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化学・薬品産業総合スレッド

2062とはずがたり:2018/12/22(土) 16:51:04

20: 荷主研究者 :2003/12/13(土) 03:37

【三菱化学】2003年12月5日 化学工業日報 1面
三菱化学 EOG事業を強化 EO 鹿島で来年3万トン増強 EG 新製法、東南アに供与

三菱化学は、エチレンオキサイド(EO)-エチレングリコール(EG)からなるEOG事業を拡大強化する。来年央に鹿島事業所でのEO製造能力を年約3万トン増強して同29万トン体制を確立。旺盛なアジア需要に対応すると同時にエチレン消化量を引き上げ、鹿島の競争力向上につなげる。また独自に開発しシェルと共同でライセンス供与を進めているEG製造の新プロセスでは、東南アジアの新プラントで第一号の受注にほぼ成功した。供給力や技術販売力の強化を通じてEOGの拡大を進め、石化事業の基盤を固めていきたい考えだ。

三菱化学は、EOGの国内トップメーカー。四日市の製造プラントはクラッカー廃棄にともなって停止したが、鹿島に国内最大の26万トン級EOプラントを保有している。このプラントを来年の定修時にボトルネック解消によって約3万トン増強し29万トン体制とする。EOの増強によりEOネックで生産を引き上げることができないでいたEGの製造能力も5万トン増えることとなり、EGでも30万トンを超える生産が可能となる。

EG市場は、中国のポリエステル需要に牽引されるかたちで中心製品のモノエチレングリコール(MEG)が年率6-7%伸長するなど拡大が続いている。しかし、新増設計画が遅れていることもあって需給はアジアを中心にタイト感が強い。増強によって、こうした拡大市場への供給を増やすことができる。またEOの生産拡大は、2万数千トンのエチレン需要増となる。エチレン消費量の増加がひとつの課題となっている鹿島コンビナートの競争力強化につながるという意味でもメリットは大きい。

一方、三菱化学では、リン酸系の触媒を使った新規EGの製造法を開発。シェルのEOプロセスと組み合わせ「OMEGA」プロジェクトとして、シェルを通じた技術販売を昨年から開始している。最も需要の伸びが高いMEGを高選択的に製造でき、比較的需要の伸びが緩やかなジ、トリといった異性体の発生が少ないことから、多くの引き合いがすでにある。さらにプラント費やランニングコストも従来より安く済むこともあり、東南アジアの新プラントへのライセンス供与がほぼ決まりつつある。触媒の安定的供給も図れることから、こうした技術販売を製品販売に合わせて強化し事業構造の多角化を図る。

製造面では、経済特別区での規制緩和を受けて、鹿島のプラントで酸素濃度を上げるなどの運転条件改善を進めてコスト競争力を向上させることができる。また鹿島に加え、サウジアラビアのシャルク、シンガポールのEGSといった海外合弁の生産玉のアジアへの供給も三拠点間の有機的運営を通じて効率的に進め、アジアプレゼンスの向上につなげていく戦略。

21: 荷主研究者 :2004/02/03(火) 00:35

【EG、AN市況】2004年1月27日 化学工業日報 5面
2004年 化学品展望 EG、AN 値上げの動き活発化 原料高、需給タイト映す

エチレングリコール(EG)やアクリルニトリル(AN)のアジア市況は、年初から急速に上昇することが確実となっている。ナフサなど原料価格の急騰に加え需給が逼迫していることから、メーカー各社とも価格修正へ向けての活動を活発化している。

EGの昨年の市況動向をみると、SARS終息宣言後の7月から上昇に転じ、同月コントラクト価格が1トン当たり620ドル、10月が740ドルとなった。その後中国の需要家のなかで700ドル超という価格レベルに抵抗があったことや、アジア市況の上昇を受けて米国から中国市場への輸出が行われたことにより軟化した。

しかし、今年に入ると原料価格上昇と中国のポリエステルの旺盛な需要を背景に需給バランスが逼迫したことで、2月のアジア価格は750ドルがアナウンスされている。

一方、昨年のANアジア市況は、メーカーサイドが8月積み、9月積み価格に関してそれぞれ50ドルの値上げを表明し、結果的に8月価格が800ドル、9月価格はやや未達の830ドルで決着した。その後昨年末まで820ドル前後で推移してきたが、12月には原料価格の高騰および需要好調によるユーザーからの引き合い増によって価格修正機運が高まったことで徐々に上昇。その結果1月現在の価格は、900ドルレベルとなった。

引き続き原料価格が上昇傾向にあることや、中国での需要が急速に増加し需給バランスが逼迫していることから、2月に950ドルへ到達することが必至とみられている。

価格修正へ向けて各社の動きも活発化している。EGでは日本触媒が2月出荷分から1キログラム当たり20円、三井化学が同22円の値上げを表明、ANについても旭化成ケミカルズがアジア全域向け2月輸出価格について1トン当たり50ドルの値上げを打ち出しており、採算是正へ向けての活動を開始している。


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