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化学・薬品産業総合スレッド
1801
:
荷主研究者
:2017/01/22(日) 17:59:13
http://www.sankei.com/west/news/170115/wst1701150016-n1.html
2017.1.15 07:00 Fuji Sankei Business i.
田辺三菱、米に本格進出 M&Aに2000億円 年内にも米企業買収方針
田辺三菱製薬が平成29年中にも、約2千億円を投じて米国企業を買収し、米市場へ本格進出する方針を固めたことが14日、分かった。自社製品の米国販売に取り組むとともに、大型M&A(企業の合併・買収)で一気に足場を築き、32年に米国での売上高8百億円を目指す。大手新薬メーカーでは武田薬品工業も約6200億円で米製薬会社を買収すると発表するなど、国際展開が加速している。
田辺三菱の三津家正之社長は産経新聞の取材に対し、米国を「成長市場」と位置づけ、買収する企業について「田辺三菱の化合物や、希少疾病への取り組みに相乗効果が見込めるような企業を検討している」と話した。
田辺三菱は現在、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の進行を遅らせる薬「エダラボン」の米国販売に向け、米食品医薬品局(FDA)に承認申請中で、年内の発売を目指している。この製品を足がかりに、買収企業による事業との相乗効果で米市場への浸透を図る考えだ。
一方、武田薬品工業は今月9日、がん治療薬を開発販売する米アリアド・ファーマシューティカルズを約54億ドル(約6200億円)で買収すると発表。今後も有望な製品を持つ企業の買収を検討する方針だ。
大日本住友製薬も昨年、カナダと米の医薬品開発ベンチャー2社の買収を相次いで発表した。新技術や新薬候補を企業ごと買収する戦略をとっている。
新薬メーカーが海外展開を競う背景には、国内で医療費削減の要請が高まり、ジェネリック医薬品(後発薬)の普及や薬価引き下げ議論が進んでいるため、事業拡大が見通せない事情がある。膨大なコストと時間のかかる新薬開発では、自社だけでは後れをとる恐れがあるため、国内外の企業・研究機関との協業やM&Aによる開発方法の多様化に取り組んでおり、今後もその動きは加速しそうだ。
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