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化学・薬品産業総合スレッド

2014荷主研究者:2018/09/02(日) 22:37:32

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00485424?isReadConfirmed=true
2018/8/21 05:00 日刊工業新聞
挑戦する企業/三井化学(2)終わりなき構造改革

市原工場のフェノールプラント

■素材、成長領域支える基盤

看板様変わり

 1997年に三井石油化学工業と三井東圧化学が合併して誕生した三井化学。20年を経て、その看板は様変わりした。

 “フェノールの三井”と呼ばれる時代が長く続いた。旧2社がそれぞれ手がけており、大きな統合効果を期待された。アジア屈指の規模を誇り、まさに基礎化学品が看板事業だった。出世の登竜門とされ、社長の淡輪敏も門をくぐった1人だ。

 「深く関わってきたからこそ、市場環境のひどさが肌で分かったので大手術をしなければならなかった」と淡輪は担当役員の頃を振り返る。10年前後から中国メーカーのプラント新増設が相次ぎ、フェノールと2本柱を形成していた高純度テレフタル酸ともに沈んだ。11年度から3年連続の当期赤字に陥る主因となった。

 その後構造改革を進め、14年にフェノール関連3基停止とテレフタル酸のインドネシア事業売却を断行。赤字続きだった基盤素材部門は15年度に黒字転換し、16年度に営業利益385億円と復活を果たした。ただ、8月9日にタイのテレフタル酸合弁会社の出資比率を下げる決定を発表するなど構造改革はまだ終わっていない。

 三井フェノールズ・シンガポール社長の吉田学は「日本でも付き合いの深い日系顧客が中心であり、我々がここで崩れると、三井のフェノール事業全体の信頼を損ねかねない」と危機感を持つ。市況変動リスクを分散させる誘導品強化で収益基盤を固める方針だ。副生品のアセトンを欧米へそのまま外販せず、水素を添加して工業溶剤のイソプロピルアルコールを製造する。エポキシ樹脂や塗料などに使うメチルイソブチルケトンの生産も検討。吉田は「市況に影響されないために地産地消化を進める。地産地消できない製品は姿を変えて売る」と手を緩めない。

並々ならぬ思い

 基盤素材事業本部を統べる常務執行役員の芳野正は、近年の好業績を市況高のひと言で片付けられることに納得していない。「身を削って血を止めて体力を上げてきた。たまたま市況が良かったからではない」と強調する。

 「何があろうと年間300億―400億円の営業利益を一定して稼ぐ。その上に(モビリティーなど)成長3領域が乗っかってどんどん伸ばしていってもらいたい」と話す芳野。“基盤”の2文字に並々ならぬ思いを持つ。(敬称略)

(2018/8/21 05:00)


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