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民主党スレッド
1442
:
あかかもめ
:2005/09/16(金) 00:39:23
民主党の再建戦略を考える時にも、この二つの課題に答えを出すことが鍵になる。その際、自らの目的を達成するためには党の支持基盤を自ら切り離したという小泉首相の手法から学ぶ必要もある。
まず、公共部門への信頼と期待の回復について。これからの高齢社会や環境問題などに対して小さな政府と言うだけで対応できるはずはない。しかし、国民は高級官僚の政策能力にも、現場の公務員の仕事ぶりにも満足していない。官僚支配に対する攻撃は民主党の得意である。問題は、公務員の規律と能率である。きちんと働く者の権利は守る、働かない者の既得権は見直すという基本原則を立てて、公共部門の労働実態を見直すべきである。たとえば鳥取県の片山知事は、「公務員はクビにできない」という神話を打破すべく、職員の規律保持に取り組んでいる。そして、働かない職員の分限処分も検討している。これからの労働組合はむしろこうした改革に共同で取り組むくらいの覚悟が必要である。そこまで筋を通して、初めて高級官僚の天下りなどの既得権を攻撃する時に迫力が出てくる。世のため、人のために働くことを美徳と考える気風が日本から消えたわけではないであろう。
第二は、政党と支持団体の関係という問題である。様々な地域や団体の要求をすべて部分的利益、特殊利益として切り捨てて、最初から国益を追求するという政党を私は信用しない。公共の利益とは、様々な私的、部分的利益がぶつかり合う中で形成されるものである。その意味で、民主党が労働者の声を代表することはむしろ必要であると思う。問題は、労働組合という組織と働く市民とがずれているという点にある。これは第一点とも関係するが、連合を構成する大労組に所属する労働者は、比較的恵まれた層であり、既得権も持っている。そうした労組の組織率は低下する一方で、不安定な非正規雇用が急増している。そして、そのことが国民年金や国民健康保険などの社会保障制度の土台を揺るがしている。今の民主党に必要なことは、たとえば同一労働同一賃金など、働く市民のための政策を労組よりももっとラディカルに打ち出すことである。
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