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化学・薬品産業総合スレッド

203荷主研究者:2006/01/01(日) 00:40:48

【電気化学工業:カーバイド系事業を収益基盤に】2005年1月19日 化学工業日報 2面
カーバイド系事業を収益基盤に 電化 CR、青海で段階的増強 国際需給タイト化背景に

電気化学工業は、カーバイド系事業を当面の収益基盤の1つと位置付けた事業戦略を推進する。アジアを中心とした世界需給に構造変化が起こるなか、タイトな需給がしばらく見込めそうな状況が背景。とくに販売増が見込めるクロロプレンゴム(CR)で段階的な増強を進めるほか、カーバイド電炉の操業体制強化など生産対応にも乗り出す。近年は漸減傾向にあったカーバイド系事業の高収益性を環境変化を追い風として持続させ、スチレン系機能性樹脂や電材といった次世代主力事業が本格的に立ち上がるまでの収益源としていく構想だ。

電気化学工業では、原料の石灰石の鉱山を自社で保有していることなどを基盤に、石灰石−カーバイド、石灰窒素、アセチレンブラック、CRといったカーバイド系事業を展開している。もともとの発祥事業であるうえ、カーバイドでのシェア90%以上の圧倒的供給力を背景に安定した収益が見込め、同社の競争力の源泉ともなっている。ただ、近年は国内需要が総じて成熟化、加えて中国品の市況圧力などにさらされてきたのが実情。

ところが、中国国内のカーバイド不足などから、ここにきて域内シェアの拡大が見込める市場環境となってきた。アセチレンブラックにおける競合メーカーの撤退のほか、溶解アセチレン向けカーバイドの採算是正への取り組みなども奏功しつつあることから、数量と市況の両面から再拡大が期待できる。このため、カーバイド系事業の収益強化に向けた対応を加速していくことにした。

なかでもCRに関しては、欧米での生産縮小が続くなか中国がメイン市場となりつつあり、立地に優れた同社への引き合いが強まっている。仮決定ながらアンチダンピングにともなう課税率の問題から他国に比べ有利な中国輸出を行える可能性も高い。青海工場(新潟県)における生産能力を段階的に引き上げていく方針で、すでに昨年中に実施した部分増強に続き、今年も手直しでの能力増強を図る。

またCRやアセチレンブラックなどの誘導品需要の増大に対応し、カーバイドそのものの生産体制も強化する。間欠運転などを図ってきた電炉のフル操業体制を確立するもので、中長期的に縮小も検討していた大牟田工場(福岡県)も青海と並ぶカーバイドの二大拠点としての位置付けを明確にする。アセチレンブラックに関しても、シンガポールとの一本化も検討していた従来の路線を変更し、大牟田、シンガポールの分業体制を維持する。

電気化学では、シンガポールや千葉でスチレン系樹脂を大幅に拡大するほか、電子材料分野で新規事業を創出する成長戦略を進めている。カーバイド系事業を強化することで、次世代事業の立ち上がりまでの収益性を維持するとともに、成長事業への投資資金も賄っていく。


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