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化学・薬品産業総合スレッド

1158荷主研究者:2013/04/21(日) 13:28:12

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130322/bsd1303220801011-n1.htm
2013.3.22 08:00 Fuji Sankei Business i.
シェールガス革命に大手商社手応え 米国投資にアクセル

米テキサス州のシェールガス開発現場(ブルームバーグ)

 シェールガス革命で息を吹き返す米国製造業の新たな設備投資やインフラ需要などを取り込もうと、大手商社が米国投資にアクセルを踏んでいる。三井物産は、出光興産とガスを使った化学事業に乗り出すのを手始めに、他のエチレン生産プロジェクトへの参加も検討。三菱商事は、三菱重工業と組んで化学プラントの心臓部にあたるコンプレッサーで販売攻勢をかける。丸紅はガス火力事業、住友商事はインフラ需要をにらんで、強みの鋼管ビジネスを拡充する。各社とも、将来産油国に転じると予想される米国の経済復調に手応えを感じている。

 石油や化学産業が集積するテキサス州ヒューストン市近郊のフリーポート市は今、化学メーカーの一大投資ブームに沸く。安価なガスを使うことでエチレンなどの基礎化学品の製造コストが一気に低下、国際競争力が高まったためで、米ダウ・ケミカルやエクソン・モービルなどの増産計画がめじろ押し。

 三井物産は出光と組み、米国南部で自動車用潤滑油や家庭用洗剤の原材料「アルファオレフィン」を2016年から生産する。

 テキサス州でシェールガス権益を持ちダウと提携する三井物産は数年前、ここで化学産業復権の兆しを感じとった。そこで化学向けタンクターミナル運営の米国子会社を通じ、同州パサデナ地区にひそかに建設用地を取得。その読みは当たり、今は化学メーカーからの引き合いが殺到、今月、新たな貯蔵ターミナルの建設を決めた。

 投資が加速する化学や肥料プラントの合成過程では、気体を圧縮するコンプレッサーが欠かせない。三菱商事と三菱重工は昨年10月、ヒューストンでコンプレッサーの販売・サービス会社を設立し業務を始めたが、需要は予想以上で、コンプレッサーを生産する三菱重工広島製作所は嬉しい悲鳴をあげる。

 三菱商事は、米化学メーカーとの交渉には顧客目線と米国流商慣習にたけた人材が必要と判断。この販売会社の新社長に、元米化学大手のチーフエンジニアをリクルート。さらに役員を含めて8人を送り込む。「米市場の早期取り込みで、業界地図を塗り替えたい」と鼻息も荒く、将来の米国生産も視野に入れる。

 シェールガス革命の経済効果は化学産業だけで2000億ドル(19兆1760億円)、60万人の雇用創出が期待されるだけに「ポスト中国の有望投資国は米国」(三井物産の飯島彰己社長)。中でも「安価なガスを使ったガス火力が増える中、原料調達も含めた電力事業が有望」(丸紅の朝田照男社長)と、各社とも米国投資にカジを切る。

 住友商事は、シームレス鋼管製造会社への資本参加に積極的だ。過酷な環境下のシェールガス開発にはシームレス鋼管へのニーズが高いからだ。加えてインフラ需要の拡大をにらみ、昨年9月に鋼管本部長をリーダーに全社横断的な組織も立ち上げ、新たな投資機会を探る。

 商社が米国投資を再評価する背景には、米国は5年以内にサウジアラビアを抜いて世界最大の産油国になるとの国際機関の予想もあり、米国経済の復権に手応えを感じているためだ。

 「火力向けのガス火力タービン投資が増え、電力料金が下がれば他の製造業の米国回帰も進む」と日本貿易振興機構の木村誠ヒューストン事務所長は予測する。こうなると貿易収支の改善などマクロ経済効果も期待できる。商社にとって、政治リスクの少ない米国投資の魅力はますます高まる。

 シェールガス革命の米国での主な経済効果

 全米化学工業会  化学産業の生産で2000億ドル、60万人の雇用創出

 全米天然ガス協会 貯蔵や輸送網などインフラ投資が2020年までに約1000億ドル

 化学業界     米ダウ・ケミカル、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルなどが7件のエチレン工場建設を計画

 肥料業界     米モザイクなどが6件の肥料工場建設計画

 鉄鋼業界     採掘用シームレスパイプの増産や天然ガス利用プラントを計画


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