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化学・薬品産業総合スレッド
117
:
荷主研究者
:2004/09/26(日) 03:29
【日本触媒:ヒドロキシモノマーを姫路で増強】2004年6月24日 化学工業日報 1面
日触、姫路で50%増強 ヒドロキシモノマー 自動車水性塗料用拡大 年末、2.7万トン体制に 3年後 世界シェア25%へ
日本触媒は、機能性エステル事業の主力製品であるヒドロキシモノマーの生産体制を拡充する。自動車用水性塗料向けを中心とした需要拡大に対応するのが狙いで、姫路製造所に専用製造設備を増設し、年間生産能力を50%増の2万7千トンに引き上げる。すでに工事に入っており、今年末にも新設備の商業生産を始める計画。同社は現在、ヒドロキシモノマーの世界市場で20%弱のシェアを握っている。設備増強により国内外での販売を一段と強化、3年後には世界シェアを25%に高める方針だ。
日本触媒はアクリル酸などの川下誘導品展開強化の一環として、さまざまな機能性を付与した特殊エステル類を市場に展開。主要原料を自社で保有するという強みを武器に事業を伸ばし、特にヒドロキシモノマーについては世界トップのコグニスに肉薄する市場ポジションを獲得している。
同社のヒドロキシモノマー類の主要製品はアクリル酸2ヒドロキシエチル(BHEA)、メタクリル酸2ヒドロキシエチル(HEMA)、アクリル酸2ヒドロキシプロピル(HPA)、メタクリル酸2ヒドロキシプロピル(HPMA)。現在、姫路製造所にある2系列・年産1万8千トンのエステル化プラントでこれら製品を生産している。
生産体制の拡充では、2系列の設備のうち年産能力6千トンの古い設備をスクラップし、年産1万5千トンの設備を新設する。これにより従来の年産1万2千トン設備と新設備との合計で2系列・年産2万7千トン生産になる。新設備は10月に完成し、12月に本格稼動を開始する予定。
ヒドロキシモノマーはアクリル系やウレタン系の自動車用水性塗料向けを中心に、イソシアネートとの架橋システムに使われている。現在の世界需要は10万トン弱と見られるが、自動車用塗料の水性化や中国などアジア地域でのモータリゼーションの進展を背景に、今後の堅調な需要拡大が見込まれている。このため日本触媒では、国内外の自動車用塗料メーカーとの関係強化や中国における販売体制の整備などを推進し、拡販を目指す。
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