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化学・薬品産業総合スレッド
1414
:
荷主研究者
:2014/11/29(土) 15:50:18
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820141023cbau.html
2014年10月23日 日刊工業新聞
リチウム電池部材、優勝劣敗が鮮明に−住友鉱山、大口受注獲得で増産投資
大口受注を獲得する一部を除き、収益確保に苦しむ(テスラのEV)
三井造船がリチウムイオンバッテリー(LIB)部材から撤退を決めたことで、LIB市場をめぐり企業の優勝劣敗が鮮明になってきた。既に三菱ケミカルホールディングス(HD)が正極材料の製造を停止。一方、住友金属鉱山は正極材の能力増強を予定する。大口受注を獲得する一部を除き、収益確保に苦しむ企業は少なくない。(編集委員・鈴木真央、平岡乾)
正極材の製造から撤退を決めた三菱ケミカルHDは、EVの需要拡大が遅れたことから既に2012年末に新規投資を凍結していた。同じくLIBの主要部材であるセパレーターでは車載用に加えてスマートフォンなどの民生分野を取り込むため、中国に販売拠点を設置するなど戦略を一新した。宇部興産や戸田工業といったLIB材料大手もEV普及の遅れもあって収益悪化に苦しむ。
パナソニックの車載用リチウム電池
一方で住友金属鉱山は正極材のニッケル酸リチウムの増産などに総額200億円を投じる。おもな供給先はパナソニックで、米EVメーカーのテスラモーターズといった大口需要家をにらむ。負極材最大手の日立化成は日産自動車のEV「リーフ」の販売復調により、一時期の需要低迷から盛り返しつつあるなど、各社で明暗が分かれている。
当初から日本企業は価格競争の激しい民生用途よりも、耐久性や安全面などで差別化しやすい車載用途を開拓してきた。ただHVは1台当たりのLIB搭載量が少なく、市場規模は限られる。しかも「価格要求は厳しい」と森田美智男JNC社長は明かす。
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