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化学・薬品産業総合スレッド

2150とはずがたり:2018/12/23(日) 14:37:23
<塩素スレより>

7 名前:荷主研究者[] 投稿日:2003/03/22(土) 02:11

2003年3/5 化学工業日報 3面

呉羽化学 錦工場を再構築 最適チェーンで競争力
PPS・PVDC電解川下製品に重点

呉羽化学工業は、製造拠点の錦工場(福島県)の生産体制を再構築する。今年から塩ビ樹脂とモディファイヤー事業から撤退したのにともない、
重点事業と位置付けるポリフェニレンサルファイド(PPS)や塩化ビニリデン(PVDC)を主体とした体制に組み替える。
発電などのインフラや食塩電解設備の操業体制を転換し、電力-電解-PPS・PVDCによる最適一貫チェーンを構築する。数年後にPPSの製造能力を
現在の2倍の年1万トンにする構想などに合わせたチェーンの実現で、工場競争力の徹底強化を図る。

呉羽化学工業では、これまでの根幹事業だった塩ビ樹脂とモディファイヤー事業から昨年いっぱいで撤退した。コモディティ型事業を主体とした体制から、
ハイバリヤー性包装材料や高機能材料、医・農薬主体への転換を狙いとした選択と集中の一環。ただ錦工場では年10万トンの電解設備を保有しており、
コモディティ型の生産もまだ残している。また、すでに塩ビ、モディファイヤーも原料は外部からの持ち込みを主体としていたが、蒸気の余剰など問題が発生する。

一方で同社では、PPSやPVDCへの集中投資を図っていく構え。これらはいずれも電解製品の川下製品。
電解製品をPPSやPVCDの原料と位置付けていけば、比較的付加価値の高い展開が見込めることになる。
とくにPPSでは、直接原料のパラジクロロベンゼンは塩素、硫化ソーダは水素と苛性ソーダを使用するため、自社原料を大きく活用できることになる。
同社ではPPSをボトルネッキングで年1万トン能力まで高める計画を持っており、これにモノクロルベンゼンやPVDCで必要とする塩素を加えると、
発生塩素の大半を高付加価値製品の原料として自社消費できる。既存電解設備の高稼働を維持し、コスト競争力の発揮を見込める。これらにともなって、
塩素の外販からは基本的に手を引く。

発電設備については、電解プラントを安価な深夜電力でフル操業することで縮小を進める。ボイラーや発電機の更新時に段階的に蒸気必要量に合わせた体制に
移行する。電解製品の原料ポジション化とインフラの効率化による最適生産体制の確立を目指す。

8 名前:荷主研究者[] 投稿日:2003/03/22(土) 02:22

〜所感〜

呉羽化学が塩素の外販から基本的に手を引くということは、東北地方の製紙工場への塩素供給拠点ではなくなるということか。
塩素輸送に大きな変化が生じることは想像に難くないが、呉羽に代替できる塩素メーカーとしては東北東ソー化学の酒田工場であろうか。
状況の見極めと情報の収集が必要だ。化成品輸送表の勿来と酒田港に大きな変化が生じるだろう。

9 名前:荷主研究者[] 投稿日:2003/03/23(日) 01:12

2002年11/1 日本経済新聞 1面
塩ビ、呉羽から買収 東ソー系 国内5社体制に


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