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化学・薬品産業総合スレッド

1566荷主研究者:2015/11/28(土) 22:03:59

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820151102afad.html
2015年11月02日 日刊工業新聞
10gで表面積1ヘクタール、国産の単層CNT量産開始-日本ゼオンが11日に稼働

国産単層カーボンナノチューブ

 国産単層カーボンナノチューブ(CNT)の実用化が大きな節目を迎える。日本ゼオンの量産工場が11日に動きだす。産業技術総合研究所が製造技術を開発し、日本ゼオンと量産プロセスに仕上げた。CNTの発見から約25年、製造技術の開発から10年を経て工業化には成功した。これから車載用電池や構造材など各用途での本格的な実用化開発が始まる。(小寺貴之)

TASCが開発した透明導電フィルム(TASC提供)

 CNTは炭素でできた極細のチューブだ。1991年に名城大学の飯島澄男教授(当時NEC主管研究員)が発見した。理想的な単層CNTは比重がアルミニウムの半分で強度は鉄鋼の20倍、電子移動度はシリコンの約10倍で、流せる電流量は銅の1000倍、熱伝導性も銅の5倍以上と画期的な性質を持つ。

 夢の材料が普及しない理由は既存の炭素材料とのコスト競争だ。NEDO技術戦略研究センターの調査によるとカーボンブラックが1キログラム当たり3000円以下で、製造しやすい多層CNTは同2万―3万円、単層CNTは同1000万円程度とされる。樹脂や電池電極に炭素材料を混ぜて導電率を高める場合、CNTで導電性が5倍になっても、カーボンブラックを5倍加えた方が安くなる。そこで産総研は単層CNTの生産コストを1000分の1に抑えるスーパーグロース法(SG法)を04年に開発。連続生産プロセスを確立するなど10年かけて量産技術に仕上げた。産総研の試験プラントでデータを積み上げ、日本ゼオンが量産工場を設計した。

 日本ゼオンの単層CNTは長さと表面積で差別化する。長さは数ミリメートルで表面積は1グラム当たり1000平方メートルに達する。つまり一握り10グラムのCNTが1ヘクタールの表面積を持つ。まずは電極面積がデバイス性能を決めるスーパーキャパシターに応用する。


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