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化学・薬品産業総合スレッド

2098とはずがたり:2018/12/23(日) 08:44:00

63 名前:荷主研究者[] 投稿日:2005/12/31(土) 23:12:03

【ダイソー松山:苛性カリ効率生産体制構築、苛性ソーダへのシフト可能に】2005年3月22日 化学工業日報 2面
カ性カリ効率生産体制を構築 カ性ソーダへのシフト可能に ダイソー 今夏めど松山で設備対応

ダイソーは、カ性カリ事業の収益体質の強化に乗り出す。その一環としてカ性カリからカ性ソーダへの生産シフトを行うための設備対応を実施する。松山工場で、生産移行に必要な工事を今夏完成の予定で進める。カ性カリの需給は現状では国際的にタイトとなっているものの、先行きの国内需要については不透明な部分もある。採算是正への取り組みとともに、輸出がしやすいカ性ソーダに生産シフトできる体制を先行して準備し、柔軟で効率的なアルカリ生産体制を構築する。

ダイソーは、松山工場でカ性ソーダ年4万トン、カ性カリ同2万トンを生産している。併産の塩素は帝人化成のポリカーボネート(PC)や自社のエピクロルヒドリン向けに安定した需要を保っている。一方で、カ性カリに関しては、肥料や洗剤、化学原料向けに国内販売をしており、現状の需要は堅調。

しかし、ここにきてカ性カリ原料の輸入塩化カリの価格が、国際的な肥料需要の伸びなどを受けて大きく高騰してきた。同社の事業採算を圧迫するとともに、将来的な国内需要の動向に不透明感を出し始めている。このため同社では、原料高騰と採算是正を理由に3月出荷分から1キログラム当たり20円の値上げを打ち出し、当面の採算悪化に対処。同時に、将来の需要減に備える意味で生産面の対応も図ることにした。

カ性カリ電解槽をカ性ソーダ電解槽に転用するために必要となる付帯設備、周辺インフラの工事などを松山工場の定期修理時に実施する。塩水関連、ソーダ濃縮関連の設備などが主な対象で、完成予定は7月。これにより、仮に将来カ性カリ需要が落ち込むことがあっても、その分カ性ソーダを生産することで必要な塩素量を確保できる。

誘導品を持たず国内販売だけに依存しているカ性カリと違い、カ性ソーダであれば輸出市場も拡大しているうえ、自家消費、他社とのスワップなど生産量が増えても消費する方法が多くある。すでにこれまでも生産シフトの対応は進めていたが、今回の大幅な設備対応によって、1万トン単位でのシフトが可能となるものとみられる。

ダイソーでは、いずれにしろ進行中の値上げの早期実現がないことには当面の事業存続が難しいとして、まずはこれに全力を投入。そのうえで、生産体制の柔軟化の実施で、将来的にも収益基盤を確固としたものとしていく考えだ。


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