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化学・薬品産業総合スレッド
126
:
荷主研究者
:2004/11/14(日) 00:45
【三井化学:アクリロニトリル事業から撤退】2004年10月8日 化学工業日報 1面
三井化学 AN事業から撤退 旭化成ケミカルズに生産委託 石化再構築の一環
三井化学は7日、アクリロニトリル(AN)事業から撤退すると発表した。大阪工場(大阪府高石市)に持つ年5万9千トン能力の設備は2005年5月に停止し除却・廃棄する一方、原料アンモニアを旭化成ケミカルズに供給しANを全量生産委託することにした。大阪工場は先月、新プロピレン製造装置であるオレフィン・コンバージョン・ユニット(OCU)を稼動させ、競争優位に位置付けるポリプロピレン(PP)や、フェノールの原料自給体制に乗り出すなど、石化・基礎化学品分野における再生計画を相次ぎ打ち出している。国内で生産能力シェア約7%にとどまっているAN事業から撤退し、より収益力の高い事業に経営資源を集中させる戦略の一環。ANは中国における新増設など今後の競争激化が予想されるなか、残る国内4社でも競争力のある設備を持たないメーカーにとって事業継続の是非が問われるのは必至だ。
三井化学はAN誘導品としてアクリルアマイド事業を展開しているほか、関係会社の日本エイアンドエルでアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂を製造・販売している。これら誘導品向けに年間約4万トンを供給しており、残る約2万トンを外販してきた。AN事業の売上高は約60億円。
この間、同社は石化・基礎化学品分野における国際競争力あるコア事業への選択と集中を掲げ、収益強化に向けた施策を相次ぎ打ち出している。大阪工場では先月にOCUを稼動させ、プロピレンセンター化を実現。増産されるプロピレンについては、世界最大級のPP設備や、今月にも完成するフェノール原料のキュメン設備に振り向ける。
ANの国内メーカーは同社のほか、世界2位の地位にある旭化成ケミカルズ、三菱化学−三菱レイヨンの合弁であるダイヤニトリックス、住友化学、昭和電工の5社。このうち三井化学は生産能力シェアで最下位グループにあり、今後の競争激化が予想されるなかで事業継続の是非を検討してきた。
今回、原料のアンモニアについては旭化成ケミカルズに供給し、ANの自消分約4万トンを生産委託することで、誘導品事業の強化・拡大に力を注ぐことにした。
ANは、世界的にBPを筆頭に、旭化成ケミカルズなどが1基・数十万トン設備により競争力を高めているほか、中国ではABS樹脂やアクリル繊維など誘導品の旺盛な需要増を受け、新増設が相次ぎ立ち上がる見通し。このため競争力の低い設備を持つメーカーは一段と厳しい事業環境に追い込まれるのは必至で、日本メーカーの今後の戦略に注目が集まりそうだ。
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