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自公保観察スレ
4905
:
名無しさん
:2009/02/03(火) 20:31:50
麻生首相よ、泉下の祖父を哭(な)かすな(堤堯=ジャーナリスト)
2009年2月3日 リベラルタイム
いまや四面楚歌の麻生太郎首相。
祖父・吉田茂が託した天命を思い起こせ
瀬戸内寂聴さんがテレビで答えていた。麻生太郎首相について訊かれ、
「もうお辞めになったほうがよろしいんじゃないでしょうか。祖父の吉田茂さんはたいした人でしたけど、三代経つとああなるんですね。コワイですねえ」
問題の定額給付金については、
「そりゃ断固もらいますよ。だってバカバカしいじゃありませんか、そんなことに私の税金が使われて」
国民の七八%が給付金に反対する。そして八四%が「貰う」と答える。もちろん筆者も八四%に入る。寂聴さんと同じく、あまりにもバカバカしいからだ。それを麻生首相は、「高額所得者が受け取るのはどうか」と訊かれて、
「さもしい。矜持の問題だ」
と答えた。冗談じゃない。矜持もヘッタクレもない。ひたすらアホらしいから受け取る。それが八四%の大部分のココロだろう。この首相は人のココロがわからない。その後の展開がまた奇妙だ。
「では、ご自分はどうする?」
と訊かれて、
「もちろん受け取りません」
といったはずが、数日して「考えます」と答を変えた。なぜか。
当初、首相は「生活防衛」を給付金の理由にあげた。「金持ちにも一律に生活防衛?」と疑問を呈され、「景気対策」と理由を変えた。
「ならば率先して受け取り、消費にまわすべきじゃないか」
といわれ、「考えます」と答にもならない。「受け取る」といえば「矜持はどうした?」とくるから答えられない。何万円か足して消費にまわすとか、どこぞに寄付するとか、そんな答弁の智恵も咄嗟に出ない。
だいたい他人をさもしいと呼ばわる人間は、自分がさもしいと相場が決まっている。せっかく麻生財閥の御曹司に生まれながら、この人の性根は卑しいのかもしれない。
こんなエピソードがある。二〇〇五年の刺客選挙で、八十三人の小泉チルドレンが誕生した。時の幹事長・武部勤は彼らを集めていった。
「諸君らは、どこの派閥、どこの勉強会にも入らずに、独立した議員でいて欲しい」
そのココロは小泉・武部の党中央に忠節を尽くせということ。その年の暮れ、武部はモチ代を配った。百万円と三百万円の差をつけた。どこかの派閥か勉強会に属した者には百万円で、いいつけを守って独立を通した者には三百万円だ。チルドレンの一人に訊いてみた。
「キミはいくらもらったの?」
「百万円の口です。麻生さんの派閥に入りましたから。新聞は百万円と三百万円に色分けして書いてますけど、二百万円もいれば四百万、五百万円もいるんですよ。私は麻生さんから『いくらもらった?』と訊かれたから『百万円です』と答えたら、『そうか、そんならこれもっていけ』と引き出しから紙包みを渡されましてね、開けて見たら四百万円入ってました。合計で五百万円にしてくれたんです。政界って面白いところですねえ」
田中角栄はいった。
「いいか、人にカネを渡す時は、呉れてやるという態度じゃなく、心から『もらっていただく』という気持ちで渡すんだぞ」
一の子分・竹下登もそれを実践した。政界では、金品の贈与を拒否することは、「お前の敵にまわる」と宣言するにひとしい。だから「私の味方になって頂戴よ」という気持ちをこめて、心から「もらっていただく」と態度で示さなければならない。
麻生のカネの配り方には「もらっていただく」という田中・竹下の気持ちが感じられない。たたき上げの苦労人と、乳母日傘で育った御曹司の差だ。
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