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化学・薬品産業総合スレッド

587荷主研究者:2010/03/07(日) 15:03:23

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100305/bsc1003050507007-n1.htm
2010.3.5 05:00 Fuji Sankei Business i.
宇部興産など合繊・化学業界 「空白地帯」ブラジルに拠点

 合繊・化学業界で、ブラジルに販売拠点を設ける動きが広がっている。宇部興産と三井化学が夏までに現地法人を設立するほか、クラレも年内に拠点を置くことを決めた。合繊・化学メーカーの多くは日本から遠いブラジルに拠点を持たず、米国などの拠点を通じ営業活動を行っており、事業規模は同じ新興国の中国やインドに比べはるかに小さい。しかし各社はブラジルの経済が安定し、消費者の購買力が高まっていることから自動車など幅広い分野で素材需要が見込めると判断。販売拠点を橋頭堡に市場攻略を急ぐ。

 宇部興産は、4月にもサンパウロ市に全額出資の販売会社を設立する。スペインの工場から、ナイロン樹脂やその原料の「カプロラクタム」を輸出し、自動車部品や食品包装材、合成繊維の原材料として売り込む。当初の社員数は4、5人で、スペインから派遣する。

 サンパウロ市には、三井化学も全額出資による現地法人を6月に設立する。食品包装用接着剤の原料である高機能樹脂「アドマー」や、自動車用バンパーの成形前材料「ポリプロピレン(PP)コンパウンド」など、世界トップレベルのシェアを持つ製品を中心に販売。人口増加とともに食糧増産の動きが進んでいることから、農業分野でもビジネスを発掘したい考えだ。

 このほか、クラレも年内をメドに販売拠点を設け、自動車部品の原料として需要拡大が見込まれる高機能樹脂「エバール」の拡販を狙う。現地に拠点を置くことで情報収集力を強化するほか、地域密着型のきめ細かい営業活動を行い、製品供給先を開拓する。

 人口減少に伴い日本の内需縮小が避けられない中、合繊・化学各社は新興国を中心に海外市場の開拓を急いでいるが、これまでは同じアジアで欧米メーカーに比べ“地の利”がある中国やインドを最優先してきた。

 しかし一方で中国やインドは現地メーカーが急速に台頭し、競争も激しくなっている。各社は2億人近い人口を抱え、市場の可能性が大きいブラジル進出が、グローバル化を進め、経営を安定させる上で意味があるとみている。自動車向け高機能樹脂の拡販を目指すクラレは「インドに比べ、自動車の価格が高く(素材販売の)利幅が大きい」(川原崎雄一執行役員)と市場性を評価する。同国の市場を攻略できれば南米全体の攻略も視野に入るだけに、事業強化の動きは今後も続きそうだ。


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