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農業総合スレ
538
:
とはずがたり
:2008/09/08(月) 03:30:35
>>537-538
■
これに対し、過剰派の小林氏方が産直を始めたのは20年前。倉庫には、モミを玄米に精米する乾燥機や米選別機が並ぶ。仲間とつくった隣の精米施設ではコメ袋がトラックに次々と運び込まれる。米騒動当時、同じあきたこまちは60キロ5万円。いまでも2万円以上で売れる。
産直米の土台は67年に新潟県から入植した父収さん(68)がつくった。田んぼの土は柔らかく、トラクターがよく沈んだ。「カメになった」。亀が泥でのたうち回る姿に模してそう呼ばれた。減反政策の中、国は75年から田畑複合経営を進め、違反農家には「青刈り」を命じた。収さんは実のついた青い稲をトラクターで踏みつぶした。水はけが悪い農地での畑作は手間がかかり、作物が全滅する姿を見て転作もやめた。こうした経験が過剰派へ転じるきっかけだ。国の奨励金を受けずに稲作を拡大し仲間とヤミ米を売った。
黒瀬氏の夫正さん(64)は言う。「国の財政を考えると奨励金がいつまでも続くとは思えない。土木建設業者も同じだが、国から自立できる者が生き残る」
■
入植時は平等に農地を得た入植者の格差は広がるばかり。約60戸が農地を手放し離農した半面、25ヘクタール以上の大農家がいる。国の減反政策に従った農家の経営は苦しく、それに背いた農家が収益を安定させる。皮肉な状況だ。
今月3日、坂本さんは東京・霞が関の農林水産省を訪ねた。村井正親・需給調整対策室長に「今の米価では農家の経営は成り立たない」と訴えたが、納得のいく回答はなかった。
「国の政策を守ってきたのに生活は苦しい。(長く続いてきた)家族経営の切り捨てではないのか」
そこには、農業の国際競争力強化のために大規模法人化へとかじを切る国の政策に、再び翻弄(ほんろう)される一農民の苦い思いがある。【宍戸護、百武信幸】
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■ことば
◇大潟村
新田開発による食糧増産を目的に64年、琵琶湖に次ぐ国内第2の広さの八郎潟(約220平方キロメートル)を干拓・造成した。湖面を周囲約52キロの堤防で囲み、約6億トンの湖水を巨大ポンプでくみ出した。総事業費は約850億円。67年以降、38都道県から計589人が入植。1人当たり農地15ヘクタールの配分を受けた。人口は約3300人。
毎日新聞 2008年9月7日 東京朝刊
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