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化学・薬品産業総合スレッド

544荷主研究者:2010/01/07(木) 23:52:50

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100107/bsc1001070504001-n1.htm
2010.1.7 05:00 Fuji Sankei Business i.
【新春に語る】三菱ケミカルホールディングス社長 小林喜光さん(63)

 ■新規事業の育成・買収効果追求の年

 −−2009年は逆風に苦しんだ

 「(石油化学製品の基礎原料である)エチレンは年初に生産設備の稼働率が7割まで落ちた。これ以上、下がれば設備を止めるしかない水準で、地獄だった。ただ、4〜6月には回復基調になり、7〜9月期には黒字化できた。中国をはじめアジアの需要が堅調で、秋以降はさらに上向いている。問題は中国の春節(旧正月)明けだが、景気の『気』は気持ちの気。あまり悲観的には考えない。中国やインドは予想以上に旺盛で、数年はこの状況が続く」

 −−汎用の化学品では中東などのメーカーが安さを武器に台頭し、国内設備の過剰感が高まりそうだ

 「今は中国需要が(国内設備を)支えているが、これから中東勢がアジアに出てくるし、国内市場は縮小していく。競争力がない製品は(縮小の)手を打ったが、もう一段打っていく。一方で海外展開を加速する。現在の海外売上高比率23%を早期に30%まで高めたい。そのためにも高機能商品を増やす。医薬品も欧米でもっと売り上げを増やし、内需に依存しない事業構造にしていく」

 −−旭化成と交渉中のエチレン設備統合は、予定していた昨年末の基本合意に達しなかった

 「(統合は)複雑な方程式を解くようなもの。供給責任もあるし、どちらかの設備を止めればよいというものではない。焦る必要はないが、ある時期にはやらざるを得ない。本来は(原油価格が高騰した)07年にしなければならなかったといわれるが、もう待ったなしだ」

 −−次の成長に向けた布石を打っている

 「一つは新規事業の育成。LED(発光ダイオード)照明やエコカー向けのリチウムイオン電池部材を『7大育成事業』として強化している。これらはすべて二酸化炭素(CO2)排出量を減らす有望商品だ。もう一つはM&A(企業の合併・買収)だ。春には(合繊大手の)三菱レイヨンの統合を予定している。レイヨンは昨年、英化学大手のルーサイト・インターナショナルを買収した。今年はこれら買収効果を追求する1年になる」

 −−LEDは部材に加え、欧米での照明器具販売も視野に入れている

 「(記録メディアの)『バーベイタム』ブランドで展開したい。せっかく一般消費者向けのグローバルブランドを持っているので生かしたい。すでに製造委託先も決めた。15年には1000億円規模の事業にしたいと思っている。リチウム電池関連は主要4部材すべてを製造しているが、電池自体を手がけることも否定しない。(収益を追求するため)ブランドを持ち、(素材から最終製品まで)垂直統合で事業展開するのが理想だ」(井田通人)

                   ◇
【プロフィル】小林喜光

 こばやし・よしみつ 東大大学院理学系研究科修了。イスラエル・ヘブライ大学、伊ピサ大学への留学を経て1974年三菱化成工業(現三菱化学)入社。96年三菱化学メディア社長、2006年三菱ケミカルホールディングス取締役などを経て、07年4月から現職。山梨県出身。


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