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日本の城郭
64
:
荷主研究者
:2009/11/11(水) 22:51:15
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20091101/CK2009110102000011.html
2009年11月1日 中日新聞
築城前の姿に近づく 彦根城一帯の植生
築城前の植生を取り戻しつつあり、照葉樹で覆われる彦根城=彦根市で
彦根市の彦根城一帯の植生が、江戸初期の築城前の姿に戻りつつある。当時人為的に植えられ、一帯を覆っていたアカマツなどは数を減らし、それ以前に群生していたタブノキやアラカシなどの照葉樹で占められている。湖東地域の環境保全などに取り組む彦根自然観察の会は「人の手を加えて植生を変えることなく、大切に守っていきたい」と話している。
会は、2004年10月〜05年9月の計16回、城山一帯を8区域に分けて調査し、ヤブツバキやサカキといった照葉樹など計661種の植物を確認。城を外部から守るため、築城に際して植えられた成長の早いアカマツは、西の丸三重櫓(やぐら)から天秤(てんびん)櫓までなど4区域内に点在していたという。
会の村長昭義会長(56)=彦根市=は「タブノキなど日陰でも成長する陰樹が育ち、日なたを好むアカマツの苗などが育たなくなった」と話す。城の防壁を固めるなどの理由で、以前から城守林に人の手が加えられず、自然に植生の遷移(移り変わり)が進んだことも関係しており、江戸後期には現在に近い状態だったとみられる。
市内を流れる犬上川の河川敷や荒神山などと比べても「(彦根城一帯の)植生は戻りつつある」と村長会長。海岸近くなど土壌が肥えた低地に育つタブノキが、両所でも見られるという。
県立大環境科学部の浜端悦治准教授(植物生態学)は「タブノキは遷移の過程でも後期の方に見られるため、(地域の環境条件に合った安定的な)極相の状態に近い」と話している。
ただ、彦根城一帯の植生などについて記した書物は多いとは言えない上、築城前の様子が分かる史料が見当たらないので「断定はできない」と、村長会長は慎重に受け止めている。
◆ ◆
会は、これまでに市内の佐和山や雨壺山、犬上川の中・下流域など湖東地域で、さまざまな植物を写真に記録したり、標本にして保管するなど地道な調査を実施。彦根城では、200近い樹木に名札を取り付け、会員の案内で、樹木ウオッチングを開いたり、環境省のレッドデータブックの絶滅危惧(きぐ)2類に指定されているオニバスの保全活動を進めるなど、城山の森を守る啓発活動も展開している。
村長会長は「彦根城の植生は、時間をかけて取り戻した貴重な文化遺産。観光目的で景観を保つために草木が切られる場合もあるが、できる限り手を加えないことが望ましい」と訴えている。
(古根村進然)
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