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化学・薬品産業総合スレッド

1797荷主研究者:2017/01/03(火) 22:46:22

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00411867?isReadConfirmed=true
2016/12/28 05:00 日刊工業新聞
三菱化学・石塚社長の“最後の戦略” 石化部門改革と成長路線

石油化学部門の構造改革がようやく一段落した三菱化学。2016年に“最後の大物”だった高純度テレフタル酸事業にけりをつけ、成長路線へかじを切る。石塚博昭社長に今後の成長戦略を聞いた。

―インドと中国のテレフタル酸事業の売却がまとまりました。
「急に決めたわけではなく、数年前から売却先を探していた。ただ、最初は価値がつかなくて困ったが、会社を清算して逃げて帰るのも能がない。合理化してコストを下げたら、ようやく買い手が現れて数年越しのラブコールが実った。しかも対価をいただける」

―今年は同じく苦労していた中国のリチウムイオン二次電池用電解液事業でも宇部興産との提携を決めました。
「電気自動車(EV)は伸びるが、電池メーカーの競争は激しく部材も激戦で特に中国が大激戦区だ。電解液では宇部さんと競っていた部分もあったが、提携することにした。2社は技術的にもマーケティング的にも重複が少なく、1+1が3になりうる。かなりの効果が期待できる」

―17年以降の石化部門の成長戦略は。
「ポリオレフィンの生産最適化が終わっていない。ポリプロピレンはスラリー法より、気相法への製法転換で変動費にかなりメリットが出る。気相法への転換をぜひともやりたい。もう一つは、今までナフサクラッカーの集約と事業撤退に躍起になっていたが、利用していない留分があった。有効な留分の中には誘導品の原料になるものもある。現在はプロジェクトを立ち上げて、未活用留分を活用して誘導品を含めたチェーン構築を進めている」

―電気や水蒸気などユーティリティーの地域連携も有望です。
「ユーティリティーコストは年間数百億円かかる。事業所によっては構造改革したが、自家発電設備のサイズが相対的に肥大化したまま残っている。それをどう有効活用するかが課題だ。この数年間ですでに約100億円のユーティリティーコストを削減している。テレフタル酸事業の赤字を補って利益を出し続けられたのは、こういう努力のおかげだ」

【記者の目/統合新社の行く末見守る】
最後の三菱化学社長として石化部門の止血をやり遂げた功績は大きい。おかげで“健康体”となって17年4月の化学系3社統合を迎えられる。「3社の文化は微妙に違うので大変だろう」と心配しながらも、「賢い人たちが多いから乗り越えていける」と信じる。これからは統合新社の行く末を温かく見守っていくに違いない。(鈴木岳志)

(2016/12/28 05:00)


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