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化学・薬品産業総合スレッド

449荷主研究者:2009/09/27(日) 23:15:46

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200909250011a.nwc
2009/9/25 Fuji Sankei Business i.
化学大手 環境技術の開発加速 温室ガス削減へCO2原料化

出荷に向けて運ばれる製鉄用コークス。三菱化学は、石炭を蒸し焼きにする過程でも発生するコークス炉ガスを樹脂原料にする技術を開発している=香川県坂出市の坂出事業所

 大手化学メーカーが、温室効果ガスの排出を抑制するため、二酸化炭素(CO2)やメタンを樹脂原料とする技術開発を進めている。

 三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱化学が石炭を蒸し焼きにした際に発生するコークス炉ガス(COG)をプロピレンの原料に利用しようとしているほか、三井化学もCO2から樹脂原料を製造するため技術を開発している。石油を原料として使う化学業界は、製造過程で多くのCO2を排出する。各社とも排出を抑制できる環境対応技術が、競争力を高める上で不可欠と判断しており、新技術の開発、普及で収益拡大を目指す。

 ≪副産物を活用≫

 三菱化学は、石炭を製鉄用コークスに加工する際に副産物として発生するCOGを使い、自動車部材などに使う樹脂の原料となるプロピレンを生産する技術開発を進めている。COGの成分の約6割は水素だが、メタンも約3割を占める。このうち水素はボイラー燃料などとして利用。一方、温室効果ガスであるメタンは触媒と反応させる過程を経てプロピレンにする。通常は石油を原料とするが、COGの活用により製造工程を減らすことで、プロピレン製造時のCO2排出量を抑制できる。

 三菱化学は坂出事業所(香川県坂出市)と、傘下の関西熱化学の加古川工場(兵庫県加古川市)でコークスを生産しており、年産能力は合計640万トン。コークスをフル生産した場合、30万トンのプロピレンを副産物のガスから作り出すことができ、石油を原料とする場合に比べて、年間22万トンのCO2を削減できるという。事業化に向けて、水島事業所(岡山県倉敷市)内に実証プラントを作ることも検討している。

 三井化学もCO2から樹脂原料となるメタノールを作る技術の早期の事業化を目指している。4月に、大阪工場(大阪府高石市)内に建設した年産能力100トンの実証プラントを稼働した。CO2排出量の多さに困っている企業が多いことから需要の広がりを期待できるとし、「今後、具体的な実用化の方向性を早急に詰める」(田中稔一社長)考えだ。

 ≪PC樹脂製造に≫

 一方、旭化成はCO2を原料に、CDやDVDなどの光ディスクに使うポリカーボネート(PC)樹脂を製造する独自製法をすでに実用化している。製造技術を付与し、対価を受け取るライセンス契約をPC樹脂の製造メーカーと結んでいる。

 PC樹脂を製造するには、通常は猛毒ガスのホスゲンも原料に使うが、旭化成の製造法では、より安全なエチレンオキサイドとビスフェノールAを使える利点もある。旭化成の製造法によるPC樹脂の年産能力は現在、世界の1割弱を占める33万5000トンで、同社はライセンス契約を拡大し、2015〜20年をめどに100万トン以上に高めたい考えだ。(山田泰弘)


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