したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

化学・薬品産業総合スレッド

1813荷主研究者:2017/02/12(日) 11:53:02

http://www.sankei.com/premium/news/170128/prm1701280020-n1.html
2017.1.28 14:00 産経新聞
【スゴ技ニッポン】「日の丸冷媒」世界に売り込む!旭硝子「脱・代替フロン」競争に独自開発で参入

カーエアコン用の次世代冷媒「HFO-1234yf」を製造する旭硝子の千葉工場(千葉県市原市)

 冷蔵庫やエアコンに使われる冷媒ガスで、主流の代替フロンに代わる次世代品の開発競争が激しくなっている。現状では欧米メーカーが先行しているが、そこに独自の冷媒で参入しようとしているのが、国内最大手の旭硝子だ。世界的な規制強化で「脱・代替フロン」の動きが加速するとみられるなか、「日本代表」として巻き返しを図る構えだ。 

 「開発した冷媒が業界標準を獲得できれば反転攻勢できる」

 旭硝子化学品カンパニーの井上次郎ガス事業グループリーダーは、開発中の次世代冷媒に期待を託す。

 同社は、2014年に次世代冷媒ブランド「AMOLEA(アモレア)」を立ち上げた。昨年2月には、工場やデータセンターに置くターボ式冷凍機向けに「AMOLEAyd」を加えた。 

 「yd」は、同じ用途に使われている従来品「HFC-245fa」と同等の冷媒性能を確保している。一方で、温暖化への影響度合いを示す地球温暖化係数は、1000分の1以下に抑えた。従来設備にも大がかりな改修なしに使用できるため、投資も抑えられる。

 開発は終えており、今月に入り米国の冷凍学会に認証を申請。早ければ6月に正式な冷媒として認められ、年内にも生産に乗り出す方針だ。同社では、ターボ式冷凍機以外に、バイナリー発電機や排熱回収ヒートポンプでの使用も想定している。

 同社は、ほかにもカーエアコン用に「HFO-1234yf」の製造特許を保有。千葉工場(千葉県市原市)で製造し、米冷媒大手のハネウェルに供給している。こちらも従来品の「HFC-134a」に匹敵する冷媒性能を確保しながら、地球温暖化係数は1300分の1にすぎない。また、家庭用の空調に使う冷媒の開発も進めている。 

 井上リーダーは「(新冷媒に使われる)フッ素を製造してきたので、技術的な蓄積がある」と優位点を強調する。

 代替フロンは、オゾン層を破壊するとして使用が禁じられることになった特定フロンに代わり、1990年代から使われ始めた。しかし、代替フロンはオゾン層は破壊しないものの、温暖化の効果が二酸化炭素(CO2)の数百〜1万倍に達する。

 このため、フロンを国際的に規制するモントリオール議定書は、昨年10月にアフリカ・ルワンダで行った改正会議で、代表的な代替フロンであるハイドロフルオロカーボン(HFC)の生産量を19年から段階的に削減することを決定。日本を含む先進国は、2036年までに11〜13年比で85%減らすことになった。

 こうした動きに呼応して、冷蔵庫やエアコンを使用する企業は脱・代替フロンの取り組みを加速。コンビニ大手のローソンは、冷蔵庫で代替フロンを使っていない店舗を17年度までに2700店へ倍増させる計画だ。

 冷媒の開発は難しい。冷媒性能の確保や地球温暖化係数の引き下げ以外にも安全性などさまざまな性能が求められ、どれか1つ欠けても顧客ニーズは満たせない。

 一方、海外ではハネウェルや、米デュポンから事業分離した米ケマーズも開発に力を入れている。井上ガス事業グループリーダーは「日の丸冷媒として海外にも普及させ、ガラパゴスにならないようにしたい」と力を込める。(経済本部 井田通人)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板