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化学・薬品産業総合スレッド

499荷主研究者:2009/11/11(水) 23:29:34

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200911030007a.nwc
2009/11/3 Fuji Sankei Business i.
三井化学、シノペックと合弁工場建設 中国浸透へ事業拡大第1弾

中国石油化工(シノペック)との合併工場建設を発表した三井化学の田中稔一社長=2日、東京都港区

 三井化学は2日、中国石油化学最大手の中国石油化工(シノペック、北京市)と合弁で、自動車部品や家電製品の原料に使う高機能素材を生産する2工場を、上海市に建設すると発表した。シノペックの負担分を含む投資額は600億円で、両社の負担割合は今後詰める。原料調達力や販売力のあるシノペックと組むことで、自動車や家電の工場が多く、素材需要の中長期的な拡大が見込まれる中国市場への浸透を図る。

 生産するのは、主に自動車のヘッドランプや液晶フィルムの原料として利用されるフェノールと、自動車の窓枠や配管に使う合成ゴム原料のEPT(エチレンプロピレンゴム)だ。

 このうち、フェノール工場の投資額は400億円で、2013年4〜6月に稼働し、生産能力は年25万トン。三井化学は、フェノールで世界第2位のシェアを持つほか、フェノールから作られる製品を数多く開発、生産している。新工場建設で、シノペックの分も含む生産能力は約130万トンになる。

 一方、EPT工場には200億円を投じる。13年10〜12月に稼働を開始し、年7.5万トンの生産能力を持つ。新工場と合わせた生産能力は年17万5000トンになる。

 三井化学は、1986年に自動車のシートや建材に用いるウレタン原料の技術提供を始めて以来、シノペックと深い関係にある。今年1月には、フェノールの関連製品であるビスフェノールAの合弁工場を稼働させている。

 4月には、中国事業を拡大する覚書を締結し、今回の2工場建設は、その第1弾に位置づけられる。

                  ◇
【予報図】

 ■高付加価値製品に資源集中

 「これでフェノールは早期にシェアトップになれる」。三井化学の田中稔一社長は、2日の会見で今回の合弁工場建設について説明し、シノペックと組む意義を強調した。

 日本の総合化学メーカーは、主力の石油化学分野で圧倒的な価格競争力を持つ中東勢の脅威にさらされている。そんな中で、三井化学はフェノールやEPTを含め、高いシェアを持つ高付加価値製品に経営資源を集中し、競争が激化する業界での生き残りを図ろうとしている。

 シノペックは三菱ケミカルホールディングスとも今年4月に提携し、10年中にもビスフェノールAの合弁生産に乗り出す。日本メーカーは、日本の高い技術を取り込みたい同社から、「天秤(てんびん)」にかけられる可能性もある。

 しかし、シノペックは19兆円の売上高を誇り、圧倒的な販売力や原料調達力を持つ理想的なパートナーでもある。

 国内市場が頭打ちの日本メーカーにとっては、技術を吸収されてでも、中国という巨大な成長市場に食い込みたいのが本音だ。中国企業と連携し、事業拡大を図る動きは、今後も続く見通しだ。(井田通人)


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