したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

自公保観察スレ

587とはずがたり:2004/07/24(土) 04:34
近聞遠見:
「ニンジン政局」でいいのか
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20040724k0000m070171000c.html

 猛暑、人が死ぬ。首相OBの最長老だった鈴木善幸も逝った。鈴木が日ごろ、

 「全員野球だよ」

 を口癖にしていたのを、なつかしく思い起こす。冴えは乏しかったが、議論をまとめる手腕は天下一品だった。

 鈴木から数えて13人目の小泉純一郎首相が、全員野球(挙党態勢)のメンバー選びに着手したようだ。9月の内閣改造・自民党役員人事が近づいている。

 「内閣改造というニンジンを早々にぶらさげたものだから、党内が押し黙ってしまった。情けない話だ」

 という自民党長老の嘆きも聞いたが、選挙後の沈黙は確かに異常だ。敗北の責任論もどこかに消えている。

 人事もいいが、その前に参院選の厳密な分析・総括をするのが正常な政党の本来の姿ではないか。小泉は、選挙のあと、

 「逆風のなかで、よく与党に安定多数を与えてくれたと感激している」

 と述べたが、この言い方は正確さを欠く。与党の獲得議席は60(自民49、公明11)でしかなく、改選数121の半分に届いていない。非改選が79(自民66、公明13)と多かったから、トータルとして安定多数になるだけで、今回の選挙によって与えられたのではない。

 また、森喜朗前首相も

 「自民党は一つの議席を減らし、公明党は一つ増やし、与党としては現状維持だ。消して負けたわけではない」

 と言う。だが、もともと改選議席50を勝敗ラインに設定したのがおかしい。6年前、大敗したときの議席(44、のち追加入党)がベースになっているのだから、それとの対比は最初から敗北主義である。

 3年前の前回(64議席獲得)と対比し、小泉自民党の党勢の推移をはかることこそ肝心なのに、敗北を認めたくないらしい。

 選挙から一気に人事に短絡していく<ニンジン政局>はこっけいですらある。かつての自民党はそんな姑息な政党ではなかった。

 しかし、党内はすでに人事情報でもちきりである。小泉の狙い通りニンジン効果は十分にあがっている。

 小泉が今後の重要課題を、内の郵政民営化、外の日朝国交正常化の2本柱に絞り、目標達成のための人事配置を考えていることは間違いない。小泉に近い自民党筋が明かす。

 「郵政民営化担当相は竹中(平蔵、金融・経済財政担当相)で決まりだろう。小泉は竹中の手腕を高く買っていて、金融と郵政を兼務させたいらしい。

 しかし、これには当然異論がある。金融を監督するものと、郵貯民営化によって巨大銀行を作ろうとするものが同一人物でいいのか、という話だな」

 またも竹中旋風が吹き荒れる気配である。次は日朝交渉を担当する外相ポスト。

 「川口(順子、外相)の更迭は確定で、あとは対話派の福田(康夫、前官房長官)か、圧力派の安倍(晋三、幹事長)起用か。福田と5月の訪朝をめぐるギクシャクが残っているが、小泉は対話路線に傾いているようだ」

 といった話がふんだんに流れ、日々にぎやかだ。

 小泉が繰り出すニンジンのあやつり方も、例によって多彩で、<踏み絵>とか、小泉後の<挙党態勢>とか、<新抵抗勢力論>とか、散りばめられている。

 だが、多分、国民の目には、何のことか理解しにくい。ああ、またドタバタをやっている、ぐらいか。

 いま、自民党と小泉が第一に熟考しなければならないのは、参院選の得票が3年間でなぜ431万票(比例代表)も減ったか、である。福岡県の人口に近い有権者がどっと横を向いた。この大量減票の原因を究明し、国民向けに新たなメッセージを出さなければ、政党として成り立たない。しっかりしてくれ。(敬称略)
毎日新聞 2004年7月24日 1時01分


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板