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自公保観察スレ

6703とはずがたり:2009/12/24(木) 16:19:55
>>6701-6702

「小さな政府で経済成長を重視する党」

 総裁の谷垣が議長を務める政権構想会議は12月15日、党の政治理念や国家像に関する第2次勧告をまとめた。民主党を「国家社会主義的政党」と断じ、自民党は「自由と民主の下に正しい保守の旗を立てねばならない」と、まるで冷戦時代に逆戻りしたかのような内容だ。

 これを受けて党執行部は、年内に新綱領策定委員会を立ち上げ、来年1月24日の党大会までに、新綱領の成案を急ぐ。策定委員会には、森喜朗、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の首相経験者も参加するというから、河野は古い自民党が蘇らないかと心配だ。

 「今までの自民党にいた人って、全部やるという感覚で来ているわけですよ。大きい政府も小さい政府も、成長戦略も再分配も、全部、自民党の役割ですと」

 「左から右まで抱えていたから、衰退産業でも退出戦略をとらずに補助金を突っ込んだり、安い労働力を研修生として突っ込んだりしていた。だけど、大きい政府で再分配はもう民主党の役割になったんだから、自民党も当然変わらなきゃダメでしょ」

 だから河野は、総裁選を通じて「自民党とは小さな政府で経済成長を重視する党だ」と唱えてきた。

 「保守革新」に代わる新しいキャッチフレーズは何かという課題はまだ考えあぐねているが、「左派は大きな政府、右派は小さい政府。保守革新というレッテルを張らず、素直に左右で表現した方が説明がしやすい」と思っている。

「政権を戻すのに10年はかかると思っている」

 しかし、そんな議論に執行部は乗る余裕もない。来年1月の党大会まで1カ月を切っているのだから。

 それでも河野は辛抱強く、自民党の再生に取り組むと言う。「そんな悠長な構えでいいのか。自民党の再生に猶予はあるのか」と問うと、河野はこう答えた。

 「あると思いますよ。だって、僕は政権を戻すのに10年はかかると思っているから。変にここで鳩山さんのスキャンダルで解散して勝ちましたとなると、昔の自民党が戻るだけだから、それは最悪だろうと。そうなったら自民党に見切りを付けるしかない」

 「むしろ野党でいる間、次の政策を考えようぜ、という勉強時間ができていいと思うんですよ。50年間、ずっと勉強せずに与党にあぐらをかいてきちゃったから、結局アイデアが出なくて、官僚が出してきた、しょうもない案に乗ってきた、みたいな話だから」

 10年野党の覚悟。もちろん、それよりも早く自民党が変わり、国民に受け入れられて政権奪取するに越したことはない。来る参院選を、諦めるという意味でもない。
 むしろ、自民党が参院で過半数を取ることが、健全野党として機能するために、重要だと語る。

試しにやらせてはみたけれど…

 河野は長らく「おまえは自民党の中で一番外れているから、自民党の冥王星だ」と揶揄されるくらい、自民党の中で辛酸を舐めてきた。(「民主勝ち過ぎ、『2大政党制』雲散霧消か」を参照)

 総裁選に立候補しようとしても、推薦人すら集まらない憂き目も見た。しかし今回は、立候補でき、次点の票を集めた。徐々に、河野が太陽の方へ近付きつつあるということか。

 12月18日、また1人盟友が「時代が大転換しているのに自民党は変わろうとしていない」と三行 半を突きつけ、離党した。総裁選で河野の推薦人に名を連ねた、参院議員の田村耕太郎だ。

 河野は、自民党がふがいないばかりに、有望な若手を悩まし、苦しめ、苦渋の決断をさせてしまったことを、残念に思っているし、悔しくも思っている。

 だが、そうした憂鬱こそが、また原動力となり、河野は「自民党を絶対に変えてみせる」と意を新たにするのだ。

 試しに民主党にやらせてはみたけれど、やっぱりダメだったから、また自民党に戻すか――。
 それが河野にとって最悪のシナリオであり、この国にとっても不幸な話である。
(文中敬称略)


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