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化学・薬品産業総合スレッド

1769荷主研究者:2016/11/19(土) 16:16:03

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00405571?isReadConfirmed=true
2016/11/3 05:00 日刊工業新聞
挑戦する企業/三菱ケミカルHD(11)財務が支える成長戦略

 成長戦略を実行する上で、先立つ物がなければ何も始まらない。2017年の化学系3社統合を契機に、滞留している資産の効率化へ本腰を入れる。三菱ケミカルホールディングス(HD)専務兼最高財務責任者(CFO)の小酒井健吉は「HD傘下でもなかなか横串を通すのは難しい。例えば、欧州地域でユーロの資金をプーリング(一元管理)しようとしても無理だった」と“縦割り”の弊害を語る。

【資金を一元管理】

 そこで、米国と欧州で地域ごとに資金を一元管理するキャッシュ・マネジメント・システムを年明けまでに導入する。3社の余剰資金の管理を効率化する仕組みを整備して、機動的な資源配分などを可能にする。「キャッシュを通じてガバナンス(統治)を利かせるのも大きな狙い」と小酒井はHDの統治機能強化を図る。

 統合効果は保険にも波及する。三菱化学と三菱樹脂では各事業規模に差がある。そのため、三菱樹脂は損害発生に備えて細かく保険をかけなければならない。同社は5億円の損害でも厳しいが、三菱化学の場合は50億円でも大丈夫といった具合だ。小酒井は「統合すればもっとリスクテイクできるはず。無駄な保険が減り、経費的なメリットは大きい」と明かす。

 この10年間は石油化学部門の構造改革に振り回された。「『構造改革は全て終わったのか』とよく聞かれるが、8割が終わっただけ。化学は新陳代謝の激しい産業だ。残り2割の事業は常に変遷していく」と小酒井は断言する。新陳代謝には企業規模と強固な財務基盤が不可欠だ。

【明確な目標】

 だからこそ、16―20年度の中期経営計画では明確な財務目標を掲げた。最終年度にネット有利子負債1兆1000億円(15年度1・0兆円)、自己資本比率30%(同22・9%)、ネットD/Eレシオ0・8倍(同1・1倍)を目指す。小酒井は「財務基盤が万全になってこそ、新陳代謝や新規事業のリスクを取れるようになる」と気を緩めない。

 三菱ケミカルHDの総資産は15年度で約4兆円ある。20年度までに政策保有株の売却などで最低でも3000億円の資産圧縮を計画。キャッシュフローを一段と改善し、「KAITEKI COMPANY」として持続的な成長を目指す。(敬称略)

(2016/11/3 05:00)


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