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化学・薬品産業総合スレッド

326荷主研究者:2008/03/31(月) 00:51:06

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200802180010a.nwc
石油元売各社、相次ぎ化学製品を増強…アジア向け体制整備
FujiSankei Business i. 2008/2/18

ジャパンエナジーの鹿島製油所内に完成した石油化学製品の製造設備=茨城県神栖市

 石油元売り各社が相次ぎ、石油化学事業の生産能力を増強する。最大手の新日本石油は2010年度をめどに、ペットボトルなどに使うパラキシレンの生産能力を現状比4割引き上げる。出光興産は、化学製品を高効率に生産する実験設備の建設に乗り出した。石油製品の内需が低迷するなか、アジアを中心に市場成長が期待される化学製品の供給体制を整え、収益基盤を強化する狙いがある。

 新日石は10年度をめどに、パラキシレンの年産能力を現状比43%増の200万トン、自動車バンパーに使う樹脂の原料となるプロピレンを25%増の100万トンに引き上げる。投資額は1000億円超に達する見込み。

 中国やアジア地区での需要拡大が続く中、石油製品よりも付加価値が高い化学製品の生産体制を整え、収益基盤を安定化させる狙いがある。また、原油精製過程で生じる成分(副産物)から化学製品を生産することで、石油精製との相乗効果による生産性向上にも期待している。

 また、ジャパンエナジーは1月、三菱化学、三菱商事と共同で設立した合弁会社を通じて、傘下の鹿島石油鹿島製油所(茨城県神栖市)に化学製品の生産設備を新設した。パラキシレンを年42万トン、合成ゴムなどに使うベンゼンを19万トン製造できる。総額700億円を投じた“一大事業”であるだけに、ジャパンエナジーの松下功夫社長は「将来成長に向けた柱事業」と期待をかける。

 同社は昨年10月、約45億円を投じて鹿島製油所の海上出荷設備を増強した。出荷能力を従来に比べ7割増の750万キロリットルに引き上げた。これにより、同製油所をアジア向け拠点と位置づけ、輸出を強化する。

 出光興産は2月、住友化学、三井化学と共同で、千葉県の石化コンビナート内に、高効率なプロピレン生産が可能となる研究設備の建設に乗り出した。設備の年産能力は15万トンで、稼働は09年を予定する。投資額は100億円で、出光が50%、住友と三井が25%ずつ出資する。化学製品の生産効率を高め、中東勢などに対抗する。

 石油元売り各社が、相次ぎ化学製品の設備増強に乗り出すのは、国内の石油需要が頭打ち状態にあるためだ。国内石油販売は04年から4年連続で減少し、今後も少子高齢化で反転は見込みにくい。

 一方で、化学製品はアジアを中心に需要が旺盛。堅調な経済成長を背景に、当面は需要の伸びが確実だ。化学製品の足元のアジア市況こそ、中東やアジアでの相次ぐ設備増強により軟調気味だが、「中長期的には、需要拡大で市況は上昇に転じる」(ジャパンエナジーの松下社長)と見る。

 コスモ石油も国内石油需要減退の穴を埋めるために、化学製品事業を一段と強化する姿勢を打ち出しており、化学製品を巡る競争も熾烈さを極めそうだ。(今井裕治)


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