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化学・薬品産業総合スレッド
2344
:
荷主研究者
:2021/01/02(土) 16:47:36
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00582224?isReadConfirmed=true
2020/12/18 05:00 日刊工業新聞
三菱ガス化学、芳香族アルデヒド増産 洗剤向け香料原料など好調
三菱ガス化学の水島工場
三菱ガス化学は、2022年までに水島工場(岡山県倉敷市)で芳香族アルデヒドを増産する。生産のボトルネックを解消する設備工事を行い、供給量を増やす。投資額や増産幅は明らかにしていない。巣ごもり消費の増加で、洗濯用洗剤向け香料原料などが好調なことに対応する。同社は超強酸を触媒に使い、他社には難しい構造の製品を生産できるのが強みで、新たな芳香族アルデヒド需要も開拓する。
三菱ガス化学はポリプロピレン(PP)成形品向け透明化核剤などの原料のPTALや3,4―DBAL、香料原料のCUMALなど、約10種類の芳香族アルデヒドを生産する。堅調な需要を受け、まず、ボトルネック工程を解消し、生産量を増やす方針だ。
ボトルネック解消後の生産能力は「品目によって異なるため公表できないが、当面の需要に対応できる」(大滝良二芳香族化学品事業部長)という。ここ数年、芳香族アルデヒドの需要は堅調に伸びており、好調な販売が続けば次の増産も検討する。
PTALなどを使う透明PP成形品は、新型コロナウイルスの影響で工業用途の需要が一時減退した。一方、食品容器向けは堅調だった。
同社は超強酸を触媒に使い、芳香族環の特定の場所にアルデヒド基を形成し、狙った構造の化合物を選択的に生産できる技術を持つ。廃水中の有害物質も少ない生産技術で、強みとなっている。顧客に生産技術の特徴を訴求し、新たな芳香族アルデヒドのニーズも探索する。
(2020/12/18 05:00)
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