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化学・薬品産業総合スレッド

462荷主研究者:2009/10/10(土) 18:55:21

http://www.business-i.jp/news/culture-page/news/200907180006a.nwc
2009/7/18 Fuji Sankei Business i.
【プラントの肖像】旭化成 「多角化の相乗効果」で道拓く

水島にあるスチレンモノマー生産設備。重合し、できる樹脂は食品容器などに使われる=岡山県倉敷市

 旭化成は、1922年に設立されたレーヨン製造の「旭絹織」(滋賀県)と、「日本窒素肥料」のアンモニア合成工場(宮崎県延岡市)が出発点。ともに創業者の野口遵(したがう)が欧州から導入した技術が基礎となった。野口は、明治中期に東京帝国大学を卒業しながら官僚や財閥系企業への道を選ばず、日本の化学工業を独自に切り開いていったことでも有名だ。33年に2つの事業を統合し、「旭ベンベルグ絹糸」が誕生。さらなる合併を経て46年に「旭化成工業」に社名を変更した。

 多角化の相乗効果で発展するのが同社のお家芸。戦前にレーヨンの市価が暴落し他社が打撃を受けた際も、繊維と化学技術を融合し「ベンベルグ」という独特の人絹を造っていたおかげで、不況の影響を軽微にとどめた。

 戦後は海外技術を積極的に取り入れ「サランラップ」などの食品包装材や「ヘーベルハウス」ブランドの住宅など新規分野を開拓している。

 そのなかでも石油化学製品の基礎原料となるエチレンとともに、同社の石油化学事業を代表するのが、アクリル繊維や、自動車のサイドミラー、家電製品などに使われるABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂の原料となるAN(アクリロニトリル)。62年に川崎製造所(川崎市川崎区)で年5万トン程度で稼働を開始。69年には水島製造所(岡山県倉敷市)でも生産を始めた。

主に繊維を生産する旭化成の延岡工場。市役所も気に入り、ガイドブックに掲載している=宮崎県延岡市(撮影:山下博久・旭化成マイクロシステム延岡事業所長)

 発色の良さ、保温性の高さなどで、ウールの代替としてのみならず、セーター、毛布、カーテン、カーペットなどでも使われ始めた。日本の繊維が華やいでいた時期に、日本の繊維産業をリードし支えた。現在は、ポリエステル繊維に需要を奪われているが、代わりにABS樹脂の原料としての需要が伸びている。75年には、韓国の石油化学発祥の地、ウルサンにおいて、政府主導で発足した東西石油化学に5割出資し子会社化。川崎、水島とともに現在は、3拠点で合計年75万トンを生産し、世界2位メーカーとなった。

 2010年末には、タイでAN原料としてガス田から出るプロパンを使って生産する新たな設備も稼働。これにより、生産量は95万トンに増える見通しで、世界首位級の規模となる。高い技術力を有するAN生産法で、世界マーケットをリードしていく考えだ。


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