したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

化学・薬品産業総合スレッド

480荷主研究者:2009/10/31(土) 18:54:54

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=13725&catid=303
2008年11月16日付 宮崎日日新聞
選択と集中 6…エレクトロニクス
■繊維に代わり急成長

 繊維事業に代わり、旭化成延岡地区で急成長したのがエレクトロニクス事業である。1990年代から工場立地や生産能力の増強が相次ぎ、延岡全体の工業出荷額の3割以上を占めており、圧倒的な存在感を示している。

 けん引するのは93年から稼働する岡富地区の高密度集積回路(LSI)の生産拠点「電子部品生産センター第二製造部」。生産量は当初比で15倍に拡大。2010年度まで五カ年の新中期経営計画は、研究開発や設備投資を進める重点分野に位置づける。

 車載向け製品などでのさらなる成長を見込む。製造全体を統括する電子部品生産センター長の市原格(51)は「長期的に現在の2倍の生産能力を目指す」と力を込める。

   □      ■

 化学工業の旭化成が全くの異分野だったエレクトロニクス事業に参入したのは1971(昭和46)年。多角化戦略の一環だった。当初はケミカル分野などの技術を応用した製品が中心だったが、家電製品・部品分野の成長を見越し、門外漢のLSIにも参入することになった。

 後発メーカーとして取り組んだのが、発注者の要望に応じて設計し、少量生産する小型LSIだった。90年代初頭は先行大手が手がけていなかった分野で、携帯電話普及による需要増が見込まれていた。進出先として、岡富地区にあった旧レーヨン工場従業員向け寄宿舎の用地が選ばれたのだった。

 首都圏などの消費地から遠く物流コストが高くつくのが延岡地区事業の難点とされるが、LSIは堅調な成長を続ける。その要因の一つが、売値に対する1%未満という物流コストの低さだ。

 LSIは大きな製品でも長方形の長い方の辺が約3センチ程度。最小のものは2ミリ四方。大量の製品を段ボールに詰めて空輸可能で、製品1個当たりの経済的な付加価値が高い。一方、繊維、ケミカル製品は、容積や重量が大きく、コンテナ輸送が必要。物流コストが売値の1、2割を占めるのが通常である。

 新規事業の進出先を決める際、旭化成グループは人件費や水、電力費などの用益費を踏まえた費用対効果を精査した上で最終決定する。関係者の多くは「厳しい選択と集中が進んだ結果として、延岡には組立・加工型の工場が集積した」ととらえる。

 世界シェアの7割を占める携帯電話部品の磁気センサーも延岡地区が唯一の生産地。重量が軽いドライタイプの人工腎臓組立工場も生産開始した。物流面の不利を克服した高付加価値工場群へと色彩は強まりつつある。(敬称略)

【写真】小型の電子部品は、フィルムで保護した上でリールに巻き付けるなどの方法で出荷。大量の製品を段ボールに収納して空輸するため、物流コストが低く抑えられる


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板