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日本の城郭

328名無しさん:2015/08/10(月) 16:35:38
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150807-00000008-sasahi-life
御年83歳! “日本のマチュピチュ”を世に広めたアマチュア写真家とは〈dot.〉
dot. 8月7日(金)11時43分配信

 雲海に包まれた姿が美しい、兵庫県朝来市にある竹田城跡。ここ数年で「天空の城」「日本のマチュピチュ」として有名になり、多くの観光客が訪れるようになった。そのきっかけを作ったのが、同市のアマチュア写真家、吉田利栄(としひさ)さん(83)が撮影した写真だ。

 8年ほど前、兵庫県庁を退職し、趣味の写真を楽しんでいた吉田さんに、朝日新聞から「雲海に浮かぶ竹田城を撮られないか」という依頼が舞い込んだ。3日間かけて撮影して送ると、すぐに掲載された。それからテレビや新聞、雑誌などで取り上げられて訪れる人が増え、2014年度の入場者数は約58万人となった。

 吉田さんはブームになってからも、年約250日は竹田城を撮り続けている。約5キロ北にある自宅から竹田城を見て、良い写真が撮れそうならすぐに車で出発する。被写体が同じでも、季節や時間、撮影条件によって、また違った表情を見せるからだ。

 パソコンのハードディスクには、おなじみの雲間に浮かぶ姿、ライトアップされた姿、星空をバックにそびえ立つ姿、夜明け前の幻想的な姿など、様々な竹田城の写真が保存されている。それらは、「地元へのささやかな貢献」として、市や企業から依頼があれば、無償で提供している。市のパンフレットや飛行機、電車のラッピングなどに使われ、多くの人に竹田城の姿を伝えているのだ。

 高校時代に、小学校の同級生からおもちゃのカメラをプレゼントされたのをきっかけに、写真を撮り始めた。県庁に入ってからは、5、6カ月分の給料をはたいてアサヒペンタックスのカメラを買った。60年以上かけて撮りためた写真は40万枚を超すという。

 興味があるものを撮るためならフットワークは軽く、これまでに訪れたのは中国やアメリカ、ニュージーランドなど約45カ国。15年6月には、長男と共に、アメリカのユタ州とアリゾナ州の境界近くにある秘境、ザ・ウェーブにも出かけた。波のような模様を描く砂岩層が有名だが、その区域に入れるのは、1日20人のみ。吉田さんは現地で毎日行われる抽選会に参加し、2日目に幸運にも権利を獲得した。

 途中までは車で行けるが、現地までの片道5キロは歩いて行かなければいけない。年間降水量は10ミリ、日中は気温40〜43度にもなる砂漠を、2時間かけて歩いた。荷物は機材を含めて約20キロ、脱水症状を防ぐため、1分に1回水を飲みながらの道のりだったという。

 そうしてたどり着いたザ・ウェーブは、幾つものうねった模様の山が連なる、想像を絶するものだった。吉田さんは「うわーっ」と声を挙げた後は言葉にならず、それから2時間弱、無我夢中でシャッターを切り続けたという。その日だけで1000枚以上撮影した。

 もはや写真家としてはベテランの域に達しているが、長年やっていると、それなりに失敗もあったそうだ。カメラに写真データを記録するメディアが入っていないのに気付かず、たくさん撮って帰宅してがっかり、竹田城の撮影ポイントである山のふもとに着いて三脚を忘れたことが発覚し取りに帰る、といった親近感がわくようなこともあったという。

 100回以上訪れている中国では、上海での国際線から地方へ向かう国内線への乗り継ぎで、入国手続きのために手荷物を降ろすのを忘れたことも。手荷物は別の場所に運ばれてしまい、届くまでの3日間、足止めをくらってしまったが、「郷に入れば郷に従え」とあせらず、観光などをして過ごしたそうだ。

 傘寿(さんじゅ)を過ぎた現在でも、自宅にいることは少なく、しょっちゅうどこかに撮影に出かけている。吉田さんは「24時間、365日、写真が撮れない時はない。アングルや時間帯、カメラの機能を工夫して、誰も撮ったことのない写真が撮れたら気分がいいじゃないですか」と話す。「撮った瞬間から、その写真は過去になる。生きているうちにもう1枚」と欲望は尽きないという。

「写真を撮りに出かけている時よりも、自宅で写真を整理している時の方がかえって体の調子が悪くなる」と笑う吉田さん。取材をした日も、夜通し星を撮り続けた後だった。

 現在は、竹田城以外にもあるという朝来市の“絶景”を撮りためている。時機が来れば発表するつもりだという。その日が来るのを、楽しみに待ちたいものだ。

(ライター・南文枝)


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