[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
1101-
1201-
1301-
1401-
1501-
1601-
1701-
1801-
1901-
2001-
2101-
2201-
2301-
2401-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
化学・薬品産業総合スレッド
854
:
荷主研究者
:2011/06/11(土) 21:17:04
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110530/bsc1105300501001-n1.htm
2011.5.30 05:00 Fuji Sankei Business i.
【復旧から再編へ 石化の試練】(上)鹿島コンビナート、スピード再稼働 生きた火災の教訓
津波の被害を受けた三菱化学鹿島事業所の港湾設備周辺。東日本大震災の発生から約2カ月半が経過した今も、フェンスは倒れたままで、奥にはがれきの山も見える=20日、茨城県神栖市
「最初に被災現場を見たときは復旧のイメージがわかなかったほど壊れていた。約70日でよく立ち上がった」。20日未明、茨城県神栖市の三菱化学鹿島事業所で、東日本大震災で被災し操業を停止していた計2基のエチレン製造設備のうち、1基が再稼働した。エチレン設備の起動は製造現場が最も緊張する瞬間とされるが、梶原泰裕事業所長の表情には安堵(あんど)が広がっていた。
エチレン国内最大
東京から北東約80キロにある鹿島臨海工業地帯。国内最大級の石油化学コンビナートには20社以上が工場を連ね、配管を通じて原材料などをやり取りする。三菱化学鹿島事業所は石化製品の基礎原料となるエチレンで国内最大の生産能力(年82万8000トン)を誇り、コンビナートの心臓部の役割を担う。
その鹿島事業所に大きな被害をもたらしたのは、鹿島港内を襲った高さ6メートル超の津波。原材料の荷揚げや製品出荷に使う岸壁の港湾設備が大打撃を受け、配管は変形するなどして100本近くが使えなくなり、道路もあちこちで陥没。エチレン設備に目立った被害はなかったが、緊急停止したことで固化した化学品が配管内で詰まった。
それでも従業員や協力会社の力を集中させ、「最後の1カ月は突貫工事で彼らに無理強いした」と梶原事業所長はいう。
だが、岸壁では今も傷跡が随所に残る。工事車両が往来する中、地盤補強用の土嚢(どのう)が無数に積まれ、壊れた道路を舗装し直すために砂利道が敷かれている。港湾設備全体で復旧したのは、現状で3割程度にとどまる。
鹿島事業所が製造するエチレンやプロピレンは多くの経路や段階を経て、合成洗剤や農薬、食品包装フィルム、自動車部品、点滴用輸液バッグなど幅広い用途の原料となる。供給責任もそれだけ重大といえる。
いかに早期復旧させるかが問われたが、生かされたのは約3年半前に起きた火災事故の経験や教訓だった。
2007年12月、今回再稼働したのと同じエチレン設備で火災が発生し、協力会社の社員4人が亡くなった。出火した設備は約3カ月にわたり操業できなくなり、同社から原材料を入手して製品をつくる化学メーカーなどへの供給態勢に穴が生じた。
三菱化学の小林喜光社長は「火災事故の経験をもとに、詳細を極めたサプライチェーン(供給網)のリストを作っていたので、今回の震災でも早く対応できた」と強調する。梶原事業所長も現場力向上の手応えをかみしめている。「医療関連など切らしてはいけない品目もある。そういう顧客の存在を知り、供給態勢を築く勘が働いたという意味で、火災事故の学習効果は大きかった」
鹿島事業所の残り1基のエチレン設備は法律で定められている定期修理を行っており、6月末にも再稼働する予定。鹿島コンビナートの各工場では三菱化学の一部再開を受け、本格稼働に向けて歯車が回り始めた。
信越化、JSRめど
三菱化学と道路をはさんで隣接する信越化学工業の鹿島工場は、上下水道管や窓枠などに使われる塩化ビニール樹脂で国内屈指の生産拠点。「肝心の三菱化学のエチレン設備がコンビナート全体の復旧の制約になっている」(秋谷文男副社長)との不満もあったが、手持ちの原材料を使って一部設備の操業を始めており、5月末には通常操業に復帰できる見込みだ。
自動車部品やタイヤに使われる合成ゴムを手がけるJSRの鹿島工場も、原材料のエチレンやプロピレンなどの調達のめどがついたとして、20日に操業を再開。橘高賢治工場長は「停止期間中に合成ゴムの在庫も逼迫(ひっぱく)してきた」と話し、当面はフル稼働を続け在庫を積み増す。
“一蓮托生(いちれんたくしょう)”で機能不全に陥った鹿島コンビナートも、モノづくりの風景を取り戻しつつあり、今秋には震災前の状況に回復できるという。
◇
国内最大のエチレン設備、三菱化学の鹿島事業所が震災から2カ月半で復旧し、鹿島コンビナートも本格稼働に向けて動き出した。ただ、今後のエチレン需給動向をみると、手放しでは喜べない。石化業界の復旧状況と再編の動きを追った。(森田晶宏)
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板