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化学・薬品産業総合スレッド

1808荷主研究者:2017/02/01(水) 23:53:34
ふむふむ…
>2代目以来64年ぶりの生え抜き社長
>12年、13年と最終赤字
>中計目標の売上高500億円達成

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2017/01/19-27767.html
2017年01月19日 化学工業日報
【新社長登場】保土谷化学工業 松本 祐人 氏 「目標に向け軸ぶらさず」

 ▽久しぶりの生え抜きです。
 「発表の2週間前に打診があり、正直驚いた。当社は昨年11月に創立100周年を迎え、喜多野会長(前社長)はこれを契機に交代を考えていたそうだ。その場で決断を求められた。当社は長らく銀行出身社長が続き、私は2代目以来64年ぶりの生え抜き社長となる。その点でも社内外から注目されていると意識している。ただ、目の前のことを考えて、2020年度までの6カ年中期経営計画『HONKI2020』を着実に遂行し、達成させる」

 ▽中計に沿って、どう舵取りしていきますか。
 「売上高の推移は計画に比べて少し遅れている。基盤事業であるトナー向け電荷制御剤(CCA)など市場自体が成熟しているほか、有機EL(エレクトロルミネッセンス)材料は市場の立ち上がりが予想より遅れていることなどが要因だ。ただ、今年度上期は原油安に加えてコストダウンが奏功し損益面は改善した。通期も同じような状況でいく見通しだ。中計の目標数字に向かって軸をぶらさず取り組んでいきたい。ただ、ここが最終目標ではなく通過点の一つだと社内で言っている。12年、13年と最終赤字を計上した厳しい時期があったことを忘れてはいけない。上場企業として一定規模は必要であり、まずは中計目標の売上高500億円達成を目指していく」

 ▽有機EL材料に重点投資しています。
 「スマートフォン、モバイル向けの有機ELは確実に広がると思う。当社の輸送材料と韓国子会社SFCの発光材料を組み合わせたトータル提案を進めている。中国企業も有機EL関連の設備投資を活発化しているので攻めていきたい。また、育成事業に位置づけているカラーフィルター用染料は、色再現性に優れる点から顔料系の代替が見込まれる。スマホやモバイルは有機EL用、大画面は有機EL用とカラーフィルター用の材料で市場拡大に対応する」

 ▽その他の新たな取り組みについて。
 「新製品創出に関しては『新規テーマ探索プロジェクト』を通じて、?年度以降に成果が摘み取れる事業の探索を着々と進めている。また、過酸化水素誘導品で成長事業に位置づける過酢酸が食品添加物として認められたため、これから一気に伸ばしたい。基盤事業のアグロサイエンスは非農耕地向け除草剤に強みを持つ。ジェネリック農薬世界大手であるUPLと提携する強みを生かすことで、この分野で要求の強い低コスト化などに対応できるとみている。いずれは農耕地向けの展開も考えられる」

 ▽保土谷化学の将来像をどう考えますか。
 「当社は昨年、100年企業の仲間入りを果たした。カ性ソーダの製造から始まり約10年後には染料を生産するなど技術の変遷がある。保有技術の応用展開を進めてきた一方で、選択と集中によりスペシャリティ中心となった。今後も時代や顧客のニーズにマッチすることが重要だ。当社は間口が広く、一本足打法ではない。選択と集中も走りながら考えていく。現中計におけるM&A投資枠は残っているので、国内外を含めて考えていきたい」

 (聞き手=児玉和弘)

 【略歴】〔松本祐人氏=まつもと・ゆうと〕83年(昭和58年)東北大学工学部応用化学科卒、同年保土谷化学工業入社。04年Hodogaya Chemical(U.S.A.)社長、10年電子・色素材料事業部長、12年イメージング材料事業部長、13年事業推進部長、14年執行役員、15年取締役兼常務執行役員、16年11月社長。福島県出身、56歳。
 【横顔】喜多野会長は「粘り強い長距離ランナー」と評するが、自身は「周りをよく見ながらアクセルとブレーキを踏み分けていく」ことを念頭に置く。「なるべく目線を先に向ける」姿勢で保土谷化学の将来を見据えながら、まずは2020年の現中計のゴールへひた走る。落語が好きで、今はもっぱらインターネットで聞くことが多い。


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