したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

化学・薬品産業総合スレッド

990荷主研究者:2012/06/03(日) 14:44:24

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2012/05/15-6591.html
2012年05月15日 化学工業日報
【OUTLOOK】カオリン内需 3年で半減

 カオリンの国内需要が減少、わずか3年の間に半減する事態となっている。メイン用途であるコート紙市場の低迷が背景にあり、08年に100万トンあった需要量がリーマンショックを機に年々縮小。11年は震災の影響も受けて50ー60万トンに減少し、今年はさらに「50万トンを割り込む可能性も出てきている」(商社)。2大産地である北米およびブラジルからの輸送コスト増や為替の影響により年内に値上げが打ち出される可能性もあり、そうなれば新たな用途もみいだせないなか、一層の市場縮小も避けられない状況になりそうだ。

50万トン割れの可能性も
 カオリンは天然に産出される含水ケイ酸アルミニウムで、おもにカタログやカレンダー向けなどのコート紙で使用される。しかしコート紙の国内生産量は、リーマンショック以降、広告やカタログなどでの採用減により低迷。カオリンも同紙生産量減にともない需要が縮小し、各扱い商社の推計では09年の需要量は08年時の8割まで減少。11年は50ー60万トンと半減した。国内製紙市場全体が減退しているほか、同紙を使用する紙媒体の電子化が進んでいるため、今年は横ばい、または50万トン割れとさらに縮小することが予想されている。

アジア需要が頭打ち
 経済産業省の生産動態統計によると、08年のコート紙生産量は280万トンだったが、09年は218万トンに減少。11年は震災で大手製紙メーカーの工場が被災したため、208万トンまで下がった。国内製紙市場全体の伸び悩みを見越してメーカー各社は海外輸出戦略を震災以前から進めていたが、アジアなどで全体的に紙需要が頭打ちとなっており、円高も相まって積極化できないのが現状だ。

年内値上げ打ち出しも
 国内で使用されるカオリンは北米とブラジルから産出されたものがほとんどで、現在の市場価格は1キログラム当たり40ー45円で横ばいに推移。北米産は輸送コスト増、ブラジル産は現地通貨のレアル高が懸念されており、年内にコスト増加分が価格転嫁される可能性も否定できない。

 カタログや広告などの電子化が進むなか、コート紙以外の用途開拓もみいだせていないことから、今後円安に転じたとしても震災以前の需要水準に戻るのは厳しいという見通しが大半だ。内需拡大が見込めないなか、今後コート紙をはじめとする国内製紙業界が、停滞する市場からどう脱却していくのかがカオリン市場が活性化するキーポイントになりそうだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板