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化学・薬品産業総合スレッド
868
:
荷主研究者
:2011/07/18(月) 22:38:30
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110713/bsc1107130502002-n1.htm
2011.7.13 05:00 Fuji Sankei Business i.
住友化学、室内向け「光触媒」新技術 塗布フィルムを年内にも発売
住友化学は12日、光が当たると有害物質の分解や汚れの付着防止などの効果を発揮する「光触媒」で、新技術を開発したと発表した。太陽光の入らない屋内で発光ダイオード(LED)照明でも有害物質を分解し、最高レベルの抵抗力を持つウイルスをほぼ死滅させる効果を確認したという。年内にも同技術を採用したフィルムを発売する。住居など室内向けの需要を本格開拓し、2015年度に数十億円の販売を目指す。
光触媒は、紫外線が当たると効果を発揮するタイプが一般的で、主に外壁や窓ガラスなど太陽光の当たる外装材で使われてきた。これまで紫外線が微量に含まれる蛍光灯で効果を発揮する商品はあったが、同社は今回、酸化タングステンに白金を混合した素材を採用することで、紫外線を一切出さないLED照明でも有効な光触媒の開発に成功した。
東京農工大大学院の竹原一明教授と共同で、ガチョウのひなを大量死させるウイルスで、アルコール消毒液や80度での15分間の加熱にも耐える抵抗力を持つ「ガチョウパルボウイルス」を使って実験。開発した光触媒をフィルムに塗布し、白色LED照明を6時間照射したところ、同ウイルスを99.9%以下まで死滅させたという。
同社は室内照明でも効果を発揮する光触媒を08年に開発していたが、商品化には至っていなかった。今回効果が確認できた光触媒はフィルムに塗布した上で、住居や病院・介護施設、学校、商業施設などの内装材向けに展開。「12年度に数億円、15年度に数十億円の販売を目指す」(沖泰行・無機材料事業部チームリーダー)としている。
福島原発事故に端を発した電力不足で全国的に節電志向が高まり、低消費電力と長寿命のLED照明の普及が見込めることも追い風になるとにらむ。
光触媒工業会によると、09年度の光触媒の国内市場は900億円弱で、外装材や道路資材など屋外向けが大半だ。ただ「室内用途が普及すれば飛躍的な市場拡大が見込める」(業界関係者)との声もある。(森田晶宏)
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