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化学・薬品産業総合スレッド

1767荷主研究者:2016/11/19(土) 16:15:02

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00405127?isReadConfirmed=true
2016/11/1 05:00 日刊工業新聞
挑戦する企業/三菱ケミカルHD(9)素材は基盤であり続ける

英ルートサイトのシンガポール工場

【素材は基盤であり続ける?競争力ある原料で支える】

 「2018年の“黒船”に対する石油化学事業体制がほぼ出来上がった」。三菱化学取締役の岡本純一はそう断言する。北米からシェールガス由来の誘導品などがアジア市場へ流入する“2018年問題”は業界共通の巨大なリスク要因だ。

【黒船対策は盤石】

 最後の懸案だったテレフタル酸事業の構造改革が16年度内にけりがつく。エチレンのほか、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)など誘導品にも手を打ち、「利益の上がらない事業が当分出ない筋肉質をつくれた」と岡本は満足げ。あとは17年度までに蒸気や電気など各事業所のユーティリティー効率化を終えれば、黒船対策は盤石となる。

 そこで、岡本は「いよいよ目を転じて、次の段階に行こうじゃないか」と前を向く。統合新社でも売上高1兆円規模と最大事業部門になる「石化部門」の成長戦略は未利用留分の活用やPEやPPなど高付加価値品の開発、技術ライセンス、新市場への進出が大きな柱となる。

 「特徴のある原料、競争力のあるインフラ提供が最大のミッション」と、岡本は統合新社の基盤となる覚悟を決めている。

 一方、単一製品で最大となるのは三菱レイヨンのメタクリル酸メチル(MMA)だ。

 10月中旬、同社傘下の英ルーサイト・インターナショナルのシンガポール工場にサウジアラビアから8人の作業員が研修に来ていた。同国で17年央に予定するMMA合弁工場の稼働に向けた準備だ。今回は第1陣で計4チームが研修を受ける。

【独自製法】

 シンガポールのMMA工場は世界初で現状唯一の独自製法「新エチレン法(アルファ法)」を導入している。サウジが2例目となる。同法は簡潔な製造プロセスで有毒物質などの運転リスクも低い。加えて、サウジならエチレンなど原料コストが圧倒的に安くなる。

 三菱レイヨン取締役の宮木敬は「MMAの稼ぐ力は高が知れている。石化にはかなわない」と謙遜する。「三菱化学は大きなプラントの運営経験が豊富で、触媒・製品開発、工場管理、研究開発で3社統合効果が出るはずだ」と胸を膨らます。

 市況変動は基礎化学品の宿命。宮木は「コスト削減を徹底して波に飲まれにくい体質にならないといけない」とグループに“安定感”を与える役割を理解している。(敬称略)

(2016/11/1 05:00)


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