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化学・薬品産業総合スレッド
1585
:
とはずがたり
:2015/12/14(月) 10:46:58
>>1583-1585
そうなってくると、
さらに10倍は盛らないと確殺とはいきません。
その分量なんと3g(笑)
1円玉3枚分です。小さじ一杯満載あります。しかも一切の分解されていない新鮮な状態であるという但し書き付きです。
そんな分量をいれれば飲み物でも一口で怪しい味になりますし、それだけのものを飲ませることができるなら、そもそも別の猛毒がぜんぜん選択肢として出てくるわけです。
■未解決帝銀事件と青酸
teigin.jpg
画像は、「毎日新聞/昭和毎日」より引用。帝銀事件を報じた記事
さて、そんなダメだしばかりの青酸カリですが、もう少し別のシアンを持つ化合物だと、いっきに殺しに特化することができます。
その最たる例が、帝銀事件で使われた毒。
昭和23年に東京都豊島区の帝国銀行に、赤痢感染者が来店したので、予防薬を飲んでくれと、役所から来たと言う男の指示のもと、署員が薬を服用。薬として配られたのは非常に飲みにくい1液と、少し苦い2液。このふたつの液体が合わさると初めて毒性を持つという青酸バイナリーなわけです。
数分後、飲んだ職員はすべて死亡し、犯人は悠々自適に金をもって逃げた……という、戦後の未解決事件の1つです。
ここで使われたと言われているのが、シアノヒドリンの1つであるアセトンシアノヒドリンという物質。2液にはおそらく重曹のような弱塩基が含まれていたのではないかといわれています。
粉末の青酸カリに比べて液体で保存性が高く、胃の中で即毒性を発揮する(胃酸と反応して青酸ガスが出る)青酸カリより安定性が高く、複数人に飲ませても、2液目を飲ませて初めて胃の中で青酸を発生させて殺すことができるというトリックが仕組めるというものです。
この方法を用いれば、複数人に飲ませても最後の人にのませ終わるまでに最初に飲ませた人が倒れ出して怪しまれることが避けられる……というものです。
ただこの物質も凄まじいマズさで、薬と偽って飲まされたからこそ、服用に至ったわけで、現代ではまったく通じないといえます。
なにより青酸系毒物の所見は極めて分かりやすい状況証拠を残し、そこから毒物の鑑定が行われ、犯人の絞り込みがなされると、法医学と捜査科学が発達した現代では、やはり無理難題の産物であるといえます。
まぁ、毒を使った犯罪というのは、非常に足の付きやすい犯罪であるといえます。
というわけで、現実と虚構のミステリーの毒を紐解きながら、しばし、いろいろな毒物について言及していきたいと思います。
(文=くられ/シリーズまとめ読みはコチラ)
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