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地域綜合スレ
2226
:
とはずがたり
:2006/03/04(土) 19:47:12
<東北・北海道>
しっかし反対にも関わらず此処迄ちゃんと協議してきた町長偉いね。
市町村合併:北通り3町村合併判断へ 住民説明会始まる−−大間町 /青森
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060304-00000043-mailo-l02
大間町、風間浦村、佐井村の北通り3町村の合併に関する住民説明会が2日から大間町を皮切りに始まった。住民に協議内容を伝えることで3首長が合併の是非を最終判断することになる。
大間町材木地区で2日行われた説明会には住民約30人が集まった。町は新町基本計画の概要と町単独の場合の財政計画を説明した。合併、単独いずれも財政再建団体にはならないことを示した。
金沢満春町長は、住民から考えを聞かれ「町長選立候補を決意した時から町単独を公約としてきた。気持ちは変わっていない」としながら、住民発議で協議会が発足した経緯から「合併を推進した人の思いをくまないといけない」と慎重な姿勢を示した。このほか、住民からは「合併しなかった時の国や県の支援にデメリットがあるのでは」「単独の場合、隣村から大間原発に関連した協力が得られるのか」などの質問があった。
住民説明会は今後、大間町で6〜8日、風間浦村で3〜7日、佐井村で6〜8日、それぞれ実施される。[松沢康]
3月4日朝刊
(毎日新聞) - 3月4日13時1分更新
2227
:
とはずがたり
:2006/03/04(土) 19:49:20
>>2225
コメント書いてないんで後で俺の方消しときま
2228
:
とはずがたり
:2006/03/04(土) 19:49:47
<関東・東京>
市町村合併:江南町議会、熊谷市との合併協設置議案を可決 /埼玉
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060304-00000063-mailo-l11
江南町議会は3日、熊谷市・江南町合併協議会の設置についての議案を賛成多数で可決した。議会後、記者会見した福田征芳町長は「(合併に向けて)一つの過程が過ぎた。熊谷市の意向もあるが、今後も町として一生懸命やらないといけない」と述べた。
熊谷市は3月議会中に同町との合併協設置についての議案を提出する予定。[山崎征克]
3月4日朝刊
(毎日新聞) - 3月4日13時1分更新
2229
:
とはずがたり
:2006/03/04(土) 19:50:28
<東海>
高校の時古橋先生とかいたけどこの辺の人なんかな
市町村合併:新居町議会、住民投票条例案を上程 /静岡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060304-00000014-mailo-l22
合併先を巡って揺れる新居町議会の定例会が3日開会し、住民投票条例案などが上程された。同条例案は24日の採決に先立ち、町議全員からなる13日の特別委員会で採決される見通し。また議員発議された議会定数を減らす条例改正案は賛成多数で即日可決された。
住民投票条例案には町議らの間で否定的な声もあり、否決される可能性もある。一方、同日夕には町民らが投票実施を求める1630人分の署名を古橋武司町長に提出。古橋町長は「案を否決するなら、議会側から町民の意向を聞く代案を出す必要がある」と話した。 [稲生陽]
3月4日朝刊
(毎日新聞) - 3月4日12時1分更新
2230
:
とはずがたり
:2006/03/04(土) 19:50:45
<近畿>京都府
住民投票条例案を撤回 木津町議会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000054-kyt-l26
木津町議会は3日の定例会本会議で、議員提案されていた加茂、山城両町との合併の是非を問う住民投票条例案について、全会一致で撤回を認めた。ほぼ同じ内容の条例案が、住民の直接請求によって開会中の定例会に提案される見通しとなったため、提案議員が撤回を求めた。
同条例案を昨年6月に提案したのは会派「KAI」の所属議員で、同会派と共産党の計五議員が賛同。市町村合併特別委員会に付託されたが、これまでに3度継続審議となっていた。
今年2月には町内の住民団体が同様の条例案を直接請求するため、有権者1万191人分の署名を集めたとして町選管に提出。本請求に必要な数を大きく超えており、河井規子町長が意見を付け3月定例会に提案することが確実な情勢となっている。提案議員側はこの動きを受けて昨年12月にも撤回を申し出ていたが、その時は反対多数で認められなかった。
(京都新聞) - 3月3日22時29分更新
一般会計が大幅に減少 加茂町・06年度当初予算案を発表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000054-kyt-l26
京都府加茂町は3日、一般会計50億7300万円、10特別会計と上水道事業会計も合わせた総額94億500万円の2006年度当初予算案を発表した。一般会計は保育所建設で増額となった前年度当初に比べ、10・2%減と大幅に減少。総額も同7・2%減と7年ぶりに100億円台を割った。10日開会の3月定例町議会に提案する。
一般会計の歳出では、いづみ保育所の建て替えが完了したため、普通建設費が同66・7%減となり予算規模縮小に大きく貢献。ほかにも職員削減で人件費が同4・5%減、各種団体への補助金1割カットで補助費等が同4・4%減となった。
主な新規事業は、学校関連で、恭仁小の水洗トイレ化3300万円、小中学校の門扉ドアホン設置55万円。少子化対策として、放課後児童クラブを町青少年センターから加茂小内に移して定員を拡大する事業3600万円、合併の是非を問う住民意向調査費120万円など。
歳入では、町税を同2・5%増と見込むものの、地方交付税は同1・2%減と計上。大規模事業は控えたが全体の歳入不足は解消されず、基金繰入金5億1400万円(前年度当初比8・5減)のうち、貯金にあたる財政調整基金から2億400万円(同37・8%増)を充当した。同基金の残高は2億8000万円になる。
(京都新聞) - 3月3日22時29分更新
2231
:
とはずがたり
:2006/03/04(土) 19:51:51
<東北・北海道>北海道
名前消えるカーリングの町 代表選手育てた常呂町
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000213-kyodo-soci
トリノ五輪で熱戦を繰り広げたカーリング女子日本代表の小野寺歩(27)、林弓枝(27)、本橋麻里(19)の3選手の地元、北海道常呂町が5日、北見市などとの合併で名前が消える。
「カーリングの町」として知られ、これまで人口わずか約4900人で9人もの五輪選手を生んだ町で、五輪期間中“町最後の代表”の活躍に沸き立った町民らに寂しさが漂っている。
小野寺選手らの里帰りの際には報告会が予定されているが、国内大会に出場するため日程が決まっていない。常呂カーリング協会の松平斉之会長(46)は「横断幕も(新市名の)北見市に書き換えなければ…。仕方がない」と話した。
(共同通信) - 3月3日18時11分更新
2232
:
とはずがたり
:2006/03/04(土) 19:54:06
<中国・四国>
将来的には福山市と合併とかどうであろう?
>福山地区は、生活圏としてつながっている。ほぼ100%の住民が福山地区との合区を望んでいる
何処と合併させられそうなんだろ?庄原?府中?
市町村合併:県議選合区で、神石高原町長らが陳情 「福山市・沼隈郡区に」/広島
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000307-mailo-l34
市町村合併に伴って県議会の議員定数・選挙区調査特別委員会が検討中の県議定数や選挙区割りの変更で、神石高原町の牧野雄光町長らが2日、県議会を訪れ、神石郡・甲奴郡選挙区(定数1)の合区先を福山市・沼隈郡選挙区(定数9)とするよう新田篤実・県議会議長らに陳情した。
牧野町長らは「福山地区は、生活圏としてつながっている。ほぼ100%の住民が福山地区との合区を望んでいる」と述べた。新田議長は「趣旨はわかった。(同特別委員会で)十分議論して結論を出したい」と答えた。陳情後、牧野町長は「中山間地域の声を伝える県議を減らしたくないが、合区はやむを得ない。地元住民の声を尊重してほしい」と話した。[吉川雄策]
3月3日朝刊
(毎日新聞) - 3月3日17時1分更新
2233
:
とはずがたり
:2006/03/04(土) 19:58:36
<南関東・東京>
ホントは生活圏など考えると八王子と合併したかったんかねぇ。出来ればそっちの方が望ましかったような気がするが・・。
市町村合併:藤野町議会、相模原市との合併案を可決 来年3月、正式決定 /神奈川
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000129-mailo-l14
藤野町議会は2日、相模原市と07年3月11日に合併する配置分合議案を賛成8、反対5の賛成多数で可決した。今年1月の法定合併協議会(法定協)で鈴木謙仁町長と、同市の小川勇夫市長が合併協定に調印しており、2日の議決で正式に合併が決まった。
同町は津久井郡4町(津久井、城山、相模湖、藤野)の中でも、同市と生活圏が異なる。健全財政で町政を運営し、廃校となった小学校を拠点にまちおこしに取り組んでいることもあり、町民の間に合併反対論が根強い。議会でも賛成・反対派の勢力が拮抗(きっこう)。合併協定に調印したものの、城山町の動向によっては藤野町の合併破綻(はたん)も懸念されていた。
城山町では先月19日、合併に慎重な小林正明前町長が解職(リコール)投票で失職。同26日の合併を問う住民投票でも合併賛成が多かった。この合併推進派の連勝が藤野町議会の合併議決に決定的な影響を与えた。小林前町長が続投し、住民投票でも合併賛成が少数にとどまれば、単独での町政継続の方向となり、藤野町も自立の道を進む可能性があった。
津久井郡4町は当初、4町とも足並みをそろえて同市と合併する方向だった。だが、藤野町議会は03年12月、1市4町でつくる任意合併法定協議会(任意協)の設立予算案を反対多数で否決した。合併推進派住民はこれに反発して合併を問う住民投票の実施に動き、04年6月の住民投票で合併賛成が多数となった。
これを受けて倉田知昭前町長は05年4月、同市との法定協を設置した。倉田前町長の引退による同7月の町長選で、合併推進派の鈴木氏が反対派候補に勝って新町長に就任し、合併の流れをつくった。相模原と津久井、相模湖の1市2町は今月20日に合併。藤野町は1年遅れで新しい相模原市と合併する。[高橋和夫]
3月3日朝刊
(毎日新聞) - 3月3日13時2分更新
2234
:
とはずがたり
:2006/03/04(土) 20:04:11
<近畿>
白良浜は周参見の合併を拒み,橋本は伊都広域合併に失敗しての合併
市町村合併:橋本市と白浜町が誕生 /和歌山
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060302-00000273-mailo-l30
合併特例法期限内の申請に基づき、県内では最後の合併となった新しい橋本市と白浜町が1日誕生し、開庁式が行われた。これで04年9月まで50あった県内の市町村は30になった。
◇東の玄関口へ飛躍誓う−−橋本市
橋本市と高野口町の合併に伴う開庁式は同市東家の市役所で行われた。
式典には、辻本仁至・市長職務執行者(前高野口町長)や職員、市民ら約150人が出席。辻本職務執行者が「合併協発足から2年間、さまざまなことがあり、感慨深い。新・橋本市が県の東の玄関口としてますます発展すると信じています」とあいさつ。旧高野口町役場の同市高野口出張所でも開所式があった。
橋本市と伊都郡では02年10月、6市町村で法定合併協が発足。03年6〜7月に同市と高野口町が相次いで離脱、両市町の合併を表明した。かつらぎ町が花園村を編入合併、高野町は単独町制の道を選んだ。
橋本市選管は1日、合併した旧橋本、高野口両市町の選管委員8人の中から新委員4人を互選。合併で両首長が失職したことに伴う市長選を26日告示、4月2日投票と決めた。7日午後2時、市教育文化会館で立候補予定者説明会を開く。木下善之前市長(70)が立候補を表明している。[上鶴弘志]
◇海・川・温泉、魅力倍増−−白浜町
白浜町は旧白浜町と旧日置川町が合併して発足。本庁となった白浜町役場で開庁式があった。
町長職務執行者の前義郎・旧日置川町長(73)が「良質の温泉と素晴らしい景観を持つ白浜と、清流と森と海が織りなす日置川の合併で、特色と魅力ある町が誕生した」などとあいさつ。同町役場日置川事務所の旧日置川町役場では銘板を除幕した。
旧両町は加盟していた田辺広域合併協議会を脱退。04年5月に2町で合併協を設置し、調整を重ねた。
白浜町選管は1日、合併に伴う町長選、町議選(定数20)を21日告示、26日投開票と決めた。
届け出は町長選、町議選とも午前8時半〜午後5時、白浜会館で。町議選の定数は18だが、今回に限り20とし、選挙区制(白浜選挙区14、日置川同6)で行う。
投票は36カ所で午前7時〜午後8時(一部繰り上げ)。開票は町長選、町議選白浜選挙区が午後9時半から同会館であり、町長選は午後11時ごろ、町議選は27日午前0時ごろ結了の見込み。町議選日置川選挙区は午後8時半から日置川拠点公民館で開票され、午後10時半ごろ結了の見込み。[吉野茂毅]
3月2日朝刊
(毎日新聞) - 3月2日15時1分更新
2235
:
とはずがたり
:2006/03/04(土) 20:14:43
<九州・沖縄>鹿児島県
むぅ,此処迄徳之島にお誘いかけてんのにねえ
南日本新聞ニュースピックアップ[2006 02/22 07:37]
市町村合併 新町名は「天城伊仙」/徳之島協
http://373news.com/2000picup/2006/02/picup_20060222_7.htm
事務所位置、結論持ち越す
天城、伊仙の2町でつくる徳之島地区合併協議会は21日、伊仙町中央公民館で23回目の会合を開き、新町名称を「天城伊仙町」とすることを全会一致で決めた。しかし、新町事務所位置は、「県が示す『1島1町』の方針に対し、同協議会を離脱した徳之島町がどう対応するか。その出方を見極めた上で判断すべきだ」との意見が大勢を占め、5月まで協議会を休会することを決めた。
事務所位置については、「いま位置を決めてしまえば、徳之島町が協議会に戻ることが難しくなる。可能な限り3町合併という好ましい姿を追求すべき」という意見が続出し、「徳之島町が協議会に戻る意思がないと分かった場合は、事務所位置は天城町でもいい」などの意見も出た。
最終的には、来年3月の天城町と伊仙町の合併スケジュールにこだわらず、徳之島町長を含めた3町長での話し合いを5月まで進めていくこととした。徳之島町の協議会復帰の可能性として、「3月の徳之島町議会議員選挙で、新しく3町合併への動きがでてくるのでは」という観測が、複数の委員から出された。
新町の名称に関しては、「徳之島」の文字が入った名称は現徳之島町と混同され、混乱を招くとして「天城伊仙町」に決まった。名付け親大賞には千葉県在住の岡田真樹さんに決まった。
次回は5月、天城町役場で開く。
2236
:
とはずがたり
:2006/03/04(土) 20:30:48
<東海>岐阜県
へぇ
>「昭和の大合併」で1957年にも大垣市への編入合併を議会で議決し、県に申請したが、当時は「飛び地」が認められずに却下された歴史がある。
墨俣町:面積、日本最小に 大垣との合併控え、26日間の限定記録 /岐阜
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000022-mailo-l21
◇高知・赤岡町“消滅”で、日本最小に
◇面積わずか3.39平方キロ
墨俣町が1日、日本一面積が狭いミニ自治体となった。これまで最小の高知県赤岡町が同日、合併に伴い消滅したためだ。しかし墨俣町も今月27日には大垣市と合併するので、わずか26日間の限定日本一。
大垣市や墨俣町などによると、同町は面積3・39平方キロ、人口は2月1日現在4675人。旧赤岡町は面積1・64平方キロで、周辺5町村が合併して香南市となった。墨俣町が大垣市と飛び地合併すると、富山県舟橋村(面積3・47平方キロ)が最小の自治体となる。
墨俣町はかつて美濃路の宿場町として栄えた。豊臣秀吉の出世物語で知られる一夜城が町のシンボルとなっている。1897(明治30)年に二ツ木村など3村を合併し、現在の町域になった。「昭和の大合併」で1957年にも大垣市への編入合併を議会で議決し、県に申請したが、当時は「飛び地」が認められずに却下された歴史がある。
栗田金一町長は「わずか26日間のことで、町の歴史も新市に引き継いでいくので特に感想はない」と話した。[子林光和]
3月3日朝刊
(毎日新聞) - 3月3日11時0分更新
2237
:
とはずがたり
:2006/03/05(日) 05:19:18
<九州・沖縄>沖縄県
何でこんな古い記事が今頃配信されるんだ?
<2005年3月15日 朝刊20面>
http://www.okinawatimes.co.jp/spe/jiti20050315.html
自治のあした―市町村合併リポート(83)
第9部・覚悟
中城村
建て替え財源窮迫
問われる村長の力量
「北中城村の一方的とも思える合併解消の申し入れは、極めて残念」「合併破綻の責任は十中八九、北中城にある」
二月二十四日の中城村議会の臨時会で、新垣清徳村長は北中城村への不信感を率直に口にした。
戦前は一つの村であり、県内では最も順調に合併が実現すると思われていた両村だったが、昨年夏から北中城村で合併に反対する声が噴出。同十二月の北中城村長選で、慎重姿勢の新垣邦男氏が合併推進の二候補を大差で破ったことで、合併解消が事実上決まった。
臨時会で、新垣中城村長は合併協議の存続を訴える議員に対し、「事実と異なる中城の財政状況を示した資料が北中城で出回り、北中城村長選に利用された。合併の前提となる信頼関係は既に損なわれている」と断言。中城村側からも、決別を宣言する格好となった。
四苦八苦
昨年夏、北中城村内で合併反対の声が広まったのは「合併しても住民負担は増え、投資は中城に集中する」という懸念が、村職員や村議などにあったからだ。
実際、中城村には建て替えを迫られた公共施設が多く存在する。中城村は二〇〇五年度、老朽化した学校給食共同調理場の建て替え事業を行う。合併すれば、合併特例債を活用した事業になるはずだった。
それが、合併破綻で、建て替え事業費約三億二千万円を工面するため、村は財政調整基金や減債基金を取り崩した上、他の目的基金を運用。そのため、基金残高は三千万円となった。
さらに、退職者十一人の不補充や収入役を廃止するほか、一部公共施設の清掃業務を職員が担い、来客用のお茶も廃止し、何とか〇五年度予算案を作り上げた。
発電所頼み
〇六年度以降の財政計画が見えない中、新垣中城村長が期待を掛けるのは、〇七年度から着工する「吉の浦火力発電所」だ。「着工に伴い、村には電源立地地域対策交付金が入る」と力を込める。しかし、これは目的交付金であって、一般財源にはならない。
一〇年に火力発電所の一号機が稼働すれば、固定資産税などの一般財源は増える。問題は、そこまで持ちこたえられるかどうか。職員と議会、村民が一丸となって財政危機を乗り越えるためには、村長のリーダーシップが今一番求められている。
村は歳出を抑えるため、課の統廃合や職員、議会などの定数見直し、保育所の統廃合や給食調理事務の運営方法などを「村行財政検討委員会」に答申する方針だ。(市町村合併取材班・磯野直)
この連載は月―水曜日に掲載します。
意見や感想は、電話098(860)3555(午前10時から午後5時)、ファクスは098(860)3486(終日)、メールはgappei@okinawatimes.co.jp
2238
:
とはずがたり
:2006/03/05(日) 13:49:30
<広域合併>
道州制導入、27知事が賛成 本社調査
http://www.asahi.com/politics/update/0305/001.html
2006年03月05日01時17分
都道府県を廃止し、さらに広域な道州を置く道州制の導入について、朝日新聞社は47都道府県知事にアンケートを実施した。過半数の27人は導入に賛成したが、福島、兵庫両県知事が明確に反対、18人は「どちらともいえない」などとして賛否を保留した。また、「道州制実現の最大の障害は、権限や財源移譲に抵抗する中央省庁だと思うか」との問いには、導入への賛否を保留した知事を含め25人が「そう思う」と答え、国への警戒感が浮き彫りになった。
首相の諮問機関である地方制度調査会が2月28日、「道州制の導入が適当」と小泉首相に答申したのを受け、アンケート用紙を配布。4日までに全知事から回答を得た。
賛成の理由では「地方への権限や税財源の移譲を通じて地方分権を進めることができる」(山口)、「市町村合併が進めば、現在の都道府県では狭くなる」(茨城)、「広域的に取り組むべき課題が多く生じてきている」(岩手)などの意見が多かった。
ただ、多くは「120年間維持された都道府県制度の見直しにあたっては、その必要性などに国民的議論を尽くすべきだ」(大分)などの条件をつけている。
賛成の知事に導入時期のメドを聞いたところ、10年後が8人で最多。「財政危機を考えると急ぐべきだ」とする秋田が5年後、「10〜20年後くらいの時間軸が必要」とする鹿児島が20年後と回答。ほかは「答えられない」か無回答だった。
反対の2知事は「道州制のみが広域的課題に対応可能な制度ではない。一部の大都市への集中など新たな不均衡を生む可能性がある」(福島)、「都道府県は国からの権限移譲の受け皿として十分な実績と能力を持っている」(兵庫)などの理由を挙げた。
判断留保の理由は「一気に道州に改編するほど国民的な議論が高まっていない」(静岡)、「目的や国民にもたらすメリットや課題が不明確」(福井)など時期尚早論が大半だった。
道州制が導入されれば、国の役割は外交、安全保障、金融などの分野に限定される。ほかの仕事は道州に移し、さらに現在は都道府県が担う仕事の大半を市町村が受け持つことになるが、出発点は「小さな中央政府」の実現だ。
それだけに、大半の知事は国と地方の税財源を見直す三位一体改革で省庁が地方への権限や税財源移譲に強く抵抗した例を挙げ、「国が権限を手放す気があるのか、はなはだ疑問だ」(三重)と回答。導入賛成派からも「地方分権推進という理念を実現する道州制でなければ意味がない」(徳島)との声が多く寄せられた。
また、地方制度調査会答申が9、11、13の道州に分ける区割り3案を例示したことには、「道州制の理念や仕組みを議論するのが先決だ」(高知)、「区割り議論を先行させるべきでない」(千葉)との警戒感が強かった。
2239
:
とはずがたり
:2006/03/06(月) 12:12:08
<中国・四国>鳥取県
鳥大地域学部が「湯梨浜町合併」アンケート
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/kikaku/060305.html
2006/03/05の紙面より
合併によって誕生した鳥取県湯梨浜町について、合併前と比べ生活が「不便になった」と感じる住民は三割にのぼり、「合併してよかった」と感じる住民は一割にとどまっていることが、鳥取大学地域学部地域政策学科が同町民を対象に行ったアンケート調査で分かった。調査結果は五日午後一時から、同町長瀬のハワイアロハホールで行う地域調査実習成果報告会の中で発表する。
「よかった」わずか1割
「不便」3割 旧泊村では41%も
調査は、羽合、東郷、泊の旧三町村が合併して一年が経過した昨年十、十一月、同科の二回生が一年間、湯梨浜町をテーマに決め、住民参画や地域福祉、産業などについてグループに分かれて行った。アンケートは十八−七十九歳の三千人を対象に実施。回収率は35%だった。
それによると、合併したことを住民がどう感じているかを問う質問では、「合併してよかった」は10%、「よかったとは思わないが合併したという実感はある」37%、「特に感じることはない」46%と、合併効果を住民が享受していないことがうかがえる。
その理由として「イベントの会場が本庁舎近くの施設に集中するため、足が遠のき参加しにくくなった」「合併した途端、町民と行政が離れてきた気がする」「ハワイという町名が消えた」など、分庁方式の弊害や役場との距離感が生まれたことを挙げている人が多い。
合併前と比べ、生活が「便利になった(便利になったことが不便になったことより多い)」はわずか6%。「不便になった(不便になったことが便利になったことより多い)」は32%。なかでも旧泊村では41%が不便になったと回答している。
町内の観光文化施設について、利用してみて不満を感じた施設は「ハワイゆーたうん」「中国庭園・燕趙園」「ゆアシス東郷・龍鳳閣」の順で、施設のあり方や利活用についても一石を投じている。
同地域学部の藤田安一副学部長は「湯梨浜町は小規模合併であり、合併もスムーズにできたのでこの結果は意外だった。住民は合併で良くなると期待していたが、逆に不便になることの方が目立ったことによる結果ではないか」とみている。
2240
:
とはずがたり
:2006/03/06(月) 12:21:30
<九州・沖縄>鹿児島県
ここは姶良町,加治木町,蒲生町で錦江市で話が進んでいたが,姶良町議会が加治木町の負債に反撥して
>>783
離脱決議,町長も追認して
>>739
破談。住民投票でも不調で旧法下の合併を断念
>>1644
>>1664
。
新法下の県の合併審議会で錦江市構想が復活する
>>2134
も蒲生町は鹿児島市との合併を希望する
>>2141
など不透明感も強い。しかし自殺する程なんかね?
鹿児島県姶良町長が自宅で自殺…合併の不調で悩み
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200603/sha2006030612.html
5日午後5時すぎ、鹿児島県姶良(あいら)町の福元久夫町長(57)宅で、町長がネクタイで首をつって死んでいるのを帰宅した妻が発見。遺書などはないが加治木署は自殺として調べている。家族の話では自治体合併の不調で悩んでいたという。福元町長は11年1月に初当選して2期目。
2241
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 06:35:15
<中国・四国>徳島県徳島市
40万はちょいときついよね。計画断念の為のハードルでないことを祈る
2006年3月6日
▼ 合併目指し新計画
http://www.jrt.co.jp/news/scripts/newscont.asp?NewsId=8266
きょう開会した徳島市議会で原市長は、周辺市町村との 合併を進めることを前提にした新たな計画づくりに着手することを初めて明らかにしました。
開会日のきょうは、新年度の一般会計当初予算案など51の議案が提出されたあと、原秀樹市長が所信表明をおこないました。原市長は、 周辺の市町村と合併して人口40万人規模の『中核市』を作るため、その構想の指針とする新しい総合計画を策定する 方針を初めて明らかにしました。
「新時代における徳島都市圏の確かな形を築く中核市構想の推進など本市を発展させるため 今後のまちづくりの指針を示す 新たな総合計画の策定に 着手いたしたい」
計画は、基本構想、基本計画、そして行動計画の3本立てで、来年度策定し、さ来年度から10年間の計画にする予定です。
立案のために企画政策局を新設し、公募による市民会議を設けることにしています。
2242
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 08:51:07
<北陸・甲信越>長野県
上田市の合併を記念して。青木村が合併を拒絶したのはこんな訳だったのね〜
平成の大合併 むらの選択
■1■岐路に立つ
進むも引くも不安…
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/048/1.htm
「昭和の大合併」も一段落していた一九七三年。当時、川西村長だった井沢二三(ふたみ)さん(75)が、上田市との合併を決断したのは、それなりの理由があった。上田市は川西村の編入で、十万都市となる。水道水を分けてもらうなど関係も深く、熱心に誘われていた。
しかし、五年で後悔することになった。合併の条件として上田市に約束させたはずの小学校の存続が、ほごにされたのだ。住民は、統合撤回を求めて提訴したが、覆ることはなかった。
井沢さんは「そんな簡単にひっくり返されるとは思わなかった。信じていたのに」と今も悔しがる。
◇
それから約三十年。旧川西村役場は支所となり、三十二人いた職員は、三人に減った。新たな公共施設はほとんど建っていない。
一方、隣の青木村は、学校や美術館、温泉施設などを次々と建て、村の基盤を整えた。村商工会の下形豪会長(73)は「川西の住民にうらやましがられている」と話す。
「上田と合併すると、川西のようになる」――。村民には、そんな不安がある。青木村が二年前に行った住民アンケートでは合併反対が45%を占め、賛成の26%を上回った。宮原毅村長も、少ない人件費などを背景に、自立の方向を模索。「大きな市と合併すると、きめ細かい行政ができなくなる」と慎重姿勢だ。
◇
同じ上田市を生活圏とする武石村は、同市など四市町村でつくる任意合併協議会に参加し、青木村とは正反対の道を進んでいる。
歳入の四割を占める地方交付税は新年度、一割以上減る。起債(借金)の償還(返済)は次年度からピークを迎え、以後七年間、交付税に匹敵する額が毎年、借金返済に消える。農業集落排水(下水道)、学校改築など、大型事業のツケが回ってくる。合併しなければ、上下水道などの村民負担は二・五倍に増える。
下村聖村長は「うちのような自主財源のない村はやっていけない。(規模の大きい)上田市との合併がベストの選択」と語る。
住民には「吸収」への不安が根強いが、上田市が合併後の旧町村に導入を検討している分権組織を挙げ、「昭和の大合併の時のように地域が取り残されることはない」と自信を見せた。
◇
時の首長同士で交わした「約束」の行く末は十年、二十年先でないと分からない。といって、自立を叫んでみても、財政が立ち行かなくなるのは目に見えている。ただ、選択の「分かれ道」だけが目前に迫る。
井沢さんは、旧川西村の小泉地区にある小さなポストに、思い出がある。村長就任直後、七十歳代のおばあさんから、「ポストが遠く、孫に手紙を出すのが大変」と便りをもらった。すぐ郵政局に陳情し、ポストは三か月後に立った。
「大きな市では、そんなささやかな願いは、市長まで届かない。行政は目の行き届く範囲がいい」
井沢さんはそう言って、ポストを優しく見つめた。
◇ ◇
来年三月末の特例法期限内を見据えた「平成の大合併」が、正念場を迎えている。山に囲まれた自治体が多く、一体感が生まれにくいなどの事情で、他県より合併協議が遅れているとされる本県でも、自立か合併かの最終判断を迫られる場面が増えてきた。それぞれの村の選択を追った。
<メモ>
県内の村 「昭和の大合併」以前は三百以上あったが、現在は六十七に減った。それでも、新潟県の三十三村の二倍以上で、全国最多。このうち、法定または任意の合併協議会には五日現在、三十九村が参加している。市町村数は百十八で、北海道の二百十二に次いで二番目に多い。
2243
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 09:12:40
<北陸・甲信越>長野県
新たなまちづくり 合併4市町村の課題(上)安曇野市(10月4日)
安曇野市 観光立地 ブランド・資源 どう活用?
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/059/8.htm
「また来ます」「とても良い所ですね」――。JR穂高駅前の観光案内所には、帰り際に、こんな言葉をかけていく旅行客が少なくない。案内員の女性は「何度も来てくれる人も多くて。合併したから、穂高以外の地域も案内できるようにならないと」と笑う。
北アルプスのふもとに広がる、緑と水に恵まれた田園地帯。大王わさび農場や常念岳、約5万本のアヤメが咲き誇る明科地区のあやめ公園、国営アルプスあづみの公園など、自然を生かした観光地が多い。また、碌山美術館や豊科近代美術館に加え、ガラス工芸や陶芸の工房も多数点在し、自然と文化の街と言えそうだ。
旧穂高町に続き、安曇野市で商工観光課長を務める太田清秋さんは「これまで、町役場に『安曇野とはどの地域を指すのか』という問い合わせが来ることも多かったが、市の名前になったことで、PRしやすくなった」と話す。
旧三郷村でペンションを経営する佐野洋志さん(43)も、「三郷が安曇野の一部と思っていない人もいたが、合併で、安曇野の一員として認知してもらえる」と、観光客の増加に期待をかける。
県によると、2004年の旧5町村の主な観光地を訪れたのは合計約240万人。1994年は約145万人で、順調に増えている。しかし、軽井沢には年間700万人以上が、上高地がある旧安曇村を編入した松本市には年間500万人が集まる。全国ブランドの「安曇野」とはいえ、県内には、もっと観光客が集まる名所がある。
旧穂高町のペンション19軒が加盟する安曇野ペンション協議会理事長の岡本亘さん(50)は「宿泊数は、十数年前の半分近くに減った。観光客が来ても泊まらずに通過している」と分析する。以前は、白馬や乗鞍高原へ向かう観光客が、安曇野に泊まることも多かったが、交通網の整備で、東京などから日帰りが容易になったことも大きい。
旅行会社大手「近畿日本ツーリスト」の担当者によると、安曇野は、わさび田や美術館の人気は高いが、松本や乗鞍などを回る中で、立ち寄って施設見学する形にとどまり、「宿泊の希望は、白骨など有名な温泉地に集まる」という。
周辺の“ライバル”に勝つには、点在する多くの観光施設を結び、滞在型観光へ転換する戦略が必要だ。
市が、観光の柱と考えているのが農業体験だ。穂高のわさび、三郷のリンゴなど各地に特産物があり、稲作も盛ん。農産物の収穫や加工の体験を通じ、自然に触れ合ってもらう狙いだ。
太田さんは「安曇野に来る人は、自然を求めている。道祖神めぐりや美術館などを組み合わせ、滞在型観光のメニューをつくりたい」と意気込んでいる。しかし、農業体験を柱にするとしても、観光客を受け入れる農家探しや宿泊施設との連携、観光施設間の移動手段の整備など、体制づくりは、これからだ。
安曇野というブランド力と豊富な資源をどう生かすか――。新市の船出は、難しい課題を背負っている。
◇
「平成の大合併」で(2005年10月)1日、安曇野市、新・飯田市、飯綱町、長和町の4自治体が発足した。それぞれの課題を地域事情に照らして検証する。
2244
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 09:12:52
<北陸・甲信越>長野県
新たなまちづくり 合併4市町村の課題 (中)新・飯田市(10月5日)
防災・観光道路に不安
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/059/9.htm
上村、南信濃両地区には三遠南信道の早期完成を願う看板があちこちに立つ(南信濃地区で)
合併まで1か月を切った9月4日、飯田市は旧上村と旧南信濃村と合同で、東海地震などを想定した防災訓練を実施した。飯田市から、村役場に食料や毛布を車で送る訓練を行い、旧上村まで約40分、旧南信濃村まで約1時間で届いた。
だが、「実際に地震が起きたら、車で来るのは難しいのでは……」。旧上村職員として、この訓練を担当した飯田市職員の野牧広さんは不安を漏らした。
両地区は、合併前の飯田市と地図上は接するが、道路上は、喬木村を経て国道152号を南下するか、天竜村などを経て国道418号を北上しないと行き来できない事実上の“飛び地”だ。
山間地を通るこのルートには、車1台分の幅しかないトンネルや、落石の恐れがある場所もあり、市交通防災課は「災害時は道路が寸断され、孤立集落になる恐れもある」と指摘する。
もともと旧2村と飯田市は、喬木村を含む4自治体で合併協議をしていたが、同村は昨年行った住民投票で自立の道を選んで離脱。財政力の弱い旧2村は、“飛び地”のハンデを承知の上で合併に踏み切った。
地理的なハンデと道路事情の悪さは、新飯田市の観光面でも課題となる。
新市は、両地区を活性化させる計画として、南アルプスの自然を生かした観光資源の活用を掲げる。標高約1000メートルの急斜面に民家が点在する上村地区の集落「下栗の里」や、両地区に伝わる奇祭「霜月祭り」など観光資源は豊富だ。
しかし、同じ市になっても、観光地をスムーズに回れるわけではない。カーブが続く狭い山道で、市中心部から両地区に着くまでに車に酔う人もいるという。
南隣の静岡県からの交通の便も良くない。市の公社が運営する南信濃地区の温泉施設「かぐらの湯」は、年間10万人が訪れる観光拠点だが、公社事務局長の高梨洋一さんは「冬は地元客以外は来づらい」と話す。
国道152号は静岡県境を越える「青崩(あおくずれ)峠」で途切れ、細い迂回(うかい)路を通るしかなく、冬は凍結して危険だ。昨年度、8月に約1万4000人だった利用者は、2月は5000人弱だった。
こうした防災面や観光面の課題克服のため、関係者が期待を寄せるのが「三遠南信自動車道」の建設だ。
三遠南信道は、飯田市の中央道と静岡県浜松市の東名道を結ぶ約100キロの自動車専用道。同市付近では当面、新道路建設と国道152号の改良を組み合わせて開通を目指す。両地区に隣接する喬木村と浜松市水窪町にはインターチェンジができ、災害時の緊急ルートとして役立ち、観光客の交通も便利になりそうだ。
野牧さんは「耐震性が高く、崖崩れが起きても影響は少ないだろう」と話し、高梨さんも「冬の利用者も増える」と力を込める。
ただ、開通はかなり先だ。国交省飯田国道事務所は「目標は15年後」という。牧野光朗市長は1日の合併記念式典で「悲願の三遠南信道早期開通に力を注ぎたい」と述べたが、それまで両地区はハンデを抱えながら、防災や地域活性化といった課題と向き合うことになる。
2245
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 09:13:04
<北陸・甲信越>長野県
新たなまちづくり 合併4町村の課題(下)長和町・飯綱町(10月6日)
自立への模索 立ちはだかる財政難
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/059/10.htm
2村の「組合立」から「町立」に変わった飯綱病院。経営安定化は新町の大きな課題となった
「『いこい』の増築事業が新町の年次計画に入っていないのではないか」
合併を4日後に控え、協議会を解散する形式的な会合になるはずだった9月27日の長門町・和田村合併協議会。突然、1人の委員から新町の財政見通しを不安視する声が上がり、事務局側は答えに窮した。
「いこい」とは、長和町が、武石村と一部事務組合方式で運営する老人保健施設。50あるベッドはほぼ満床状態で、将来の増床は避けられない。だが、増築で必要となる3〜4億円は、新町の新規事業に入っておらず、財政推計に反映されていなかったのだ。
長和町を含む依田窪地域は、4町村がそれぞれ2つの枠組みで合併協議を進めるなど、混迷を極めた。結局、丸子町と武石村が上田市側との合併を選択。残る2町村での新設合併となった。
だが、長和町は人口約7600人。総務省が、新合併特例法の基本指針で、合併を促す目安とした人口規模、1万人を下回る。町税は約7億円。そのほぼ4倍の29億円余りの地方交付税に歳入を頼らざるを得ないが、交付税は、合併特例で優遇されても、減少が予想される。これに対し、65歳以上人口は3割を超え、県平均を大きく上回るなど財政需要は高まる一方だ。
羽田健一郎・旧和田村長ら旧町村の関係者は「財政的に厳しくとも、元気ある長和町にしたい」と口をそろえるが、歳入面をどう工面していくのかが、新町の大きな課題となる。
◇
中学校や病院、下水道など、8会計で共同事業を営む牟礼、三水両村の合併は「内縁関係の2村が、正式に籍を入れたようなもの」(役場関係者)。だが、新生・飯綱町も、財政の厳しさは似たり寄ったりだ。
町税は10億円余り。財政推計では、当面優遇されるはずの交付税も、10年先には今年度より6億円減って25億円になる。合併により、特別職給与と議員報酬で年8000万円のカットを見込んでも、本年度着手する予定だった中学校の改築事業は4年後に先延ばしされた。
特に負担が大きいのが、5年前に36億円かけて増改築した町立飯綱病院。今後も毎年1〜2億円の債務返済が続く。「合併で自治体が構造改革するのと同様、病院も独立採算を目標に、経営安定化を目指さなければならない」と北山昌明院長。定員に満たない医師の確保とともに、経営スリム化の努力は欠かせない。
一方で、飯綱が町名となったことに伴うPR効果に期待を寄せる町民も多い。近隣の戸隠、鬼無里が合併で自治体名を無くしたのとは対照的に、飯綱東高原など、観光地を効果的に売り込む機会はぐんと増えるからだ。
スキー場、ゴルフ場、温泉施設などを営む第3セクター、飯綱リゾート開発の才門正男社長は「町名と一体化して、このすばらしい場所を売り込むことができる」と期待を込める。
合併は、身の丈に合った行政を進める転機になったのと同時に、マチの財産を外にアピールするカンフル剤ともなっている。
◇
この企画は、山下寛人、千歳誠祥、服部牧夫、溝口徹が担当しました。
2246
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 09:13:19
<北陸・甲信越>長野県
市町村議定数 合併、財政難で3分の1減に(6月12日)
計1290、「ひとけた議会」も5村
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/059/4.htm
県内の市町村議会議員の総定数は、「平成の大合併」や財政難に伴う定数見直しで、2003年4月の統一地方選終了後の1934から、約3分の1減って1290になる見通しであることが、読売新聞長野支局の5月末現在のまとめで分かった。まだ多くの市町村が削減を検討中で、総数はさらに減少が見込まれる。定数を10未満に抑える村も5つに上るなど、自治体の姿は様変わりしつつある。
すでに削減した自治体に加え、5月末時点で合併協議会や各議会で将来の削減数を決めている自治体について、定数を集計した。
定数が大きく減る最大の要因は、合併に伴う失職だ。合併済み、または今後合併予定の自治体だけに限っても、合併特例で増員される期間が終了した後の総定数は、合併前に比べて508減る計算となる=表=。
4町村を編入した長野市は、計96だった定数が増員期間終了後には42に、4村を編入した松本市も計88から同じく34に減少する。特例を使わなかった佐久市など4市町村は、合併で計77から34に減った。5町村の合併で10月に誕生する「安曇野市」でも、計84の定数が28と3分の1になる。
一方、自立を選んだり、合併できなかったりした市町村も、大半が財政難から思い切った定数削減に踏み切っている。清内路村は昨年、10から9に減らしたが、6月定例議会でさらに3つ減らし、県内最少の6となる。ほかにも、野沢温泉、南牧、麻績、売木の各村が8に削減。計5村が、定数10未満の「ひとけた議会」となる。南箕輪村は、07年の改選時に定数を一気に6減らして10にする。人口規模に応じて地方自治法が定める定数の上限22に比べると、半分以下だ。上松町も自立を決めた後、法定上限の18を大きく下回る10とした。
4度目の合併論議が不調に終わった諏訪地方では、茅野市が23から県内の市で最少の18に削減。同じく23の諏訪市は、これを下回る15に減らす条例案が6月定例議会で可決の見通しだ。
こうした削減一辺倒の動きに対し、一部議会では「あまり減らすと民意が反映されにくくなる」と慎重論も出始めている。
◆合併前と後の議員定数の変化
○合併済み
千曲市56→24 東御市36→22 長野市96→42 山口村12→0 佐久穂町30→18 松本市88→34 佐久市77→34 塩尻市36→24 中野市39→22
○06年3月までに合併
飯田市47→27 安曇野市84→28 飯綱町32→18 長和町22→14 筑北村36→12 木曽町50→18 大町市42→18 阿智村24→14 上田市80→34 伊那市50→26
合計 937→429
2247
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 09:14:00
<近畿>和歌山県
「小さな合併」選択<上>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/kikaku/044/1.htm
50年の歴史を閉じる南部川村。美しい歌声と勇壮な太鼓の演奏は新町へのプロローグ(南部川村で)
十月一日、県中部の国内有数のウメの産地、南部町と南部川村が合併し、人口一万五千人近い「みなべ町」が誕生する。今月十八日、南部川村の閉村記念式典で、山田五良村長(74)は続々とつめかける出席者とあいさつを交わしながら、半世紀前の合併劇を思い起こしていた。
当時、県中部では南部町と岩代、上南部、高城、清川四村の合併構想が進んでいた。が、五町村が一つになる合併は直前に立ち消えた。代わりに国道42号沿いの沿岸部に近い南部町と岩代村が合併して南部町に、山間部の上南部、高城、清川の三村が南部川村になった。
「私は上南部村の総務課職員として合併業務にまい進していたので、最終的に五町村が二つに分かれた時はがっくりしました。真相はよく分かりませんが、地理的な影響が大きかったのでしょう」と山田村長は振り返る。
■ □
南部町、南部川村の住民の多くが歓迎する合併。ただ、ここへたどり着くまでにはう余曲折があった。
二〇〇二年四月、両町村は、田辺市や上富田町などの計十市町村が参加した田辺広域任意合併協議会に加盟した。しかし、両町村とも「このままでは、人口規模で優る田辺市などの陰に埋もれてしまう」と危機感を募らせた。
南部町は二か月後に離脱。町が実施した住民アンケートで「南部川村との合併」を望む声が圧倒的に多かったためだ。当時の山崎繁雄町長(72)は、青年団役員らと懇談を重ねた。南部川村も「市町村合併研究会」を作り、「南部町との小さな合併が良い」との答申を得た。
両町村は合併協議会を〇三年十一月に設立。協議は進み、昨年十二月、山崎前町長と、山田村長とが合併に調印した。県内の市町村合併は実に四十年ぶり。平成では第一号だ。木村良樹知事も「合併のモデルケースにしたい」と評した。
合併協設置からわずか約一年余りで調印にまでこぎつけたケースは珍しい。ただ、国民健康保険税の差はどう解決するのか。水道の形態も南部町は上水道、南部川村は簡易水道と異なり、今後、水道料金問題も新たに浮上しそうだ。新町誕生の経過と、新たな課題を探ってみた。
2248
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 09:14:28
<近畿>和歌山県
少子化対策は国が補助をすべきではないか?
人件費で7500万円 <中>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/kikaku/044/2.htm
「合併の大きなメリットは人件費の抑制。議員特例を適用するなど、もってのほかだ」。山崎繁雄・前南部町長(72)は、そう言い切った。
その言葉通り、新町は特例を適用せず、全議員が今月末で“バッジ”を外す。ともに二年余りの任期を残すが、「新しい町ができるのに、議員だけが旧態依然という訳にはいかない」。議会の総意として、スムーズに決まった。
報酬や手当についても、三役や議員、農業委らは、両町村の「いずれか低い方」を採用する。〈痛みは分かち合う〉の精神を貫いた格好だ。
現在、南部町長の報酬は月額74万円だが、南部川村長に合わせ、2万円の減額になる。同町の助役、収入役や議員らもそろってダウン。これにより、「人件費は年間で約7500万円節約出来る」(南部川村総務課)と試算する。
■ □
合併協議会では、新町の来年度予算を80億7400万円と試算した。両町村の今年度当初予算の総額を約2億円上回る。物件費の切り詰めなどの効果が、すぐには出ないからだ。
「予算が膨らんでは、合併の意味がないのでは」との声もあるが、「人件費などが減る分、住民に還元する費用は増えるはず」(協議会事務局)と説明。
とはいえ、その具体策については明言できないままだ。
水道料金も解決できていない。南部町は上水道が整備されているが、南部川村は簡易水道のまま。料金体系が全く異なるため、当面は元の料金体系を続ける。合併協議会は「三年ほどの猶予期間を置いて統一していきたい」と言うが、南部川村の住民らは「料金アップは日々の生活に直接響いてくる」と不安がっている。
さらに、同村で行っていた「赤ちゃん誕生祝い金」(第三子30万円、第四子80万円)は廃止。南部町の妊婦を対象にした「医療費個人負担分補助制度」もなくなる。
町村側は「将来的には、国の次世代支援制度の中で配慮していく」としているが、住民にとって、当面の恩恵がなくなることに変わりはない。
ほかにも、すでに学校給食を実施している南部川村に対し、南部町は設備が整っていないため実施に踏み切れない。合併に伴う課題解決までには、まだ時間がかかりそうだ。
2249
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 09:14:42
<近畿>和歌山県
ITや交通整備促進 <下>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/kikaku/044/3.htm
みなべ町となる南部川村と南部町は今年に入り、合併を見据えて布石を打った。
その一つが南部町の光ファイバーによる情報社会への対応だ。九月議会で2億円の予算案を可決した。
旧町村の役場をはじめ、公民館、保健センター、各小中学校などほとんどの公共施設を相互に光ファイバーで結び、密度の濃い情報をしかも大量に送れるようにする。
最も期待されるのが防災面。津波情報が発令された際、消防団員が海岸へ足を運ぶ前に、海の様子が海岸沿いに設置されたカメラを通じ、各公共施設で確認できる。町の防災担当者は「これで迅速な避難情報を住民に流すことができる」と話す。
防災面だけではない。学校や公民館で、子どもたちやお年寄りらは、地域の歴史に関する資料や文化財を音声入りの動画で自由に見ることができる。
南部川村でも、同村東神野川の自然林など百三十一ヘクタールを3億円で購入する予定だ。中心部は「合併記念三里峰ふれあい公園」として整備する。周辺は広葉樹などの森林公園にし、散策コースなどを設ける。
植樹は南部町のとくに漁業関係者への参加を呼びかける。「海の環境を守るには、森林保護が大切だという意識を持ってもらえる」と村の担当者は期待する。
合併後、住民の交流を促すための交通手段も重要だ。合併協議会では、コミュニティーバスの導入について、必要な予算や現在の公共交通利用状況、バス利用者数の予測などを検討してきた。
その結果、コミュニティーバス運行委員会(仮称)を設けて審議する傍ら、試験運行するよう提言している。
■ □
昨年十二月七日の合併調印式。立会人として同席した木村知事はこう評した。
「円滑に合併が進んだのは、隣同士だし、梅という共通の土壌があるからやと言う人もいる。けど、そんな簡単なもんやない。海の町と山の村では事情も違うし難しい面がいっぱいあったはず」
合併を見越し、両町村は確かな足取りで動き出した。明日、いよいよの全国一の梅生産量(年間三万千トン)を誇る町が生まれる。
おわり
(この連載は御坊通信部 竹内文雄が担当しました)
2003 ファイル わかやま
2250
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 09:15:11
<近畿>和歌山県
合併の行方(紀北・紀中)<9>
難関クリアへ正念場
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/kikaku/033/9.htm
橋本・伊都地方は昨年十月、六市町村の法定合併協議会を設置したが、橋本市が今年六月、市民意向調査で反対が多いことから離脱し七月に同会は解散。その後、高野口町が同市との合併を申し入れたが、両市町とも合併委は解散。他のかつらぎ、九度山、高野、花園の三町一村は改めて法定協議会を設置し審議中。北村翼市長は十二月議会に高野口との法定協設置を提案したが反対多数で否決され、辞職表明。同町の辻本仁至町長も「行動を共にする」と辞職を示唆した。
◇
那賀郡は、岩出を除く五町(打田、那賀、粉河、貴志川、桃山)で昨年四月、任意の検討協議会を設置したが、一月末に打田町が不参加を表明、六月に解散。しかし十二月になり、打田町が五町での合併推進を決めたため、再び五町合併の動きが活発になってきた。
打田町は当初、根来公士町長が単独の意向を示していたが、町議会の特別委で、合併推進が多数を占め、一転、再び五町合併を目指し、四町に呼びかけた。粉河、那賀の両町は二町での合併に向けて、十一月、法定協を設立、貴志川町と桃山町は二町での任意協設立を進めたが、町長会で、五町合併推進が決定。各町は年明けにも議会に諮り、法定協設置に向けて動き出す。
岩出町は、昨年十二月、中芝正幸町長が単独市制の方針を打ち出し、今年四月には町長公室内に市制移行準備室が設置されている。
◇
海南市と下津町が法定協を発足させたのは五月一日。七回開いた協議会は、互いが対等な立場で行う「新設合併」に職員給与や議員報酬が二倍にもなる格差が微妙な影を落とす。
野上、美里両町は今月十六日法定協を設置。野上町が貴志川町との合併も模索していたため、合併研設立も十月と遅かったが「元々人的交流も多くトントン拍子に進むだろう」(関係者)。「言い分が違うこともある。だからこそ知恵を出し合い相互扶助の精神で取り組まなければ」。法定協設置の際、段木晃・美里町長はそう訓示した。
一市五町での広域合併が昨年八月末、ご破算になった有田地方。有田市、湯浅、広川両町は七月十五日法定協を発足させた。県内最悪の昨年度経常収支比率の有田市など、厳しい財政状況で調整が続く。吉備、金屋、清水三町は年明け一月五日の任意から法定協への移行案が今月二十四日までに各町議会で承認された。
◇
日高地方の十一市町村では、南部町と南部川村が十二月七日、県知事を迎え来年十月の新「みなべ町」誕生へ正式に合併調印。県内トップとなる。職員給与、所有財産処分などを譲り合ったことで、交渉は順調に推移。しかし、本当の課題は、水道、保育料の価格差など生活に直結する項目でどう折り合うかにかかる。
このほか、川辺など三町村と美浜など海岸筋三町がともに法定協議会を設立したが、まだ、正式な時期は未決定。御坊市は、孤立無援の状態。印南町は「時期尚早」とどことも加わらないなど、多様な対応ぶり。田辺圏域に加わる龍神村は「名前が埋没するのでは」と不安の声も出ている。
各首長に説明責任が問われるのは言うまでもない。合併特例法の期限を見すえ、政治決断の正念場が迫っている。(曽我一豊、梅村恵実加、田岡寛久、竹内文雄)=終わり
2251
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 23:18:16
<北陸・甲信越>長野県
【下條村:①建設資材支給事業②合併処理浄化槽③人員削減】
ここは自立へのモデルケースとなりうる。①は俺も高く評価。
平成の大合併 むらの選択
■2■自立の模索
経費節減へ意識改革
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/048/2.htm
「けがぁせんように」。二月七日朝、小雪が舞う下条村阿知原地区。地区の土木委員長・井村文人さん(71)が注意を促す中、村道の舗装工事が始まった。ゴム手袋、長靴姿の十八人の大半は、電器店主、元教諭、農家など道路工事とは無縁の住民たちだ。
延べ約三百メートルの坂道は、昼過ぎまでに舗装できた。区長の福島成浩さん(62)は「自分で造った道だと愛着がわく。クレームもつけられないしね」と笑顔で額の汗をぬぐった。
◇
「合併の前にやるべきことはたくさんある」。それが、伊藤喜平村長の口癖だ。要望の多い小規模な土木工事など、「できることは住民にやってもらう」と一九九二年に始めた「建設資材支給事業」もその一つ。
村は申請を受けて資材を提供するだけ。阿知原地区の舗装では、生コンクリート代の七十八万円だけで人件費はゼロ。「業者に発注したら、低く見積もっても四倍はかかる」(建設係)という工事だった。
この事業には申請が毎年約八十件もあるが、事業費は年間二千万円以内に収まる。「何でも村に頼ろうとする住民意識が、大きく変わった」(同係)という。
全国の町村が我先にと手をつけた下水道事業も同村は実施せず、負担の少ない合併処理浄化槽を選んだ。普及率は96%に達し、下水道で四十五億円を見積もっていた生活排水事業費は、六億三千万円に収まった。
さらに、一九九六年に五十三人いた職員を四十二人に減らし、人件費は同規模町村の六割になった。自主財源は少ないが、地方交付税が三割減っても、二十年先まで、基金を積み立てるほどの余裕があるという。
そんな数字にも後押しされ、二月に行った住民アンケートでは、自立を望む人は73・6%に上った。
◇
同じく自立を打ち出したことで知られる泰阜村の松島貞治村長には、応援の手紙のほか、「地方交付税で食べさせてもらっているのに、何を言うか」といった心ない手紙もやってくる。
悔しいが、それが現実でもある。歳入の50%を交付税で占める。松島村長は「交付税が減るとやっていけない」と、自ちょう気味に話す。
他の村と同様に、下条村ほどの経費節減を進めてきたわけではない。人口は約二千百人で下条村の半分なのに、人件費は同水準。県の「自律支援策」では財政の厳しさは補えない。
思い描くのは、村長や職員の給与の大幅削減や、議員の出席日報酬制など「聖域を設けず、根本から自治体の姿を見直す」改革だ。
松島村長は、近年にない厳しい予算査定を終えた二月上旬、村が財政再建団体に転落した一九六〇年代のことを思い出した。
「わら半紙一枚使うにも名前を書かなければならなかった。でも、それなりにやれたんだ。過疎の村から役場が無くなったら地盤沈下のスピードが速まる。仕事を福祉だけに限定してでも、役場を残したい」
いばらの道を歩む覚悟はもうできている。
<メモ>
県の自律支援プラン 専門分野での人的支援や事務の受託、広域連合の充実・強化支援などが柱。新年度から財政支援策として、へき地など条件不利地域を持つ市町村を対象に、集落創生交付金制度を設ける。しかし、交付総額は二億円。小規模町村からは「財源不足を補充するには程遠い」との不満も出ている。
2252
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 23:20:42
<北陸・甲信越>長野県
平成の大合併 むらの選択
■3■県境の村
生活圏越県の悩み
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/048/3.htm
カーブが続く幅の狭い国道を下ると、スクールバスは、すぐに県境を越えて新潟県に入った。同県津南町役場のそばを経由し、栄村役場近くまで約五十分、三十キロ余り。村立栄中学校の山田晃君(三年)と山田裕樹君(二年)の通学路は、ほとんどが新潟県内だ。
温泉地として有名な秋山郷は、冬場は県内ルートが閉鎖され、事実上、新潟県をまたいだ飛び地となる。栄中のバスは、通年で県境越えルートを走るが、二人にとって日常のこと。この日も、見慣れた新潟の風景の中を学校に向かった。
◇
秋山郷の栄村住民は、約三百五十人。津南町役場方面に通じる国道405号の新潟県側で雪崩が起きれば、孤立する。救急車は同町から。買い物は町を越えて同県十日町市方面へ向かう。同じ生活圏を持つ“運命共同体”。あるのは行政上の境だけだ。
栄村が昨年三月に行ったアンケートで、秋山郷の住民の65%が、仮の合併相手として津南町を選んだ。村議で民宿経営の福原和人さん(41)は「合併と言ってもすんなりとはいかない地域だが、津南町とは、県境を乗り越えた関係を続けてきた」と、結果を当然と受け止めている。
高橋彦芳村長が、一月に自立宣言した理由の一端も、秋山郷にある。
「今でも行政が十分に行き届いていない。飯山市などと合併すると、いっそう届きにくくなる」
とはいえ、財政は窮迫し、「自立」の先行きは不透明だ。村の試算では、五年間で一般会計を現在の三十億円から十億円減らしても、福祉や除雪などの水準を保つには、増税や水道・バス料金の引き上げなど、村民負担が必至という。スキー場造成、役場庁舎建設などの借金がずしりと響く。
しかし、県内で合併を模索したのでは、秋山郷の住民が納得せず、村の分裂は避けられない。高橋村長が「身近な存在」と語る津南町と「接近」する素地は、既にできている。
◇
「財政は厳しい。ただ、県境の壁は厚い。合併するには困難な地域なんだ」
本県最南端に位置し、愛知、岐阜両県と接する根羽村。二月に開かれた自立プラン「ネバーギブアップ宣言」の説明会で、小木曽亮弌(りょういち)村長が懸命に主張すると、住民は「今は無理せんでええ」と理解を示した。
県内では、人口が千人に満たない平谷村や売木村と隣接するが、合併しても、財政力は強化できそうもない。「自立」は必然的に検討せざるを得なかった。
一方、愛知県の一部は、国道153号を通じた通勤圏。歴史・風土も似通う。県境を挟んで接する稲武町は、財政力の豊かな工業都市・豊田市と合併協議を続けている。一年余り後には、豊田市の隣村になる可能性が高い。
小木曽村長は「村の財産は92%を占める森林。信州の森林であり続けることに、存在価値がある」と、豊田市への合併協議申し入れには慎重だが、「道州制になったら、水の流れる方向(愛知側)に行く可能性はある」と含みを残す。
山口村に続き、越県合併が具体化する日は、そう遠くないのかもしれない。
越県合併 一九五九年、栃木県菱村が群馬県桐生市に編入されて以来、行われていない。山口村が来年二月、岐阜県中津川市に編入される予定で、四十六年ぶりに実現する見通し。本県は、全国の都道府県で最も多い八県と県境を接している。
<メモ>
越県合併 一九五九年、栃木県菱村が群馬県桐生市に編入されて以来、行われていない。山口村が来年二月、岐阜県中津川市に編入される予定で、四十六年ぶりに実現する見通し。本県は、全国の都道府県で最も多い八県と県境を接している。
2253
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 23:34:14
<北陸・甲信越>長野県
鬼無里村小牧地区
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=36/42/43.252&el=138/01/01.778&scl=70000&bid=Mlink
平成の大合併 むらの選択
■4■村落の“市民”
行政水準の低下懸念
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/048/4.htm
長野市の降雪がわずか三センチだった二月二十七日、鬼無里村小牧地区では、夜明け前から小型の除雪車がフル稼働していた。役場のある村中心部から、さらに約七キロの山間部。深夜から降り続いた雪は、朝までに二十五センチに達した。
「ありがたいわぁ」。同地区で独り暮らしする徳嵩(とくたけ)おつねさん(75)は、庭の雪かきをしながら、自宅前まで除雪してくれる村に感謝を込めた。隣の集落から約一キロの「どん詰まり」。隣家が昨年五月に転居し、集落の三軒で住人は徳嵩さんだけになった。村道が雪で閉ざされると、陸の孤島に一人、取り残される。
村が長野市に編入合併されることは、役場職員から聞かされた。「除雪は変わらないって言われたけど、こんな端まで、やってくれるのかね」
◇
特別豪雪地帯の鬼無里村では、冬場の除雪は、住民生活の足を確保する優先度の高い行政サービスだ。
一方の長野市は、豪雪地帯の飯綱地区以外では、年に数度の除雪で済む。鬼無里村は村道の約四割、枝道まで除雪対象だが、長野市は幹線道路を中心に市道の約二割が対象。一人当たりの除雪費は昨年度、同市で六百円だったが、村では五十倍の約三万円に上る。
長野市が快晴でも、鬼無里村は大雪ということも珍しくない。山を隔てた「見えない地域」に、これまでと変わらず、除雪費が配分されるのか。風間俊宣村長は「地域審議会や(旧町村に一定の権限を残す)分権組織で確保される。サービスは低下しない」と何度も村民を訪ね、説明を繰り返している。
2254
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 23:34:49
<北陸・甲信越>長野県
奈川村
2002年9月奈川村の合併に関する住民アンケート(世帯対象および高校生3分の1対象)の結果
合併の是非:「賛成・どちらかといえば賛成(38.2%)」「なんともいえない(33.7%)」
枠組み:「松本市,波田町,山形村,梓川村,安曇村(58.3%)」「南安曇郡7町村(15.3%)」「松本広域圏19市町村(1.3%)」
10/9梓川村,奈川村,安曇村が南安曇郡7町村の合併協議に不参加を表明
12/14奈川村長は合併に慎重,単独村制継続を検討,奈川村議会は合併協議参加を検討
2003/1/9松本市が波田町,山形村,奈川村,安曇村,梓川村に合併協議を申入れ
3/25奈川村,安曇村,梓川村,波田町が松本市に合併協議への参加を申入れ
2003/4/15松本市,奈川村,安曇村,梓川村が波田町と5市町村で研究会「松本西部任意合併研究会」設置
2003/7/25松本市,奈川村,安曇村,梓川村は波田町と5市町村で任意協議会「松本西部任意合併協議会」設置
7/30三郷村が松本市からの合併協議の申入れを拒否
2004/5〜6月梓川村の合併に関する住民アンケートの結果「賛成(19.9%)」「どちらかというと賛成(25%)」「どちらかというと反対(20.1%)」「反対(23%)」「議会の決定に委ねる(12.1%)」
6/27波田町の合併の是非を問う住民投票の結果「賛成(46.3%)」「反対(53.7%)」
6/28波田町が合併協議から離脱を表明
7/11奈川村の合併の是非を問う住民投票の結果「賛成(67.1%)」「反対(32.9%)」
村長は辞めたんかね??
■4■村落の“市民”
行政水準の低下懸念
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/048/4.htm
風間村長が長野市との合併を決めたのは「体力あるうちに長野市になった方が村民のため」という信念による。しかし、同じ“辺境”の奈川村・勝山吉一村長は、逆の信念に基づき、松本市など五町村でつくり、同市へ編入する流れにある松本西部任意合併協議会を欠席し続けている。
「議会の要請で研究を始めただけ。自立したいと考えているのに、出席するのはどうか」と思うからだ。
松本市から約四十キロ。トンネルを幾つも通り抜けた山間部に位置する。人口は千人強で、同市の二百分の一。考えた末、「村の意思が市政に反映されるとは思えない。同じ苦労をするのなら、自分たちでやっていく方が充実感を持てる」と結論を出した。
合併すれば、行政が広域化し、現在のサービスが維持できなくなるという不安がある。保健師は村に二人常駐しているが、松本市の「基準」に従うと、隣の安曇村と掛け持ちで一人配置されるのがやっとだ。
長野市同様、松本市が提案している分権組織にも、勝山村長は「“領土”を増やすために、アメを用意している。いずれは市の『基準』になる」と手厳しい。
法定協議会に移行する前に、住民投票で合併の是非を問う考えだが、そこで村民が「合併」を選択したら――。勝山村長は「これだよ」と首に手刀を当て、職を辞するしぐさを見せた。
<メモ>
分権型合併 旧市町村の歴史、文化などに配慮し、合併後も一定の権限を残す手法。諏訪地域の合併論議で登場したほか、長野や松本、上田、飯田などの拠点都市が、周辺町村との合併協議の中で提唱している。法人格を持たせたり、予算執行権を与えたりするなどの試みの導入も各地で検討されている。
2255
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 23:43:54
<北陸・甲信越>長野県
この辺が今後どうなるか注目である
■5■700人の村
財政の見通し立たず
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/048/5.htm
「村議が情報をくれたおかげで、お年寄りが働く場ができた。小さな村だけど、みんな村のことを真剣に考えてくれている」
人口わずか七百十四人。売木村の村松直人村長は誇らし気に話した。
入居企業が撤退し、約二年間空いていた工場に一月下旬、再び明かりがともった。情報をもとに村長が交渉し、飯田市の会社を誘致、組み立て作業が行われている。工場は一九七〇年代、過疎対策の企業誘致のため村が建てたものだ。
雇用された二十人は平均年齢六十八歳、最高齢は七十四歳。過疎と高齢化が進む中、雇用の場が確保されたことはありがたい。
「単純な作業だから、根気強いお年寄り向きですね」。四十歳代の最年少従業員は、そう言って笑った。
◇
売木村は一九四八年、旧豊村から分村した。同時に分村し、それまで同じ村だった和合村は、五七年の合併で阿南町の一部となった。分村当時は同規模だった旧和合村の人口は現在、約三百人。売木村の四割程度に減っている。
役場の存在が地域の浮沈を左右した――。旧和合村との比較でよく言われたものだが、いよいよ売木村も限界が近づいてきた。
高齢化率はここ十五年間で30%から42%に高まった。地方交付税は新年度、約一割減って五億円強になる。一方、自主財源となる村税は、年間六千七百万円。交付税がこれ以上減り続けると、「見通しが立たない」(村松村長)という。
にもかかわらず、来年三月末の特例法期限内の合併は、見送る覚悟だ。昨秋、阿南町、天竜村との合併を検討したが、財政運営に明るい見通しがなく、あきらめざるを得なかった。
「中心になる町村がないと合併はうまくいかない」。村松村長は厳しい表情で語った。
◇
人口七百六十七人の清内路村は、村税が県内最少の約三千万円。五億円余りの交付税が今後削減されるのは確実だが、原満征村長は、望んでいた飯田市と下伊那郡の計十八市町村の合併が成立せず、「やむなく自立組」の一人となった。
本音はもともと「自立」だった。一番の理由は、独自文化の保存。村内の諏訪神社秋季祭に毎年奉納される仕掛け花火は、二百七十年余りの歴史を持つ県指定の無形民俗文化財。「役場がなくなると、伝承できるのか」と不安が先に立つ。
「霜月まつり」で有名な上村(人口七百五十一人)の山崎昭文村長が「まつりは飯田市民としてでもやっていける」と、同市など一市二村と合併協議を続けているのとは対照的だ。
清内路村は、村内の「保存会」と「有志会」に七十万円ずつ補助し、火薬類取締法の免許更新手続きの窓口になるなど、物心両面で花火を支えてきた。製造免許を持つ村民は約八十人。村長自身、その一人でもある。
「自立が極めて難しいことは分かっているが、村の文化を守るため、いけるところまでやってみようかと思う」。原村長は、開き直ったように話した。
<メモ>
人口千人以下の自治体 二〇〇〇年国勢調査では、国内に一町四十九村あり、県内では売木村、清内路村、上村のほか、平谷村、浪合村の五村。すべて下伊那郡。山に囲まれ、一体感が生じにくいなどの理由から、上村以外は合併協議会に参加していない。同郡町村会は、中学校、国保・介護保険の広域運営など自立支援策を打ち出している。
2256
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 23:52:43
<北陸・甲信越>長野県
平成の大合併 むらの選択
■6■過疎“同志”
効果少ない縁組
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/048/6.htm
二月下旬、「中条村の合併を考える会」の下条孝夫さん(51)は、自宅のパソコンで計算してみて、出てきた数字に驚いた。
同村と信州新町、小川村を合わせた西山地域で合併すると、高齢化率は40%になる。「平成の大合併」を見越したランキングで、県内で五番目に高かった。
「こんなに上位とは思わなかった。地方交付税が減ると、頼りになるのは自主財源。だが、三町村にはそれがない。合併しても十年もたないのではないか」
◇
中条村が一昨年末に行ったアンケートでは、住民の44%が合併協議の相手として「長野市」を選んだ。長野市が絡む他の組み合わせを含めると、67%。ところが、同村が合併協議を始めたのは「西山」だった。
宮島和彦村長は「長野市からは、両方の合併協議の掛け持ちは駄目だと言われた」と理由を語る。そして「長野市と合併したら、住民の声は届きにくくなる」と持論を加えた。
しかし、合併で明るい未来が見えるわけではない。三町村は、いずれも過疎地域。合計人口は約一万二千五百人。同規模の町と比べると、町村税は大幅に少ない。大きく上回っているのは、今後も削減が必至な交付税と、借金だけだ。
さらなる難問は、同規模の町の倍以上となる職員数だ。首長や議員は三分の一に減るが、職員はリストラできない。合併までに各町村で一割減らし、合併後も退職者の補充を少なくするが、計算上、合併から十五年たっても、同規模の町の今の水準すら下回れない。
そんな状況を織り込んだ上で、宮島村長は「次の一手」を心に秘めている。
「将来、道州制が導入され、長野市が政令指定都市を目指す時期が来るはず。それまでは顔の見える範囲でやりたい」。つまり、西山地域の合併は、将来の長野市との合併を見据えた「第一段階」と位置づけているというのだ。
「それなら、同じ生活圏の長野市と最初から合併した方がいい」。下条さんはそう考えている。
◇
「小さい村同士が一緒になっても人口は減る。歳出を抑えるため、行財政改革が欠かせない」。東筑摩郡北部(筑北)地域四村の合併協議会長、山田一栄・坂井村長は、そう話す。
坂井村から麻績(おみ)、坂北両村を抜けて本城村まで、車で十数分。山と田畑が続く光景に村境は感じられない。住民の反対も少なく、合併協議は村長同士の話し合いですんなり決まった。
試算では、合併に伴う十五年間の経費削減効果は、行政経費と人件費で計約百三十億円。しかし、四村の人口は計約九千六百人で、首相の諮問機関・地方制度調査会が、地方分権の受け皿と認める人口の最低ライン「一万人」に達しない。村税の少なさ、職員の多さなどは西山地域と同じだ。
依田政人・麻績村長にはそんな状況がもどかしい。「広域圏の松本市と合併しても個性のない地域になってしまう。かと言って、四村で合併しても自立と同じくらい厳しい……」
過疎地域 人口減少率や高齢化率が高く、財政力の弱い市町村。総務省が指定する。過疎債発行などの財政優遇措置が受けられる。県内では四十七町村が指定され、うち三十町村が法定または任意の合併協議会に参加している。過疎指定のない市町村と合併しても「地域指定」は残る。
2257
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 23:53:01
<北陸・甲信越>長野県
平成の大合併 むらの選択
■7■スキー王国
運営・債務で混迷
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/048/7.htm
大手電機メーカーの開発技術者だった岩本研一さん(51)が、長年の夢だったペンションを建て、木島平村に移り住んだのは、一九九五年十二月のことだ。
著名なスキー場の近くで土地を探したが、めぼしい所には既に建物があった。そんな折、木島平スキー場の分譲地が目に止まった。「日本の田舎の風景がある」と気に入り、第二の人生を始めることにした。周辺のペンションには、同じように、県外から脱サラした仲間が大勢やってきた。
その後、スキー人気の低下で宿泊客は減り、収入も減ったが、生活は充実し、村への愛着は人一倍強い。だから、村が飯山市、野沢温泉村と合併協議をするのは、当初から反対だった。
「木島平という村に来たのであって、大きな行政単位に来たわけではない。木島平はスキー場が小さく、経営が苦しくなっても合併新市は助けてくれない」
木島平村は今月十一日、両市村と設けた合併問題研究会からの離脱を決めた。第三セクターが運営する木島平スキー場の完全民営化を飯山市から求められたが、同意できなかった。
三市村にはそれぞれスキー場がある。飯山市は四つつとも民間スキー場であるため、公営や三セクのスキー場が新市に持ち込まれるのは不公平としている。
村営スキー場がある野沢温泉村は「国際経験豊かな人材に恵まれ、長年培ったブランド力がある」(高橋善造村長)と民営化を了承した。だが、木島平村は「生き残る可能性があるのにつぶすことになる」(柳沢万寿雄村長)と、三セク継続にこだわった。運営に村の支援が欠かせないとの判断だった。
両村のスキー場は、規模や知名度で違いが大きい。リフトは、木島平の九基に対し、野沢温泉は二十四基。利用客数も木島平は四分の一以下。利用者が減る中、赤字を補てんし、債務支払いを猶予するなど、村に寄りかかった経営が続く。
それでも、スキー場は百人以上の雇用を生み出す村民の生活源。「債務の穴埋めは無駄な支出ではない」と柳沢村長は言い切った。
◇
「ある金を全部出して、借金を整理してほしい」。二月下旬の木曽町合併協議会で、委員が強い口調で詰め寄った。やり玉にあがったのは、二十七億円余の債務を抱えた王滝村の村営おんたけスキー場だった。
参加七町村のうち、五町村がそれぞれスキー場の運営に携わる。合併後の新しい町が引き継ぐには負担が重い。この日は王滝村が、支払いの滞った三年分の債務も、継承したいと主張。スキー場のない町村から「常識外だ」と厳しい意見が出た。
おんたけスキー場の利用者は、最盛期の三分の一以下。木曽郡西端という立地条件も災いし、赤字は膨らむ一方だ。村は本年度、一億八千万円を補てん。新年度は債務処理の「足し」にと、一般職員の給与を一部削減するが、工面できるのは八百万円程度。財政難で、億単位の借金を返す手だては見つからない。
「自立は不可能。住民に地獄の道を選択させられない」と、小林正美村長は村議会で繰り返すが、苦しい台所事情は“縁談”の席でも障害になりつつある。
<メモ>
県内のスキー場 県観光協会のまとめでは、百七か所あり、五か所は本年度の営業を休止した。最近十年間でほとんど増減はないが、利用者数は一九九二年の約二千百万人をピークに減少傾向が続き、昨年度は約千五十万人に半減した。公営は、全体の約二割を占める。
2258
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 23:53:46
<北陸・甲信越>長野県
□5□ “弱者”切り捨て
債務縮小 条件満たせず
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/054/6.htm
「木曽はひとつ」を合言葉に協議を始めた7町村長だったが、現実は厳しかった(昨年5月、法定協議会の初会合で)
十月二十九日は、王滝村にとって、村史に残るつらい決断の日となった。
合併の是非を問う住民投票や住民意向調査で賛成多数となった木曽郡中北部の五町村長が、日義村に集まった。だが、冒頭に小林正美・王滝村長は、協議不参加を切り出さなければならなかった。「条件はクリアできない。残念だが、協議会に参加させてもらうことはできない」。
三岳村の下野戸豊村長は「隣村として切ない。何とかならかったのかと今でも思っている」と同情したが、それが小林村長に対する惜別の言葉となった。
◇
七町村でまとまったかに見えた木曽郡中北部の合併協議は、木祖村と上松町が住民意向調査で反対多数となり、離脱。来年三月末の合併特例法期限内の申請に間に合わせるため、残る五町村でぎりぎりの調整が図られた。最後に障害となったのは、王滝村が営む「おんたけスキー場」の債務だった。
同スキー場の債務は約22億円。七町村の協議では、基金を取り崩して約13億5000万円に縮小した上で、新町に持ち込むことで合意していた。しかし、構成町村が減り、王滝村は協議参加の条件として、さらなる債務の縮小と民営化、七十人いる村職員の半減を突きつけられた。一町村当たりの負債額が大きくなり、合併しても3億円程度の歳入不足がしばらく続くという試算が出たためだ。
「排除するつもりはなかったが、合併して赤字になるのでは住民の理解を得られない」。木曽福島町の田中勝己町長は、苦渋の選択だったことを強調する。
地方交付税に依存する人口約千百人の村が、有り金すべてを出しても、10億円以上の負債が残る。職員の半減も短期間で結論は出せなかった。「条件のクリアは不可能と申し入れたが、押し切られた」。小林村長は悔しさをにじませた。
◇
王滝村が村民の約86%の賛成を得ながら、合併協議から「切り捨て」られたことは、財政基盤の弱い過疎地域での新設合併の難しさを改めて浮き彫りにした。
木祖村の栗屋徳也村長は「協議を重ねるうちに地域エゴが出てきた。譲り合い、我慢し合うという姿勢が見えてこなかった。村内でも、他町村の借金も背負うことに理解が得られなった」と分析する。
木祖村は、味噌川ダムの固定資産税もあり、郡内でも財政力が大きい。上松町でも、自分の町にない不採算のスキー場をいくつも抱えることに、当初から懸念の声があった。
法定協議会の委員として合併協議を見守ってきた木祖村の沢頭修自さん(71)は「将来展望が抽象的で見えにくかった。協議では、自分の町村の主張ばかりが目立った」と振り返った。
将来像の構築より、財政面での試算が優先されがちな「平成の大合併」の負の部分が、「弱者切り捨て」の悲劇を招いた。
王滝村は、基幹産業の一つでもあるスキー場を残す道筋を自力で探る一方で、合併効果を引き出すことができなかったことにより、今以上に厳しい財政運営を迫られることになる。そんな村にも、国の交付税削減という「ムチ」は、容赦なく襲いかかる。
2259
:
とはずがたり
:2006/03/07(火) 23:54:28
<北陸・甲信越>長野県
平成の大合併 むらの選択
■8■その後の平谷
交渉相手見つからず
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/048/8.htm
住民投票で一票を投じる中学生 (2003年5月11日、平谷村役場で)
昨年五月の合併の是非を問う住民投票で、全国で初めて投票資格を中学生にまで広げた平谷村。「賛成七割」の結果が出た一か月後、平谷中一年の女子生徒は、こんな作文を書いた。
「村は合併に向けて進んでいくのだと思いますが、合併しても、この自然の多い平谷の良いところが残ることを望みます」
「投票権を持ったことで村のことを考える大事な機会になりました。私たちも、最後まで責任を持って村の将来を考えていかなければならないと思います」
それから十か月。村の合併相手は、見つかっていない。周辺の村は交渉の席につかないばかりか、「何の調整もなく混乱を招いた」と平谷村に反感を抱いた。
住民の意思が宙に浮いたままの事態にも、塚田明久村長は「下伊那郡西部五村で共通の財政見通しを立てるところまで進んだ」と前向きだが、来年三月末の特例法期限内の合併は絶望的な状況にある。
「来年に間に合わなくても、やがて合併しなければならない日が来る。それまでは細々とやっていくしかない」。そんな思いで望みをつないでいる。
◇
平谷村の今月一日現在の人口は六百三人。県内で最も少ないが、村は、減っていくのを、ただ手をこまぬいてきたわけではない。
過疎が進んだ同村は一九七六年、入村者支援制度を創設し、山村暮らしを望む若い夫婦を全国に募集し始めた。村営住宅を低家賃で提供、支度金として夫婦に二十万円、子供がいれば十万円の補助金を出した。
八五年にはスキー場を開設し、第三セクターで雇用を創出。五百八十八人だった人口は、六百人台に増えた。九三年には、再び五百六十二人に減ったが、今度は温泉施設で働く場をつくり、関西などから新規入村者を受け入れた。二〇〇一年には、人口は六百七十二人に回復していた。
しかし、入村者支援制度も、財政難のため昨年度で終了。人口は減少に転じ、歯止めをかける手だては見つかっていない。
◇
住民投票に参加した平谷中の生徒は二十四人いた。一人が転校して現在は二十三人が在校している。今春卒業するのは十二人で、入学生は四人。差し引き八人減る計算だったが、生徒はさらに三人減って十二人になる見通しだ。村には高校がなく、子供が飯田市や阿智村の高校に進学することを見込んで、転居する家族が増えているのだ。
作文を書いた女子生徒も今春、転校する。一、二年生は新年度、計六人となり、同じ学級で授業する「複式」になる。関係者からは「近隣の村の中学校との統廃合問題が具体化するのは時間の問題」との声が聞こえている。
若者は名古屋市などで就職し、村には戻らない。住宅地では、空き家がめっきり増えた。村内では最近二年間、出生児はいない。
「このままじゃあ、自然消滅だな」。車も人もまばらな住宅地で、自営業の男性(81)は嘆いた。合併する、しないにかかわらず、村そのものが存続の危機に直面している。
<メモ>
平谷村の住民投票 合併の賛否を巡って昨年五月十一日、県内で初めて行われた。投票資格を中学生にまで広げたことで全国的に注目された。有効投票の74%が「合併する」を選択したが、合併相手を想定しなかったため、その手法を疑問視する声もあった。
2260
:
とはずがたり
:2006/03/08(水) 11:38:19
<甲信越>長野県
>>2256
>「将来、道州制が導入され、長野市が政令指定都市を目指す時期が来るはず。それまでは顔の見える範囲でやりたい」。つまり、西山地域の合併は、将来の長野市との合併を見据えた「第一段階」と位置づけているというのだ。
信州西山町構想は一番長野寄りの中条が長野を志向して破談したという認識だったが,西山志向の村長ですらこうなら西山合併が破談した現在まとめて長野へ合併という流れも出てくるかもしれんな。。
>東筑摩郡北部(筑北)地域四村
新自治体役場の設置も決まっていた麻績村が離脱,3村合併へ
2001/2/22本城村,坂北村,坂井村,麻績村は4村での合併を検討へ
2002/4/3麻績村と4村で研究会「任意合併協議会設立研究会」設置
2002/6/64村で任意協議会「本城村・坂北村・麻績村・坂井村任意合併協議会」設置
2003/10/244村で法定協議会設置
新自治体名候補5点:四阿屋,聖高原,信州聖,筑北,筑摩(ちくま)
新自治体名候補3点:四阿屋(あずまや),筑北(ちくほく),聖(ひじり)
新自治体名住民アンケートの結果
新自治体名:「筑北(42.4%)」「聖(41.5%)」「四阿屋(16%)」
町制または村制:「町制(55.5%)」「村制(44.5%)」
新町名:筑北町(ちくほくまち)を選定
新町役場:現・麻績村役場を選定
2004/9/12麻績村は財政問題などで合併に慎重,合併協議から離脱を表明
10/7協議会を休止
10月坂井村の麻績村を除く3村での合併協議継続を問う住民アンケートの結果「賛成(56.1%)」「反対(35.1%)」「わからない(8.8%)」
11/22麻績村が離脱
麻績村を除く3村で合併協議を継続へ
麻績村の離脱により新村名,新村役場を再検討へ(新自治体は村制へ)
新村名候補5点:あずまや,坂本,筑北(ちくほく),美里,瑞穂(みずほ)
新村名を問う住民アンケートの結果:「筑北(36.9%)」「あずまや(18.7%)」「美里(18.7%)」「瑞穂(14.7%)」「坂本(11%)」
新村名:筑北村(ちくほくむら)
村役場:坂北村役場
2005/3/15合併協定調印式
2005/3/15合併関連議案を3村が可決
2005/7/11合併関連議案を長野県議会が可決
2005/8/12官報告示
2261
:
とはずがたり
:2006/03/08(水) 11:38:38
<南関東・東京>神奈川県
住民投票の会の代表でも事務局長でもいいから出馬させよ!う〜ん。合併でなくなる町の町長等誰もやりたくないのか・・。
選挙:城山町長選 候補決まらず、予定者説明会 /神奈川
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060307-00000135-mailo-l14
城山町の小林正明前町長の失職に伴う出直し町長選(19日投票)が迫る中、合併推進派、反対派とも候補擁立に向けた調整が難航、出馬の顔ぶれが決まらないまま6日に町選管の立候補予定者説明会が開かれた。互いに相手の出方を模様眺めし、14日の告示直前までもつれそうな様相だ。
相模原市との合併を巡って、合併に慎重な小林前町長は先月19日の解職(リコール)投票で失職。同26日の合併を問う住民投票では大差で賛成が多数を占めた。町長選は合併問題に決着をつける最終ラウンドとなる。[高橋和夫]
3月7日朝刊
(毎日新聞) - 3月7日13時2分更新
2262
:
とはずがたり
:2006/03/08(水) 11:50:28
<近畿>京都府
住民投票条例制定の本請求確実に
合併協議めぐり木津町選管
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006030700202&genre=A2&area=K20
京都府木津町の選挙管理委員会は7日、同町と加茂、山城両町との合併協議をめぐり、木津町の住民と一部議員でつくる「みんなで住民投票を実現する会」が提出した合併の是非を問う住民投票条例制定の直接請求に伴う署名について、有効署名数を9623人分とする審査結果を公表した。
同会は2月16日に有権者1万191人分の署名を提出したが、同町選管はうち568人分について、重複や他の署名と筆跡が同じで自署とは認められない−などの理由で無効とした。
3月8日から14日まで同町役場総務課で署名簿を縦覧、期間中に異議の申し出がなければ有効署名数が確定する。条例制定の直接請求に必要な町内有権者(3月1日現在で3万141人)の50分の1、603人分は大幅に超えており、本請求は確実な見通し。
2263
:
とはずがたり
:2006/03/08(水) 14:27:22
<北陸・甲信越>長野県
平成の大合併 むらの選択
■9■木曽ブランド
観光PRへ期待感
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/048/9.htm
「木曽は全国どこでも通用するブランドです。協議会は木曽町を推奨します」
昨年七月、木曽郡中北部七町村でつくる木曽町合併協議会が、地域内の全世帯に配った新町名の公募用紙には、公募なのに「推薦文」が添えられていた。
名称を巡る協議は、合併の障壁になることも珍しくないが、同地域では公募の結果、予想通り「木曽町」が約九割を占め、すんなりと新町名が「承認」された。
「木曽町」は総面積約千百平方キロ。合併協議中の枠組みでは、県内最大だ。「広すぎて一体感がない」ことが主な原因で合併が破談となった上伊那郡北部六市町村(総面積約九百六十平方キロ)を上回る広さだが、独特の一体感がある。
◇
七町村が「木曽」にこだわったのは、地域を全国にPRする、格好の材料になるという思惑からだ。旧中山道の情緒豊かな宿場町が面影を残し、全国から大勢の観光客が訪れる。
木曽郡では当初、全十一町村による「木曽市」構想が浮上したが、楢川村と山口村がぞれぞれ郡外の自治体との合併協議を選択。南木曽町と大桑村は「面積が広すぎて、住民の声が行政に届かない」として、木曽南部任意合併協議会を設置、十一町村は四つの枠組みに分かれた。南部任意協も、合併後の新しい町の名称を公募する予定だ。
木曽谷の北の玄関口、奈良井宿で知られる楢川村の田中今朝春(けさはる)村長は、「木曽市」構想を振り返り、「『木曽市』は響きが良く、PRには最適と思った」と話すが、住民アンケートの結果を尊重、塩尻市との合併協議を進める決断をした。
「生活圏を重視しなければならない。行政区域が違っても、歴史や伝統は埋没しない」と田中村長。漆器店を営む荻村博久・村観光協会長も「合併で塩尻漆器になるのかと言われるが、木曽漆器は不変」と言う。
馬籠(まごめ)宿を抱える山口村も二月の村民意向調査で、岐阜県中津川市との越県合併が信任された。生活圏を優先した結果だった。
前馬籠観光協会長の安藤幹夫さん(55)は、木曽が醸し出す集客力を認めながらも、行政の枠組みにこだわらない。「関西の客は岐阜の多治見、関東の客は駒ヶ根辺りも木曽と思っている。私たちが思うより、漠然としたものです」。
◇
奈良井宿、馬籠宿という代表的な観光地が木曽郡からはずれることについて、木曽町合併協議会長の田中勝已・木曽福島町長は「それぞれの住民が決めること。痛手は少なからずあるが、仕方がない」と語る。
木曽郡の観光客数はピーク時の一九九六年に約六百三十万人を数えたが、二〇〇二年には約五百六十万人に減った。知名度があっても、黙ったままで人が訪れる時代ではなくなった。
「木曽町」を核に、官民一体で観光PRが進むのでは、と関係者は期待を寄せるが、木曽観光連盟の三沢昌孝事業係長は「これからは木曽が一つにまとまっても苦しい。上高地など他の観光地と一緒にアピールしていかなければ」と話す。
木曽町への期待の大きさは、観光で暮らす住民の危機感の裏返しでもある。
<メモ>
木曽郡内の合併 十一町村が四つの枠組みに分かれて協議中。郡外の自治体と協議を進める楢川村、山口村のほか、郡中北部の七町村(木曽福島、上松の二町と木祖、日義、開田、三岳、王滝の五村)は「木曽町」を目指して法定合併協議会で、大桑村と南木曽町は任意合併協議会で、それぞれ話し合いを続けている。
2264
:
とはずがたり
:2006/03/08(水) 14:28:30
<近畿>奈良県
生活圏か吉野ブランドかって事やったんですな。木曽ブランド→
>>2263
宇陀市東吉野町とかにすれば良かったんちゃうのん?
吉野郡か 合併 宇陀郡か 東吉野村「決断」に注目
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/kikaku/019/18.htm
市町村合併の枠組みで生活圏か行政区域かの選択を迫られている東吉野村(写真は同村役場)
吉野郡か、それとも宇陀郡か――。霊峰・高見山のふもとに位置する東吉野村が合併のパートナーを巡って揺れている。行政区域が吉野郡だが、生活圏としては宇陀郡との結びつきが強いという特殊な立地で、すでに吉野郡との合併話が進んでいるが、枠組みを選ぶ村民アンケート調査では、「宇陀」が「吉野」を大きく上回った。村は枠組みの発表を十七日に予定しており、その「決断」に注目が集まっている。(川本 和義)
同村は県の中東部、三重との県境に位置し、人口は約二千九百人。吉野郡に属するが、道路網などは榛原町や大宇陀町など宇陀郡とのとのつながりが深い。保健所や税務関係は吉野区域で、警察、法務局、県の土木事務所などは宇陀区域と、入り組んでいる。
昨年七月、同村は吉野郡中東部の三町五村で構成する任意の町村合併検討協議会(会長=森勝彦大淀町長)に設立当初から参加。しかし村民から「宇陀地区との合併も検討すべき」との意見もあり、村が昨年暮れ十八歳以上の村民を対象に、合併の是非や枠組みについてアンケートを実施した。
その結果、「合併が必要」と回答した人のうち、宇陀地区への編入を希望したのは57・2%と吉野地区の38・7%を大きく上回った。村の幹部は「アンケート結果が村民の総意とは言えないにせよ、目安としてのインパクトはある」と指摘する。
松山健治村長は「合併については住民の意思を尊重する」としており、アンケート結果通りなら宇陀地区との枠組みが優先される。しかし、アンケート結果が公表されて以来、日増しに「吉野との枠組み」を唱える声が聞かれるようになってきた。
東吉野村の基幹産業の林業には<吉野>という名のブランドが欠かせない
その一番の理由は、〈吉野ブランド〉。村の基幹産業である林業に従事する人たちから、「吉野と合併するのが自然な流れ」と主張する声が聞こえてきた。上嶋庄右衛門・村森林組合長は「行政が決めることですが、やはり〈吉野〉という言葉には響きがあります」と、全国有数の銘木の産地のレッテルにこだわる。
また建設業界もここに来て吉野との枠組みを主張。建設業協会東吉野の幹部、冨田武夫さんは「高見川が吉野川へ注ぐように、やはり吉野郡との枠組みが自然では。仕事上のメリットも多い」と指摘する。
さらに、同村は一九八二年から吉野町と川上村との間で消防やごみ処理、斎場、福祉施設などを運営する「広域行政組合」を設立しており、宇陀地区との枠組みになった場合、債務返済などの複雑さを指摘する。
一方、宇陀地区との枠組みを支持する人たちは、「榛原や宇陀は我々の生活圏であり、吉野と違って住民が常に行き来している。子供たちの教育や合併後の将来性も大きく異なり、先を見越した選択が必要では」と説く。
村は十七日に上北山村で開かれる吉野郡の検討協議会で、町村合併検討委員会(威徳猛委員長)で決めた結果を表明する。村の将来を決めるまでには、村当局のぎりぎりの苦悩が続きそうだ。
2265
:
とはずがたり
:2006/03/08(水) 14:29:43
<近畿>奈良県
なんで大淀町だけ発展してるんだ?
合併是非 活発な活動
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/kikaku/019/47.htm
吉野郡八町村合併協議会(会長=森勝彦大淀町長)の中核を担う大淀町。古くから吉野地方の玄関口として栄えた町が、合併の是非を問う住民投票を二十五日に控え、熱気を帯びている。昨秋から合併推進派と反対派が活発な広報活動を展開。二十日の告示日には双方が支援者を集めて一般選挙並みの出陣式を行ったり、街宣車が早朝から〈賛成〉〈反対〉を訴えながら行き交ったり。町は住民投票一色だ。(川本 和義)
同町の人口は二万九百四十七人(昨年末現在)で、過疎化にあえぐ吉野郡内では唯一増加。他町村とは税収も大きく異なる。町内には一昨年夏、「合併すれば住民サービスが低下して財政赤字に陥る」などとして「反対」を呼びかける住民グループが発足した。
議会でも八町村で構成する合併の枠組みや、先走る合併論議に異議を唱える議員が多く、昨年の九月議会で合併の是非を問う住民投票条例案を全会一致で可決した。
それまでは傍観していた合併推進派も「このままでは合併話がご破算になる」と積極的に活動を開始。このころから町内に「これ以上ムダな税金払えません」や「三町五村で吉野市を」などと書いた立て看板が頻繁に見かけられるようになった。
住民も日増しに合併問題を口にするようになり、十七日の「住民投票を成功させる住民の会」主催の立会演説会には約八百人が出席。「広域エリアではこれまでのような住民サービスは不可能。財政悪化をもたらし地域を滅ぼす」「長期的な展望が大事。単独では将来的に財政破たんを招く」などの主張の応酬を真剣に聞き入っていた。
そんなさなか、合併協議会が発行した「合併だより(臨時号)」を同町だけ住民に配布せず、焼却するという〈事件〉が起きた。推進派が「知る権利を無視した行為」と町を糾弾。森町長は「今後も広報する意思はない」としたが、推進派グループが作成した臨時号の復刻版を森町長が自ら住民に配布。今度は反対派から「公務員法に抵触する」との声も。
同協議会では新市の庁舎を現大淀町役場に置くことを承認するなど、合併は同町を軸に進められている。そんな中での住民投票だけに他の七町村も投票結果を注目する。もし、大淀町が協議会から抜ければ、残りの町村の人口は約二万八千四百人で〈市〉への昇格は難しい。
残りの町村幹部の意見も分かれる。「大淀町の動向にかかわらず合併する」とする同協議会副会長の福井良盟・吉野町長や「枠組みの再編や協議会の解散も視野に入れなければ」と見る下市町議なども。合併協議会の会合では、他町村の委員から「大淀町の動向がわからない段階で審議しても無意味」とする意見が出て、今月の定例会は早々と中止となった。
様々な思惑の中で行われる住民投票。町の将来を決める大切な選択だ。投票率が50%を下回った場合は成立しない。合併の是非はともかく、一人でも多く投票に行ってもらいたい。
2266
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:04:45
<北陸>石川県
情報交差点いしかわ
公共施設統廃合
http://hokuriku.yomiuri.co.jp/hoksub1/isikawa/ho_s1_06020201.htm
県内の「平成の大合併」は1日の新・輪島市誕生で一応完了し、41市町村から19市町に再編された。行財政運営の効率化、地方分権の受け皿づくりなどが目的だが、合併後の住民生活や行政にはどのような変化、効果があったのか各地の現場で探ってみた。
行財政効率化に効果 「住民合意」共通の課題
「同じ市内で、目の前に学校があるのに通えないなんて」。2005年2月に1市2町5村による合併で誕生した白山市。合併協議の中で白山ろく旧5村の小中学校を統廃合することで合意したが、旧吉野谷村の僧職、吉峯教範さん(42)は、その方法に強い不満を感じている。
吉峯さんは幼いころ、「村が違うから」という理由だけで、自宅から2キロと一番近い鳥越小学校(旧鳥越村)ではなく、5キロ離れた吉野谷小学校に通うことに疑問を感じていた。2児の父親となり、通学バスに子どもらを乗せるようになったころ、合併協議で小中学校統合の話が持ち上がったことを知った。「当然、同じ市だから最も近い学校に通える」と思い、冬場の交通事故の心配などから解放されると喜んだ。
だが、統廃合の対象となったのは、「吉野谷、尾口、白峰」の3村だけで、「鳥越、河内」の2村は対象外だった。元吉野谷村長の林繁市議は「子どもの数が急減している3村に比べ、鳥越は切羽詰まっていない。5村で調整しようとすればまとまる話もまとまらなかった」と説明するが、協議内容は住民に「全く知らされていなかった」(吉峯さん)。
市は、尾口小中学校(旧尾口村)の位置に新小中学校を建設する方針を固めたが、新小中学校は、吉峯さん宅から10キロ先とさらに遠くなる。吉峯さんは昨年9月、吉野谷小中学校のPTA会長として、方針を撤回するよう要望書を提出したが、市は「合併協議での合意事項を覆す訳にはいかない」と応じる姿勢を見せていない。
合併後の行財政効率化という点で効果が大きいとされる公共施設の統廃合。そこでは住民合意が最大の課題となる。
04年10月に1市3町の合併で誕生した七尾市は、武道館や相撲場などの体育関連施設だけでも35施設を抱え、人口が2倍近い小松市の29施設を上回る。市が昨年10月に行った市民アンケートでは、小中学校や保育園などの統廃合を求める市民が3割を超え、市も「施設の統廃合は急務」(市財政課)としている。
海沿いの小さな集落にある南大呑保育園(七尾市黒崎町)。園児数(20人)の減少と建物老朽化を理由に何度となく統合話が持ち上がっていたが、その度に住民は「過疎に拍車がかかる」と反対してきた。それが、合併後、市は「保育園は19施設を10施設に再編する」との方針を打ち出し、南大呑保育園も統合に向けた流れが一気に加速してきた。
同保育園に近い花園町の井上正・町会長(62)は不安を隠せない。「まず廃止ありきの議論ではなく、地域の事情や声をくみ上げていくプロセスを大事にしてほしい」と祈るように話した。
(2006年2月2日 読売新聞)
2267
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:08:35
<北陸・甲信越>長野県
■10■住民投票
民意問い将来の決定を
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/048/10.htm
「村が無くなるかどうかの問題なんだ。村長や議会でなくて、我々村民に決めさせてほしい」
三月九日夜、中条村の公民館で開かれた「中条村の合併を考える会」と村議十一人の懇談会。会のメンバーは、村議側に声を荒らげた。
中条村は信州新町、小川村と合併協議を続けている。この日、同会は、合併の枠組みを問う住民投票条例の制定を求め、宮島和彦村長に署名簿を提出した後、村議との懇談会を行ったが、出てきたのは、住民側の怒りの声ばかりだった。
「多くの村民は、長野市が生活圏と考えている。合併した理由を後に子供に聞かれた時、今のままでは答えられない」
「住民の意思をくまないで、何のための議員か。誰もが納得できるルールで、住民の意思を確かめてもらいたい」
詰め寄る村民に、村議は言葉少なだった。
◇
合併の是非を問う住民投票は昨年来、市町村の進路を決める最終手段として、県内各地で導入が進んだ。
昨年五月、他に先駆けて住民投票に踏み切った平谷村の塚田明久村長は「村長としてどう動くか、裏付けがほしかった。住民投票を行うことで、行動に一貫性を持つことができた」とその意義を強調する。
昨年十一月、長野市との合併の是非を住民投票で決めた大平嘉久雄・大岡村長は「村長自身の考え方も示しながら、村民に決めてもらうのがいい」と話す。合併反対派の運動は、投票で「賛成多数」が明確になって以降、静まったという。
岐阜県中津川市との越県合併を目指す山口村の加藤出村長も、合併を争点とした昨年四月の村長選で信任を受けながら、住民投票と同じ手法の「意向調査」で村民に最終判断を求めた。
これに対し、坂井村の山田一栄村長は「住民投票は責任逃れ。負託を受けた村長が判断すべき。自分で判断できないからやること」と一刀両断。住民の意思を問わずに、長野市との合併協議を進める鬼無里村の風間俊宣村長も「住民投票は、説明責任が果たされていないと、危険な結果を生むこともある」と指摘する。
◇
昨年十二月、信州新町や中条村との合併の是非を問う住民投票条例の制定を小川村に直接請求した「小川村の明日を模索する会」の大西輝昭さん(58)は、批判の矛先を条例案を否決した議会だけでなく、鎌倉晨弥村長にも向ける。
鎌倉村長は、同案提出時に「条例案は、合併するしないの二者択一式。選べない人、行政や議会に委ねたい人もいる。合併の是非は村民意向調査(アンケート)に基づき、議会が決定すべき」として、制定不要とする意見書を出した。
大西さんは「合併は、ほかと比べものにならないくらい大きな問題。しっかり民意を問い、判断しないと、将来に禍根を残す。行政と住民は信頼関係がないと、合併した後もうまくいかない」と断言している。
合併特例法の期限まで、残り一年余り。それぞれの村は、民意とのはざまで難しい選択を迫られている。
(おわり)
この連載は、溝口徹、大沢帝治が担当しました。
◆合併の是非を問う住民投票
県内では、昨年五月に平谷村が実施した後、山ノ内町、箕輪町、大岡村、富士見町、下諏訪町が行った。山口村は今年二月、事実上の住民投票となる「意向調査」を実施。奈川村が七月ごろの投票を目指し、条例を制定。喬木村も、三月定例村議会に条例案を提出した。
2268
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:10:28
<北陸・甲信越>長野県
平成の大合併 「自立」を探る
□4□ 意識のかい離
財政難、住民理解進まず
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/054/5.htm
「まだまだ役場依存ということなのだろう」。十一日夜、朝日村で開かれた住民懇談会を終え、上条照夫村長は苦笑いを浮かべた。
懇談会の主目的は、自立計画の見直しに伴う新たな財政見通しの説明だった。しかし、懇談会では、そうした将来的な問題への質疑は一切なかった。替わって出たのは、今にかかわるゴミ有料化、保育園廃止など、身近なことへの要望・批判だった。
「村に依存せず、できることは自分たちでやっていく『協働』が自立の基本。でも、住民負担がもっと増えたら(役場への不満は)こんなものでは済まないだろう」。上条村長はそうつぶやいて会場を後にした。
◇
朝日村は二〇〇二年十一月、合併「反対」が多数を占めたアンケート結果を踏まえ、自立を決めた。「塩尻市や松本市と一緒になると、村民の意見は反映されにくい。同じ厳しいのであれば、自分たちでやっていきたい」(上条村長)というのが理由だった。
昨年十二月、自立計画を策定。地方交付税の削減を見据え、人件費のカット、各種補助金の廃止などを打ち出した。しかし、計画は初年度からつまずいた。不足財源を補う臨時財政対策債の削減方針を国が示したためだ。黒字基調だった財政計画は、見直し後、大幅な歳入不足に陥った。
検討中だった保育園の統廃合は一年間前倒しし、今年度から実施された。廃止保育園の園児の親(37)は「子供を育てる環境も整えられず、負担が増えるくらいなら、自立の意味がない」と厳しい口調で話す。
ある役場関係者は「自立すれば現状が維持できると考える住民も少なくない」とこぼす。負担の増加に対して住民は素早く反応するが、財政事情は容易に理解されないという現実が、何度説明を重ねても、もたげてくる。「住民協働」による自立の村づくりは、道半ばの状態にある。
◇
財政問題を巡る役場と住民の意識のかい離は、十月三十一日に信州新町、中条村との合併の賛否を問う住民投票を実施した小川村でも見られた。鎌倉晨弥村長は、「反対」が六割を占めるという予期せぬ結果に「ショックだ。絶対(賛成で)行けると思っていたのに」と困惑を隠さない。
同村は、村民の医療、福祉、介護情報を一元管理する包括医療の先進村。鎌倉村長が、三町村での合併を推進してきたのは、それを守るためでもあった。
包括医療は「広くなるほど情報を一元化できず、維持が難しい」(村住民福祉課)。一方で、財源を地方交付税に依存し、高齢化率40%以上の村では、自立の財政的な裏付けが示せず、山間部の町村での合併が現実的と思えた。
役場は「最良の策」を示したつもりだったが、村民の選択は「ノー」だった。ある村幹部は「包括医療を維持してほしい思いが『反対』という結果に出たのでは。財政問題は村民にわかってもらえない」と嘆く。
鎌倉村長は「もっと時間があれば、理解されたかもしれない」と住民投票を振り返った。今後は、住民負担も視野に入れた自立の試算を示し、時間をかけて村民と対話を続ける考えだ。
2269
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:12:26
<北陸・甲信越>長野県
平成の大合併 「自立」を探る
□1□ 一億円のプール
「駆け込み」事業で亀裂
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/054/1.htm
のどかな農村風景に囲まれた本城村の本城小学校で、ショベルカーがせわしく土を運んでいた。老朽化に伴うプールの新設工事は六月に着工。繊維強化プラスチックに覆われた真新しいプールは完成間近だ。
「何で合併の前年にやらなきゃならないのか」。
十月上旬、麻績(おみ)村の住民懇談会で、依田政人村長は、このプール建設をやり玉に上げた。東筑摩郡北部の本城、坂北、坂井の三村との法定協議会からの離脱を表明して、約一か月たっていた。
総工費は約1億1700万円。七割以上を借金で賄い、合併自治体が返済する。依田村長にはこれが合併前の「駆け込み事業」に映った。昨年までに四村で協議した財政見通しでは示されてなかったからだ。
◇
四村は、行政、地形・風土が密接で、住民の間でも「合併に障害はない」とされてきた。二年以上かけて協議をほぼ終え、調印を翌月に控えた時に、依田村長が突然、協議会離脱を発表した。他の三村長が「寝耳に水」と驚き、反発したのも無理はなかった。
依田村長は、離脱の理由の一つに財政問題を挙げている。麻績村の財政は比較的健全で、一般財源に占める借金の割合を示す公債費比率は県内の市町村で三番目に低い8・6%。一方の本城村は21・9%でワースト五位だ。
しかし、そうした財政格差も、合併協議で織り込み済みだった。依田村長が離脱に踏み切ったのは、他村で財政健全化の努力が見えにくかったほか、本城村などで「駆け込み」と思える事業があり、不信感を抱いたからだ。依田村長は「合併しても(自らを律する)自律という姿勢でやってきたはずではなかったか」と悔しがった。
これに対し、一之瀬守・本城村長は「プール建設にはPTAの強い要請があった。老朽化し、必要に迫られていた」と説明する。今年度、村道整備などで積極型予算を組んだ青柳修三・坂北村長も「財政を悪くして、しわ寄せを麻績に負わせようなんて考えは全くなかった」と話す。
しかし、新町名でも麻績村の主張は通らず、同村の観光事業への財政負担の継続も認められなかった。離脱の意思は決定的となった。
◇
自立を目指す町村は、どこも緊縮予算を強いられ、事業を切り詰めている。一方、合併を決めた町村には、「駆け込み」と見える事業が少なくない。来年一月、長野市に編入される大岡村では、事前協議もなく約2000万円の補正予算が組まれ、温泉施設で露天風呂の建設が進む。
裁量のあるうちに自分の町や村に予算を振り向けたい――。大きい市への編入合併では、そうした思いは、市側が大目に見る余地もあるが、小さい町村同士の新設合併では、信頼関係を損ねる原因となりかねない。
麻績村は一九五六年、旧麻績村と日向村との新設合併で誕生した。旧麻績村職員だった桐山松生さん(87)は「駆け込みのような事業で、不信感が生まれるようなことは無かった」と振り返る。
麻績を除く三村は合併協議継続を確認したが、感情的なしこりが残る中、麻績村がそこに加わるにはしばらく時間が必要と、桐山さんは考える。
2270
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:14:58
<北陸・甲信越>長野県
平成の大合併 「自立」を探る
□3□ 役場のジレンマ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/054/4.htm
止まる電車は一、二時間に一本。県の南端、天竜村のJR平岡駅に、人の波ができる日はあまりない。
一日の乗降客が約百人というこの小さな駅に、村が約5億円をかけて四階建ての宿泊施設「竜泉閣」を併設したのは二〇〇一年のことだ。雇用確保と、温泉などへの観光客誘致が目的だったが、村が年1000万円以上補助しても、運営する第三セクター「竜泉閣」の累積赤字は、三年間で2580万円に達した。
吉沢幸久・副支配人(40)は「従業員のボーナスは無し。ぎりぎりまで切り詰めている」と苦境を語る。
それでも、周囲の風当たりは厳しい。村の将来計画を立案する村長の諮問機関「村民会議」でも、竜泉閣に批判が集中した。
「母屋(役場)がおかゆをすすって、離れ(三セク)ですき焼きを食べているのではないか」
◇
天竜村の税収は、約2億8000万円。それだけでは約4億円の人件費すら賄えない。約12億円の地方交付税が、頼みの綱だ。その大幅な削減が進む中、村は昨年九月、近隣の阿南町と売木村に合併協議を申し入れた。しかし、三町村の真ん中に位置し中核と期待した阿南町が三月、町民の理解が得られなかったことを理由に自立を選択し、構想は立ち消えとなった。
静岡、愛知県境に接し、山に囲まれた天竜村は、ほかに頼れる市町村がない。約九十人いる職員を十年間で約四十人減らすなど、歳出削減を柱とした自立計画を策定したが、それでも、村財政は〇六―一二年度、最大で年1億4600万円の歳入不足となる。
産業の柱が無く、六十五歳以上人口が県内一の48・3%(四月一日現在)の村では、新たな歳入確保は難しい。歳出削減こそが村存続のかぎを握るが、竜泉閣への支援に変更はなかった。先に勇退した秦正・前村長は「三セクは村民雇用の場。簡単に見直しは出来なかった」と苦しい胸の内を明かす。
曲がりくねった細い道ばかりで、飯田市まで車で一時間以上かかる同村では、村民が就職先を求めて村外へ転居する例もある。
竜泉閣の従業員は十四人。若い村民には、貴重な働き口だ。支援を断ち、民営化を進めると、合理化は必至とみられるが、吉沢副支配人は「リストラされると、従業員は行くところがない」と話す。
◇
秦前村長からバトンを受け継いだ大平巌村長も「財政のために人が出ていっては元も子もない。民営化はしばらく様子を見たい」と、民営化には慎重姿勢を崩さない。当面は、新たな観光ルートの開発など、産業振興策に力点を置く考えだ。
しかし、不採算の三セクを放置すると、累積赤字は雪だるま式に膨らむ。たまりたまった「隠れた借金」を返すのは、「親会社」の村、つまりは村民だ。
採算性を慎重に見極めずに、村主導で始まった事業に対し、村が「親方日の丸体質」からの脱却を訴えても、おのずと限界がある。
大平村長は「どうしても駄目なら、民営化ということも…」と不安をのぞかせた。自立以外の選択肢を奪われ、守るべき“聖域”に足を踏み入れざるを得ない所まで、村は追いつめられている。
2271
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:17:48
<北陸・甲信越>長野県
平成の大合併 「自立」を探る
□6□ “見えない”境界線
広域行政 課題広がる
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/054/7.htm
開通を来年度に控えた国道361号「権兵衛トンネル」(南箕輪村で)
南箕輪村の南部、伊那市に隣接する沢尻地区で進んでいる下水道の本管埋設工事は、国から見ても本来あるべき姿でなかった。
三年前の計画時、国土交通省から、伊那市側で計画している本管と近かったため、「共同利用した方がいい」と指導された。しかし、伊那市側の本管は埋設済みで、流量増加に耐えられないと分かり、村側にも、本管を埋設することになったという。
今なお「行政の境界がなければ、効率化できた」というのが、両市村の担当課の一致した見方だ。
◇
南箕輪村は、西側山間部に、面積のほぼ半分を占める飛び地を抱えるが、居住地は東側の平野部だけに集中している。境界の大部分は、半島が突き出るような形で伊那市と接しており、生活圏は一体化している。
一度は自立を選んだ山口一男村長が三月、伊那市など三市町村の呼びかけに応じ、再び合併協議に参加したのは「地元住民でも地図がないと分からない」と言われるほど複雑な境界線を解消し「まちづくりを一体的に行いたい」という思いがあったからだ。
住民説明会では、地方交付税削減による住民負担の増加も指摘した。しかし、七月の住民投票で、村民は再び自立の道を選んだ。
同村は、精密機械などの工場が数多く立地し、県内有数の財政力を持つ。人口増加率も高い。工場に勤める若い従業員が多いため、六十五歳以上の人口は17%と県内最少だ。村民は、安い保育料などの恩恵に預かっている。
住民団体「南箕輪自立の研究会」の山崎清美会長(74)は「努力すれば何とかなると思った」と話す。そうした意識が、住民投票で合併「反対」が六割を占める結果に表れた。
しかし、広域行政では、伊那市に依存する部分が多い。村内に消防署がなく、消防車の出動は住民組織の消防団頼み。救急車は伊那市からやってくる。「応分の負担」はしているが、単独で処理できない広域的な課題は、年々増えている。
◇
加えて、飛び地の山間部で来年度、木曽谷と伊那谷を結ぶ国道361号「権兵衛トンネル」が開通し、新たな課題も浮上する。
トンネル開通で、岐阜県の飛騨高山地方から首都圏に向かうルートは、中央道塩尻インターから、伊那インターに取って代わり、約一時間短縮される。周辺市町村の関係者は「新たな物流、観光の動脈路」と期待を寄せる。しかし、田園地帯が続くこの地域も、境界線が入り組み、基盤整備は一筋縄ではいかない。
国道と伊那インターを結ぶ約二キロの広域農道は、村が維持管理しているが、舗装が薄いなど、国道や県道の規格に劣る。開通後にトラックなどの交通量が増えれば、多額の維持費が予想されるが、「村が単独で工面するには負担が大きい」(村建設課)という。
「自立が孤立であってはいけない」。山口村長は住民投票の結果を尊重する姿勢を示しつつも、自らの胸に、そうくぎを刺した。
2272
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:18:53
<北陸・甲信越>長野県
平成の大合併 「自立」を探る
□2□ 昭和の遺恨
民意尊重 残された教訓
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/054/3.htm
「分市誓約の家」。裏返すとそんな文字が現れる木の札は、宮田村の古い家の玄関先に、今もわずかに残っている。同村が町制施行した直後の一九五四年、周辺三町村と断行された合併で駒ヶ根市が誕生したことに住民が猛反発し、ほぼ全戸に配布したものだ。二年後、村が同市から「分市」した後は、裏返して屋号札として使われていた。
宮田住民の抵抗はすさまじかった。駒ヶ根市誌によると、住民は「分市貫徹町民大会」を開いて分離脱退を決議、絶縁宣言をして市に通告した。支所には「役場」の看板をかけ、徴税も町長名で行うなどの強硬手段に出たという。
貴重な資料と思い、木札を保存していたという元公務員の男性(80)は「当時は親類の家にも行けないくらい、分市派の監視がきつかった」と振り返る。
◇
「表札で地域を色分けするなんて、二度としたくない」。そう語る矢田義太郎村長(73)も、当時は村青年会長として分市運動を先導した一人だ。くしくも、「平成の大合併」で、駒ヶ根市、飯島町、中川村と持ち上がった合併協議で、村の将来について決断を迫られる側となった。
しかし、今回も選んだ道は「自立」だった。
任意協議会から離脱する引き金となったのは、昨年十二月の住民意向調査。合併賛成が二割、反対は七割だった。その数字が示すように、村民の合併への拒絶反応は今も根強いが、矢田村長は、過去の教訓から、合併は「行政主導で突っ走ってはいけない」との思いで進めてきたという。
一昨年のアンケート調査で、合併反対が圧倒的だったにもかかわらず、任意協に参加したのも、情報提供を望む村民の声を尊重したためだ。
「高度成長期と違って自立は厳しいが、一度決まれば、結束する気質が村にある」と矢田村長。「自立」はいまだ手探り状態だが、しこりを残さないよう住民の意思を尊重したことだけは、間違ってなかったと確信している。
◇
宮田村の住民は、町民から市民、更に村民へと立場を変えたが、岡谷市長地(おさち)の中川光男さん(77)も、合併と「分市」により、村民から市民、更に町民へと住所が変わった経験を持つ。
旧長地村は一九五七年、岡谷市に編入されたが、下諏訪町との合併を求める二地区が分市運動を展開し、翌年の住民投票を受けて、同町になるよう境界が変更された。
下諏訪町の「社東町区誌」によると、分市派と反対派が宣伝車で走り回るなど地区内は騒然とし、宮田村同様、各戸に「分市誓約の家」の紙が張られたという。
当時、岡谷市への全村合併維持を唱え、分市反対運動を展開した中川さんは、自宅の窓ガラスを割られるなどの嫌がらせを受けたという。「千枚通しで刺されたような痛みがあった」と中川さん。対立のしこりから、八年後に約一キロ離れた岡谷市側に家を建て、転居。再び市民となった。
諏訪地域の合併論議は、四度目の今回も、失敗に終わった。「昭和」のころから、湖周での合併を望んできた中川さんは「昔の話はもう時効。機が熟した今こそ、しがらみを捨てて合併を論ずるべきなのではないか」と悔しがった。
2273
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:21:20
<北陸・甲信越>長野県
平成の大合併 「自立」を探る
□7□ 求心力欠く街
商圏縮小、“縁談”進まず
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/054/8.htm
県内の市で唯一、平成の大合併で「蚊帳の外」にいた市がある。浅間山のふもとに位置する小諸市だ。
二〇〇二年九月、当時の小林俊弘市長が「当面は合併を考えない」と自立宣言した。だが、議会では「孤立の道をたどる羽目になった」と嘆く発言が目立った。隣接市町村は、既に同市を除いた枠組みで合併協議を始め、自立以外の選択肢はなかったからだ。
東部町・北御牧村(現東御市)は市制施行を目指して協議に入り、佐久市と御代田町、浅科村も話し合いの席についていた。
「どことも合併できなかったマイナスイメージで幕を引くのでなく、小諸らしさを追及し、独自の道を選んだと宣言してほしい」
市議会ではそんな悲壮な意見まで飛び出した。
◇
隣接町村が合併協議に入る前に実施したアンケートでは、合併の相手先に小諸市を選んだ住民は少なかった。浅科村や旧北御牧村では二割弱。行政上のつながりが深い御代田町でも、約三割にとどまった。
御代田町や浅科村の住民が、合併協議の相手として佐久市に親近感を覚えた理由は、ここ数年で人の流れが大きく変化したことにある。転機となったのは、一九九七年の長野新幹線の開業だった。
長野新幹線は、軽井沢駅から、小諸市をかわすように南側にカーブし、佐久平駅を経由する。
小諸市に買い物に訪れる人の数を示す「商圏人口」は、開業を機に三分の一以下に下落。市内の二つの大型店は、相次いで閉店し、駅前の人通りも三分の一に減った。商店街は週末でも人影がまばらだ。
対照的に、佐久平駅周辺に大型店ができた佐久市は、商圏人口が二割増えた。御代田町は協議から離脱したものの、同市は来年四月、臼田町、望月町、浅科村と合併し、県内五つ目の十万都市となる。周辺地域を引きつける佐久市の求心力は強まるばかりだ。
◇
とはいえ、地方交付税頼みの小規模町村と違い、小諸市は合併を急ぐ必要性があったわけでもない。市の試算では、交付税削減などで歳入不足は予想されても、人件費カットや事業見直しなどで乗り切れるという。小林前市長は「財政は健全で、差し迫った必要性がなかった」と合併に消極的だった理由を語る。
一方で、四月に就任した芹沢勤市長は「浅間山ろくの自治体は歴史風土で関係が深い」と合併を視野に入れた連携には前向きだ。
軽井沢町と御代田町でつくる共同事業検討会に七月から参加。浅間山噴火対策やしなの鉄道活性化など、四十三項目にわたる連携を協議している。ただし、両町はともに自立を選択しており、合併協議の機運は熟していない。
小諸市は、文豪・島崎藤村が若き日に過ごしたまちとして知られる。藤村記念館のある市営の「懐古園」に、全国のファンが集う。
藤村が縁で姉妹都市になった山口村が来年二月、岐阜県中津川市に編入合併された後には、小諸市が、藤村の足跡をたどる県内唯一の拠点となる。その時、再び「信州・小諸」にスポットライトが当たるのかもしれない。
2274
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:23:39
<北陸・甲信越>長野県 <東海>岐阜県 どっちかゆうと旧筑摩県
平成の大合併 「自立」を探る
□8□ 合併先進県・岐阜
県の姿勢 協議に影響
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/054/9.htm
「面積は日本一。東京都とほぼ同じですね」。岐阜県高山市の土野守市長は、市長室に掲げられた衛星写真を誇らしげに指さした。赤線で囲まれた新・高山市の境界は、東は長野、西は石川、福井県、北の一部は富山県とも接していた。
飛騨高山の中心都市・高山市は来年二月一日、周辺九町村を編入合併する。人口約九万七千人ながら、面積約二千百八十平方キロの巨大都市となる。木曽郡十一町村の一・三倍、飯田市など飯伊十八市町村もすっぽりと入る広さだ。
だが、「周辺部」の町村側に異論はなかった。本県と同じ山間部の「合併困難地域」を抱えているのに、同市周辺では、なぜ合併協議が順調に進んだのか。
◇
合併論議は当初、二十市町村で始まった。そこから南部五町村と北部四町村がそれぞれ市制施行を目指して分離。さらに、生活圏が富山県に近い白川村が自立を表明し、十市町村での協議となった。
町村側が「編入」を受け入れた理由は「地方交付税が減るとやっていけない」という共通認識にある。
市中心部から約四十キロ離れた高根村の中井勉村長は「サービスは低下するだろうが、やむを得ない。時の流れを無視できない」と話す。同様に市から車で約一時間かかる荘川村の益戸美次村長も「交付税が減らされると、借金を返し、人件費を賄うので精いっぱい。サービス維持の財政的な裏付けがない」と述べた。
高山市が、合併特例で新市に余計に配分される交付税の半分を各町村に振り向ける総額約5億6000万円(初年度試算)の「特別予算」枠を設けたことも、歓迎された。
合併の是非を問う住民投票を求める動きも、町村では起きなかった。そして、「合併は規定路線」というそうした意識を醸成するのに大きな役割を果たしたのが、県だったという。
◇
岐阜県では、県が示した合併パターンが各地の合併協議の契機となったほか、県が、早くから市町村に出向いて説明会を開き、国の交付税削減方針や道州制を見据えた自治体の規模拡大の必要性などを訴えた。
県の姿勢は「長い物に巻かれてしまう保守的な県民性」(土野市長)に浸透。高山市で署名運動を展開し、住民投票を請求したが否決された「住民投票を求める会」の沢田雅一代表(63)は「県がつくった合併ありきの雰囲気を覆せなかった」と振り返る。
長野では恒常的に行われている住民投票にも、首長の多くは懐疑的だ。益戸・荘川村長は「財政見通しなどを理解できない住民がいる中で、民意に問うのは責任逃れになってしまう」と指摘する。土野市長も「将来像まで考えて投票してもらえない」と言い切った。
住民投票を否定的に扱う岐阜県では、合併協議の破談は少ない。市町村数は四十を切り、当初の四割以下となる見通しだ。一方の本県では最大見積もっても市町村数は八十を切る程度。多くの枠組みは、住民投票で崩れた。知事は「小さくても輝く自治体」を奨励し、町村の自立方針をたたえている。姿勢の違いが、各地の合併協議に大きな影響を及ぼしている。
「厳しくとも自前でやっていく方が幸せ」と自立を選択した判断が正しかったのか。答えはすぐに見つからないが、国と県の方針が割れる中で、県内町村の不安は、尽きることがない。(おわり)
◇
この連載は、溝口徹、大沢帝治、千歳誠祥、服部牧夫が担当しました。
2275
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:26:03
<北陸・甲信越>長野県
政令指定都市だなんて寝言いっとらんで合併はやくしてやれい。
試される自治
県都の課題・長野市長選に向けて(下)合併の行方(10月20日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/059/13.htm
◆政令市移行、見えぬ展望
「合併を前進させるために署名運動でもやったらどうかとも言われるが、村長自らやるというのもおかしな話。筵旗(むしろばた)を持って市役所に押しかけるわけにもいかないしね」
2004年10月に実施した住民投票で「長野市と合併」が多数を占め、近隣2町村との合併構想が破談となった中条村。宮島和彦村長は、長野市との早期協議入りを求める議会や住民の突き上げと、同市の慎重な対応との板挟みに触れ、複雑な表情を見せた。
豊野町など4町村を編入合併し、新生・長野市がスタートした直後の今年1月下旬、鷲沢正一市長に面会し、投票結果を報告した。しかし、当初「職員同士で研究会を立ち上げたい」と前向きだった鷲沢市長も、その後は「賛成、反対がわずかな差で、本当に長野市との合併を望んでいるかは読めない」と発言が後退。合併協議申し入れは、住民投票から丸1年を迎えた今も、実現していない。
◇
長野市が、新たな合併協議入りに慎重な態度を取る背景には「旧4町村と一体化の努力をしている最中なので、2回目をやる話にはなりにくい」(鷲沢市長)という事情もある。
新市の建設計画は緒に就いたばかり。今年度も約18億円の合併関連予算を組んだ。旧鬼無里村長の風間俊宣市議は「道路整備など、よくやってくれている。合併を進めた村長という責任もあり、約束が守られているか、今後もしっかり見届けたい」と話す。
そうした新たな財政需要が高まる中で、市税はピークの97年度に比べて約80億円も減少。国と地方の税財政を見直す三位一体改革が進み、財政状況は悪化の一途をたどっている。減少傾向にあった市債残高(借金)は、合併で200億円以上増えて00年の水準に逆戻り。一方の基金(貯金)の引き継ぎはゼロだった。
「財政力の弱い町村部を今すぐ抱え込む余裕があるのか、財政見通しをしっかりと見極める必要がある」と指摘する声が、市の内部からも聞こえている。
◇
とはいえ、人口が横ばいとなる中、市が掲げる政令指定都市移行という目標には、合併に伴う人口の増加は不可欠だという現実がある。
隣県の新潟市や浜松市は合併で人口80万人を超え、政令市移行への準備が整った。長野市は合併で市域は1・8倍に広がったが、人口は5%しか増えず約38万人。政令市移行には、千曲市や須坂市を含む長野広域連合の11市町村(約57万人)、北信広域連合を加えた17市町村(約67万人)による大合併が前提となるが、機運が高まっているのは中条村などの近隣町村ばかりだ。
酒井登助役は「町村部には、水源かん養力など、お金に換算できない財産がある」と財政面だけでは計ることができない小規模町村編入の意義を強調。新合併特例法の期限となる10年3月末までの編入合併第2弾に言及する。だが、道州制導入や富山、金沢への北陸新幹線の延長など、将来の環境変化を見据えた「大長野市」の長期構想までは、まだ描き切れていない。
2276
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:42:20
<近畿>奈良県
結局吉野地区の合併は全滅だった訳だが・・。
県南部合併一気に加速
「西尾私案」に揺れる市町村 小規模自治体強制編入など「押しつけ」に不満の村も
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/kikaku/019/13.htm
県面積の半分以上を占める南部の各市町村が、合併問題を巡って揺れている。きっかけは、首相の諮問機関「地方制度調査会」の西尾勝副会長が示した「今後の基礎的自治体のあり方について」という「西尾私案」。一定の人口規模未満の町村の事務は、都道府県が肩代わりするなどの内容に、「これでは自治体がつぶされてしまう」と危機感を強めているのだ。合併特例法の期限まで二年余り。消極的だった町村の合併への動きが一気に加速してきた。(川本 和義)
昨年十一月一日に公表された西尾私案によると、合併によって地方分権を担う「基礎的自治体」の再編成を強力に推進。二〇〇五年四月までに合併特例法に基づく市町村合併に応じない小規模自治体は、▽近郊の自治体に強制的に編入する「内部団体移行」▽窓口サービスなどを除いた事務を都道府県に処理を義務づける「事務配分特例」を行うなどとしている。その場合、首長と議会は置くが、議員を原則無給、助役や収入役などを置かない、などを検討するとしている。
私案に対しては、全国の自治体が強く反発し、全国町村会は「人口規模の少ない町村を切り捨てるという横暴極まりなき論旨。絶対容認できない」との意見書を提出している。
しかし一方で危機感が生まれ、県南部では合併推進が加速化してきた。
同地域で合併構想があるのは大淀、吉野、下市、黒滝、天川、上北山、下北山、東吉野の吉野郡中東部の三町五村と、五條市、西吉野、大塔の一市二村による二つの枠組み。
このうち、「広域で自治体の機能が果たせるのか」などと「他町村見合い」だった郡中東部の任意の「町村合併検討協議会」(会長・森勝彦大淀町長)は、二月十七日までに臨時議会で議会決議を取り付け、三月中に法定協議会を発足させることを確認した。〈検討〉から〈合併〉に向けて動き出したことになる。
当初「メリットがない」として参加を見合わせていた下北山村が西尾私案の内容にあわて、昨年十二月、合併協議会に参加を表明した。しかし実際には、同村の「合併に関する調査委員長」の山本敏三村議(54)が「あまりにも一方的。人口数で拘束するのは本来の合併に趣旨にそぐわない」と述べるなど、〈押しつけの合併〉に不満をあらわにする。
昨年十二月二十六日には、五條市と西吉野、大塔の両村も急きょ、任意の合併協議会を発足させた。「地方自治体を国につぶされては困るという思いで踏み切りました」と、榎信晴・五條市長は苦渋の選択を強いられた胸の内を明かす。
他地域と比べ出遅れ感が大きいが、協議会規約や啓発活動などを確認したり、合併重点地域の指定を取り付けたり、急ピッチで準備を進めた。今月十七日に第二回会合を決定し、一気に四月一日の法定協議会発足への移行を目指す。
しかし県南部でも、川上、十津川、野迫川の三村は合併協議に加わっていない。川上村は「デメリット部分が多すぎ、合併されるとへき地部はますます取り残される」として、独自の道を目指す方針を今も続けている。
県南部は基幹産業の林業の不振で過疎化、高齢化が進み、どこも財政事情は厳しい。〈廃村〉の危機が現実化する中、苦しい選択を強いられる自治体だが、将来を決めるために残された時間は、あとわずかだ。
◆合併特例法 市町村合併推進のため、二〇〇五年三月末までに合併した市町村を地方交付税の配分やインフラ整備の支援などで優遇する時限立法。合併についての住民投票制度なども盛り込んでいる。
2277
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 03:49:55
<近畿>奈良県
>>2264
2003/5/25東吉野村の合併の枠組みを問う住民投票の結果「吉野地区(58.8%)」「宇陀地区(41.2%)」
7/4東吉野村が吉野郡 吉野町,大淀町,下市町,黒滝村,天川村,下北山村,上北山村に依る合併協議へ加入
迫る将来への“分岐点”
東吉野村「合併」25日に住民投票 「吉野」「宇陀」どちらに しこり残さぬ努力必要
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/kikaku/019/26.htm
「吉野」のブランドを残すか、生活圏が近い「宇陀」か――。合併の相手先を決める東吉野村の住民投票の投票が二十五日に迫った。市町村合併で住民投票が実施されるのは県内で初めて。村は投票資格を十八歳以上にしたうえで、永住外国人にも広げ、合併相手の財政状況などを網羅した冊子を全戸に配布した。人口約二千九百人、高見山の山懐に抱かれた小さな山村の将来を決める大きな分岐点を迎える。(川本和義)
選択肢は二つ。北側の榛原、大宇陀、菟田野、室生、御杖、曽爾の宇陀郡三町三村に加わるか、南西側の大淀、吉野、下市、黒滝、天川、上北山、下北山と合併するかだ。
当初、村は吉野郡との任意の合併協議会に加わりながら、昨年十二月のアンケートの結果、宇陀郡との合併に方針変更した。しかし、その後、住民から反対運動が広がり、今回の住民投票となった。
これまで住民運動などには全く縁のなかった村が、合併問題に関しては二分するほどに発展した背景には、入り組んだ地域性がある。吉野郡に属しながら、交通の便は榛原、大宇陀町の方がずっといい。保健所や税務署は吉野、警察や法務局は宇陀だ。
村では吉野郡を支持する「愛するかい東吉野」のメンバーが活発な活動を展開する一方、宇陀郡を支持するグループも水面下で投票運動を展開している。
村内でも榛原町に近い高見地区では宇陀郡支持が目立つ。素材業を営む男性(66)は「宇陀郡と合併しても東吉野の銘木というブランドはなくならない。将来のことを考えれば、中和に属する宇陀郡のほうがメリットがあるのでは」という。
逆に村西部の高見川沿いの人たちは吉野郡支持が多く、男性(48)は「村の基幹産業は林業で、やはり吉野というブランドは必要。仕事上のつき合いや教育、福祉関係なども吉野とのつながりが深く、生活圏と行政域は別です」ときっぱり。
もちろん、料理旅館を営む男性(78)のように、「伝統から言うと吉野、生活からいうと宇陀になりますが、双方とも一長一短。枠組みの良し悪しは十年先でないと分からないのでは」と選択に迷っている人も多い。
住民投票に法的な拘束力はないが、松山健治村長は「結果を村民の意思と受け止め、最大限尊重する」と、投票結果を今後の合併相手とすることを明言、役場幹部も「結果に従ってもらわないと分村論議にも発展しかねない」とする。
今回の住民投票を、村は「将来の命運をかけた意義ある投票」と位置づけ、「一人でも多くの投票を」と呼びかけている。村人同士の対立や行政離れを招き、責任問題に発展しかねない要素もある。村民一人ひとりが、しっかりと村の未来を見すえ、投票結果を重んじるとともに、しこりを残さない努力が必要となるだろう。
2278
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 04:56:23
<中国・四国>山陰
頑なに鳥取との合併を拒絶した智頭町議会だが。。
智頭の1/0村おこし運動
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000603080003
2006年03月08日
集落の住民自らが計画して活性化を進める、智頭町の「1/0(ゼロ分のイチ)村おこし運動」の発表会がこのほど、同町であった。それぞれの取り組みが紹介され、「確実な成果があった」と住民は手応えを実感していた。最初の97年度から参加した集落は06年度が運動の最終年度。積み重ねを集落経営にどうつなげていくかが課題となっている。
発表会は年に一度。この日は15集落が約10分間、パソコンやビデオを使って活動を報告。みそを販売できるようにと住民で味噌(みそ)醸造許可や食品衛生管理の資格をとった早瀬集落。サツマイモに似た「ヤーコン」を原料に、お茶や漬けものの販売をした奥西集落。芦津(あしづ)集落は、地元の米を使い、地酒「芦津の夢」を造った。
目に見える成果も上がっている。早瀬、早野、五月田、奥西の4集落が地元特産品を販売する「いざなぎ市場」。初年度(01年度)の売り上げは約30万円だったのが、05年度には約2・6倍の約77万5千円まで伸びた。
大阪府堺市のいずみ生活協同組合と、田植えや芋掘りを通じた交流を10年以上続けてきた新田集落は、農水省などの主催で都市と農村の交流を表彰する第3回「オーライ! ニッポン大賞」の審査委員会長賞に選ばれた。
1/0運動は参加した年から10年間で終わり、町からの補助金(10年で300万円)もなくなる。06年度で終了するのは7集落。発表の中では「活動は継続していきたい」という声もあった。
運動のアドバイザー、杉万俊夫・京都大学教授(社会学)は「10年がたち、今後を考える時期に来ている。活動で得たものを振り返り、周りにどう伝えるかを話し合う中で次の方針も見えてくるのではないか」と話している。
2279
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 11:55:46
<東海>静岡県
大井川はパートナーの1つ 焼津市長
http://www.shizushin.com/local_politics/20060308000000000029.htm
焼津市議会2月定例会は7日、一般質問を行い、5氏が登壇した。志太合併について1市1町枠も選択肢の1つとする戸本隆雄市長は「『町』とは、具体的に大井川町だと明らかにすべきでは」との質問に、「枠組みの中では大井川町はパートナーの1つ」と答え、断定しなかった。
岡部町を含めた1市2町枠の可能性については、「岡部町の今後の枠組みの判断に注視している」と含みを持たせた。
市議26人のうち半数の13人が2市2町合併推進議連に加わり、早期の2市2町合併を訴えている。2市2町合併派の市議からは「1市1町枠を言う理由が分からない」「2市2町合併の機運を盛り上げる努力はしないのか」と異議を唱える質問が続いたが、市長は「それぞれの自治体に温度差があり、1つのテーブルに着くことは出来ない」「2市2町での合併は現状では困難」と繰り返し、相違を鮮明にした。
このほか、戸本市長は公民館の改修について経過年数などから、直近では大富公民館に着手する予定を明らかにした。
2280
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 11:55:56
<東海>静岡県
新居町長が不出馬表明 次期町長選
http://www.shizushin.com/local_politics/20060308000000000029.htm
新居町の古橋武司町長は8日午前、町議会3月定例会の平成18年度一般会計予算案に関する質疑の中で、次期町長選について「2期目はない。任期の中で合併に持って行きたい」と述べた。
古橋町長の任期は19年12月23日までで、次期町長選について言及したのは初めて。
浜松市との合併を目指す古橋町長は、合併先を決める住民投票条例案を同定例会に提出している。合併に向け、行政改革を推進するしていく考えを示し、「できましたら収入役をなくすべきだと考え、検討している」と述べた。
2281
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 11:59:55
<東北・北海道>岩手県
涙ぐましいねぇ〜。
藤沢町議会:議員期末手当、全額削減 財政危機で条例案を提出 /岩手
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060307-00000066-mailo-l03
多額の債務を抱え財政危機に陥っている藤沢町は、7日に開会する3月定例議会に、議員の期末手当を全額削減、助役と教育長の給料を05年度当初比30%削減、議員定数を18から10へ削減するため、それぞれの条例改正案を提案する。ある程度の財政再建を進め一関市との合併が実現しなければ、07年度にも財政再建団体に転落することも懸念される。
04年の両磐地区の合併協議で同町は、国営農地開発の負担や第三セクターの赤字などによる債務193億円の整理が合併の条件とされ、合併の枠組みから外された。債務は05年度末見込みでも約170億円ある。町は町長の月額給料を50%削減、34万6000円とし、期末手当も全額削減した。議員の期末手当も03年から50%削減、報酬も05年4月から10%削減するなど人件費抑制に努めた。また第三セクターは民間委託など整理を進めている。[天野典文]
3月7日朝刊
(毎日新聞) - 3月7日13時1分更新
2283
:
とはずがたり
:2006/03/09(木) 17:20:06
<東北・北海道>岩手県
む〜ん,注目ですなぁ
岩手・金ケ崎町長選 隣接2市、合併念頭に熱視線
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2006/03/20060309t31012.htm
任期満了に伴う岩手県金ケ崎町長選は7日告示され、いずれも無所属新人の前町助役高橋由一氏(59)と行政書士及川暉久氏(63)が12日の投開票に向けて激戦を展開している。同町は「平成の大合併」に加わらず当面の自立を選択したが、関東自動車工業岩手工場など優良企業を抱える町とあって、南隣の奥州市と北隣の北上市は将来の合併を念頭に熱い視線を送る。「結果は合併論議にも影響する」と町長選の行方を注目している。
金ケ崎町は、広域行政で実績のある旧水沢市、旧江刺市など胆江地方6市町村の中で唯一、2月20日発足の奥州市に加わらなかった。今回4期で引退する高橋紀雄町長(69)が、財政力の弱い旧水沢市などとの合併ではなく、工業集積と人口増が進む北上市との連携を志向したためだった。
北上市とは、旧江刺市も含めた3市町合併を目指し、助役レベルでの合併研究会設置まで進んだが、旧江刺市が奥州市参加を決めたことで解散。金ケ崎の選択は単独町制維持に落ち着いた。
関自工岩手工場などを抱える同町は、2004年の工業製造品出荷額が3857億円と初めて県内首位になった。昨年11月には同工場が年30万台の増産体制に入った。今後も一層の躍進が見込まれることから、周辺自治体は「ぜひ将来の合併相手に」と高い関心を寄せている。
奥州市は、金ケ崎町長選投票日の12日に市長選が告示される。3人の立候補予定者はいずれも町側の理解を前提に、「1年以内に合併協議を開始する」(相原正明・元江刺市長)、「『胆江は一つ』の目標に向かって呼び掛けていく」(高橋光夫・元水沢市長)、「あらゆる人脈を使ってアプローチする」(高橋嘉信・元衆院議員)と、合併協議に乗り出す意欲を強く示している。
一方、北上市の伊藤彬市長も「金ケ崎町と北上市は、関自工の増産を核とする自動車産業集積の中心。今まで以上に両者のタイアップが必要になる。将来的に金ケ崎町が合併の候補であることに変わりはなく、やがては両市町で新しいまちづくりに向けた議論をする時が来る」と語る。
町長選では、及川、高橋由一両候補とも「最終的には住民の合意形成が大切」とだけ語り、合併問題を積極的には取り上げていない。
ただ、及川氏は胆江6市町村合併を求める住民運動にかかわった経緯があり、奥州市との合併に理解を示す立場。高橋由一氏は高橋紀雄町長の後継指名候補として現町政継続を基本にしており、早期の合併には否定的な考えを示している。
2006年03月08日水曜日
2284
:
とはずがたり
:2006/03/10(金) 02:47:00
<近畿>滋賀県
なんでこう云うの弾力的に行けないのかね?
建築特例廃止めぐり苦慮 志賀町の「認定団地」制度
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060308-00000001-kyt-l25
市街化調整区域であっても、土地所有者の住居に限って建築を認める滋賀県の「認定団地」制度を利用してきた志賀町が、大津市との合併で制度を活用できないことになり、対応に苦慮している。同制度のない大津市が、3年間の猶予を経て制度を廃止すれば、住宅を建てられなくなるケースも出てくるためだ。
市街化調整区域は、農家のほか、土地を10年以上所有しているなどの要件を満たさない限り、住宅を建てられない。県は、規制を緩和する認定団地制度を設け、土地所有が10年未満でも、所有者が住むことなどを条件に住宅の建築を認めている。
県内には、認定団地が39ある。志賀町内が最も多く、北比良や南小松など22団地(計約200ヘクタール)が認定されている。同町が2003年度に行った調査では、町内の認定団地の区画は計約5200に上り、うち4割が空き区画だった。
志賀町を20日に編入合併する大津市は、同制度を3年間継続した後、廃止する方針だ。市は、この間に認定団地エリアを見直し、住宅を建てられる市街化区への変更を行う予定だが、すべての団地の変更は難しく、3年後には、住宅を建てられなくなる団地が出てくると想定される。
志賀町や合併後の大津市は、インターネットや立て看板で制度変更を周知し、制度が継続される3年間に土地を活用するように求めていく。町建設監理課は「住宅が建てられないと、困る人も出てくる。所有者には京阪神の人も多いので、早く制度変更を知らせ、理解を求めたい」としている。
(京都新聞) - 3月8日12時39分更新
2285
:
とはずがたり
:2006/03/10(金) 02:59:21
<東海>三重県
あれだけ合併しても30万に津は届かないか。もう津の周りに余ってる自治体はない。
四日市は殆ど巧く行かなかったのに楠との合併で30万に到達。鈴鹿も単独市制。まぁ津もその内30万には届くやろうけど。
鈴鹿市:人口20万人超す /三重
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060307-00000020-mailo-l24
鈴鹿市の人口が6日、20万人を超えた。鈴鹿市は1942年12月、2町12村が合併し、県下7番目の市(人口約5万2000人)として誕生。以来64年で20万人に到達した。人口は県内で四日市市(約31万人)、津市(約29万人)に次いで多い。
この日、20万人目の出生届をした同市平田本町、会社員、一尾将之さん(34)に川岸光男市長から花束や記念品が贈られた。
[中島幸男]〔三重版〕3月7日朝刊
(毎日新聞) - 3月7日12時1分更新
2286
:
とはずがたり
:2006/03/11(土) 05:02:11
<九州・沖縄>熊本県
熊本市の政令指定都市へ一点突破全面展開だ!
富合町 熊本市との合併協設置案提出 3月議会
http://kumanichi.com/news/local/index.cfm?id=20060309200013&cid=main
下益城郡富合町は九日、開会した三月定例議会に、熊本市との合併協議会(法定協)設置案を提出。二〇〇六年度一般会計当初予算案に、協議会負担金として七百四十九万円を盛り込んだ。
村崎秀町長は提案理由を「国や県は人口一万人未満の自治体の合併を強力に進めており、合併は避けて通れない。進むべき道は熊本市との合併と確信している」と説明した。
また、同町長は合併問題に関する一般質問への答弁で、「町の財政はひっ迫しており、〇八年度には三億五千万円の歳入が不足する。熊本市の財政規模は大きく、三億円程度の赤字は負担してくれる」と述べた。
定例議会は最終日の十六日午後一時半から本会議を開き、採決する。
富合町は宇土市と合併協議を進めていたが、二〇〇五年三月の住民投票で反対が多数を占めたことを受け、法定協を解散。同年五月、村崎町長の呼び掛けで熊本市と合併に関する「合同研究会」を設置し、報告書をまとめた。(森本修代)
2287
:
とはずがたり
:2006/03/11(土) 05:03:24
<東海>愛知県
いいっすねぇ〜
音羽町議会開会、豊川市との合併を正式に申し入れへ
http://www.tonichi.net/articledetail.php?artid=11336
音羽町議会の第1回定例会は、9日午前9時30分から開会、会期を23日までの15日間とした。10日は9氏が一般質問する。
宇都野武町長は、新年度予算大綱説明で「第4次行政改革大綱で改革を鋭意実施、新旧施策の見直しを図り、継続を基本に緊縮型で編成した」と厳しい財政下での予算について述べた。
同町議会は、昨年の12月議会で「豊川市との合併を求める決議」を可決し、同市に伝えているが、このほど開かれた第2回愛知県市町村合併推進審議会で審議会長から、「豊川市との合併が適切と考えていると伝えること」と指示が出された。
このため、宇都野町長は「近日中に豊川市に正式な合併協議を申し入れする段階に入る」と説明、同町議会と協調を図りながら合併推進する意向を表明した。
(2006-03-10)
2288
:
とはずがたり
:2006/03/11(土) 05:07:29
<東北・北海道>岩手県
さて,藤沢町がどれだけリストラを進められらたかって事なんじゃが・・。平泉も将来的には一関に入るのかな?名前は磐井市とかはもう無いのかな〜?
一関市との合併 06年度に協議を 藤沢町長答弁
http://www.iwate-np.co.jp/gappei/g200603/gappei200603091.htm
2006年度中の一関市との合併を目指している藤沢町の佐藤守町長は8日開かれた町議会3月定例会で一般質問に答え、「06年度早々に合併協議を申し入れる」と表明した。この発言を受け、浅井東兵衛市長は岩手日報社の取材に対し「藤沢町の説明を受けた上で対応を検討したい」と述べた。
佐藤町長は答弁で、国レベルで多額の債務負担軽減策を検討していることなどを示した上で、「内なる条件整備の進行状況を踏まえ、06年度早々に合併協議を申し入れる」と言明。合併時期について、来年1月に町長任期満了になることから「その範囲の中で合併の姿を見たい。(合併が)駄目な場合は政治責任となる」と述べた。
同町は04年の両磐合併協議で、独自の農地施策に関する第三セクターの整理などの合併条件をクリアできず、合併できなかった。しかし財政危機が深刻化し、単独町制は困難な状況。現在、自主再建に取り組みながら編入合併も視野に入れ早期合併を目指している。
佐藤町長の発言について、浅井市長は「両磐は一つという考えに変わりはない。藤沢町の状況をよく聞いてから対応を検討したい」と述べた。平泉町の鈴木清紀町長は「08年に見込まれる世界遺産登録は『平泉町』として受けたい」と当面は単独の方針を打ち出しており、一関市と藤沢町の合併が進むか注目される。
2289
:
名無しさん
:2006/03/11(土) 10:55:31
http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiCard/2360330.shtml
2290
:
とはずがたり
:2006/03/11(土) 11:44:03
<東北・北海道>
むう,予断を許さないなぁ。。こんな反対派首長が此処迄協議を続けるってのが初めてのケースだから今後の展開が読めない・・。大体こういう場面で「原発立地に伴う基盤整備が実現しないまま、隣の面倒まで見ることはできない」ってのは非常に強力な意見。
青森・北通り3町村合併 首長間に思惑の差
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2006/03/20060310t21010.htm
青森県大間町、風間浦村、佐井村の北通り3町村合併問題で、各町村主催の住民説明会が9日までに終了した。24日の合併協定調印式を前に、16日には調印の意思を確認する3首長会談が予定されている。だが、町村長の思惑の差は解消されず、合併に至るかどうかは不透明な状況だ。
合併を望まず町単独の方針を示してきた金沢満春大間町長は、町内6カ所の説明会でも「単独は町長選に立候補して以来の公約。思いは今も変わっていない」と持論を展開。その上で「住民の声を踏まえ判断する」との姿勢を見せた。
7日の説明会では、浅見恒吉前町長が「原発立地に伴う基盤整備が実現しないまま、隣の面倒まで見ることはできない」と援護、一部住民から拍手が起こった。半面「北通りは運命共同体。団結するべきだ」「原発計画に協力を得られなくなる」との声も少なくない。
行政、議会とも合併を推進する佐井村では悲観的な空気が漂う。「本当に合併できるのか」という住民の不安に対し、太田健一村長は「北通りの歴史を踏まえ、大間町長がいい方向で決断することを期待するしかない」と述べるにとどまった。
議会や住民にむつ市との合併を求める声が根強く残る風間浦村の横浜力村長は、「最低限、首長の意思が一つにならないと合併は難しい」と、判断に含みを持たせる。
16日の3首長会談では、協定調印と各町村臨時議会への関連議案付議について、最終的な意思確認が行われる。8日夜の最後の説明会終了後、金沢町長は「決断を求められる時まで熟慮したい」と話していた。
2006年03月09日木曜日
2291
:
とはずがたり
:2006/03/11(土) 12:56:01
<中国・四国>愛媛県
ここもねぇ・・。
2006/03/11(土)
合併で混迷の松野町 助役が辞意
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20060311/news20060311034.html
合併問題で混迷している北宇和郡松野町の土居一誠助役(66)は10日、「合併という大きな展望が開かれない今、助役であることに意味がない。助役職を返上したい」などとして、同日開かれた3月定例議会で辞意を表明した。
今月末までに辞職願を岡武男町長に提出するという。
土居助役は昨年10月就任し、2009年10月までの任期。同町では、03年末の旧広見町と日吉村でつくる合併協議会から離脱して以降、合併の枠組みが決まらず混乱。04年11月に岡町長が鬼北合併と住民投票を掲げ初当選してからも町議会内部、町議会と町長の意見がまとまっていなかった。
同助役は当初予算の総括を説明後、辞意を表明した。
2292
:
とはずがたり
:2006/03/12(日) 02:43:39
<近畿>京都府
長岡京市に続いて恭仁京市も出来たら京都市は平安京市と名前かえなあかんなぁ〜
3町合併、07年3月12日と決定 木津、加茂、山城の法定合併協
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060308-00000056-kyt-l26
京都府木津、加茂、山城3町の法定合併協議会が8日、山城町のアスピアやましろで開かれ、合併の期日を提案通り2007年3月12日と決定した。期日確定により、合併で誕生する新市の市長選と市議選は、同年春の統一地方選に合わせて実施される見通し。
合併期日については、合併特例法による地方交付税の優遇措置がより長く受けられる07年3月末までが前提条件だった。合併協は、合併後50日以内に実施される市長選と市議選が統一地方選に合わせて実施でき、選挙への住民の関心を高めるメリットなどに期待して期日を選定した。
このほか、新市の議員定数は提案通り26に決定した。新市の人口は約6万5000人で、地方自治法の規定による上限数30から4減となる。3町の議員定数は現在合計50(欠員1)で、ほぼ半減することになる。
新市の名称については候補となる「木津川」「京山城」「恭仁京(くにきょう)」「南京都」「山城」(50音順)を提案した。最終回になるとみられる4月12日の合併協で全会一致で決定できない場合、無記名投票によって候補5点からまず第1次で上位2点を選び、第2次投票で得票数の多い方を名称に決める方針だ。
(京都新聞) - 3月8日22時29分更新
2293
:
とはずがたり
:2006/03/12(日) 02:59:30
<北関東>栃木県
市町村合併:県の素案明らかに 宇都宮・栃木・芳賀地区の三組、推進委提示へ /栃木
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060311-00000140-mailo-l09
◇宇都宮市、上河内町、河内町/栃木市、西方町、都賀町/真岡市、二宮町
◇15日の推進委に提示へ
県が「県市町村合併推進審議会」に提示する「県市町村合併推進構想」(素案)が10日、明らかになった。素案は宇都宮地区で「宇都宮市、上河内町、河内町」、栃木地区で「栃木市、西方町、都賀町」、芳賀地区で「真岡市、二宮町」の三つの組み合わせを示している。15日に開かれる審議会で、素案を説明する予定だ。
県は宇都宮地区(宇都宮市、上河内町、河内町)、栃木地区(栃木市、西方町、大平町、岩舟町、藤岡町、都賀町)、芳賀地区(真岡市、二宮町、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町)からそれぞれ組み合わせを選ぶ方針を示していた。同合併推進構想は基本的考え方を(1)小規模な市町村の行財政基盤の強化を図る(2)合併協議の状況など機運醸成を踏まえた組み合わせ――とした。
西方、上河内両町はいずれも人口1万人未満で、県は両町をそれぞれ含んだ組み合わせを検討してきた。芳賀地区は、二宮町の町民に対するアンケートで約45%が「真岡市と二宮町」を合併の組み合わせとして答えた。また、益子、茂木両町は首長選を控えていることから、「真岡市と二宮町」の組み合わせを選定したとみられる。
同構想は審議会で協議するが、県は当面合併協議会の設置勧告はしない方針だ。合併する場合に2市町村で2億円、3市町村以上なら一つ増えるごとに1億円を追加して合併支援交付金を出すことで、合併を促進する。
[南恵太]3月11日朝刊(毎日新聞) - 3月11日16時2分更新
2294
:
とはずがたり
:2006/03/12(日) 03:02:09
<九州・沖縄>沖縄県
2006年3月8日(水) 朝刊 2面
渡名喜・粟国も合併協議前向き/県市町村審議会
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200603081300_07.html
県市町村合併促進審議会(新垣雄久会長)は七日、県から諮問のあった九つの新たな市町村合併の組み合わせを含む構想案を審議、了承した。素案段階で指摘された「那覇市グループ」(那覇市・南風原町・与那原町・座間味村・渡嘉敷村)に渡名喜、粟国の両村を加えるべきとの意見を取り入れた。十七日にも稲嶺恵一知事に答申する。
構想は知事に合併協議を促す「勧告権」などを与えた新市町村合併特例法(二〇〇五年四月施行)に基づき、住民の生活圏の実態や首長、県民アンケートを踏まえて作成した。
事務局によると、合併構想について渡名喜、粟国の両村は「現在約五百人の人口が二十年後には半減することが予想される。合併構想に入り協議したい」(渡名喜村)、「できれば単独でいきたいが、財政問題などを考えれば合併が現実的」(粟国村)とし、協議に加わる意向を示しているという。
委員からは自主的な合併推進を前提に「県側が財政支援も含め積極的にかかわり、内発的な住民議論を促すことが重要」「構想から外れた離島町村についても、今後の方向性を考えていく必要がある」などの意見があり、答申に反映させる。
残り八つの合併組み合わせは、二月の素案通り「国頭村・大宜味村・東村」(小規模町村一体型)、「名護市・本部町・今帰仁村」(生活圏域一体型)、「金武町・宜野座村」(同)、「伊平屋村・伊是名村」(本島近接離島一体型)、「北谷町・嘉手納町・読谷村」(行政権能充実型)、「宜野湾市・中城村・北中城村」(同)、「浦添市・西原町」(同)、「石垣市・竹富町」(群島型離島一体型)。
2295
:
とはずがたり
:2006/03/12(日) 12:38:30
<九州・沖縄>鹿児島県
大崎町……曽於郡所属。曽於郡は志布志市(松山町, 志布志町, 有明町)と曽於市(大隅町, 財部町, 末吉町)に別れたが旧曽於郡内での合併を模索?広域合併なのか,志布志市への吸収合併なのか?鹿屋でも良いのか?
東串良町…肝属郡所属。郡内の串良町, 吾平町は鹿屋市と合併。南部は合併で錦江町・肝付町。大崎町との合併を目指す。
ソースは拾えなかったが
2006/2/22東串良町議会が「大崎町との合併推進の決議案」を可決
だったのだそうな。
曽於郡と肝属郡と郡が違うとはいえ肝属郡の輝北町は曽於郡の串良などと鹿屋と合併しているのだが。
南日本新聞ニュースピックアップ
[2006 03/11 08:01]
大崎町長、東串良と合併「難しい」
町議会特別委で言及/「大きな枠組みで」
http://www.373news.com/2000picup/2006/03/picup_20060311_5.htm
大崎町議会は10日、合併問題調査特別委員会を開いた。東串良町議会が大崎町との合併を推進する決議を可決していることについて、大崎町の東靖弘町長は「東串良町と大崎町の1対1の合併については、推進する状況にないと判断している」との考えを明らかにした。
東串良町議会は先月22日、大崎町との合併協議会設置の是非を問う住民投票条例と推進決議を可決。住民投票は4月11日告示、同16日投票の日程で行われることなっている。
委員会で東町長は、東串良町の住民投票条例について「新聞報道で知った」とした上で、「異なる郡域など厚い壁があり実現は難しい。新合併特例法期間内での合併がさらに進んでいく状況から県内町村の数はますます減少、類似団体も少なくなっている。私としては、もっと大きな枠組みで合併すべきと考えている」などとした。
特別委はこの後、東串良町議会の決議に対し、大崎町議会としての意思表示をすべきかどうかで意見が分かれ、同日中の結論には至らなかった。
2296
:
とはずがたり
:2006/03/12(日) 13:55:04
<東北・北海道>福島県浜通り
原村→原ノ町→原町市の名前が消えちゃったのはちょいと淋しい。ひばり野なんてゆう珍奇な名前にしようとするから。。
南相馬市/収入役廃止を提案へ
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000603100002
2006年03月10日
南相馬市の渡辺一成市長は9日、収入役を廃止する条例案を近く市議会に提案することを、小林一成議長を通じて議会会派代表者会議で明らかにした。助役選任案とともに、28日の市議会最終日での追加提案を目指している。
旧原町市長の渡辺市長は、1月にあった、初の南相馬市長選で「旧小高町と旧鹿島町の町長と連携して新市の建設を進めたい」と、当選後には両氏とともに特別職3役を構成したいとの意思を表明してきた。
当選後の先月、会派代表者会議に、江井績・旧小高町長を助役に、中野一徳・旧鹿島町長を収入役に、それぞれ選任する案を示した。しかし、議会側では「お手盛り人事だ」「人件費削減のために収入役は不要だ」「一方が助役で他は収入役では、対等合併とは言えない」など、反対する声が多数を占めた。
渡辺市長は9日の市議会本会議で一般質問に答え、江井、中野両氏の人事は「白紙に戻す。両氏には、すでにその考えを伝えた」と答弁した。収入役の廃止条例案は、本会議後に代表者会議で伝えられた。
渡辺市長は新たな助役人事を進めているが、議会内では、県職員の派遣を求めているとの見方が有力だ。開会中の市議会の最終日までに、人選ができるかどうかはまだ分からない。
2297
:
とはずがたり
:2006/03/12(日) 23:23:33
<近畿>京都府
単独で木津市狙えるなぁ。
人口4万人を突破 木津 府内の町村で25年ぶり
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060309-00000035-kyt-l26
京都府木津町は9日、町の人口が4万人を突破した、と発表した。府内の町村で人口4万人を超えたのは、1981年の旧田辺町(現京田辺市)以来で25年ぶり。木津町は関西文化学術研究都市の建設に伴うニュータウン開発が人口増に拍車をかけている。
旧木津町と旧相楽村が合併し、現在の木津町となった51年当時は約1万人規模。町西部で学研都市開発が本格化し始めた80年代以降に人口は急増し、88年8月に2万人、97年11月に3万人を突破した。その後、新たに町南部の学研都市・木津南地区などの開発が始まった影響もあり人口増が続く。昨年の国勢調査(速報値)に基づく過去5年間の増加率も府内自治体で第2位の16・2%を記録した。
4万人目となったのは、同町州見台の会社員川☆祐二さん(35)の長女彩菜ちゃんで、今年2月28日に誕生した。町役場を1人で訪れ、出生届を提出した川☆さんは、河井規子町長と西岡努議長から彩菜ちゃんあての認定証書と花束などを受け取った。
川☆さんは「娘が大きくなったら、この日のことを伝えてあげたい」と話し、河井町長は「人口4万人達成はたいへんうれしく思います」とコメントした。
☆は「やまへん」に「立」「可」
(京都新聞) - 3月9日22時49分更新
2298
:
とはずがたり
:2006/03/13(月) 13:43:41
<東北・北海道>岩手県
市町村合併構想案の説明会 「気仙は一つ」を議論
不安、疑問の声も多く
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws1298
県がまとめた「自主的な市町村の合併の推進に関する構想案」に関する気仙地域説明会が十日夜、大船渡市猪川町の大船渡地区合同庁舎で開かれた。案では大船渡市、陸前高田市、住田町による広域合併がパターンとして示されており、県は行財政基盤の強化などから、必要性を説明。出席者からは気仙での人口減が急速に進む中で、合併以後の不安を示す声が出たほか、「自立」の方針を示している市町への対応などについて意見が寄せられた。
今後の市町村合併のあり方について協議を続けていた県市町村合併推進審議会(会長・斉藤俊明県立大学教授、十人)は、先月二十日に増田寛也県知事に対して答申つ四月から施行される合併新法に基づき、県はこの答申などをもとに構想案をまとめ、県民から広く意見を聞こうと地域説明会を実施することになった。
説明会は県内各地で予定されているが、気仙地区での開催は宮古、久慈両地区と並びトップの開催。三市町の職員、地域住民ら約三十人が出席した。
冒頭、廣田淳大船渡地方振興局長は「広域行政の流れがある中で、最終的にはどのような合併が望ましいか地域に選択していただき、本当に良い選択肢を考えてもらいたい」とあいさつ。説明は県地域振興部市町村課の野本祐二総括課長が行った。
野本課長は地方分権の進展や広域的な行政への対応、国や地方自治体が厳しい財政運営にある現状にふれ、行財政基盤の充実・強化の必要性を強調。とくに県北、沿岸で人口減少や少子高齢化の問題が急速に進むことから、行政サービス水準の低下や地域経済活力衰退の恐れがあることを説明した。
構想対象市町村については生活圏域や機能強化、おおむね人口一万人未満の市町を対象とする視点から、気仙広域を含む県内八つの組み合わせを示した。「合併が是か非かではなく、この三つの市町でどういったまちづくりができるか議論を深め、具体的な将来の姿を思い浮かべてもらいたい」と述べた。
意見交換では、出席者から「“税源弱者”の三市町が集まり、人口も十万人に届かない。緩和措置が終わった後に単独市でいられるか疑問。夢を語れるものが見えてこない」「合併しても将来的には五万数千人となり、真に豊かな地域となるのか不安もある」といった声が寄せられた。
これに対し野本課長は「この地域がどうなりたいのかを議論し、発信してもらいたい。人口規模だけで決めるのではなく、住民生活の密接なつながり、一体感をもとに進める方向性がいいのでは、と考えている」と説明。廣田局長も「釜石や県南との選択は次のステップとして考えられなくはないが、当面の措置として二市一町の枠組みを示している」と述べた。
また、「大船渡が三陸町と合併した際の特例債の負担が回ってきて、陸前高田、住田にメリットはない」として反対を示す発言や、「自立」を表明している市町に県からの支援を要請する声も。
野本課長は各地域の自主的な判断、議論の必要性を示した上で、「(地方交付税など)移転財源もある中で、『自立』を言い切るには難しい部分もある」と答えた。
県では、構想案についてパブリック・コメントを実施。素案は大船渡地区合同庁舎内の県行政情報サブセンターで閲覧できる。意見は住所、氏名を明記(匿名はその旨記載)し、電子メールやFAX、郵送で応募を。様式は自由。締め切りは四月五日(水)。
問い合わせは同課(電話019・629・5230)へ。意見の宛先次の通り。
▽郵送=〒020―8570(住所不要)県地域振興部市町村課▽FAX=019・629・5244▽電子メール=
FA0052@pref.iwate.jp
2299
:
とはずがたり
:2006/03/14(火) 01:38:24
<東海>愛知県
北名古屋市の名前を安易だと批判してる奴が居るが西春だって同じくらい安易だ。別に消えて惜しい名前ではない。師勝はどうなんでしょうか?歴史的由来とかあるのかな?
西春町が100年の歴史閉じる
合併で「北名古屋市」に
http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20060313/lcl_____ach_____003.shtml
西春町は、二十日に師勝町と合併して北名古屋市となるのを前に十二日、閉町式を西春町文化勤労会館で開き、百年の歴史の幕引きをした。
西春町は一九〇六(明治三十九)年、九之坪、上十箇、下十箇の三村の合併で生まれた西春村が前身。六三(昭和三十八)年、人口増により町制を施行した。
式典には三百人が出席。町制施行当時のパレードを記録した映像や節目の写真などで町の歩みが紹介された。太田考則町長は「住民の創意による街づくりを推進してきた西春町の魅力や個性を引き継ぎ、北名古屋市の発展に尽力することを誓いたい」とあいさつした。
太田町長と大島治雅議長が、掲げられていた町旗を降ろし、式典を締めくくった。 (稲田 雅文)
2300
:
とはずがたり
:2006/03/14(火) 01:46:47
<東海>愛知県
>>2299
こう云う時はWikiが便利やねぇ。豊山の由来まで載ってる。。豊場+青山なんか。
似た感じに
豊島+能勢=豊能(豊中は豊島の真ん中という意味だったか?同様に隣の川西は猪名川の西か?)
三野+豊田=三豊
がある。どっちも郡名やけど。
また春日井が春日井を名乗って如何にも春日井はあそこが感じがするけど,本来は西春日井と東春日井の片割れだったのにと云うのと似た地名に,葛飾・足立・諏訪等沢山ある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/
師勝町
沿革
1906年7月16日:西春日井郡訓原村、鹿田村、六ツ師村及び熊之庄村が合併、師勝村として発足。
1961年4月1日:町制施行し師勝町となる。
1963年9月1日:西春日井郡北里村のうち大字薬師寺の区域を編入。
2004年4月15日:師勝町・西春町合併協議会発足。
2005年2月2日:師勝町・西春町合併協定調印。
2006年3月20日:「北名古屋市」発足予定。
地名の由来は、小牧・長久手の戦いにおいて、徳川家康が長老に地名を尋ねたところ「志勝村」と答えたためと言われている。しかしながら、現在師勝町公式HPにその命名の由来の記載はなく、明治39年に師勝村が、鹿田村、六ツ師村などの新設合併で誕生していることから、それ以前に師勝村の名称は確認できない。小牧・長久手合戦および徳川家康という著名なものにあやかろうという創作ではないか。
ちなみに、同じ西春日井郡の西春町・春日町は、西春日井から命名、春日井市も東春日井郡(春日井郡)から、豊山町は豊場と青山の合成地名。
2301
:
とはずがたり
:2006/03/14(火) 13:05:04
<九州・沖縄>熊本県
合併法定協 熊本市が富合町との設置を追加提案へ
http://kumanichi.com/news/local/index.cfm?id=20060313200028&cid=main
幸山政史熊本市長は十三日の市議会議会運営委員会で、下益城郡富合町との合併協議会(法定協)設置案について、同町議会での可決を前提に、開会中の定例市議会に追加提案する意向を明らかにした。同議会運営委は休会の予定だった十七日に本会議を召集することを決めた。
設置議案が上程されれば、二〇〇三年二月の富合、城南町との法定協設置議案以来(富合町は継続審査の末、廃案。城南町は可決)となる。
富合町は九日開会した定例議会に熊本市との合併協議会設置案を提出。最終日の十六日に採決する。
幸山市長は「(富合町議会で)可決されたら速やかに議案を追加提案したい」と発言。自民党の委員からも「可決したら、十七日に本会議を召集してほしい」との要望があり、了承された。
十七日に議案の付託が認められれば、二十二日に「政令指定都市実現に関する特別委員会」(江藤正行委員長)を開き、審議する。(田端美華)
2302
:
とはずがたり
:2006/03/14(火) 13:08:42
<東海>静岡県
新居町の合併住民投票条例案 議会特別委が否決
http://www.shizushin.com/local_politics/20060313000000000061.htm
新居町の合併先を決める住民投票条例案を審議する町議会の合併問題調査研究特別委員会(前田広志委員長)が13日午前開かれ、反対12、賛成3で条例案を否決した。
24日の本会議でも採決が行われるが、特別委員会の採決には委員長を除く全議員が参加しているため、否決される公算が大きい。
古橋武司町長は「非常に残念」と述べた。本会議で否決された場合については「その時はその時で考えるが、今は言えない」と述べた。一方で、再度、条例案を提出する意向を示唆した。
古橋町長は浜松市との合併実現を目指しているが、大半が湖西市との合併を支持する町議会との溝を埋めることができなかった。議員の大半は「町長は議員から意見を聞いていない。議論をしてくれといっても、議論をしてくれない」と批判した。
2303
:
とはずがたり
:2006/03/14(火) 13:11:54
<広域合併><東海>静岡県
>地方制度調査会(地制調)がこのほど、まとめた道州制のあり方に関する答申。その区域例で静岡県は、「各府省の地方支分部局の管轄区域」などに準拠して全国を九つに分けると、愛知、三重、岐阜、福井、石川5県と一緒に「中部」
富山・長野・新潟は中部ではないのか?福井は近畿やろ。。
静岡県=中部?東海?
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000000603140004
2006年03月14日
静岡県は「中部」か「東海」か――。首相の諮問機関である地方制度調査会(地制調)がこのほど、まとめた道州制のあり方に関する答申。その区域例で静岡県は、「各府省の地方支分部局の管轄区域」などに準拠して全国を九つに分けると、愛知、三重、岐阜、福井、石川5県と一緒に「中部」。「社会経済的あるいは歴史的に一の区域とみなされることも多い四国及び北陸を設け」て、11または13に分けると、愛知、三重、岐阜3県とともに「東海」と、区分された。
2月28日の県議会2月定例会で、道州制について問われた石川嘉延知事は「答申を契機に関心と議論が深まることを期待するが、制度化するまで煮詰まるか、冷めた感じで見ている」などと述べた。
その上で、「都道府県の区域を分断しない形で導入した場合、(東西に長い)静岡県などでは違和感を感じる地域も出てくるなど、強行した場合、良い地方制度になるか疑問」などとした。また47都道府県を合併で半数ぐらいに集約することを目指して静岡県が提案している「政令県構想」も含め、議論が進むことを期待するとの姿勢も見せた。
地制調が着目した「各府省の地方支分部局」によると、静岡県は農水省では「関東農政局」(首都圏1都3県に北関東3県、山梨、長野両県を加えた1都9県)の管轄だ。ところが国交省では、「中部運輸局」(愛知、三重、岐阜に福井県を加えた5県)などとバラバラ。電力や鉄道なども県中部で会社が分かれるなど、複雑な状況もある。
県調整室は、答申の影響について、「『区域例』として組み合わせは示しているものの、肝心の税源移譲や地方交付税の話などは具体的なものがなく、現段階では、人、金も含めてシミュレーションすら難しい」などとしている。
2305
:
とはずがたり
:2006/03/16(木) 02:50:39
<九州・沖縄>熊本県
そんなやべえの?
議会解散求め署名運動へ 合併求める富合町住民 「創る会」手続き
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060314-00000007-nnp-l43
熊本市との合併を求める富合町の住民グループ「あかるい富合を創(つく)る会」(桑野国男代表)は十三日、議会が合併をめぐり、機能不全に陥っているなどとして、町議会解散請求のための署名運動に向けた手続きを同町選挙管理委員会に対して行った。
同町議会は二〇〇三年十二月、宇土市との合併を前提とした廃置分合議案を否決し、昨年九月には城南町との法定協設置議案を否決。いずれも賛成六、反対七だった。
こうした状態を踏まえ、桑野さんらは「議会の膠着(こうちゃく)状態の解消は解散請求しかない」と十二日、同会を結成、解散請求手続きの開始に踏み切った。
この日、選管に提出した請求代表証明申請書では請求理由を「議会は数年のわだかまりのため、議論が進まず『住民不在・地域無視』の機能不全となっている」としている。
地方自治法によると、
署名活動は同会に請求代表者証明書が交付され、選管告示後に可能となる。告示後、一カ月以内に有権者の三分の一以上の署名が集まれば、六十日以内に議会解散の賛否を問う住民投票が実施され、賛成が過半数となれば議会は解散する。同町選管によると、証明書交付には数日かかるという。
熊本市との法定合併協議(法定協)設置議案は三月定例町議会(十六日閉会)に提案されており、同会の桑野代表は「(法定協設置議案の)採決までに議員同士が建設的な議論をして、富合の将来を考えて判断してほしい」と話している。
(西日本新聞) - 3月14日2時14分更新
2306
:
とはずがたり
:2006/03/16(木) 02:55:12
<九州・沖縄>佐賀県
これはきっついのぉ。。
>特に頭が痛いのが、生活保護費や児童扶養手当。
>これまで旧町村分は県の負担だったが、合併後はともに市負担に変わった。
県から市へ財源降ろせないのか?
見聞考:県内の「平成大合併」 依然厳しい財政事情 /佐賀
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060312-00000115-mailo-l41
◇なるか行財政のスリム化
「平成の大合併」により、4年前まで3200以上あった全国の市町村数は今月末で約1800まで減少する。県内でも05年1月以降、新自治体が続々と誕生。長く続いた7市37町5村の枠組みが今月20日には10市13町に再編され、人件費抑制をはじめとする行財政のスリム化が期待される。だが、合併に伴う新たな経費が必要なケースもあり、将来の展望は決してバラ色ではない。高齢化の進行による社会保障費の自然増や「団塊の世代」の退職金などへの対応も強いられ、厳しいやりくりが続く。[宮本尚慶、遠藤雅彦]
19・4億円。佐賀市は06年度一般会計当初予算案の公表に際し、衝撃的な数値を発表した。昨年10月の合併に伴う諸経費や事業費が、合併効果で削減できた額を差し引いても、これだけかかるという。
特に頭が痛いのが、生活保護費や児童扶養手当。これまで旧町村分は県の負担だったが、合併後はともに市負担に変わった。この二つだけで、増額分は5・3億円に上る。一足先に合併した唐津市はさらに深刻。旧7町村の生活保護費だけで、05年度負担額が11億円にも達した。国は生活保護の国庫補助率引き下げを模索しており、「痛み」は今後尾を引く可能性がある。
こうした事情も反映し、合併初年度の各市の一般会計予算額の対前年比は、佐賀市3%増▽唐津市13%増▽小城市4%増▽嬉野市10%増――と、軒並み膨れた。佐賀市の財政担当者は「どうにか前年と同額程度に抑えたかったが、合併協議(での取り決め)を踏まえると、削れない事業もある」と嘆いた。
■庁舎問題
「本当に宝の持ち腐れですよ」。合併で武雄市役所の支所となった旧北方町役場を眺めながら、地元在住の女性(70)がため息をつく。96年に完成した3階建て庁舎。約8億円の建設費をかけ、見た目にもまだ新しい。ところが、合併後は市民サービスの窓口となる1階を除き、庁内には静けさが漂う。92年完成の旧山内町役場も同じだ。
一方、市役所本庁は築40年で、バリアフリーにも未対応。今後、最上階までのエレベーターの設置など、数千万円規模の改築が計画されている。市関係者は異口同音に「本庁と支所が逆なら良かった」と話す。
また、白石町役場(旧有明町役場)は、合併前と比べて勤務する職員が約80人から約180人に急増し、手狭になった。合併協議では「新庁舎が出来るまでの、当面の本庁」とされ、新庁舎の位置や建設期を巡る議論が活発化している。
財政難の中で、さらなる「箱もの」への出費には反発の声も強い。だが、片渕弘晃・白石町長は「町の真ん中に役場が出来れば、支所は要らなくなり、長い目で見て経費を抑えられるという考え方もある」と、建設に前向きな姿勢を示す。
■村は消滅
合併特例法に基づく県内の「平成の大合併」は20日の神埼市(神埼、千代田町と脊振村が合併)の誕生で一段落する。
合併前に五つあった村(脊振、東脊振、三瀬、七山、北波多)はすべてなくなり、県内から「村」が消える。県内最後の村となった脊振では、12日午前10時から村勤労者体育館で閉村式を行う。
3月12日朝刊
(毎日新聞) - 3月12日15時0分更新
2307
:
とはずがたり
:2006/03/16(木) 02:57:46
<東北・北海道>
なんでこんなに山形県の庄内以外は合併をいやがってんだ?
深層山形:県提示の合併案 戸惑う市町村、先行き見えず /山形
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060312-00000073-mailo-l06
県が示した県内を7市2町に再編する市町村合併案を巡り、県と市町村の温度差が目立っている。斎藤弘知事は、2月10日の県町村会と同24日の県市長会で、同案を説明したが、各市町村の反応は今ひとつ。県内には庄内の3市町で合併成立後、合併に向けた動きがほとんどなく、斎藤知事自らが乗り出した合併構想案の見通しは不透明だ。[辻本貴洋]
◇互いに破たんの痛み癒えぬ中…
「昨年破たんしたのに、同じ組み合わせで話し合うことは難しいとひしひしと感じた」――。県市長会出席後に、記者に囲まれた斎藤知事から、思わず弱気な発言が口をついた。斎藤知事は「合併を成立させ苦労した自治体には、財政、人的支援をしていく」と「アメ」を示し、「県の示した組み合わせをたたき台に、議論を進めてほしい」と訴えた。
だが、“合併に失敗した”各市長からは「難しい割り切れなさがある」(阿部実・上山市長)、「住民投票の結果、合併見送りとなった。この構想でまとめるのは難しい」(小野紀男・尾花沢市長)と厳しい意見が相次いだ。同様の説明を受けた県町村会に至っては、「合併しない町づくり」を掲げる上田郁雄・大江町長からしか質問がなく、他の町村長はみな口をつぐんだ。
会合後、ある首長は「合併する自治体しか支援しないなんて、みんな腹を立てている。国から言われて案を出しているだけなのが見え見えだ」と憤りを見せた。
◇ ◇
県内では、特例債などの恩恵が受けられる前の合併特例法期限内の合併が、庄内町、鶴岡市、酒田市の3市町にとどまった。山形市など2市2町をはじめ、尾花沢市、寒河江市、米沢市、長井市、新庄市と、各地域の中核となる市で相次いで合併協議会が解散した。
県が示した合併案は、これまで破たんした協議会の組み合わせを避ける形で、▽山形3市2町▽西村山1市3町▽西・北村山3市2町▽最上8市町村▽置賜3市5町▽南庄内1市1町の6通り。だが、この中で具体的な話が進んでいるのは鶴岡市と三川町の南庄内1市1町の合併だけ。他は「話し合う予定すらない」との意見が漏れる。
◇ ◇
前の合併特例法期限の05年3月までの間、県内のほとんどの市町村が合併協議会に参加し、合併破たんを経験した。その痛みが癒えない中で、示された組み合わせ案に市町村からは戸惑いが広がっている。
一方の県は、3月10日の県議会予算特別委員会で岡村健司総務部長が「強権的には進めないが、市町村長の話し合いの場の設定に取り組みたい」と積極姿勢を示しつつ、「あくまでどういう顔ぶれで話し合うかはそれぞれの自治体がリーダーシップをもってやって下さい」(斎藤知事)と各自治体の「自主性」を強調する。
財政状況が厳しさを増す中、各自治体とも合併話は避けて通れない。だが、互いに痛みを負った状態で、誰が音頭を取って合併を進めるのかが見えず、県の合併推進策には暗雲が立ちこめている。
3月12日朝刊
(毎日新聞) - 3月12日13時1分更新
2308
:
とはずがたり
:2006/03/16(木) 03:34:25
<東北・北海道>青森県
<中> 市町村合併 結束力強い近隣3町
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/2455
(2002/12/15)
三沢市の場合、六戸町、百石町、下田町との一市三町の組み合わせが県の示した合併パターンだ。同市は、この県パターンを軸にした取り組みを前提に掲げ、合併の方向性を見いだそうとしている。
今年三月、議会に合併特別委員会が発足した。庁内的には二○○○年度に総務部、企画部で立ち上げた市町村合併検討委員会を強化、拡充。この夏から助役をトップに十四人の委員、三十五人の作業部員による新たな態勢で調査、研究をスタートさせた。
だが、市側が「合併はあくまでも相手があっての話」というように、相手となる六戸、百石、下田三町の三沢市に対する反応は鈍い。話し合いは決して進んでいるとはいえず、協議の場さえ設けられていないのが現状だ。
合併は少子・高齢化の進展や生活圏の広域化、さらには地方分権の推進、国・地方自治体の厳しい財政状況などを踏まえた取り組み。とは言え、それぞれの町、村が培ってきた文化、風習を抜きにして考えることはできない。
奥入瀬川流域で同一文化圏を共有してきた六戸、百石、下田三町はその意味で結束力が強い。
一九九二年に「ASO(アクション・サンシャイン・おいらせ)」を立ち上げ、既に三町によるイベントの共同開催や職員の交流を行っている。
今年五月には合併問題の話し合いの場として「ASO合併研究協議会」を設置した。
三沢市側から見れば、いろいろな面で三町協議が優先され、必死の“ラブコール”も、なかなか届きにくい環境だ。
今月三日の三沢市議会合併特別委員会。非公開で行われた会議の後、羽立隆委員長は「今後も話し合いを継続していきたい」と、三町との合併にこだわりを見せた。
同委員会は、今年三月の定例議会で発足して以来、三町に対し積極的なアプローチを試みてきた。それぞれの議会を通し、任意合併協設置を提案したのもその一つ。
結果として六戸町が来年四月の議員改選後に検討、百石町が合併を想定した行財政シミュレーション結果を踏まえ来年三月にも判断、下田町は設置要請を拒否した。
下田町の拒否理由は「ASO合併協が年度内に方向性を示す。その結論を優先したい」「三沢市側と協議を続けても進展はない、というのが町議会の総意」。同市は「県パターンを軸としながらも、周辺市町村の動向を注視。合併の機会を逸することのないよう取り組む」としている。その対応が問われる。
2309
:
とはずがたり
:2006/03/16(木) 12:29:43
<東北・北海道>青森県
はらはら
北通り3町村合併で副知事、県方針を説明(2006/03/15)
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2006/03/15/new06031502.htm
各首長による最終判断が十六日に迫っている大間、風間浦、佐井の北通り三町村合併問題で、青森県の蝦名武副知事は十四日、大間町の金澤満春町長と風間浦村の横浜力村長をそれぞれ訪ね、「医療体制や漁業、経済など生活圏のつながりがある」などとして、三町村合併が望ましい―との県の考えを伝えた。
今月三日には、県市町村合併推進協議会の末永洋一会長、十三日には県市町村振興課の平沢克俊課長が地元を訪問し、県側の市町村合併推進の考え方を伝えている。今回はそれに続き、蝦名副知事が直接、合併に対して積極的な推進姿勢を示していない二首長に対し、説明に当たった。
会談は両町村役場で非公開で行われた。会談後、蝦名副知事は「金澤町長からは大間を愛する熱い心を感じた。横浜村長は三町村の心が一つになれば、合併してもいいとの考えのようだ」などと感想を述べたが、合併の実現性に関しては「甘くない」との見方を示した。
今回の蝦名副知事の訪問に対し、金澤町長は「(合併への)〝説得〟とは受け止めていない。話は理解できるが、それがすべてではない」とコメント。横浜村長は「県は北通りの均衡ある発展を心配してくれていると思う。慎重に判断したい」と語った。
蝦名副知事は「合併は(県が強制するものでなく)地元の住民が判断することだが、県の熱意は相当伝わったのではないか」と話した。
三町村の合併については、十六日に三首長が会談して最終判断を下す予定。このうち、金澤町長は、同日開催の町議会全員協議会で、今回の合併に対して意見表明する見通しだ。
2310
:
とはずがたり
:2006/03/16(木) 12:47:04
<南関東・東京>神奈川県
どちらも合併推進を掲げるのはよいことだ。小田急の相模原乗り入れ,京王の津久井乗り入れなど国は最大限面倒を見よう♪
とは総研では八木大二郎氏を勝手に推薦。
城山町長選告示
『合併』掲げ2新人舌戦
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060315/lcl_____kgw_____003.shtml
合併に慎重な町長がリコール(解職請求)成立で失職したことに伴う城山町長選が十四日告示され、ともに元町議で無所属新人の、元町職員八木大二郎氏(42)と、司法書士小儀(こぎ)晃氏(48)が立候補を届け出た。両氏とも相模原市との合併推進を公約に掲げており、合併成立までの政策などが争点になる。十九日に投開票される。十三日現在の有権者数は一万九千二百三十五人(男九千六百八十一人、女九千五百五十四人)。
合併推進派として活動してきた八木氏は、出陣式で「来年三月に藤野町と同時の合併を実現してみせる」と強調。小川勇夫相模原市長や溝口正夫相模湖町長も駆け付け、応援演説した。合併問題以外の公約としては、横山スポーツ広場(約二ヘクタール)の買い上げや、収入役の廃止、福祉NPO(民間非営利団体)の設立などを挙げている。
小儀氏は合併慎重派だったが、「住民投票で合併賛成の民意が示された」として「来年三月の合併を目指す」と方針を変更。出陣式では「中学校給食など城山の良い点は合併後も残してもらえるよう合併協議会で訴えていく」と主張。約一億三千万円ある町の「ふるさと創生資金」の活用なども訴えた。榎本与助県議らが応援に駆け付けた。 (井上 靖史)
2311
:
とはずがたり
:2006/03/16(木) 14:52:35
<東北・北海道>岩手県
⑥「後遺症」残る大東
懸念増す地域対立
求められる行政指導力
http://www.iwate-np.co.jp/gappei/gappeikikaku/g-kousatu/g-kousatu2.html
#6
県内市町村数の変遷を見ると、1889(明治22)年以前は646村あった自治体数は「明治の大合併」で241市町村に減少。1950−60年代の「昭和の大合併」で63市町村に再編され、現在の市町村区域が出来上がった。
昭和の大合併は、市町村の行財政基盤を確立した点で評価はされたが、国や都道府県が半ば強制的に推進した側面もある。地域住民の意向を反映しない合併は、旧自治体単位での地域対立というしこりも残した。この「合併後遺症」は町村部の議論に今も影を落とす。
「特に年配者はアレルギーを引きずっているだろう。最近は沈静化したが、当時は地域対立というより闘争とも言える激しさだった」。大東町議会の三浦芳一議長は振り返る。
同町は55年に大原、摺沢両町と興田、猿沢、渋民の3村が合併して町制施行した。だが役場庁舎の位置などをめぐり地域対立が激化。合併後も対立の構図は収まらず、公共施設整備の綱引きや町当局と議会による紛糾劇が恒常化してきた。
そんな同町でも、厳しい財政見通しを背景に合併論議が始動した。一関市を中心に設置予定の任意協議会に参加する方針も固めた。しかし論議は、一度は消えかけたしこりが浮かび出した。
ある町議は「地域によって温度差があるのは確か。かつてのように地域感情が前面に出る論議にしてはいけない」と懸念。三浦議長も「しこりが消えかけたのに、再び合併となれば相当のエネルギーが必要」と話す。
こうした懸念は他市町村でも聞くが、地域対立が合併で緩和された例もある。昨年、大船渡市に編入合併された旧三陸町地域がそうだ。
旧町は綾里、越喜来、吉浜の3村が合併し誕生したが、旧村単位での対立が続いた。公共施設をめぐる綱引きの調整がつかず、類似施設の乱立を招き財政悪化に陥った。
地域的な対立は合併施行まで続いたが、最近は感情的対立が影を潜め、旧町地域の発展へ歩調を合わせる意識も芽生えつつある。合併効果の1つと言える。
大東町の論議は議会内の見解の相違もあり、住民レベルまで下りていないのが実情。合併の是非はともかく、感情的な「後遺症」のために地域の未来を考える機会を逃すのは大きな損失だ。
地域全体で1つの町づくりを語る視点で論議を始めたい。そのためには小原伸元町長をはじめ町当局と議会が方向性を確認し合い、リーダーシップを発揮する姿勢が求められる。
2312
:
とはずがたり
:2006/03/17(金) 14:15:20
<東海>愛知県
うげ。。
自民党市議全員首にせなかんて。
自分らの公共工事利権を失うのを恐れてるんだて。
法定合併協設置議案を否決
大府市議会総務委
http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20060317/lcl_____ach_____002.shtml
知多北部三市一町(東海、大府、知多、東浦)の法定合併協設置議案が、十六日の大府市議会総務委員会で否決となった。二年余りにわたる任意合併協議会での話し合い、住民意向調査の結果を踏まえ、三市一町の議会で提案(東海市は可決)された法定協議会移行に“赤信号”がともった。 (松本 芳孝)
総務委は自民クラブ四人、市民クラブ二人(うち一人は委員長)、共産一人で構成。委員長を除く採決で、六人のうち賛成は市民クの一人だけだった。
討論では、共産、自民クの二人が反対意見を表明。共産は「住民意識調査結果を法定協移行に向けて、(任意合併協議会は)恣意(しい)的にとらえた。次のステップに進んではならない」。自民クラブの議員は「合併は否定していないが、あくまでも最後の手段。体力もあり、健康な大府の場合は時期尚早」と語った。
賛成討論は市民クの一人が行い、「住民意識調査の結果を受け止め、自分のことを考えずに市民のために何ができるかを考えるべきだ」と訴えた。
同市議会の会派構成は自民ク十一人、市民ク六人、共産三人、公明二人となっている。市民クは合併に積極的で、共産は本会議採決で反対姿勢を明確にしている。
委員会後、最大会派の自民クの深谷直史会長は「(本会議で)会派が割れることはない」と語った。
自らを支える与党三党のうち二つが割れた形の久野孝保市長は「意識調査の結果、法定協に進むべきだと上程したのに残念」としながらも「住民意識調査、市議会の議決双方を受け止め、良いまちづくりを進めていきたい」と話すにとどまった。
大府市議会総務委員会での否決を、他の二市一町の首長は「委員会採決であり、本会議での最終結果を見守りたい」と口をそろえた。
2313
:
とはずがたり
:2006/03/17(金) 14:18:25
<東北・北海道>青森県
貧乏な近隣と合併したら自分の町が迷惑ってのは我が侭で自分勝手でえげつないけど,住民には解りやすいからなぁ。。
自分は反対だけど住民投票の結果には従うって姿勢はそれなりに評価できるけど,反対多数の自信ありなんやろか??
マグロの青森・大間町、合併問い住民投票へ
http://www.asahi.com/politics/update/0316/007.html
2006年03月16日21時29分
マグロの一本釣りで有名な青森県大間町の金沢満春町長は16日、町議会全員協議会で、隣接する2村と合併をしない、と表明した。これを受けて、合併推進を求める町議が出した住民投票条例案が賛成多数で可決され、合併の是非を問う住民投票が実施されることになった。
町は昨年6月、合併特例法に基づく住民発議によって、隣接する風間浦、佐井両村との合併協議会を設置。合併日は今年10月1日、新町名は「大間」とすることなどを決めていた。
一方、金沢町長は、Jパワー(電源開発)が同町に計画している大間原発により多額の交付金や固定資産税が見込めることから「町単独の方が財政的には安定する」と、合併に否定的な考えを示していた。
住民投票は早ければ4月下旬にも実施される。金沢町長は「住民投票の結果は尊重する」との考えを示した。
2314
:
とはずがたり
:2006/03/21(火) 17:46:48
でるでるNEWS
http://glin.jp/upd/
「3月21日 市町村合併」
秋田県「能代市(のしろし)」←能代市、山本郡二ツ井町
岡山県「浅口市(あさくちし)」←浅口郡金光町、鴨方町、寄島町
香川県「小豆郡 小豆島町(しょうどしまちょう)」←小豆郡内海町、池田町
香川県「綾歌郡 綾川町(あやがわちょう)」←綾歌郡綾上町、綾南町
「3月20日 市町村合併」
北海道「枝幸郡 枝幸町(えさしちょう)」←枝幸郡枝幸町、歌登町
秋田県「山本郡 三種町(みたねちょう)」←山本郡琴丘町、山本町、八竜町
福島県「南会津郡 南会津町(みなみあいづまち)」←南会津郡田島町、舘岩村、伊南村、南郷村
栃木県「日光市(にっこうし)」←日光市、今市市、上都賀郡足尾町、塩谷郡栗山村、藤原町
千葉県「南房総市(みなみぼうそうし)」←安房郡富浦町、富山町、三芳村、白浜町、千倉町、丸山町、和田町
神奈川県「相模原市(さがみはらし)」←相模原市、津久井郡津久井町、相模湖町
新潟県「燕市(つばめし)」←燕市、西蒲原郡分水町、吉田町
福井県「坂井市(さかいし)」←坂井郡三国町、丸岡町、春江町、坂井町
愛知県「北名古屋市(きたなごやし)」←西春日井郡師勝町、西春町
滋賀県「大津市(おおつし)」←大津市、滋賀郡志賀町
兵庫県「加東市(かとうし)」←加東郡社町、滝野町、東条町
山口県「岩国市(いわくにし)」←岩国市、玖珂郡由宇町、玖珂町、本郷村、周東町、錦町、美川町、美和町
徳島県「阿南市(あなんし)」←阿南市、那賀郡那賀川町、羽ノ浦町
香川県「仲多度郡 まんのう町(まんのうちょう)」←仲多度郡琴南町、満濃町、仲南町
高知県「高岡郡 四万十町(しまんとちょう)」←高岡郡窪川町、幡多郡大正町、十和村
高知県「幡多郡 黒潮町(くろしおちょう)」←幡多郡佐賀町、大方町
福岡県「朝倉市(あさくらし)」←甘木市、朝倉郡杷木町、朝倉町
福岡県「京都郡 みやこ町(みやこまち)」←京都郡犀川町、勝山町、豊津町
佐賀県「神埼市(かんざきし)」←神埼郡神埼町、千代田町、脊振村
宮崎県「小林市(こばやしし)」←小林市、西諸県郡須木村
鹿児島県「奄美市(あまみし)」←名瀬市、大島郡住用村、笠利町
鹿児島県「出水郡 長島町(ながしまちょう)」←出水郡東町、長島町
「3月19日 市町合併」
茨城県「笠間市(かさまし)」←笠間市、西茨城郡友部町、岩間町
「3月18日 市町合併」
群馬県「安中市(あんなかし)」←安中市、碓氷郡松井田町
「3月17日 官報告示(市制施行)」
和歌山県「岩出市(いわでし)」←那賀郡岩出町
「3月16日 法定協議会設置案」
熊本県富合町(3/16否決)、熊本市(富合町の否決により時期未定)←くそー
>>2305
「3月15日 法定協議会設置案」
愛知県東海市(3/15可決)、東浦町(3/22審議予定)、大府市(3/23審議予定)、知多市(3/24審議予定)←大府市は委員会で法定協設置否決。。
>>2312
「3月14日 合併関連議案」
福岡県「みやま市」←山門郡瀬高町(3/14可決)、山川町(3/14可決)、三池郡高田町(3/24審議予定)
「3月3日 法定協議会設置案」
埼玉県江南町(3/3可決)、熊谷市(3/20審議予定)
2315
:
とはずがたり
:2006/03/21(火) 19:43:14
<東北・北海道>
市町村合併:南会津町が誕生 県内自治体61に /福島
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060321-00000070-mailo-l07
田島町、舘岩村、伊南村、南郷村の4町村が対等合併した「南会津町」が20日誕生した。
新町は886・52平方キロといわき市に次ぐ県内2番目の面積となる。04年11月の会津若松市と旧北会津村との合併以降、県内自治体は90から今回の合併で61まで減った。
南会津町の人口は1万9817人(2月1日現在)で、新役場は旧田島町役場。この日は、新町名の庁舎看板の除幕が行われ、旧4町村長と看板を書いた田島中学校2年の弓田智瑛さんが新しい看板を披露した=写真。
また、町選挙管理委員会は、町長選を4月25日告示、同30日投開票の日程で行うことを決めた。旧田島町長の湯田芳博氏(55)、元野岩鉄道常務取締役の渡部雅俊氏(62)、元県議の芳賀一太氏(59)の3人が出馬を表明している。[町田徳丈]
3月21日朝刊
(毎日新聞) - 3月21日13時1分更新
2316
:
とはずがたり
:2006/03/21(火) 19:46:18
<東海>
>>2299-2300
市町村合併:北名古屋市が誕生 師勝、西春両町が合併−−人口7万8790人 /愛知
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060321-00000000-mailo-l23
師勝、西春両町の合併で「北名古屋市」が誕生した20日、市役所(旧西春町役場)で開庁式が開かれ、自治会代表者ら約80人が出席して新市の門出を祝った。
北名古屋市は、面積18・37平方キロメートル、人口7万8790人(1日現在)。新設方式による合併で、課に代わるグループ(G)制を採用した。市役所機能は旧西春町役場(西庁舎)と旧師勝町役場(東庁舎)に分割して運用。西庁舎に市長室や行政Gなどを、東庁舎には議会、教育Gなどを置く。市民の利用が多い市民Gは両庁舎に設ける。
この日は市役所で午前8時から開庁式が開かれた。市長職務執行者の太田考則・旧西春町長は「合併は新しい街づくりのスタート。安全で安心して暮らせる新市づくりに協力を」と訴えた。
3月21日朝刊
(毎日新聞) - 3月21日12時1分更新
2317
:
とはずがたり
:2006/03/21(火) 19:47:54
<九州・沖縄>鹿児島県・宮崎県
宮崎県西部の記事も同等に扱っていて良い。
南日本新聞ニュースピックアップ[2006 03/20 14:27]
奄美市と新「長島町」が誕生 県内49市町村に
各役所で開庁式
http://373news.com/2000picup/2006/03/picup_20060320_9.htm
「奄美市」(名瀬、住用、笠利)と新「長島町」(東、長島)が20日、新設(対等)合併で誕生した。市役所と役場で開庁式などのセレモニーがあり、新市町のスタートを祝った。「平成の大合併」としては県内17番目で、旧合併特例法適用では最後の合併。18市町の誕生により県内の市町村数は大合併前の96から49になった。
「奄美市」の開庁式は午前7時45分から、本庁が置かれた奄美市名瀬幸町の旧名瀬市役所前であった。
旧3市町村の首長らが銘板を除幕。市長職務執行者の朝山毅旧笠利町長が「少子高齢化の進行などでより質の高い住民サービスが求められている。3市町村の速やかな一体化、均衡ある発展に向け、さまざま地域が培ってきた歴史や伝統、文化を礎に各地域の個性を発揮できるようにしたい」と式辞を述べた。
来賓の伊藤祐一郎知事は「癒やしに対する資源など、他地域にはない魅力と特性に恵まれており、さらなる飛躍発展が期待されている」などとあいさつ。テープカットやくす玉割りで新市誕生を祝った。旧役場に設置された住用、笠利総合支所でも銘板除幕式が行われた。
奄美市役所では式典後、旧3市町村長の住民票を発行し業務が開始された。
「奄美市」の人口は4万9592人(2005年国勢調査速報値)。面積は306.07平方キロメートル。◇
分庁方式を取る新「長島町」の開庁式は、時間をずらして長島町役場(旧東町役場)と指江庁舎(旧長島町役場)の2カ所での開催。長島町役場では課長級の辞令交付後、午前7時すぎから庁舎玄関前駐車場で、旧東町長の川添健氏、旧長島町長の島崎親雄氏らが出席して式が行われた。
町長職務執行者の島崎氏は職員約80人を前に「長島は歴史と文化、伝統のある地域。住民と行政が手を携え、知恵と工夫で協働の町づくりを目指していきたい」とあいさつ。来賓の脇田稔副知事は「『自然の恵みの中で人と産業が躍動する元気なまち長島』を目指し、合併してよかったと思える町づくりを実現して」と伊藤祐一郎知事の祝辞を代読した。
この後、旧2町の町長らが指江庁舎に移動。午前8時10分から役場と同様の式をした。
新「長島町」の人口は1万2548人(3月19日現在)。面積は116.15平方キロメートル。
■新「小林市」が誕生
新設合併による新「小林市」(小林、須木)が、20日誕生し、市役所本庁(旧小林市役所)や須木庁舎(旧須木村役場)の玄関前で開庁式があった。
本庁の式には、県議や市議、旧市村の特別職ら約150人が出席。市長職務執行者の加藤建夫旧須木村長は「新市としての船出を迎え、感慨深い。市民の期待に応えるため、大胆な行財政改革に取り組み、1市1村の歴史や文化、伝統を大切にしながら、暮らしてよかったと実感できるまちづくりを進めていく」と式辞を述べた。
須木庁舎では、新たに制定された市旗の掲揚に続き、庁舎看板を除幕。旧村の特別職や保育園児らによるテープカット、くす玉割りで新市誕生を祝った。
新「小林市」の人口は4万1198人(3月1日現在)で、面積は474.23平方キロメートル。
2318
:
とはずがたり
:2006/03/21(火) 19:51:01
<近畿>兵庫県
加東と加西は加古川の西と東かと思ってたが元々賀茂郡で其れが加東郡と加西郡に別れたそうだ
けど,なんかあんま良い名前とも思えないんだが・・。
加東市が発足 中核都市へ発展誓う
2006/03/20
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000009559.shtml
兵庫県内二十九番目の市となる「加東市」が二十日、加東郡三町(社、滝野、東条)の合併で誕生した。旧三町役場を使った各分庁舎で開庁式が開かれ、住民や職員らが「北播磨の中核都市」としての発展を誓った。
旧合併特例法を基に国が進める「平成の大合併」では、県内最後の新設市。二十七日に予定されている姫路市と周辺四町(夢前、家島、香寺、安富)の編入合併で、県内は「二十九市十二町」に再編される。
社庁舎の開庁式では、旧三町会の議長らが「加東市役所」と書かれた銘板を除幕。小池敏・市長職務執行者が「合併してよかった、と後世に評価されるよう、行政と住民が協力して新しいまちづくりを進めていきましょう」とあいさつ。午前八時半、各分庁舎に設けた窓口センターで、住民票発行などの業務を始めた。
(和田和也)
加東市きょう誕生 県内最後の新設市
2006/03/20
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000009396.shtml
兵庫県加東郡社、滝野、東条町が二十日に合併し、「加東市」が誕生する。旧合併特例法を基に国が進める「平成の大合併」では、周辺四町を編入合併する姫路市を残し、県内最後の新設市。県内は二十九市十六町に再編される。
新市は人口約四万人、面積約百五十七平方キロメートル。市長職務執行者は小池敏・旧東条町長が務める。旧社、滝野、東条町役場を分庁舎として使用、市長室や総務、企画部などは社庁舎に置く。議会は定数二〇とし、三町の現職町議計四十三人(欠員一)が在任特例で新市議を務めた後、十月末をめどに市議選を行う。
三町は二〇〇三年四月、法定合併協を設置。計二十八回開いた協議会は、合併期日をめぐって一時混乱したが、〇五年一月に合併に調印した。
新市長選は四月二十三日告示、同三十日投開票で予定され、旧社町の高橋修一町長(57)と旧滝野町の山本廣一町長(64)が立候補を表明している。(和田和也)
2319
:
とはずがたり
:2006/03/21(火) 19:58:38
<南関東・東京>千葉県
ここは館山との合併協議が不調に終わった。また鋸南町も参加せず。
『南房総市』が誕生 7町村合併
http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20060321/lcl_____cba_____002.shtml
安房郡の七町村(富浦町、富山町、三芳村、白浜町、千倉町、丸山町、和田町)が合併して二十日、「南房総市」が誕生した。同市は県内で三十五番目の市で、面積は五番目の広さとなる。人口は四万五千八百十二人。
同市は旧富浦町役場を本庁舎とし、八部三十三課一室を設置。旧町村ごとに計六支所を設ける。職員数は七百四人で、本年度一般会計の暫定予算は約四十七億九千八百万円。
同日朝に本庁舎前で行われた開市式で旧富浦町長の遠藤一郎・南房総市長職務執行者は、旧町村から集まった職員約百七十人に、互いに握手するよう指示。「一刻も早く強力なチームワークをつくって」と強調し、「和、柔軟な発想、親切の三点を心掛けてほしい」と訴えた。遠藤市長職務執行者は新市長が誕生するまでの約一カ月間、市政を担う。「旧町村間でぎくしゃくしない下地を完成させてから新市長に引き継ぎたい」と話している。
新市発足に伴い、市長選と市議選(定数二五)が四月十六日に告示、同二十三日に投開票される。市議選は旧町村単位で定数(千倉町七、他の六町村三)を設ける。 (岡村 淳司)
2320
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とはずがたり
:2006/03/21(火) 21:39:37
<中国・四国>高知県
この辺は四万十川と黒潮しかないんかね?
須崎市,窪川町,大正町,十和村,中土佐町,檮原町,東津野村,葉山村,大野見村と9市町村で研究会「高幡広域行政研究会」設置97/11→窪川町,大正町,十和村,大野見村→大正町,十和村,西土佐村+窪川町,大野見村+黒潮市[須崎市,中土佐町]→四万十市[中村市,西土佐村]+四万十町[窪川町,大正町,十和村]+中土佐町[中土佐町,大野見村]
幡多広域→中村市,西土佐村,佐賀町,大方町→四万十市[中村市,西土佐村]+黒潮町[佐賀町, 大方町]
2006年03月20日
黒潮、四万十町が発足 県内の合併は一段落
http://www.kochinews.co.jp/0603/060320evening01.htm
合併新町「四万十町」(旧高岡郡窪川町、旧幡多郡大正町、旧十和村)と「黒潮町」(旧幡多郡大方町、旧佐賀町)が20日発足。それぞれ本庁舎などで開庁式が行われ、新町のスタートを祝った。本県では旧合併特例法の下での合併はこれですべて終わり、しばらくの間、35市町村(11市、18町、6村)の体制が続くことになる。
四万十町は人口2万527人(17年国勢調査要計表値)、面積642平方キロで、県内最大の広さ。本庁舎は旧窪川町役場で、大正、十和の旧2町村役場はそれぞれ総合支所となる。行政機構は町長部局が本庁10課、5事務局、1室と教育委員会。大正総合支所が3課と診療所。十和総合支所が3課と医療福祉センター。職員は368人。
本庁の開庁式は午前8時から行われ、新町の幹部職員ら約100人が出席。町長職務執行者の酒井節夫・旧十和村長が「合併の効果を最大限に引き出し、行財政の効率化に努め、住民の要望に沿って地域発展を目指していかねばならない。旧3町村が心を一つにして新町の素地づくりに努力したい」とあいさつ。庁舎銘板の除幕やくす玉を割って、新町発足を祝った。
黒潮町は人口1万3437人(17年国勢調査要計表値)で、面積は188平方キロ。旧大方町役場に本庁を置いた上で、旧両町役場に総合支所を設置。行政機構は町長部局が本庁1課、大方6課1室、佐賀5課1室の計12課2室。職員は241人。
本庁のある大方庁舎の開庁式は午前8時15分から行われ、職員ら約100人が出席。町長職務執行者の池本明生・旧佐賀町長が「自然、産業、文化の魅力を生かし、住民と行政が協働しながら元気で個性と温かみがある町づくりを目指したい」とあいさつ。テープカットと庁舎銘板の除幕、くす玉割りを行って門出を祝った。
両町長選来月23日投開票
四万十町と黒潮町で20日、それぞれ最初の選挙管理委員会が開かれた。新町発足に伴う両町長選挙はともに4月18日告示、同23日投票で即日開票と決まった。
四万十町長選にはこれまでに、旧窪川町長の前田哲生氏(68)と、旧窪川町の前町議会議員、山脇陳男氏(58)=五十音順=が立候補の意向を表明している。四万十町議会議員は在任特例により、旧3町村の議員計42人が19年2月10日まで在任する。その後の定数は26。
黒潮町長選にはこれまでに、旧大方町議の酒井公順氏(64)と旧大方町長の下村正直氏(56)、旧佐賀町伊与喜の森林作業員、藤井元洋氏(55)=五十音順=が立候補の意向を表明している。黒潮町議会議員は在任特例により、旧2町の議員計27人が19年4月30日まで在任する。その後の定数は20。
2321
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とはずがたり
:2006/03/22(水) 10:43:43
<中国・四国>香川県
せめて漢字に出来なかったのか?>満濃
まんのう町20日発足 「大合併」終了へ
http://www.shikoku-np.co.jp/news/administration/200603/20060320000084.htm
2006年3月20日 09:29
「平成の大合併」が終了へ―。二十日、琴南、満濃、仲南の三町が合併し「まんのう町」が誕生。二十一日には内海、池田両町による「小豆島町」と、綾上、綾南両町の「綾川町」が相次いで生まれる。これで旧合併特例法を適用した香川県内の「平成の大合併」は、いったん終了。県内市町は、二〇〇二年四月のさぬき市発足前の五市三十八町から八市九町に再編され、減少率は60・5%に達する。
まんのう、小豆島、綾川の三町は、いずれも過去に別の町を含めた合併協議会を設置していたが、協議の物別れや別の市との合併を求める住民投票などで解散。〇四年に最終的な協議会を設置して、今回の合併に至った。合併後のそれぞれの人口(〇五年国勢調査速報値)は、まんのう町が一万九千九百八人、小豆島町が一万七千二百五十七人、綾川町が二万五千六百二十九人。
旧合併特例法の下での県内合併第一号は、二〇〇二年四月に大川郡西部五町がまとまって誕生したさぬき市。〇三年四月には、同郡東部三町が東かがわ市に移行し、全国でも合併先進県として注目された。
しかし、その後は合併の是非や枠組みをめぐって議論が難航。香川町、国分寺町で二度の住民投票が行われたり、合併協議会の解散、議会の反対などが相次ぎ、新しい市の誕生は、〇五年三月発足の丸亀市まで、二年近くなかった。
〇五年度は、高松市に周辺六町が編入合併。〇五年九月に先行合併した塩江に続いて、〇六年一月に五町が合併した。
このほか、〇五年十月の観音寺市、〇六年一月の三豊市に続いて、まんのう町、小豆島町、綾川町の誕生に至った。
一方、三木、土庄、直島、宇多津、多度津、琴平の六町は、単独での生き残りを模索。県は新合併特例法に基づく市町合併推進審議会を〇六年度に設置。旧法下での合併を見送った小規模自治体の解消などを目的に、新しい合併構想を策定する。
2322
:
とはずがたり
:2006/03/22(水) 11:56:51
<九州・沖縄>熊本県
三角迄行って来ましたが,なんか牛深の祭りのポスターが貼ってましたなぁ。
それにしても合併期日の決定に祭りの日程ぐらい考えてやって欲しいねぇ。
牛深ハイヤ、GW…合併後の選挙日程に苦心 熊本・天草
http://www.asahi.com/politics/update/0318/003.html
2006年03月18日10時11分
熊本県の西天草2市8町の合併で27日に発足する「天草市」。合併後50日以内に、市長選と市議選(定数30)が実施される。新市発足の日に開く選挙管理委員会で日程が決まるが、西端の牛深地域の一大祭り「牛深ハイヤ」などが絡み、担当者は日程調整に頭を悩ませている。
関係者の間では当初、合併後の準備期間を考慮し、4月16日告示、同23日投票の日程が妥当とみられていた。だが、「告示日が『牛深ハイヤ』に重なる。それでは公平性が保たれない」と、牛深市選管が注文を付けた。
牛深ハイヤは、各地のハイヤ節の源流ともいわれる。毎年4月の第3土、日曜(金曜に前夜祭)に催される祭りでは、市中心部を通行止めにし、多くの市民らが踊り歩く。同市選管は「牛深出身の候補者は、告示日の地元あいさつを自粛せざるを得なくなる」という。
告示日を1週間遅らせて4月30日投票にした場合、今年は黄金週間2日目。4年後の改選は4月中旬が見込まれ、改選ごとにハイヤ祭りと重なる心配があるという。
黄金週間後の5月実施も検討したが、合併予定のもう一つの市、本渡市の選管は「新市の6月議会の準備に必要な日数が確保できそうもない」。
投票日を祭りから1週間早めて4月2日告示、同9日投票にした場合、363カ所のポスター掲示場設置や投・開票場の準備が間に合いそうにないという。
2323
:
とはずがたり
:2006/03/23(木) 09:22:13
<南関東・東京>神奈川県
>相模原市は都心のベッドタウンとして発展し、昼間の人口流出が少なくない。要件のうち「拠点性」は大きなネックになりそうだ。市の統計によると、拠点性や「にぎわい度」の物差しとされる年間商品販売額や、商業従業者数などは既存の政令市との差も大きい
>同じ七十万人でも昨年四月、全国十四番目の政令市となった静岡市は、年間商品販売額などで他の政令市に見劣りしない。人口の要件も、周辺の島田市や焼津市などと合併を模索中で、今後、百万人近く増える可能性を考慮されたという。
>現在、新潟市と静岡県浜松市が来年四月の政令市移行を目指し、総務大臣に要望している。ほかにも長野、金沢、岡山、熊本の各市も準備を進めている。
新『相模原市』 政令市への高い壁
http://www.chunichi.co.jp/00/kgw/20060323/lcl_____kgw_____003.shtml
津久井、相模湖両町と合併して二十日に誕生した新相模原市。来春には藤野、城山両町も合流する可能性が高く、人口は七十万人を超える見通しだ。人口は政令市の静岡市と肩を並べ「相模原もいよいよ…」との声も聞かれる。だが実現までには曲折が予想される。
「政令市へのステップ」。小川勇夫市長は合併議論の際、包み隠さず、そう口にしてきた。「すぐにとは言わないが、いつでもなれるような能力を備えておきたい」と意欲をみせてきた。
政令市のメリットは、都道府県から権限と財源を委譲され、多様な市民ニーズに迅速に対応できることだ。市のイメージアップにつながり、地域経済の活性化や観光振興への相乗効果がある。
政令市になる条件は、地方自治法で「人口五十万人以上」の要件しかない。だが総務省によると「実質的には百万人規模」が必要とされ、次の要件が加わる。
それは(1)他政令市に比べ遜色(そんしょく)ない「地域の拠点・中心的地位」を備える(2)国や県から委譲される事務を行う十分な行財政能力がある(3)政令市への移行を県も市民も望んでいる−などだ。
相模原市は都心のベッドタウンとして発展し、昼間の人口流出が少なくない。要件のうち「拠点性」は大きなネックになりそうだ。市の統計によると、拠点性や「にぎわい度」の物差しとされる年間商品販売額や、商業従業者数などは既存の政令市との差も大きい=表。
同じ七十万人でも昨年四月、全国十四番目の政令市となった静岡市は、年間商品販売額などで他の政令市に見劣りしない。人口の要件も、周辺の島田市や焼津市などと合併を模索中で、今後、百万人近く増える可能性を考慮されたという。
相模原市が政令市になるには、市への“集客性”を高めていけるかが課題となる。
現在、新潟市と静岡県浜松市が来年四月の政令市移行を目指し、総務大臣に要望している。ほかにも長野、金沢、岡山、熊本の各市も準備を進めている。
(井上 靖史)
2324
:
とはずがたり
:2006/03/23(木) 09:25:34
<東海>岐阜県
美濃加茂市議会リコール!!少なくとも交付金とかはぎゅーぎゅーに締め上げろ!そんなの貰ってないぐらいに豊かなんかな?
合併協設置案を否決
美濃加茂市議会議運委
http://www.chunichi.co.jp/00/gif/20060323/lcl_____gif_____002.shtml
美濃加茂市議会は二十二日、議会運営委員会を開き、住民発議による同市と加茂郡七町村の法定合併協議会の設置議案を全会一致で否決した。二十四日の本会議で採決される見通し。
議運審査では、一昨年十一月の市民意向調査で、同市と七町村の合併に反対する市民が賛成を上回った経緯を踏まえ、「意向調査の結果を尊重すべきだ」「一市七町村の合併の枠組みを一度白紙に戻した方が、今後合併の議論がしやすい」などの意見が優勢となった。
美濃加茂市と七町村の合併については、合併特例法に基づき、同市内の会社役員が昨年八月、法定協設置請求の署名簿を添えて本請求。同市と七町村の各議会に設置議案が付議され、昨年十二月の定例会で七町村の各議会はすべて可決、同市議会だけが継続審査としていた。
加茂郡町村会長の今井良博白川町長は「各町村議会とも、(合併協を)設置するとの結論を出していただけに残念。今後も、加茂郡町村としては引き続き合併について研究を重ねていく」と話している。 (井上 昇治)
2325
:
とはずがたり
:2006/03/23(木) 09:28:01
<九州・沖縄>鹿児島県
[2006 03/23 07:33]
合併協設置、東串良町長「住民投票は実施困難」
大崎町長消極姿勢で
http://www.373news.com/2000picup/2006/03/picup_20060323_4.htm
東串良町の奥園拓夫町長は22日の町議会本会議で、大崎町との合併協議会設置の是非を問う4月16日の住民投票について、「大崎との合併の見通しを考えると、今のまま住民投票をした場合、財政的に責任を感じる」と述べ、実施は難しいとの認識を示した。
大崎町の東靖弘町長が大崎町議会の委員会で「東串良と一対一の合併は推進する状況にない」との見解を示したことを受けた質問に対する答弁。
奥園町長は、東串良町議会での住民投票条例、大崎との合併推進決議の可決について「議会と執行部が協議した結果」としながらも、「住民が望む枠組みを再検討したい」と述べ、住民投票を実施するかどうかを含めて町議会と協議する考えを示した。
この日の本会議では、議員が「(住民投票は)両町のトップ同士で話を進めてから取り組むべき。実施を休止しては」「住民が、隣接1市2町のいずれとの合併を望んでいるかを確認するのが先決。今は住民投票でなく、アンケート調査などで十分では」などとただした。
議会後、奥園町長は「合併を急がねばならない考えに変わりはない」と話した。
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