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自公保観察スレ

1とはずがたり:2003/10/25(土) 00:05
自民党
http://www.jimin.jp/
公明党
http://www.komei.or.jp/
保守新党
http://www.hoshushintoh.com/

953とはずがたり(2/2):2005/01/22(土) 16:04
>>952-953

 竹下氏が指摘した通り、自民党は野党の要求も巧みに取り入れた。社会主義といっていいかどうかは議論があるところだが、日本型社民主義だったのは間違いない。ただ、その前提は右肩上がりの経済だった。バブルの崩壊以降、分配型の政治はとても通らなくなり、小泉改革はまさにその否定にうえに成り立っている。

 ★選挙制度=定数3から5を基本とする中選挙区制が自民党政権の維持装置だったことは渡辺氏の指摘を待つまでもない。非自民連立の細川護熙政権で成立した政治改革関連法により、現在の小選挙区比例代表並立制となった。1996年、2000年そして03年と、すでに3回の総選挙が実施され、自民党がどんどん崩れていっている姿が明らかになっている。

 04年の参院選では、金城湯池だった中四国・九州でも民主党に激しく追い上げられている。もはや民主党は、55年体制下で万年野党だった社会党とは違う存在だ。

×       ×       ×

 しかし、あれから20年の歳月が流れているのだから、自民党はよくぞ持ちこたえているというべきだ。

 もう一度、自民党立党30周年特集のインタビューに戻ろう。自民党政権の可能性について、宮沢氏は「政治が施策を誤らなければ、まだまだやっていけると思うんです」と語っている。聞き手から、誤るとしたらどういう点かと問われ、次のように答えている。

 「公平とか公正。そこのところがあまり疑われなければいいんだと思います。政治が何か非常に不公正ことをやっているとか、あるいは社会のあり方が不公平になってきたというときが危ないんで、それだけを警戒すべきだと思いますがね」

 そのうえで、結果平等ではなく、機会平等の必要性を強調している。結果平等が政治のメインテーマだった20年前を思い起こせば、宮沢氏の先見性がはっきりしているが、さまざまなところで格差が大きくなっている今日こそは、むしろ逆の意味で、この宮沢発言がきいている。

 ある政府高官は「小泉改革は準備なしに、はじめた保守革命だ」と評する。4年弱の小泉政権を通じて、日本社会は総中流型から上下格差型に変容してきたのは間違いない。自民党という単位でみても、半世紀にわたって支持してきた地方の保守層がどんどん崩れていっている。

 保守革命により結果平等から機会平等の方向にやや振りすぎたのかもしれないが、最大の不幸は壊すことだけで、壊した後の経済社会のグランドデザインを持ち合わせていなかったことだろう。

 戦後60年、そして自民党50年。たしかに自民党は耐用年数をすぎているのだろうし、もはや新規まき直しは無理かもしれない――。

 そんなことをつらつら考えながら本箱の片づけを終えると、すっかり日もかげり、夕暮れ時になっていた。遠くから、入相(いりあい)の鐘の音が聞こえてきたような気がしたのは、自民党に思いをはせていたためだろうか。


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