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化学・薬品産業総合スレッド

1768荷主研究者:2016/11/19(土) 16:15:36

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00405350?isReadConfirmed=true
2016/11/2 05:00 日刊工業新聞
挑戦する企業/三菱ケミカルHD(10)研究開発で欧米勢と差別化

GaNウエハー

 三菱ケミカルホールディングス(HD)の研究開発は我慢の時期が続く。約10年前から将来を見据えた育成事業として有機太陽電池や窒化ガリウム(GaN)など7大テーマを設定し、リソースを集中させた。だが、まいた種は思ったほど発芽していない。

【難しさ吐露】

 三菱ケミカルHD執行役員の村山英樹は「世の中が想定ほど動かず、機会がなかなか合わなかった。我々だけでできることと、できないことがある」と材料研究の難しさを吐露する。ただ、「足腰は鍛えられた。社会が『必要だ』となったら『待ってました』と機動的に出せるよう準備している」と無駄にはしない。

 GaNはようやく事業が軌道に乗りそうな段階までこぎ着けた。三菱化学執行役員の勝呂芳雄は「2015年から自動車のヘッドランプと特殊照明の二つの出口が立ち上がり始めた」と受注増加を喜ぶ。

 GaNウエハーの量産は世界的に住友電気工業と住友化学、三菱化学の3社だけで、2インチから4インチへの大口径化でしのぎを削っている。「大口径化は顧客のチップ製造コストを下げるので、さらに用途が広がっていく」と勝呂は“夜明け”を肌で感じる。三菱化学は17年までに4インチの量産化にめどを付ける。

 大陽日酸は世界で3社しかいない、GaNなど化合物半導体製造装置メーカーだ。社長の市原裕史郎は「グループ入りした2年前から『エレクトロニクス』と『ガスソリューション』の2テーマでシナジー発掘を進めている」と明かす。「GaNでお互いのために何ができるかをずっと検討している」と付け加える。

【統合で風穴】

 17年の化学系3社統合は研究開発に風穴を開ける契機となるかもしれない。三菱レイヨン取締役の吉川雅博は「3社間でもどこで困っているかをなかなか教えてくれない。ひどい時はデータすらもらえない。胸襟を開いて共同開発すれば良いモノができるはずだ」と期待する。

 研究開発戦略に正解などなく、絶えず改善を追求するしかない。ただ、息の長い研究を許容するのは日本企業の強みと言われる。「米国だとそれより効率の良い方へ集中しがちだ。頑張ってできるのが我々の強みではないか。最後に報われないといけないが…」と村山は笑う。(敬称略)

(2016/11/2 05:00)


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