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食品産業総合スレッド

1087荷主研究者:2012/04/15(日) 23:18:21

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120304301.htm
2012年3月4日03時14分 北國新聞
閉鎖後の活用「不透明」 キリン北陸工場

 工場閉鎖をめぐって北陸の自治体や業界関係者が気をもんでいる。白山市のキリンビール北陸工場は撤退から今月で1年半。リクシル(東京)が新日軽から引き継いだ高岡工場(高岡市)は、閉鎖が延期となってから1年を迎える。それぞれ跡地利用、存続時期は未定で、地元経済への影響も懸念される。(牧内祐希、藤岡尭)

 兼六園の約1・4倍に当たる面積約14万7千平方メートルのキリンビール北陸工場跡地。白山市竹松町の現地を訪ねると、緑色の柵越しにだだっ広いさら地が広がっていた。霊峰白山の伏流水で製造したビールを積んだトラックが行き交った道路は残っているが、工場やレストランがあった場所には砂利が敷かれ、一抹の寂しさを感じる。

 キリンホールディングス(東京)が北陸工場を閉鎖したのは2010年9月。不動産を扱う子会社キリンビジネスエキスパート(同)が跡地の売却交渉を続けているが、「売却先は決まっていない。交渉相手の社名は聞いていない」(キリンビール広報)との回答だった。

 広報担当者は、地元白山市の要望と同じく「製造業の誘致を進めたい」と話す。余剰地ができる恐れから「一括売却が望ましい」とも付け加えた。

 北陸工場と同時に閉鎖が決まった栃木工場も売却先が決まっていないという。過去の例では、広島工場は閉鎖6年後に賃貸で商業施設が開業、群馬県の高崎工場は7年後に一括売却が決まった。京都工場は10年以上かかって分割売却された。

 白山市によると、1993(平成5)年5月に稼働した北陸工場の市税はピーク時で、固定資産税と法人市民税を合わせて約2億円。撤退後は土地の固定資産税のみで、約1億8千万円の減額となった。約130人を数えた従業員の市民税も影響を受けたとみられ、市税務課は「財政が厳しい中、正直痛い減額」としている。

 地元では、4月の北陸自動車道白山インターチェンジ(IC)の供用開始で交通の便が良くなることもあり、「今年こそは誘致実現を」と期待する声が多い。過去の閉鎖工場のように首を長くして待つしかないのだろうか。周囲にうっそうと生い茂る草木を見ると、早期誘致を願わずにはいられない。

 高岡工場(高岡市本郷2丁目)について、リクシルは長期の存続はないとするが、具体的な閉鎖時期は「確定していない」(広報部)と歯切れが悪い。

 高岡工場は1957(昭和32)年に操業を開始し、現在は住宅向けアルミサッシ用の押し出し形材を生産する。工場に足を運ぶと、大型トラックが往来し、資材を運ぶフォークリフトがひっきりなしに動いていた。閉鎖を控えた工場とは思えない慌ただしさだ。

 工場閉鎖は建物や生産設備の老朽化などのため、2011年9月に予定していたが、建材需要の回復基調を受けて同年3月、延期が発表された。関係者の間では、閉鎖時期を決めきれないのは、タイ洪水が影響しているとみる向きが大半だ。

 リクシルの子会社で、アルミサッシを生産している「トステム・タイ」は、洪水で冠水して昨年10月に操業を停止。グループ全体の約3割を占める生産分は全て国内で代替し、高岡工場でも引き受けている。タイでは2月中旬に生産を再開したが、リクシルによると、本格稼働は当分先になる見込み。

 高岡市内のアルミ関係者はアルミの押し出しなどに使う設備は水に弱く、修繕に時間がかかるとし「あと1、2年は閉められないだろう」と推測する。

 この状況に困惑するのは高岡市だ。高岡工場が閉鎖すれば、契約社員約170人の雇用 が宙に浮く。跡地利用も重要な問題で、市は「方針を早く示してほしい」(産業企画課) と訴える。

 リクシルは小矢部工場(小矢部市)を増設し、アルミサッシ建材の生産を強化する方針 を打ち出している。これが高岡工場の今後にどう影響するかは不明だが、将来的な小矢部 工場への機能集約に向けた布石とも考えられる。

 半世紀以上続いた工場の閉鎖は、高岡を支えてきたアルミ産業の斜陽を象徴する出来事 だ。地元に光を残す方策を探ってほしい。


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