したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

化学・薬品産業総合スレッド

1834荷主研究者:2017/04/09(日) 22:41:46

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00421699?isReadConfirmed=true
2017/3/22 05:00 日刊工業新聞
三菱ケミカル始動(2)シナジー最大化へ 日本以外へ、いかに売るか

トヨタ自動車の新型「プリウスPHV」のバックドアに、三菱レイヨンの炭素繊維が採用された

 「全ての欧州の自動車メーカーへガラス繊維複合材料を供給している」。三菱樹脂取締役のスティーブ・ユーリックは傘下のエンジニアリングプラスチック世界最大手のスイス・クオドラントの顧客網に絶対の自信を持つ。同社は全世界で44拠点を構え、21カ国に進出している。

 自動車分野は成長戦略の大きな柱だが、ことさら欧州車メーカーは重点攻略先の一つだ。歴史的に日系メーカーとの関係は深いが、地元の化学大手がすでに隙間なく入り込んでいる欧州勢との取引は多くない。その現状を打破するカギがクオドラントになる。

 ユーリックは「我々は自動車産業に対する炭素繊維のレースで非常に良い立場にいる」と意気込む。4月から統合新社で高機能成形材料部門長に就き、エンプラに加えて炭素繊維やアルミナ繊維などを新たに指揮。2020年度まで年平均6・5%の成長率を掲げており、全社の成長をも左右する期待の星だ。

 車の軽量化に貢献する炭素繊維事業は2月に大きな転換期を迎えた。トヨタ自動車が同月発売した新型プラグイン・ハイブリッド車(PHV)「プリウスPHV」のバックドアに三菱レイヨンの炭素繊維材料が採用されたからだ。

 三菱ケミカルホールディングス自動車関連事業推進センター長の相磯佳宏は、「マイナーな車種のオプションとは違い、バリバリのメーン車種に搭載された意味は大きい。今後どれだけ波及効果があるか期待している」と胸を躍らせる。

 ユーリックの問題意識は明確だ。「技術や生み出される先端材料の競争力は非常に高い。これからの挑戦は日本以外の顧客や市場へそれをどうやって届けるかになる」と日本の化学産業全体にも通ずる一大テーマだ。

 3社統合に先駆けて、三菱化学と三菱レイヨンは16年1月に紫外線(UV)硬化樹脂の研究開発機能を統合。三菱化学スペシャリティケミカルズ事業部長の江口幸治は「三菱レイヨンは自動車の外装用途に深い知見があり、三菱化学は電子材料のフィルム関係に強かった」と補完関係を明かす。

 そして、すでに「自動車関係の加飾フィルムなどで新しい成果が出てきた」と統合効果が出現しているという。

 新社の他事業も4月以降、間断なく後に続きたいところだ。(敬称略)

(2017/3/22 05:00)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板