業の空洞化が懸念される中、高い技術力を必要とし、内需が拡大する液晶テレビやスマートフォン(高機能携帯電話)向け部材が生産を下支えしている。

 日本ゼオンは、敦賀市内の工業団地で3万平方メートルの土地を確保。数十億円を投じて3年以内に液晶ディスプレーや有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)に使う光学フィルムの工場を建設する。生産能力などは需要や技術開発の動向を見極めながら決めるが、現地で数十人を採用する計画だ。「(海外生産では)技術が流出してしまう懸念がある」として、富山県に続く2カ所目の拠点新設となる。

 三菱化学が4割を出資する日本合成化学工業は、「OPLフィルム」と呼ぶ偏光フィルム用の部材を増産するため熊本工場(熊本県宇土市)を増強する。60億円を投じて新生産ラインを導入、同工場の年産能力を現在の3000万平方メートルから2012年1〜3月には1.5倍の4500万平方メートルに拡充する。同社は「規模は決めていないが、(現地雇用の)新規採用を視野に入れている」としている。

 東レも反射板や偏光板、タッチパネルの役割を果たすポリエステルフィルムと、表面保護用のポリエチレンフィルムを増産するため、合計100億円弱を投じて12年8月までに三島工場(静岡県三島市)と岐阜工場(岐阜県神戸町)、子会社の中津川工場(同中津川市)を増強する。「主にスマートフォン向け需要を想定している」とし、需要家の増産ニーズに応える。(井田通人)

216荷主研究者:2011/02/27(日) 13:27:49

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110218/bsc1102180503009-n1.htm
2011.2.18 05:00 Fuji Sankei Business i.
クラレ、米でバンパー素材の高機能樹脂増産 車体軽量化に対応

 クラレは17日、自動車のバンパーなどに使われる高機能樹脂、エラストマーの増産に乗り出すことを明らかにした。米テキサス州ヒューストン近郊の工場に2013年をめどに第2生産ラインを新設する方針。生産能力は年1万数千トン、総投資額は約100億円を見込む。

 エラストマーはゴムのような弾性を示す一方、加熱することでプラスチックのように成形できるのが特長。

 燃費向上のため自動車メーカーが車体の軽量化に取り組む中で、バンパーは金属製から樹脂への切り替えが進んでおり、クラレは自動車業界を中心にエラストマーの需要が今後高まると判断した。

 クラレは、接着剤や自動車のフロントガラス用中間膜原料などに使われるポバール樹脂の生産も米国で行う方針で、すでに工場建設用地をテキサス州に確保している。ポバール樹脂は現在、日本とシンガポール、ドイツで生産しており、北米での生産に乗り出すことで、拡大する自動車向けの需要を取り込みたい考えだ。

217荷主研究者:2011/03/06(日) 12:54:52

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820110217cban.html
2011年02月17日 日刊工業新聞
日清紡ケミカル、高機能性改質剤でポリ乳酸樹脂の耐久性を1.5倍向上

 日清紡ケミカル(東京都中央区、恩田義人社長、03・5695・8886)は、高機能性樹脂改質剤「カルボジライト」でポリ乳酸(PLA)樹脂の耐久性を従来品に比べ1・5倍向上させられる製品を開発した。現在、顧客評価を受けており、2011年中の市場投入を目指す。品ぞろえの拡充でユーザーへの提案力の強化、新規用途開拓が見込め、同改質剤事業の拡大につなげる。

 カルボジライトはPLA樹脂やポリエステル樹脂の耐久性などの改質剤として用いる。環境問題の観点から生物資源(バイオマス)由来プラスチックへの関心が高まっており、同社ではこの改質需要も拡大すると見込んでいる。

 今回、分子設計を変更し、PLA樹脂との相性を最適化することで改質剤としての性能を向上させ、PLA樹脂の耐久性を伸ばす。価格は従来品とほぼ同程度。また、PLA樹脂以外のバイオプラスチック向けにも製品を開発し、11年の市場投入を目指す。

218荷主研究者:2011/03/17(木) 23:43:32

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/03/16-862.html
2011年03月16日 化学工業日報
東日本巨大地震 PP 供給能力の36%停止

 ポリプロピレン(PP)の供給に深刻な影響が出ている。日本ポリケムの鹿島4プラント、五井4プラント、川崎1プラントが停止している。生産能力ベースで同社の86%に相当する設備が停止している。サンアロマーも川崎の2系列が停止。一方、プライムポリマー、住友化学の生産設備に影響は出ていない。国内のPP4グループの合計生産能力のうち、36%の設備が停止していることになる。

 日本ポリプロは今年5月と6月に停止する予定の鹿島、五井の各1系列を含め9プラントが停止した。鹿島はプラントに損傷があるほかコンビナートのインフラも打撃を受けたため、同社単独では復旧はできない状況にある。五井は同社プラントに被害はないものの、コスモ石油設備に火災が発生して生産停止が長期化する見通しで、原料調達にめどが立たない。川崎は設備に問題はなく再稼働は可能だが、計画停電による電力ネックの問題がある。

 在庫も3地区に70~80%が集中しており、出荷に影響が出ている。鹿島では道路などが復旧しても使用可能な品質が維持されているかの確認は取れていない。ユーザーからの問い合わせは多いが、当面受注はできない。

 08年の三菱化学・鹿島事業所の火災事故の際には、米国のPPコンパウンド拠点であるマイテックス・ポリマーズからPPコンパウンド、マイテックス・ポリマーズが原料を購入しているエクソンモービルからニートポリマーを調達するなどして、不足分を補った経緯はあるが、今回はまだその検討はしていない。

 プライムポリマーは、三井化学、出光興産コンビナート内の33万8000トン設備に損傷はなかったとしている。しかし、ガソリンの入手難などによる輸送手段に影響が出ているほか、生産設備に損傷が出たユーザーの側で受け入れられない、あるいはキャンセルなどが出ている。注文量に対し出荷量は80%程度となっている。

 サンアロマーの川崎工場の2系列のPPプラントのうち1系列が定修中、1系列が原料が入手できないため停止した。JX日鉱日石エネルギーのエチレン装置は安全性確認のため停止しており、再稼働のめどは立っていない。倉庫の停電などもあり、在庫品の出荷も順調ではない。増強した大分工場は順調だが、もともと在庫レベルが低かったこともあり供給が細るのは避けられない。

 住友化学の千葉地区コンビナートは震災の影響は軽微で、PPプラントも通常通り稼働している。需給に対する影響は甚大と認識しており、代替品の要請があれば前向きに検討したい考え、ただ、堅調な需要を背景に生産余力に乏しく、要望に応じるにしても限界があるとしている。

219荷主研究者:2011/04/03(日) 15:13:48

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/03/30-1021.html
2011年03月30日 化学工業日報
東日本大震災 エポキシ樹脂業界 原料調達懸念広がる 被災に定修重なり

 エポキシ樹脂業界で原料調達懸念が広がっている。主要原料の1つであるエピクロルヒドリン(ECH)の国内工場の多くが震災の影響や定修により停止しているためで、すでに一部の樹脂メーカーが稼働を落として対応に入っている。現在はECHメーカーおよび樹脂メーカーの在庫を用いて生産を続けているが、4月にも定修に入るECH工場があるため、4月には一時的に複数の樹脂メーカーで生産が滞る可能性もありうる。

 エポキシ樹脂は、ビスフェノールA(BPA)とECHを原料に製造される。このうちBPAは、三菱化学の鹿島工場以外は稼働しており、一部メーカーを除いて影響は少ないもよう。一方、ECHは調達に困難が生じ始めている。

 国内ECHの最大手は生産能力の4割を占める鹿島ケミカル。しかし、同社は震災の影響を受けて生産を停止しており、現時点で復旧の見通しは立っていない。また、ダイソーの水島工場や住友化学の愛媛工場は3月中旬から定修に入っている。ダイソーは定修にかかわる人員を増員して水島工場の立ち上げを急いでいるが、それでも立ち上げ予定は4月6日。さらに、国内で唯一稼働しているダイソーの松山工場も4月には定修入りすることになっており、エポキシ樹脂メーカーからは「ECHの調達次第によっては、稼働を抑えざるを得なくなる」との声が聞かれる。

 すでに国外からの原料調達を検討し始めたメーカーもあるが、ECHはアジアでも需給がひっ迫している。近年、大規模増設が相次いだ中国では、排水規制への対応からか稼働率が高まっておらず、今も輸入ポジションにある。市況も高く、こうした原料を使用したエポキシ樹脂市況も高水準のため、「海外からの原料および樹脂調達は今の価格水準では難しい」とみる向きもある。

 エポキシ樹脂メーカー各社は値上げ活動を進めており、一部では1キログラム当たり40円程度で決まり始めているが、「現在の原燃料の価格動向をみると、それでも海外からの輸入はコストが合わないだろう」という。また、防食塗料などの用途は中国品や台湾品でも対応できるとみられるが、特定のグレードが求められる電子材料用途など代替の効かない分野での影響が懸念される。今後、土木・建築需要の高まりも予想されることから、原料の調達体制の整備を急ぐ必要がある。

220荷主研究者:2011/04/03(日) 15:28:11

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/03/31-1030.html
2011年03月31日 化学工業日報
東日本大震災EPS 供給力回復へ、魚箱向けの需要減が課題

 ビーズ法発泡ポリスチレン(EPS、発泡スチロール)は、東日本大震災の影響により停止している鹿島地区の2社・2工場のうち、JSPが鹿島工場を5月中旬にも再稼働させることなどから、ビーズ段階での供給不足懸念は回避される見通しだ。一方、需要は主力用途の水産向けが震災の影響を受け関東以北地域で減少する見通しで、需要家の復興の行方が大きな焦点となってきた。

 EPSは、震災の影響により鹿島コンビナートに立地するJSPとカネカの設備が停止し、供給力が低下している。ただ、両社は全国に複数のEPS拠点を保有しており、鹿島以外の拠点での供給力を増やす対応をとっている。

 JSPは29日、鹿島工場の操業を5月中旬にも再開できる見通しと発表。カネカもJSPと前後して、鹿島のEPS工場を再稼働できると予測されている。このため、各社が保有する製品在庫とあわせ、国内全体の必要量に対する供給力は維持される見通し。

 その一方で、需要減に対する懸念が広がっている。EPSの2010年国内需要は約14万トンで、このうち約半分の6万8000トンが水産(魚箱)向け。震災の影響で東北地方の水産業および地場のEPSモールダーは大きな被害を受けており、EPS需要に与える影響も甚大となりそうだ。

 このためEPSメーカーは、モールダーや水産業関連者の復興を支援し、主力用途の需要回復を後押しするための施策が必要となっており、各社が具体的な対策に乗り出すとみられる。

221名無しさん:2011/04/09(土) 00:58:59
質問です
エポキシ樹脂用硬化剤や機能性樹脂など合成樹脂関連の将来性はいかがでしょうか?
就職活動で上記の製品を製造している会社に興味があるのですが、将来先細りの業界なら
避けようと思っています。
宜しくお願いします。

222荷主研究者:2011/04/09(土) 17:06:55

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/04/01-1055.html
2011年04月01日 化学工業日報
東日本大震災 日本ポリケムグループ 川崎工場で稼働再開へ

 日本ポリケムグループの日本ポリプロは、震災で停止していた川崎工場のポリプロピレン(PP)1系列の稼働を先週末までに再開した。また日本ポリエチレンの川崎工場のポリエチレン(PE)6系列は4月上旬の稼働に向けて準備にはいった。同グループのPPは五井工場、鹿島工場、PEは鹿島工場が停止中で、再開のめどは立っていないが、市場の正常化に向け一歩前進した。

 震災により、日本ポリプロは鹿島、五井(千葉県)、川崎工場のPP9系列計106万トン設備が、日本ポリエチレンは鹿島工場、川崎工場のPE9プラント計64万5000トンが停止した。同グループのPP設備の85%が、PE設備の54%が停止したことになる。

 ただ、大きな損傷を受けた設備はなく、原料供給の回復や輸送設備の復旧などの条件が整えば生産を再開できる状況にある。

 先週末までに川崎工場のPP1系列8万9000トンが生産を再開。また、JX日鉱日石エネルギー川崎工場のナフサクラッカーが稼働再開したことから、PE6系列計32万2000トンについても4月上旬には再開できる見通しとなった。内訳は高密度ポリエチレン(HDPE)2系列計17万7000トン、低密度ポリエチレン(LDPE)3系列計9万5000トン、直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)1系列5万トン。

 残る五井工場のPPは、丸善石油化学のナフサクラッカーの稼動開始を待っている状況。鹿島工場のPP、PEは鹿島コンビナートのバースや発電設備に損傷を受けているため、2カ月程度要する見通しとなっている。

223荷主研究者:2011/04/20(水) 00:34:28

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/04/07-1148.html
2011年04月07日 化学工業日報
住友化学 千葉工場でTPE、EVA増強

 住友化学は、千葉工場で熱可塑性エラストマー(TPE)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)能力を引き上げる。TPEは自動車エアバッグ向け、EVAは太陽電池封止材向けに需要が急増していることに対応するもの。TPEは1系列新設に先月着工し、11年末に完工する予定。投資金額は7億ー8億円程度と見られる。EVAは現在低密度ポリエチレン(LDPE)との併産プラント2系列で生産しているが、装置を改造することでEVA生産量を1万トン程度を増産できるようにする。8月末から始まる定修で実施する。

 TPEは自動車エアバッグのカバー材、シート材、ドア回り材などに使用されている。とくにエアバッグは運転席のほか助手席、後部席、サイドなど装着店数が増えており、TPEの需要も急速に伸びている。

224荷主研究者:2011/04/23(土) 14:36:03

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20110408/201104081005_13533.shtml
2011年04月08日10:05 岐阜新聞
三甲、業界2位の日本プラパレットを買収へ シェア7割に

三甲が買収する日本プラパレットの上田工場=長野県上田市

 プラスチック物流機器製造販売最大手の三甲(瑞穂市本田、後藤甲平社長)が、DIC完全子会社でプラスチックパレット製造販売の日本プラパレット(長野県上田市、山本壮司社長)の全株式を買収し、三甲の完全子会社化する方向で協議していることが7日、分かった。DICのパレット事業の営業権も獲得する方向で、ともに近く合意する見通し。総投資額は100億円規模のもよう。

 プラスチックパレット業界では三甲が約45%の国内シェアでトップ。シェア二十数%で2位の日本プラパレットを子会社化することで三甲は70%近くのシェアを持つことになる。プラスチックパレットの需要は伸びているといい、三甲にとって生産能力、技術力強化を図る狙いがある。

 DICは印刷用インキ製造販売の大手で、2010年3月期の連結売上高は7578億円。日本プラパレットは1984年設立で同期の売上高は80億円。三甲は日本プラパレットと同社ブランド「NPC」を存続させる方針。

225荷主研究者:2011/05/03(火) 00:42:05

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110422/bsc1104220829009-n1.htm
2011.4.22 08:29 Fuji Sankei Business i.
自動車塗料の原料生産を増強 東洋紡、海外需要拡大で

 東洋紡は21日、塗料原料の塩素化ポリプロピレン(PP)の増産に向け、高砂工場(兵庫県高砂市)の生産設備を増強する。投資額は約10億円で、生産能力は1.5倍になる。

 新設備は9月に完成し、10月から稼働予定。PPは自動車バンパーの下塗り塗料の原料などに使われており、今後も海外を中心に需要拡大が見込まれている。

 同社は3年後までにPP事業の海外売上高比率を現在の50%から70%まで引き上げる予定。

226荷主研究者:2011/05/07(土) 16:46:57

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110421/bsc1104210501003-n1.htm
2011.4.21 05:00 Fuji Sankei Business i.
塩ビの復興需要「半年から1年先」 供給体制「心配なし」

 塩ビ工業・環境協会の中原茂明会長(トクヤマ会長)は20日の記者会見で、上下水道管や窓枠などに使われる塩化ビニール樹脂について、東日本大震災の復興需要が出てくる時期は「半年から1年先になるのでは」との見方を示した。中原会長は「今動きがあるのは仮設住宅ぐらい。復興需要が顕著に起きているわけではない」と述べた。

 震災で国内の塩ビ樹脂の生産拠点は、信越化学工業の鹿島工場(茨城県神栖市)とカネカの鹿島工場(同)が被災し、操業停止に追い込まれた。カネカが25日には本格再開できる見通しなのに加え、最大手の大洋塩ビの四日市工場(三重県四日市市)も定期修理を終えたとして、中原会長は「(供給体制に)心配はない」と強調した。また、同日発表した国内の塩ビ樹脂の3月の生産は12万692トンで、前月比で13.2%減、前年比で15.5%減。12万トン台となったのは昨年7月以来だが、関成孝専務理事は「(震災の影響が)心配されたのに比べれば、落ち込みははるかに小さかった」とした。

227荷主研究者:2011/05/15(日) 14:05:36

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820110502cbae.html
2011年05月02日 日刊工業新聞
東洋紡、13年春めど高融点バイオマス樹脂年産の6倍増検討

 東洋紡はバイオマス原料を使った高融点ポリアミド樹脂「バイロアミド」の増産の検討に入った。年間1000トン規模の同樹脂の生産能力を2013年春をめどに最大年6000トンに引き上げ、エンジニアリングプラスチック事業の柱の一つに育てる計画。投資額は50億―60億円の見通し。工場建設地や設備などの詳細な計画を詰め、今夏にも機関決定する。

 立地は11年4月に同樹脂の生産を始めた敦賀事業所(福井県敦賀市)を軸に候補地を選定。工場内で敷地スペースの余裕がある拠点に同樹脂の専用製造工場を設置する。

 バイロアミドはフランスの化学会社アルケマとの共同開発品。非可食バイオマス原料のトウゴマを原料としている。4月に稼働した敦賀事業所の重合設備は少量生産だが、次期投資により事業として本格化する。

228荷主研究者:2011/06/25(土) 23:23:06

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110608/bsc1106080504005-n1.htm
2011.6.8 05:00 Fuji Sankei Business i.
コンクリ要らずの防護壁 三菱樹脂など5社、低コスト新工法開発

新工法による落石用の防護壁=松江市

 三菱樹脂、東京インキなど5社は7日、落石や雪崩から道路や家屋を守る防護壁で新工法を開発し、本格販売を始めると発表した。コンクリートをほとんど使わずに、低コスト・短期間で施工できるのが特徴。東日本大震災の影響で落石危険箇所が増加した東北地方を含め全国に売り込む。東京電力福島第1原子力発電所事故で注目が高まった津波対策への応用も視野に入れている。

 新工法は「ジオバンク工法」と呼び、落石用と雪崩用がある。防護壁は台形立方体で、盛り土の内部に衝撃を効果的に分散する補強材を30センチごとに敷き詰めており、落石用では衝突面に緩衝材を取り付けた。100メートルの高さから、重さ1トンの石を落としたときのエネルギーの4.5倍まで防護できるという。

 大きな落石に対応する防護壁は、コンクリート製の壁や、道路を鉄筋コンクリートでトンネル状に覆うロックシェッドがあるが、高コストなのが難点だった。ジオバンク工法は、部材が軽量で人力である程度構築でき、地盤改良費も低減できるため、ロックシェッドなどに比べ設置コストが半分以下に抑えられ、工期も短縮できるという。

 推計では、落石と雪崩に対応した防護壁で現在12億円程度の市場があり、将来は20億〜30億円程度に拡大するとみられ、5社では5年後に50%のシェア獲得を目指す。

 昨年から試験販売を始めており、第1号の防護壁が今年3月、松江市に設置されている。

 被災地では今後、梅雨や台風などの雨で地盤が緩み、落石の危険性が高まることも想定されており、三菱樹脂などはこうした復興需要を取り込む考えだ。

229荷主研究者:2011/06/25(土) 23:25:54

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110609/bsc1106091731022-n1.htm
2011.6.9 17:30 Fuji Sankei Business i.
東レ、自動車や電子機器向け高機能樹脂を増産

 東レは9日、自動車の電装部品や電子機器などに広く使われる「ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂」の生産能力を増強すると発表した。PPS樹脂の生産拠点である東海工場(愛知県東海市)に40億〜50億円を投じ、年産5000トンの設備を増設する。新興国を中心とした需要増加を背景に、今後も高成長が見込めると判断した。

 増設する設備は2013年1月の操業開始を目指す。これにより、東海工場のPPS樹脂の年間生産能力は現状の1万4000トンから1万9000トンに拡大する。

 PPS樹脂は耐熱性や強度、難燃性に優れた高機能樹脂。ハイブリッド車や電気自動車向け部品のほか、パソコンの部品やボディー、給湯器のバルブなど、自動車や電子機器、住設の分野で採用が拡大している。

 PPS樹脂に添加剤を練り混ぜて機能を高めた「PPS樹脂コンパウンド」の10年の世界需要は約7万5000トンで、今後も年7%以上の成長が見込めるという。需要拡大に対応するため、東レはさらなる増設投資も検討しており、森本和雄取締役は9日の会見で「海外生産も視野に、あらゆる候補地で事業化の可能性を調査している」と述べた。

 東レのPPS樹脂コンパウンドの世界シェアは10年時点で約23%。増産を通じて事業拡大を図り、自動車や電子機器向けを中心に需要を取り込むことで、「13年には3割弱に高めたい」(森本取締役)としている。

230荷主研究者:2011/06/25(土) 23:26:28

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110609/bsc1106091903024-n1.htm
2011.6.9 19:02 Fuji Sankei Business i.
東洋紡、フィルム製造ライン増設

 東洋紡は9日、つるがフィルム工場(福井県敦賀市)でポリエステルフィルムの製造ラインを増設すると発表した。スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット型パソコンの普及に伴い、タッチパネル部品としての需要拡大が見込まれるほか、太陽電池用の部品としても期待が高まっていることなどから増設を決めた。

 新ラインは工業用、包装用ともに製造できるハイブリッド型。生産能力は年間2万2千トンで平成25年10月稼働予定、投資額は約100億円を見込んでいる。

231荷主研究者:2011/07/18(月) 21:18:01

http://www.isenp.co.jp/news/20110707/news05.htm
2011/7/7(木)伊勢新聞
クラボウ新工場建設で調印 知事「県や津の未来広がる」

【協定書を手にする(左から)前葉市長、井上社長、鈴木知事=県庁で】

 【津】繊維メーカー倉敷紡績(本社・大阪市中央区、井上晶博社長)が今月下旬、津市江戸橋三丁目の同社所有地で、太陽光発電や多機能携帯電話(スマートフォン)などに使用される「スーパーエンプラフィルム」を製造する新工場の建設を始めることを受け、県庁で六日、県、津市、同社の調印式があった。

 井上社長、鈴木英敬知事、同市の前葉泰幸市長が出席。鈴木知事は「最先端分野での産業立地。県や津市の未来が広がる」とあいさつ。前葉市長は「昭和十一年から二年前まで、新工場立地予定地にはクラボウの工場があった。津市民からも親しまれている」と述べ、井上社長は「二人に熱いメッセージをもらった。微力だが、地域経済の活性化に協力できれば」と話した。

 同社は約六十億円を投資し、平成二十五年一月までに三つの工場を稼働させる予定で、井上社長は「フィルム事業を県に集中させる」と話した。同時期までに約四十人の従業員を見込んでおり、同社は「10―15%は地元を中心に新規雇用する」としている。

 鈴木知事と前葉市長は四月下旬から五月上旬にかけて大阪市内の倉敷紡績本社を訪れ、企業誘致のトップセールスをしていた。

232荷主研究者:2011/07/18(月) 21:21:10

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110706/bsc1107061707011-n1.htm
2011.7.6 17:05 Fuji Sankei Business i.
丸善石化、一部石油樹脂の生産撤退 震災響く

 丸善石油化学は6日、東日本大震災で被災した千葉工場(千葉県市原市)で、一部の石油樹脂の生産から撤退すると発表した。震災でコンビナート内の燃料バランスが大きく崩れ、石油樹脂の製造装置を再稼働させる見通しが立たないためという。

 撤退する製品は、道路のセンターラインや横断歩道の塗料の原料や、テープの粘着性を高める材料として使われる「C5系石油樹脂」と、紙おむつなど衛生材の接着剤として用いられる「液状石油樹脂」の2つ。

 同工場では、印刷インキ原料をつくるアルコールケトン製造装置が震災翌日の火災で停止。その影響でコンビナート内の燃料が余剰状態にある。石油樹脂の製造装置は震災で目立った損傷はなかったが、稼働させると複製物として燃料を大量に生み出すため、燃料バランスの悪化に拍車がかかることから一部の石油樹脂の生産撤退を決めた。

 同社によると、C5系石油樹脂の年間販売量は約1万トン、液状石油樹脂は約700トン。ともに主力製品ではないという。

233荷主研究者:2011/07/18(月) 21:25:09

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110708/bsc1107081559010-n1.htm
2011.7.8 15:54 Fuji Sankei Business i.
三菱樹脂、清酒向けペットボトル ガラス瓶と同等の品質保持性

 三菱樹脂は8日、酸素などの遮断性を高めて中身を劣化しにくくした清酒用ペットボトルを商品化すると発表した。白鶴酒造(神戸市東灘区)が9月20日に全国発売する「白鶴サケペット辛口」など清酒3製品(いずれも1500ミリリットル入り)で採用する。

 ペットボトルは水や清涼飲料の容器として広く利用されているが、ガラス瓶に比べて外部からの酸素などを通しやすく、中身の劣化につながるため、清酒向けにはほとんど利用されてこなかった。

 三菱樹脂は、薄い炭素膜をペットボトルの内面に蒸着させることで酸素などの遮断性を大幅に向上。中身が蒸発しにくくなり、色やにおいの変化といった品質保持性ではガラス瓶と同等の性能を実現した。重量は58グラムとガラス瓶の約13分の1。地震などで落下しても破損しにくい。

 今後、清酒など酒類向けにこのペットボトルを売り込み、ガラス瓶や紙パックからの代替需要を掘り起こす。また、来年2月をめどに、滋賀県の工場で薄い炭素膜をペットボトルの内面に蒸着させる工程の製造能力を倍増する方針だ。

234荷主研究者:2011/07/18(月) 21:30:22

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820110704cbad.html
2011年07月04日 日刊工業新聞
三菱樹脂、ゼオライト系吸着材を使用した熱交換器を増産

 三菱樹脂(東京都中央区、吉田宏社長、03・3279・3700)は、ゼオライト系吸着材「AQSOA(アクソア)」を使った熱交換器を増産する。欧州の顧客が同熱交換器を使い、発電の排熱で冷房するシステムを近く量産することに対応する。1―2年内に平塚工場(神奈川平塚市)内に量産設備を稼働。需要に応じて増設し、2014年までに月産2000―3000台とする。新ラインの仕様や投資額は今後詰める。

 アクソアは同社独自の吸着材で、これまで利用できなかった80度C以下の低温排熱が利用できるのが特徴。冷凍機に組み込んで使う。一定量の排熱があれば動力なしで冷房でき、省エネルギー化に貢献できる。

 ドイツではコジェネレーション発電の排熱を、同熱交換器を使った冷凍機に利用するシステムが実地試験中。安定的に電力と冷気の両方を供給できる。データセンターや工場向けに一定量の需要が見込めるという。

235荷主研究者:2011/07/18(月) 22:39:03

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110713/bsc1107131446013-n1.htm
2011.7.13 14:45 Fuji Sankei Business i.
売上高6割増、海外比率45%以上に 三菱樹脂の5カ年計画

 三菱樹脂は13日、2011年度から5カ年の新たな中期経営計画を発表した。太陽電池部材やリチウムイオン電池材料など今後の成長が期待できる事業の競争力を高めることで、最終年度の15年度の売上高を10年度実績より62%多い6200億円、営業利益は3.3倍の550億円に引き上げる。中国やアジアでの展開を加速させることで、海外売上高比率も45%以上(10年度実績は37.5%)に引き上げる。

 同社は三菱ケミカルホールディングス(HD)傘下。東京都内で同日記者会見した吉田宏社長は「数値目標は挑戦的だが、高機能な素材や部品を提供するという役割を果たしていく」と強調した。5カ年で設備投資や投融資に1500億円、研究開発投資に500億円を配分する。

 将来の高収益化が見込める太陽電池部材、リチウム電池用のセパレーター(絶縁材)、冷凍機や空調機の部材となる水蒸気吸着材、複合材料の4事業と、炭素繊維や自動車の排ガス処理装置のクッション材として使われるアルミナ繊維などの「高機能成形材」を重点的に伸ばす。10年度実績では営業利益の4分の3以上を光学用フィルムなど高機能フィルムが占めるが、15年度には太陽電池部材など4事業だけで売上高の約10%、営業利益の20%以上を目標とする。

 海外展開では中国やアジアでの事業を拡大。両地域で海外売上高全体の約4割を目指す。

 同社は滋賀県の長浜工場や浅井工場など関西電力管内に主力工場が集中する。全国的な電力不足の影響について、吉田社長は「自家発電設備の活用などで対応すれば、大きな問題にはならない」との見方を示した。

236荷主研究者:2011/08/07(日) 12:31:55

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110720/bsc1107200503004-n1.htm
2011.7.20 05:00 Fuji Sankei Business i.
王子、ポリプロピレンフィルム増産

 王子製紙は19日、グループ企業の王子特殊紙(東京)の滋賀工場(滋賀県湖南市)で、電子部品のコンデンサーに用いるポリプロピレンフィルムの生産設備を増設すると発表した。投資額は約35億円で、2013年1月の完成を予定している。太陽光発電や風力発電などの設備、ハイブリッド車向けのコンデンサーの需要が伸びていることに対応。新設備は年産能力1500トンで、滋賀工場の同フィルムの年産能力を6500トンに引き上げる。

237荷主研究者:2011/08/08(月) 01:27:25

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110726/bsc1107261647016-n1.htm
2011.7.26 16:47 Fuji Sankei Business i.
帝人のポリカ樹脂、自動車向けに注力 仏シトロエンの新型車種に採用

 帝人は26日、子会社の帝人化成が開発した「ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)」が、仏自動車大手、シトロエンの新型車種「DS5」の後部座席側面の窓として採用されたと発表した。自動車業界では、車体軽量化や燃費性能向上への要求が世界的に高まっている。

 PC樹脂はガラスに比べ衝撃に強く軽量なのが特徴で、同社は環境配慮の流れに乗り、ガラスや金属の代替部材として自動車分野での採用拡大に力を入れる構えだ。

 シトロエンのDS5は、4月に中国・上海で開かれた「上海モーターショー」で発表された車種。PC樹脂は、ガラスに比べて衝撃に耐える性能が200倍以上もありながら、重量は2分の1と軽い。透明性や耐久性が高く、ゆがみもないという。

 後部座席側面の窓にPC樹脂を用いた場合、従来のガラスに比べて窓の重量を約20%軽くできる。またプラスチックなので、曲げたり複雑な形状に成形する自由度も高まるという。

 帝人化成は2009年、自動車・航空機分野での事業拡大を一元的に担う部署を新設した。同年末に、自社製のPC樹脂がトヨタ自動車のスポーツカー「レクサスLFA」の後部座席側面の窓などとして採用されたのを皮切りに、自動車分野での採用拡大に注力してきた。海外では、独企業のフリーグラスと組んで展開。これまでに、独ダイムラーやポルシェ、日本のホンダ、スペインのセアトなどの一部車種に採用された実績がある。

 帝人化成によると、PC樹脂は今後も年率5%程度の成長が続き、世界の市場規模は11年の336万トンから、20年ごろには500万トンを超えると予想している。同社は「自動車の内・外装品、家電製品のボディー、タッチパネル向け部材などの用途が期待できる」としており、今後も事業拡大に力を入れる。

238荷主研究者:2011/08/28(日) 14:36:05

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110818/bsc1108181618018-n1.htm
2011.8.18 16:16 Fuji Sankei Business i.
住友化学、自動車向け高機能部材で中国・長春近郊に合弁工場

 住友化学は18日、中国企業との合弁で、自動車のバンパーや内装材として使われる高機能部材「ポリプロピレン(PP)コンパウンド」の製造・販売を行う新会社を設立すると発表した。中国・長春の近郊に新工場を新設、世界最大の自動車市場となった中国で存在感を高めている現地資本の自動車メーカーを中心に売り込みを強化する。

 合弁会社の社名は「吉林省東承住化汽車複合塑料有限公司」。住化と、長春に本拠を置く自動車向け樹脂コンパウンドメーカーが折半出資し、今月12日に設立した。合弁会社が長春の近郊にPPコンパウンドの新工場を建設し、来年1月に操業を始める。年産能力は2万トンで、投資額は約9億円を見込む。

 PPコンパウンドは、PPに合成ゴムなどを混ぜ込んで耐衝撃性や剛性を高めた部材。住化の中国でのPPコンパウンド生産拠点は現在、2006年に生産を開始した珠海にあるが、来年秋に操業を予定している大連と、今回の長春近郊とを合わせ3カ所となり、年産能力は合計5.2万トンに拡大する。

239荷主研究者:2011/09/19(月) 10:45:53

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20110820/201108200944_14708.shtml
2011年08月20日09:44 岐阜新聞
岐阜プラスチック、塩ビ管継手拡充へ 東栄管機を子会社化

 岐阜プラスチック工業(岐阜市神田町、大松利幸社長)は19日、水道資材や配管設備の製造販売を手掛ける東栄管機(東京都世田谷区)の株式の約51%を取得して子会社化した、と発表した。

 株式は8月初旬に取得済みで、19日開かれた東栄管機の取締役会で城清光社長が代表権のない会長に、大松氏が代表取締役社長に就き、新体制をスタートさせた。取得額は非公表。商品や販売網、生産設備を増強し、業容拡大や事業基盤の拡充を図る。

 東栄管機は1965年設立。硬質塩化ビニール管継手を中心に上下水道資材や配管設備、建築資材を扱い、2011年5月期は売上高62億円、経常利益3億円。関市に唯一の工場がある。排水管継手の全国シェアは約20%で、特に200ミリメートル以上の大口径継手の販売量は全国トップ。

 岐阜プラスチック工業は来年3月までに、東栄管機の株式を100%取得して完全子会社化するとともに、グループのリス興業が手掛ける塩化ビニール管継手事業(年商約10億円)を東栄管機に統合。規模拡大と経営の効率化を進め、15年3月までに東栄管機の売上高を100億円に拡大させる計画。従業員192人の雇用は維持する。

240荷主研究者:2011/09/19(月) 12:05:58

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120110822cean.html
2011年08月22日 日刊工業新聞
三菱商事、中央化学をTOB−早期再建へ子会社化

 三菱商事は中央化学に対して株式公開買い付け(TOB)の実施を決めた。

 現在の保有割合は9・37%だが、保有割合で43・57%に相当する877万8000株を大株主から取得し、連結子会社化する。普通株式一株386円で、9月5日から10月19日の30営業日で買い付ける予定。子会社化により、中国での販路拡大や資材調達の効率化などを推進し、早期の再建を目指す。

 中央化学はプラスチック製食品包装容器をてがける。競争激化による業績低迷に加え、ゴルフ場開発投資事業での貸し倒れ損失などにより財務状況が悪化していた。2011年12月期連結業績見通しは売上高が前年比1・4%増の656億円、営業利益が同4・1%減の30億円。TOB成立後も宇川進社長が続投する予定。

241荷主研究者:2011/09/25(日) 16:07:14

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110831/bsc1108311601009-n1.htm
2011.8.31 15:43 Fuji Sankei Business i.
三菱樹脂、リチウム電池部材の産能力2倍に増強 車載向けに狙い

 三菱樹脂は31日、リチウムイオン電池向け部材の「セパレーター(絶縁材)」の生産能力を現在の2倍強に引き上げると発表した。携帯電話やノートパソコン用の小型向けに加え、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)用の車載電向けの需要を狙う。

 生産拠点の長浜工場(滋賀県長浜市)に約25億円を投じて年1500万平方メートル分の生産能力を持つ製造ラインを増設。来夏に操業を始める。同工場では2009年に年産能力1200万平方メートル分のラインを稼働させたが、需要拡大で受けフル操業が続いている。同社では、中期経営計画の最終年度である15年度には計7200万平方メートル分まで生産能力を高める方針。

 セパレーターは、電池の正極と負極の接触を遮断してショートを防ぐ部材。正極材や負極材、電解液と並んで、リチウム電池の主要部材と位置づけられる。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110901/bsc1109010500000-n1.htm
2011.9.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
リチウム電池材料を増産 三菱樹脂、年産能力2倍に

 三菱樹脂は31日、リチウムイオン電池向け材料の「セパレーター(絶縁材)」の生産能力を現状の2倍強に引き上げると発表した。携帯電話やノートパソコンに加え、拡大が見込まれる電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)など車載用の需要取り込みも視野に入れる。

 生産拠点の長浜工場(滋賀県長浜市)に約25億円を投じ、年間生産能力1500万平方メートルの新製造ラインを増設、来年夏に操業を始める。同工場では2009年に年産能力1200万平方メートルのラインが稼働したが、旺盛な需要を受けフル操業が続いている。今回の増強投資により年産能力は現状の2倍強に拡大する。

 セパレーターは、電池の正極と負極の接触を遮断してショートを防ぐ。正極材や負極材、電解液と並んで、リチウム電池の主要材料と位置づけられる。

 同社は13年にも、セパレーター生産で年産1500万平方メートルを追加増強する方針で、中期経営計画の最終年度である15年度には計7200万平方メートルの生産体制を整える。

242荷主研究者:2011/10/10(月) 23:15:36

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110921/bsc1109211630008-n1.htm
2011.9.21 16:28 Fuji Sankei Business i.
クレハが中国に新工場、リチウム電池用接着剤

 クレハは21日、中国・江蘇省に、リチウムイオン電池の製造に必要な接着剤として使われる「フッ化ビニリデン樹脂」の新工場を建設すると発表した。約60億円を投じ、2014年春に稼働を開始する。同社はリチウム電池用の接着剤で世界シェア約7割を握るが、現在はいわき事業所(福島県いわき市)のみで生産しており、中国での増設で旺盛な需要に応える。

 全額出資の製造子会社を12月に設立し、年間生産能力5000トンの新工場を来年夏に着工する。東京都内で記者会見した中谷秀雄常務は「中国はリチウム電池の重要な市場となる見込みで、原料の生産地でもある。電力確保の観点でもふさわしいと判断した」と説明した。

 同社は今年7月、いわき事業所のフッ化ビニリデン樹脂の年産能力を従来の2700トンから4000トンに増強したばかり。中国の新工場が稼働すれば、年産能力は計9000トンとなる。

 同社は、10年度に約60億円だったフッ化ビニリデン樹脂の売上高を、15年度に約160億円に引き上げる計画だ。

245荷主研究者:2011/10/30(日) 00:58:16

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20111006304.htm
2011年10月6日03時00分 北國新聞
大型3Dテレビ向けフィルム専用ライン増設 日本ゼオン

 富山県内に生産拠点を置く日本ゼオン(東京)は、3Dテレビの大型画面向けの新型光学フィルムを量産する。オプテス富山工場氷見製造所(氷見市)で5日、専用ラインの竣 工式が行われた。新型フィルムを使用すれば、寝転んでも立体映像が鮮明に見える3Dテレビが製作可能で、同社では新たな需要の掘り起こしにつなげる。

 専用ラインを用い、年間1千平方メートルを生産できる。氷見製造所を延べ床面積で約4800平方メートル増築し、ラインを導入した。総投資額は約50億円。

 これに伴い、液晶テレビ向けの光学フィルムを作るラインは5つとなった。40型テレビに換算すると、計3千万台強の供給に対応できる。同社では現在、液晶テレビの約1割 が3D仕様と見ている。古河直純社長は「いずれは標準装備になるはず。早期に量産体制を整え、高いシェアを獲得したい」と話した。

 フィルムは、3Dテレビ内部の薄型パネルと専用眼鏡に使用される。3D映像は、左右の目でわずかに異なる像を送り、立体像を見ている錯覚を起こさせる。従来の光学フィル ムを使用した3Dテレビでは、両目を水平にしないと画面が乱れたり、暗くなったりする難点があった。

246荷主研究者:2011/10/30(日) 01:01:46

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111005/bsc1110051559006-n1.htm
2011.10.5 15:57 Fuji Sankei Business i.
クラレ、大画面液晶テレビ向けフィルムを増産 約130億円を投資

 化学・繊維メーカーのクラレは5日、液晶ディスプレー向け部材の「光学用ポバールフィルム」を増産すると発表した。西条事業所(愛媛県西条市)に約130億円を投じて年間生産能力3200万平方メートルの新ラインを増設し、2013年6月に稼働を始める。中国やインド、南米など新興国市場を中心に40インチ以上の大画面液晶テレビの需要が伸びるとみて供給能力を拡大する。

 大画面液晶テレビへの対応を強化するため、新ラインでは業界初となる横幅5メートルクラスの幅の広いフィルムを生産する。

 現在、同部材は西条と倉敷事業所(岡山県倉敷市、年産能力1億平方メートル)で生産。西条の年産能力は6000万平方メートルだが、来年4〜6月の稼働開始を目指し、約50億円を投じて2000万平方メートルの能力増強を進めており、今回の増設分を加えると西条の年産能力は合計1億1200万平方メートルとなり、倉敷を上回る。

 光学用ポバールフィルムは、液晶ディスプレーの基幹部材である「偏光板」のもととなり、同社は世界シェア約8割を握る首位メーカー。

247荷主研究者:2011/12/11(日) 14:52:12

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111115/bsc1111150505011-n1.htm
2011.11.15 05:00 Fuji Sankei Business i.
東ソー南陽事業所で爆発火災 国内の塩ビ樹脂供給に影響も

 総合化学メーカー、東ソーの南陽事業所(山口県周南市)で13日に塩化ビニールモノマーの製造設備が爆発火災を起こしたのを受け、塩ビモノマーを原料とし、水道管や建材などに用いるプラスチック素材「塩化ビニール樹脂」の供給に影響が生じる可能性が出てきた。

 「当面は(供給で)影響が出る」。14日、東京都内で記者会見した宇田川憲一社長はこう述べた。南陽事業所には塩ビモノマーの製造設備が3基あり、生産能力は年120万トンと国内全体の3割強を占める最大拠点。爆発火災が起きた1基は年産能力55万トンと約半分を占め、山口県などから停止命令を受けた。残る2基も法定の定期修理などで現在は停止している。

 東ソーは塩ビモノマーの自社生産に加え、上下水道や電線、建材、日用品、医療機器などに使われる塩ビ樹脂で国内最大手の大洋塩ビ(東京都港区)に68%を出資し子会社としており、「塩ビ関連では国内最大のメーカー」(宇田川社長)だ。

 南陽事業所の塩ビモノマーは、大洋塩ビの千葉県や大阪府にある工場に海路で運び、塩ビ樹脂を生産。だが、今回の事故で「千葉や大阪の工場は稼働を落とさざるを得ない」(江守新八郎常務)といい、国内の塩ビ樹脂の供給態勢に影響が出るのは必至。中国や東南アジアにある東ソーの塩ビ樹脂子会社も原料調達で対応を迫られそうだ。

 塩ビ樹脂は、震災からの復興需要に期待がかかる素材。復興需要が本格化するのは来年以降とみられるが、宇田川社長は「安全第一を大前提に、それまでには間に合うようにしたい」と強調した。

 火災は13日午後3時25分ごろ、山口県周南市の東ソー南陽事業所の「第2塩化ビニールモノマー製造施設」で発生。同社の男性社員1人が死亡した。

248荷主研究者:2011/12/11(日) 15:59:24

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820111117cbav.html
2011年11月17日 日刊工業新聞
東ソー火災事故/塩ビ業界、塩ビモノマー供給不足は回避

 塩化ビニール業界は、東ソー南陽事業所(山口県周南市)で発生した火災事故が塩ビモノマーの国内供給に与える影響について、供給不足など混乱が起きる可能性は低いとの見方でいる。

 南陽事業所の年産能力約120万トンのうち約70万トンが輸出向け。また、塩ビ樹脂の国内年産能力に比べて原料の塩ビモノマーの年産能力が100万トン以上多く、塩ビモノマーの国内供給に余裕があるからだ。経済産業省化学課がまとめた2010年末時点の塩ビモノマーの国内年産能力は約351万トン。同モノマーから製造する塩ビ樹脂の同約211万トンを約140万トン上回っており、塩ビモノマーの供給に余裕がある。

 南陽事業所は三系統の塩ビモノマー製造設備を持つ。火災事故が発生した第二製造設備の年産能力は55万トン。隣接する第三設備は同40万トンとなっている。第一設備は同25万トン。第二、三設備と離れた場所にあるため、被害は少ない。

250荷主研究者:2012/01/02(月) 01:39:31

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820111206cbad.html
2011年12月06日 日刊工業新聞
日本合成化学、食品包装用EVOHを海外で増産

 日本合成化学工業は食品包装材料向けエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)を海外で増産する。2011年12月に米国子会社で、12年夏に英国子会社でそれぞれ年3000トンのラインを増設し、稼働する。

 これにより全社のEVOH生産能力は現状比13%増の年約5万1000トンとなる。欧米で食品の鮮度や風味を維持する高機能包装の需要が拡大しており、供給力の増強で、これを取り込む。

 米国子会社ノルテックス(テキサス州)の生産能力を2万トンから2万3000トンに引き上げる。英ブリティッシュ・ペトロリアムの工場の敷地内でEVOHを生産する日本合成UKは1万5000トンから1万8000トンに増やす。米子会社からは北・南米市場、英子会社からは欧州全体に供給する。日本合成化学工業のEVOH「ソアノール」は、透明性や保香性、バリアー性を高くするように分子設計している。容器などの中間層に利用する。


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