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民主党スレッド
1793
:
名無しさん
:2006/05/17(水) 00:38:59
(続き)
Y議員は、「『日本を愛する心を涵養し』とあるのは、『日本社会の形成者であることに誇りと自覚を持ち』とすべきではないか」との意見を述べました。Y議員が提案したこの修正の文言は、これまでの民主党・教育基本問題調査会での教育基本法改正論議の中でも示され、昨年の同調査会の中間報告でも示されていたものです。
これに対しては、N議員から、「『日本を愛する心』は、国民の祝日法でも使われており、教育基本法でも使ってよいと思う」という意見が出されるとともに、事務局から、議論の前提として、「涵養」とは、「じわじわと育っていくように養っていくこと」であるとして広辞苑の表現が紹介され、あくまでも「育成」のようなものではないことが説明されました。
私は、「涵養」という言葉を使っても、教育の現場では、「『日本を愛する心』が育っていない人」に対する評価が行われ、結局は、教育の指針になるのではないか」との意見を述べましたが、この点については、西岡座長は、「政府提出法案では、『国を愛する態度を育てる』ことを教育の目標として法律の本文に規定して評価の対象としようとしているが、試案では、評価の対象とならないよう、あえて前文に規定した」との説明がありました。
この点については、K議員も、「前文に『日本を愛する心を涵養し』という表現で規定することとしたのは、『日本を愛する心』を教育の評価の対象としない、対象としてはいけないことを示していると解してよいか」と確認のための質問が行われ、西岡座長は、「そう解してもらってよい」と明言していました。
座長試案で、愛する対象を「日本」としている点についても、議論がありました。,I議員から、「『日本』は、法令では『我が国』とか『国』で使われている。法制局審査では、『国』になるものと考えている。」とか、H議員から、「『日本』は、『自らの国』にしたほうが良いと思う」という意見が述べられ、私も、次のような意見を述べています。
「『日本』という言葉が何を指すのか、あるいは何を意味したいのか、を突き詰めていけば、『郷土』ということではないか。愛すべき対象を考えた場合、『国』という存在自体ではなく、自分の生まれ育った故郷の町、都道府県、国ということではないか。それならば、それらを統合する概念として、『郷土』という言葉を使うのが適当ではないか」。しかし、I議員からは、「『郷土』という言葉は、漠然とした概念で適当ではない」との意見も出されました。
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