したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

農業総合スレ

1とはずがたり:2003/08/06(水) 19:22
農業問題一般。土地制度その他

武部農相よ、農協を解体しよう!
http://kaba.2ch.net/giin/kako/993/993748216.html

武部農水相について語る・・・
http://kaba.2ch.net/giin/kako/1009/10090/1009030603.html

2450名無しさん:2019/01/27(日) 01:11:49
>>2449

なぜ今なのか
脱退は、何がきっかけだったのか。
同じ和歌山県の選出で、二階氏とともに捕鯨問題に携わってきた、自民党の鶴保庸介参議院議員はこう語る。
「IWCからの脱退論は以前からありました。ただそのたびに『時期尚早だ』とか『外交への影響を考えて粘り強く努力すべきだ』などと言われた。私の知る限り10年以上前からくすぶっていたんです」

そこに長く関わってきたのが、二階氏だという。鶴保氏は、こんなエピソードを語った。
「ある総理大臣が、若いころの二階氏を海外に連れて行く時に『二階くん、クジラのことは(相手国には)言うなよ』と言ったそうです。そしたら二階氏は『それなら私を外してください』と、啖呵(たんか)を切ったそうですよ」

商業捕鯨が過去のものとなり、クジラが日本の食卓から消えつつある中、2014年に自民党本部や外務省の食堂に、クジラの肉が入った「クジラカレー」を提供させたのも、二階氏だった。
そうした経緯がある中、今回、一気に「脱退」という決断に至るには、3つの要素があったという。
ひとつは、ある国際的な裁判所による判決。
もうひとつは、「調査捕鯨」を継続するかどうかという問題。
そして何よりも、去年9月のIWC総会が、決定的だったという。

想定外の判決
まず、ひとつめの「判決」だが、これは2014年にオランダ・ハーグにある国際司法裁判所が言い渡したものだ。
訴えたのは、オーストラリア政府。日本が南極海で行っている「調査捕鯨」は、実態は商業的な目的を持った捕鯨であり、国際捕鯨取締条約に違反しているとして、捕鯨の中止を求めた。先に書いたように、「調査副産物」としてクジラの肉が市場で売られていること、それに捕獲される頭数が年間数百頭に及んでいることなどが理由だった。
これに対し日本は、捕獲する頭数は調査のために必要で、クジラの肉の販売も条約で認められているなどと反論。科学的な調査が目的で成果をあげていると主張した。
だが、判決では、日本のそれまでの「調査捕鯨」は条約で認められている科学的な調査には該当しないと判断を示し、このままの形で捕鯨の許可を与えることはできないと言い渡した。
当時、判決の内容を楽観する見方が大勢を占めていたこともあり、関係者に少なからず衝撃を与えた。

鶴保氏も「理解していただけると期待していたにもかかわらず、厳しいものだった。これが日本の捕鯨政策の暗い見通しにつながった」と解説する。

「調査捕鯨」実は負担にも
次に、「調査捕鯨」そのものを継続する意義があるのかどうか、それもポイントだったという。

鶴保氏によれば、南氷洋での調査捕鯨は、事実上、日本が全てを担っているという。日本の科学者が中心となり、拠出金も日本が出していると説明する。さらに、老朽化した調査のための船を更新するには大変な資金がかかり、判断しなければならない時期にさしかかっていたという。
「我々としてはIWCの調査捕鯨を継続していくだけの意義を拠出金と比べてみた時に、判断しかねるな、というのがありました」

2451名無しさん:2019/01/27(日) 01:12:25
>>2450

決定的だったのは9月
そして、決定的だったのが、去年9月のIWC総会だった。
ブラジルで開かれた総会には、鶴保氏をはじめ自民党の捕鯨議員連盟のメンバーらが参加。
日本は商業捕鯨再開を提案したが認められず、その一方でクジラの保護を求める宣言が採択された。
「これまで手を変え品を変え努力してきたはずだったのに、ほとんど影響力を及ぼすことはできなかった。むしろ悪化の一途という状況だった。それに加えて9月の総会。IWCの質がもう完全に変わってしまったと判断したんです」

慎重な外務省、それに対し…
しかし外交への影響を懸念し、外務省は脱退に慎重だった。
IWC総会の直後に開かれた議員連盟の会合。
議員らが、脱退への具体的検討を進めるよう求めたのに対し、外務省の担当者から前向きな返答はなかったという。

そこで、声をあげたのが二階氏だった。
「何をボヤボヤしているのか。党をなめとるんじゃないか」
「覚悟を決めて対応しろ。いいかげんにしろ。まじめにやれ」

それが号砲になり、この日以降、二階氏を中心に議員連盟のメンバーは、IWC脱退に向けた取り組みを加速させたという。

官邸が同調 その理由は
外務省が頼りにならないと感じた二階氏は、総理大臣官邸への働きかけを強めた。

すると官邸サイドも、二階氏らの動きに一貫して同調したという。

安倍総理大臣のお膝元は、山口県下関市。そう、ここも日本有数の「クジラのまち」だ。
鶴保氏は、官邸の理解を得られたのには、そのことも大きいと分析する。

下関市は、戦前から戦後にかけて近代捕鯨で栄えたが、日本が商業捕鯨を中断したあと、市内でクジラ料理を出す店は大幅に減少したという。
「安倍総理は、下関という一大捕鯨拠点を地元に抱えて、水産関係者の生活や業態も肌感覚として入っていたのではないかと強く思いますね」

2452名無しさん:2019/01/27(日) 01:13:37
>>2451

一斉に反発、懸念の声も
こうして自民党と官邸が歩調をあわせて、脱退へ進んでいくことになったが、反捕鯨国を中心に強い反発が出た。

「日本はクジラの虐殺をやめろ」
12月31日付けで、米紙ニューヨーク・タイムズに掲載された社説のタイトルだ。
「IWCは減少する海洋資源を管理するという世界共通の責任を体現する場だ」などと、脱退を考え直すよう求める内容だ。
これに対し、外務省の大菅岳史外務報道官が反論する文章を寄稿して今月11日に掲載された。「社説は決定的事実に言及していない」と指摘した上で、「日本はクジラの保護に取り組んでいる。絶滅の危機にある種類のクジラの捕獲は禁じている。捕鯨は日本の領海とEEZに限定し、国際法にも完全に従っている。捕鯨は、ノルウェーやアイスランドなどと同様に、何世紀にもわたり日本の文化の一部であった。日本だけを批判するのは不公平だ」としている。

しかし、批判はほかの国からも相次いでいる。反捕鯨国の中でもとりわけ厳しい立場で知られるオーストラリアは、ペイン外相とプライス環境相が共同で声明を発表。
「極めて失望している。日本の決定は残念であり、オーストラリアとしては、日本に、IWCに戻ることを優先的に検討するよう促す」として、IWCに速やかに復帰するよう呼びかけた。

フランス政府も「日本の決定に遺憾を表明する。脱退するという日本の選択は、環境分野における多国間主義に送られた誤ったシグナルだ」とする声明を発表した。

また、国際的な環境保護団体「グリーンピース」は「日本政府は、世界のメディアから注目を浴びないように、年末にこそこそと発表した。」
「商業捕鯨を再開するよりも、海洋生態系の保全に速やかに取り組むべきだ。多くの種類の鯨はまだ生息数が回復していない」と主張した。

国内からも懸念する声が上がった。

立憲民主党の枝野代表は「感情的とレッテルを貼られかねない」と話す。
「脱退が国際社会での孤立に向かうきっかけになりかねないのではないか。脱退したら、日本の捕鯨がどうなるのか、ビジョンが示されているわけでもない。ほかの分野でも『日本は、都合の悪いことは、感情的に国際社会の協調から抜け出すような国だ』とレッテルを貼られると、大きく国益を損なうので、今の進め方は適切ではない」

共産党の小池書記局長は「アメリカのトランプ大統領のまねみたい」と揶揄(やゆ)した。
「伝統的な日本の食文化の1つであり、科学的な根拠に基づいて、厳格な管理のもと、引き続き捕鯨は行われるべきだ。ただ、『主張が受け入れられないから脱退する』という対応は、国際的な理解を得られないのではないか。『うまくいかないと国際機関から脱退する』という、アメリカのトランプ大統領のまねみたいなことは、やめたほうがよい」

国内の新聞各紙も、日本外交にマイナスになることを懸念したり、国会などでの十分な議論がなかったと批判したりする社説を掲載した。

クジラ、食べていますか?
国内では、NHKの世論調査で、日本政府がIWCから脱退し、商業捕鯨を再開すると表明したことについて、「大いに評価する」が13%、「ある程度評価する」が40%で半数を超えた。
一方で、「あまり評価しない」が27%、「まったく評価しない」が10%で、歓迎一色とは言えない結果となった。

そもそも、クジラの肉の流通量は減っている。水産庁によれば、1962年度の23万3000トンをピークに減少が続き、商業捕鯨を中断すると3000トンにまで減った。ここ数年は、調査捕鯨による供給や海外からの輸入で、年間3000トンから6000トン程度で推移している。
今回のことについてネットでの反応をみると(NHK「SoLT」調べ)、平成生まれと見られる若い人からも、
「昭和の給食には鯨が出てたってツイートやサイト見たけど、平成生まれの私も小学校の給食で鯨食べてたよ」
「鯨の唐揚げうまいよなぁビールとあうわぁ」
などと、食べたことがあるという反応もあったが、やはり縁が無いという書き込みが見られた。
「さっそく今日上司にクジラの事(IWC脱退)言われたよ 私がクジラを一度も食べたことないって言ったらびっくりしてた」
「僕世代の人たちは鯨なんて食べたことない人が多いから、IWC抜けたことに関してあんまり興味がないと思う。個人的には捕鯨はある地域での文化だし、鯨食を野蛮と欧米諸国に思われようとも文化を理解しようとしない方が野蛮だから、気にしなくていいと思う」
「日本の10代、20代の殆どはクジラを食べたことないと思うのですが、大学生の私はクジラを食べることには抵抗があります。犬や猫を食べるのと同様に。需要も少ないと思うので、伝統という名目で沿岸部で捕鯨をやってくれればいいのですが、わざわざ遠方までいって捕鯨(※注 調査捕鯨のことを指しているとみられる)する必要は無いと思います」

2453名無しさん:2019/01/27(日) 01:13:47
>>2452

意義はあるのか
鶴保氏は「『クジラは食べなくなっているのだから、捕鯨は必要ない』と言うなら、『食べたいという人や捕鯨に携わる人たちの気持ちはどうなるの』と聞きたい」と話した上で、文化や技術の継承の面でも意義があると強調する。
「例えば、『文楽』の糸は鯨のひげで、マッコウクジラは香料のもとにもなっている。こういう文化を守り、復活させていくことがひとつ。さらに捕獲や解体には特殊な技術が必要で、技術者は高齢化している。技術の伝承という観点からも捕鯨再開は必要なんです」
さらに、水産資源の確保の上でも重要だと語る。

捕鯨の中止でクジラが増え、そのクジラが海中の魚介類をエサとして補食することで、水産資源の減少につながっているというのが、従来からの日本の主張だ。水産庁によれば、クジラによる捕獲量は、世界の海面漁業の漁獲量のおおよそ3倍から5倍に上るとしている。
「5倍は大げさだとしても、相当量の水産資源の圧迫になっているのは事実。平たく言うと、間引いた方がいいということです」
そして国際機関の脱退という決断については、こう語った。
「北方領土や尖閣諸島、沖縄の基地問題にしても、日本の主張は通せていない。そうした時代に、IWCを脱退しないというのは『主張しない』と言っているようなものです。日本が主権国家である以上、あらゆる外交チャンネルを使って主張していくことが必要なんじゃないでしょうか」

IWCを抜けると、どうなるのか
今回の通告で、日本はことし6月30日にIWCから正式に脱退し、7月から「商業捕鯨」を再開することが可能になる。日本の領海とEEZ=排他的経済水域で再開する方針だ。

ただ、日本は、海の利用などを定めた国連海洋法条約を批准していて、この中で捕鯨を行う場合には国際機関を通じて適切に管理することが定められている。このため、日本政府はオブザーバーという形でIWCの総会や科学委員会に関わっていく方針で、新たな国際機関を設立して捕鯨を行うことも検討している。一方、「調査捕鯨」についてはIWCで認められる必要があるため、脱退すれば今のまま続けることはできなくなる。

これについて「クジラが豊富な南氷洋でこそ捕鯨を続ける日本の役割を果たせるのに、みずから放棄することは主張の整合性がとれない」と語るのは、元水産庁のIWC日本代表代理だった、東京財団政策研究所の小松正之上席研究員だ。
小松氏は平成3年から13年余り、中心メンバーとしてIWCでの交渉に臨んできた。
「調査捕鯨で得られたデータの分析や公表が十分ではないうえ、調査捕鯨の捕獲枠を余らせているのに計画を修正しないなど、反捕鯨国に批判される隙を与えている」と述べ、日本側の取り組みにも問題があると指摘している。
そして、「脱退して何をしたいのかが不明確で、裁判など国際社会からの締めつけが強まるだけだ。むしろ、持続的な利用をどう進めるか、日本が世界の先陣を切って粘り強く交渉を進めることが重要だ」と述べた。

問われるもの
IWCのように主要な国際機関から日本が脱退するのは極めて異例だ。

日本外交は戦後、国際協調を重んじて、主張が他国と対立しても話し合いを重視してきたが、今回の政治主導による脱退という決定は、1つの転換点となるかもしれない。

海外からの厳しい声にどう答えていくのか。
マグロなど他の水産資源の管理をめぐって、日本の主張が通りにくくなるという懸念もある。
クジラの肉の国内消費が低迷する中、再開する商業捕鯨が産業として成り立つかという問題もある。

主張は通した。

だが、問われるのは、これからだ。

2454名無しさん:2019/01/27(日) 15:33:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190127-00000007-jij-pol
捕鯨、日本主導で新ルールを=脱退は「通過点」-森下IWC政府代表
1/27(日) 7:06配信 時事通信
 政府は6月、クジラの資源管理を担う国際捕鯨委員会(IWC)を脱退する。

 約20年にわたりIWCの交渉に携わってきた日本政府代表の森下丈二東京海洋大教授はインタビューに応じ、脱退は「通過点」と指摘。「クジラが(食料)資源だということを確立する議論の場をつくらなければならない」と述べ、新しい国際機関の設立も視野に、日本主導で捕鯨に関する新たなルール作りをすべきだと強調した。

 森下氏はIWCでの議論について、「食の多様性を否定し、自らの環境基準を開発途上国などに押し付ける欧米など反捕鯨派のやり方は、食料安全保障の面から危うい」と主張。「食料自給率の低い日本こそリーダーシップを取り、欧米に対抗し得る理論を構築すべきだ」と訴えた。

 その上で、IWCに代わる新たな国際機関について、「以前より機が熟している。新ルールを作る中で取り組んでもいい」と、設立の可能性に言及した。

 IWC脱退の理由に関しては「商業捕鯨再開に向けあらゆる譲歩案を示し続けたが、反捕鯨国は一切の捕鯨を認めず交渉が成り立たない。この状態が続けば、国内の捕鯨業が消滅する」と説明。「関係国への説明も含め、緻密に(脱退を)準備した。感情的な決断ではない」と強調した。

 7月に再開する商業捕鯨については「調査捕鯨に比べ効率よく捕獲でき、燃料費も少なくて済む」と語り、採算は取れるとの考えを示した。消費は低迷しており、需要が見込めないとの見方に対しては「地域の名物として産地でしっかり売ればいい。供給が安定すれば食べる人も増える」と話した。

2455名無しさん:2019/01/27(日) 15:55:34
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190119-00000048-mai-eurp
欧州で注目の「昆虫食」
1/19(土) 13:55配信 毎日新聞
 欧州で今、これまで食文化になかった「昆虫食」が注目されている。「人口増加が続くアフリカの人々が欧州と同量の肉を食べたら、資源が足りなくなる。その解決策が昆虫です」。オーストリアで昆虫事業を営むクリストフ・トーマンさん(32)は言う。

 販売するのはフリーズドライにしたコオロギや甲虫類の幼虫。昆虫はたんぱく質が豊富で、飼育に必要なえさや水の量が牛などに比べて格段に少ない。2013年に国連が昆虫食の有効性を報告したことも契機となり、欧州では約100の企業が昆虫食に関わる。

 サラダに毎日昆虫を振りかけて食べるというトーマンさん。私も幼虫を試食してみた。見かけと違い、ナッツのような味だ。スーパーでの試験販売では1日で4000品が売れたという。

 課題は政府の規制だ。例えば昆虫のパウダーは販売禁止。「食肉業界が昆虫の規制緩和に反対」しているという。だが、それは昆虫食が業界に「認知」された証拠だ。「今後20年で欧州に昆虫食は普及する」。トーマンさんは自信をみせた。【三木幸治】

2456とはずがたり:2019/02/11(月) 11:13:55


去年 生鮮野菜の輸入量 13年ぶりの高水準
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190211/k10011810961000.html
2019年2月11日 10時49分

去年1年間の生鮮野菜の輸入量は、相次ぐ災害で生産量が落ち込み、食品メーカーが輸入を増やしたことなどから、13年ぶりの高い水準となりました。

農畜産業振興機構によりますと、去年1年間に輸入された生鮮野菜の量は98万3000トン余りと、前の年と比べて14%増え、13年ぶりの高い水準です。

このうち最も多いのが「たまねぎ」で、およそ29万4000トンに上りましたが、前の年とほぼ同じでした。

一方、大きく伸びたのが、「白菜」でおよそ1万6000トンで前の年の6倍余りに、「キャベツ」もおよそ9万2000トンで2倍以上に増えました。

輸入先では「たまねぎ」の92%、「キャベツ」の80%、「白菜」の78%が中国から輸入されています。

台風などの災害の影響で、去年は「キャベツ」や「白菜」などの生産量が一時、落ち込み、食品メーカーが安定した量を調達しやすい中国産の輸入を増やしたことが背景にあります。

農林水産省は「農家の人手不足や高齢化などで野菜の生産自体が長期的に減少傾向となっていることも一因になっていて、野菜の国内生産の立て直しが急がれる」と話しています。

2457とはずがたり:2019/02/11(月) 18:39:44
去年 生鮮野菜の輸入量 13年ぶりの高水準
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190211/k10011810961000.html
2019年2月11日 10時49分

去年1年間の生鮮野菜の輸入量は、相次ぐ災害で生産量が落ち込み、食品メーカーが輸入を増やしたことなどから、13年ぶりの高い水準となりました。

農畜産業振興機構によりますと、去年1年間に輸入された生鮮野菜の量は98万3000トン余りと、前の年と比べて14%増え、13年ぶりの高い水準です。

このうち最も多いのが「たまねぎ」で、およそ29万4000トンに上りましたが、前の年とほぼ同じでした。

一方、大きく伸びたのが、「白菜」でおよそ1万6000トンで前の年の6倍余りに、「キャベツ」もおよそ9万2000トンで2倍以上に増えました。

輸入先では「たまねぎ」の92%、「キャベツ」の80%、「白菜」の78%が中国から輸入されています。

台風などの災害の影響で、去年は「キャベツ」や「白菜」などの生産量が一時、落ち込み、食品メーカーが安定した量を調達しやすい中国産の輸入を増やしたことが背景にあります。

農林水産省は「農家の人手不足や高齢化などで野菜の生産自体が長期的に減少傾向となっていることも一因になっていて、野菜の国内生産の立て直しが急がれる」と話しています。

2458とはずがたり:2019/02/12(火) 13:41:41
こいつら経済原理解ってへんわ。
なんで19円で売れるもやしをわざわざ40円でかってやらなあかんねん。
供給出来なくなってかいしゃぼこぼこ潰れれて誰もつくらなければ40円どころか400円にもなろうけど20円で供給出来る農家だけ生き残って20円で供給されるのが正常ちゃうか。残った農家が少数だと25円ぐらいで売ってきそうやけど30円とかに上げたらまた新規に参入者が来て19円に逆戻りや。

食卓から「もやし」が消える? 業界団体、涙の訴えの理由
もやし1袋19円は適正な価格?
https://media.moneyforward.com/articles/356
MONEY PLUS編集部

2459とはずがたり:2019/02/13(水) 16:13:28

太陽光発電が絡むと電力ムラ連中が騒ぎ立てるが元々可成りいい加減な林地行政のようだ。

盗伐しても不起訴。その背景に透けて見える林業の闇を探る
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20190213-00114695/
田中淳夫 | 森林ジャーナリスト
2/13(水) 13:30

 宮崎市に所有する森林が盗伐被害にあった千葉県在住の森林所有者が、宮崎検察審査会に審査申立を行っている。盗伐を行った被疑者が不起訴にされたからだ。

 盗伐を行った業者は、偽造した伐採届を提出して約200本の杉木を窃取した。いずれも樹齢50年生のスギだそうである。あきらかに「有印私文書偽造、同行使」および森林法違反なのに罪に問われないことになったのだ。

 この事件、奇妙な展開をたどっている。

 もともとは、3年前の2015年11月に宮崎市に伐採及び伐採後の造林の届出書が出されたことから始まった。しかし、この届け出の「伐採後の造林に係る権限を有する者」欄の署名と印鑑は偽造だったのである。何より同欄に記された所有者は15年も前に亡くなっているのだから。そして翌年3月〜7月に森林は伐採されてしまった。

 所有者は8月の墓参りに行った際に山を訪れて盗伐が行われていることに気づき、伐採届を情報公開請求して入手、記入されていた携帯電話番号から被疑者2人を割り出した。また伐採届を受理した市の職員にも同人だったことを確認している。被害者が地道に手間をかけて犯人探しを行った経緯があるのだ。その上で森林法違反(森林窃盗)及び有印私文書偽造、同行使を理由に告訴したのだが、それが不起訴になったわけである。

 検察は不起訴にした理由に「犯人を特定できなかった」ことを上げるが、なんとも理解しがたい話である。さらに言えば、伐採届にあった跡地への造林も行われていないが、その点も追求していない。

 なぜ、検察は起訴に及び腰なのか。

 実は宮崎県では、違法な伐採届が出されたり、伐採届にある土地の境界を越えて大規模に盗伐する被害が増えている。すでに2万本以上が被害にあったとされる。

 警察への盗伐被害届は17年が40件、18年は56件(10月末現在)ある。ところが書類送検は17年で4件、18年は0なのだ。被害届が受理されなかったケースも多い。もはや立件されないことが常態化している。「被害者の会」も結成され約80世帯が加入しているが、盗伐されたことに所有者が気づいていない土地も多くあることが想像でき、実態はその数倍になるだろう。

 盗伐問題は幾度も報道され、また国会でも取り上げられている。

2460とはずがたり:2019/02/13(水) 16:13:38
>>2459

 共産党議員の追求に対して、農水大臣や副大臣が答弁で由々しき事態と認め、県庁や警察庁に善処するよう指導した、と応えている。ところが不可解なのは、もっとも関係の深いはずの林野庁の牧元幸司長官は、「誤伐か盗伐か」わからないと腰の引けた答弁をしているのだ。

 この誤伐か盗伐か、というのは結構大きな問題だ。

 誤伐なら大した罪にならない。あくまで間違って伐ってしまったのだから、わずかな賠償金を払うだけで済む。警察も「民事不介入」として対応しない。一方で盗伐なら刑事事件となる。

 私も宮崎県の林業関係者に聞いてみたのだが、断固「誤伐」だと言い張る。しかし伐採届を偽造して行う誤伐とはどんな状況なのか。本気で思っているのだろうか。

 どうやら林業関係者だけでなく、林野庁や県庁、警察・検察も、なんとか事件にしたくないという意図が透けて見えるのだ。

 ここからは想像になるが、これを盗伐と認めたら何が困るのか。

 おそらく、林業関係者に影響が大きすぎるのだろう。なぜなら、現在林野庁は全国で皆伐を推進し、木材の増産をしゃにむに指導しているからだ。そのため伐採業者には多大な補助金を注ぎ込んでいる。宮崎県はとくに増産のトップランナーだ。もし刑事事件化したら、林野庁や県庁も責任を問われかねない。

 また警察からすると、山中を捜査しても証拠は少なく、労多くして稔り少ない、しかも広がりが大きすぎる事案なのだろう。誤伐として和解させた方が楽なのかもしれない。

 それにしても有印私文書偽造が明確で、地籍調査の杭が打たれて境界線のはっきりした事例さえ不起訴にし「誤伐」と認定するようなら、やる気のなさを通り越して盗伐に加担しているかのようだ。

 実は全国でも無断伐採事件は増えている。

 林野庁が昨年3月にまとめた調査では、1月までの10カ月間に自治体に寄せられた「無断伐採」の相談件数は62件。九州・沖縄が33件、関東9件、北海道・東北8件、中部5件となっている。うち11件は「盗伐」の疑いが濃厚とされた。

 これらは氷山の一角だろう。今は業者にとって木を伐って出せば売れるからだ。ただし、その木材の行き先は合板材料やバイオマス発電の燃料など安価な用途ばかり。だから大量に出荷することで利益を大きくしたい。それが違法でも量を求める理由ではないか。しかしそれではモラルハザードの最たるもので、森林の持続はおぼつかない。

 しかも無断伐採された山は、地肌をえぐるような荒っぽい作業が多く再造林もされないで放置されてしまう。今後山崩れや土砂流出などを引き起こす可能性は高まる。盗伐は、将来に大きなツケを回すだろう。

2461とはずがたり:2019/02/19(火) 13:58:20

https://twitter.com/kaori_ogino/status/1097553470708563968
Kaori @ 柊舎
? @kaori_ogino

放射能とか神経質になりすぎじゃね?政府の基準はすごい厳しいんだよーみたいな反応有ると思いますが、その政府の基準O.K.のでている、かつ、現在も流通している遺伝子組み替え食品のラット検査結果がこちら。

(画像:遺伝子組み換え大豆  子ラット6割死ぬ)

2462とはずがたり:2019/02/19(火) 16:27:27
>>2461

「遺伝子組み換えダイズを食べたラットから生まれた仔ラットの死亡率が高く、成長も遅かった」という実験結果を聞きましたが、本当でしょうか。
https://cbijapan.com/faq/verification/19/

2463とはずがたり:2019/02/22(金) 14:18:09
2019.02.21
たくさん獲るのをやめたら、儲かって休みも増えた。佐渡のエビ漁に見えた希望
https://gyoppy.yahoo.co.jp/originals/16.html
Gyoppy!編集部

世界の漁業は成長産業でありながら、日本の漁業は衰退しているという話をよく聞くようになった。これほど海に囲まれた国は珍しいのに、なぜ漁師は儲からない商売と言われるのだろう。

本記事では、その答えのヒントを探っていきたい。

ちょっと古い話になるのだが、2014年の6月に新潟県佐渡市の赤泊(あかどまり)港から出る中川漁業の漁船へと乗り込み、エビカゴ漁の体験取材をさせてもらった。

赤泊の漁師がエビカゴ漁で狙うのは主にホッコクアカエビ。関東あたりだとアマエビ、新潟ではナンバンエビと呼ばれている、すしネタとしておなじみのエビだ。

2018年の11月に再度お話を伺ったところ、漁獲量自体は増やしていないにもかかわらず、エビのサイズが大きくなったことで、キロあたりの単価が上がってかなり儲かっているそうだ。

その鍵となったのが個別漁獲割当(IQ)と呼ばれる資源管理方法。これによって休みも増えて、船員たちの待遇もよくなった。日本の水産資源管理のひとつの貴重な事例として、紹介したい。

赤泊のエビカゴ漁は、2011年に日本で初めて個別漁獲割当(IQ=Individual Quota)制度を本格導入したエリアだ。

「個別漁獲割当(IQ)制度」とは何か。平たく言うと、獲り放題で早い者勝ちの漁をやめて、漁業者や漁業体ごとに「年間何キロまで獲っていいか」を事前に決めること。水産資源を獲りつくして枯らすことなく、持続的に活用するためのシステムだ。

これはノルウェーをはじめとした海外で漁業を儲かる商売に転換させた資源管理方法のひとつである。

漁場は佐渡と新潟に挟まれた佐渡海峡。このエリアでエビカゴ漁をしているのは、赤泊にある4つの経営体(2019年現在は3つ)のみ。これらの経営体は、IQの試験導入に適した場所ということで、モデル事業として選ばれたそうだ。

選ばれた理由は、他港からの底引き網によるエビ漁との競合がないこと。競合していると、移動範囲の狭いエビは大きく育つ前に網に入ってしまう恐れがある。深海にすむエビたちは移動範囲が狭いため、マグロやサバのように回遊せず、取り残した分がそのままその海に残る。それにより、単価の高い大きなエビへと成長するので漁業規制をする側の漁師にメリットが大きい。

大きさごとに仕分けられるアマエビ
エビカゴ漁はエサを入れたカゴを海底に沈めて、翌日以降に引き上げてエビを獲る漁法。深海と同じ水温にした海水の生簀(いけす)へ、エビの大きさごとに仕分けられる

IQの肝となる漁獲割当量は、まず赤泊の各経営体ごとに、過去5年間の漁獲量実績から一番多かった年と少なかった年を抜かした3年間の平均をとり、その98%を上限にスタートさせた。若干ではあるが平均よりも下の設定値ということは、獲れるだけ獲りたい漁師たちに、我慢を強いる側面もある制度なのである。

IQの導入で変わったこと
このIQが導入されることで獲っていい上限が決められると、漁師側はとにかくエビをたくさん獲ろうという努力から、価値のあるエビを優先して獲るように努力の方向が変わっていく。

アマエビは大きければ大きいほど商品価値が高い。そのため、1キロあたりの単価も高くなる。同じ出荷量なら大きなアマエビだけを選んで獲ったほうが儲かるのだ。

そこでカゴの網目を一回り大きいものに切り替えて、小型のアマエビはカゴに入っても逃げられるようにした。大型だけを獲り、小型は逃す。それによって、アマエビ漁が持続可能になる。

エビを獲るカゴ
アマエビの値段は相場によって大きく変わってくるため、相場の高いときに出荷したほうがお得だ。そこで相場の高くなるお盆シーズンを狙うため、漁期を8月15日まで伸ばした。

今までは慣例的に7月、8月を禁漁期間にしていたのだが、産卵時期というわけでもない。夏の暑さに対応するための殺菌冷海水供給装置を導入したことも、夏場のアマエビ漁を可能にした理由のひとつだ。

IQの導入にあたっては中小企業診断士による経営状況の調査もおこなわれた。ここで判明したのがひとつの経営体が2隻の船を所有することの負担だった。乗組員の数は1隻分なので船が2隻同時に出るということはないのに、なぜ2隻所有していたのか。それは、1隻あたりのカゴの数が決まっていたからだ。

2464とはずがたり:2019/02/22(金) 14:19:02
>>2463
たとえば15トンの船なら、1200個までのカゴが許可されていた。海に沈めるカゴの数が多ければ多いほど獲れるエビの数が多くなるため、ひとつの経営体が2隻を交互に出して合計2400個のカゴを使うような形をとっていたのだ。

しかし、IQによって船ごとではなく経営体ごとの獲っていい上限が決まったことで、1隻あたりのカゴ数を制限する意味がなくなった。これまで操業していた船を廃業させた場合、その船が使用していたカゴ数を移譲できるという新しいルールもつくられたのだ。

これにより、すべての経営体が船を2隻から1隻に集約。保険代やメンテナンス代などの維持費が半分となり、経営状況がだいぶ改善された。このように柔軟なルールをつくる行政側の対応が、IQを成功させるカギとなるようだ。

IQを導入して4年目の感想を中川漁業の方々に聞いたところ、全員が導入してよかったという意見だった。海がシケたら無理をせずに休むという選択肢ができたし、他の船との競争意識も薄くなったそうだ。

赤泊地区のエビカゴ漁のその後
ここまでが2014年の話なのだが、2018年の11月に中川漁業の方からふたたび話を伺うことができた。果たして2011年のIQ導入から7年がたち、どのような変化が起きたのだろうか。代表の中川定雄さんは話す。

「IQで各船の獲っていい枠が決まっているんだけど、普通に操業していると今は超過しますよ。だから、抑えて、抑えて。一日に4連(1連にカゴが180個ある)揚げていたのを3連にしたり。それでも前の4連分くらいの量が採れて、網の目を大きくしたからエビも大きくなりました」

「IQを始めたときに比べて、今は1.7〜1.8倍の水揚げ金額があります。最高にいいですよ。できれば、あと少し獲らして欲しいですけど、IQで決まってるしね。どうしても人間、欲がでるけど、ルールがあるから」

「どうも相場が安いなーっていう時期はあまり仕事をしない。前はひと月しか休漁期間がなかったんですが、今は9月と海が荒れる2月を丸々休みにしています。休漁の期間は、なんもしない。6名いる乗組員には8割程度の給料を払って休ませます。力いっぱい働かなくても獲れるから操業日数もだいぶ減って、月に20日出るか出ないかくらい。

漁をするのが10か月間で、年間200回も出ていないかな。それでも余裕ができて社会保険も厚生年金も入れるようになった。IQやってないところは苦しいですよ。やってよかったです。赤泊のエビカゴ漁は条件が良かったんですよね。他のところは底引き網とかと競合して話し合いがつかなくて、なかなか導入できていない。ここはそれがまったくなかった」

お盆や年末年始などの需要が多い時期は、北西の強風が吹くと、富山や石川の日本海側の船は出られないんです。でも赤泊は漁をする場所が佐渡島の南東にあるので風裏となり、出られることが多い。その場合は、一箱3万円になることもあります」

「IQといっても、水揚げ量などは漁協がレポートをつけてくれるから、大して面倒なことはありません。それでもよそでIQがなかなか根付かない理由は、まず割り当てが難しい。やっぱり上から決められて、これこれこうしなさい、これだけしか獲っちゃダメですよと、上から押し付けられるのが漁師はやっぱりイヤなんですよ。

それに日本の沿岸漁業は、あと何年かやれば終わりっていうような人たちが大勢やっているでしょう。導入するとなれば話し合いや設備の買い替えが必要だから、今更そういう面倒なことは嫌、そんなことしなくていいよっていう意見が結構あるんじゃないですか。資源管理をしたほうがいいというのは、みんなわかっていても、自分たちの代でもめ事の材料を抱えるのは大変ですから」

「漁師は人手不足、後継者不足と言われていますが、うちは人が足りているし、赤泊でエビカゴをやっている他の船も、乗組員が引き受けて代替わりをしました。こんなにのんきに気楽にやって結構お金になる商売は、この地域にはないですよ。

中川さんの話にもあったが、この導入事例はあくまで、特にIQ制度との親和性が高い魚種や諸条件の場合の話。

どちらかといえば特殊な環境であり、この成功事例がそのまま他のエリアに当てはまるわけではないのだが、どんな場所のどんな漁にせよ、その条件を一番生かすことができる資源管理方法を科学的な視点から選び、現場で正しく実行していくことができれば、今よりも漁師がきちんと儲かり、水産資源が継続的に守られていくはずである。


文・取材・撮影/玉置 標本
編集/くいしん

2465とはずがたり:2019/02/22(金) 20:24:43
中国、米農産物3・3兆円購入拡大 報道、貿易協議で提案
2019/02/22 10:59産経新聞
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-ecn1902220022.html

 【ワシントン=塩原永久】米国と中国の両政府は21日、米首都ワシントンで2日間の予定で閣僚級貿易協議を始めた。米ブルームバーグ通信は同日、中国が米国に対して、米国産の農産物の購入を年300億ドル(約3兆3千億円)増やすことを提案したと報道。提案内容は、米中が合意事項を記す「覚書」に盛り込まれる可能性があるという。

 閣僚協議には、米側から通商代表部(USTR)のライトハイザー代表、中国側から劉鶴副首相が代表者として参加。報道陣に公開された会談冒頭、両者は固い表情で対面した。

 ブルームバーグは、中国が購入拡大を検討する米国産の農産物には、大豆やトウモロコシ、小麦が含まれる見込みだと報じた。

 ロイター通信によれば、米中両政府は、3月1日の交渉期限が迫る中、知的財産権保護や農業、為替など6分野で「覚書」を交わすことを目指して文書の準備を進めている。

 トランプ米政権は中国に貿易不均衡の是正を迫っており、中国は輸入を増やす10項目の米国産品のリストも作成。農産物のほか、液化天然ガス(LNG)や半導体が候補に入っている。

 一方、パーデュー米農務長官は21日、「(中国の購入拡大の)提案は、全体的な合意が成立することを前提としたものだ」と指摘。米中で溝が残る中国の構造改革や知財侵害などが「真の問題だ」と強調したうえで、中国側の提案を前向きに評価するのは時期尚早だとの認識を示した。

2466とはずがたり:2019/02/27(水) 14:18:01

TPPで牛肉輸入1.5倍に
https://this.kiji.is/473325747310740577?c=39550187727945729
1月、発効6カ国から急増
2019/2/27 12:58

 財務省が27日発表した1月の品目別の貿易統計(速報、通関ベース)では、環太平洋連携協定(TPP)が発効した国からの牛肉の輸入量が前年同月比で約1.5倍に急増した。関税引き下げで安価な外国産肉が大量に流入し、国内畜産業の経営は大きな影響を受けそうだ。

 TPP発効国からの全品目の輸入は、金額ベースでは7.6%増、確報となった輸出は14.2%減だった。

 TPPは昨年12月30日に日本、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、メキシコ、シンガポールの6カ国で発効。1月にはベトナムが加わった。月単位では1月が事実上、発効後初めての統計となる。

2467とはずがたり:2019/03/06(水) 22:33:27

取り敢えず獲りすぎ。漁民の発言一切無視で漁獲制限しやがれ。結果助かるのも漁民なんだから

シンコ漁初日「不漁」的中 兵庫県内の主要6漁港、昨年比3分の1
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201903/0012120542.shtml
2019.03.06

 イカナゴのシンコ漁が5日、大阪湾、播磨灘で解禁され、3年続きの不漁予想が的中したかのような初日になった。兵庫県内主要6漁協の合計漁獲量は昨年の3分の1以下。一部漁協で増えた播磨灘に比べ、大阪湾側は昨年の1割を下回り、寂しい水揚げとなった。(山路 進)

 シンコ漁が盛んな神戸、明石、姫路、淡路市の主要6漁協の状況を調査した県漁業協同組合連合会によると、昨年から漁獲量が増えたのは林崎(明石市)のみ。同じ播磨灘でも坊勢(姫路市)、淡路島西岸の育波浦(淡路市)では2〜6割減り、さらに神戸市や同島東岸の大阪湾側では1割を割り込んだ。一方、水揚げ直後に行われた同6漁協の競りでは、1籠(25キログラム)当たりの取引価格(浜値)が平均約7万7千円に。昨年の解禁初日(約3万3千円)の2・3倍に上り、9万円を超えるものもあったという。

 海域の漁師らは資源量を確保しようと、今年は解禁時のシンコのサイズを大きめに設定。水揚げされたシンコは例年より1センチ程度大きかった。

 県漁連の担当者は「最も不漁だった一昨年と出足が似ている。水揚げが増え、価格が下がることを祈るしかない」と話した。

2468とはずがたり:2019/03/08(金) 19:41:09
もっと減るやろが。

不漁続くサンマ漁 通年操業を許可
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190307/k10011839031000.html
2019年3月7日 14時36分

サンマの不漁が続いていることから、水産庁は、今は一定の時期に限って認めているサンマ漁を1年を通じて認めることを決めました。

サンマ漁は、総トン数10トン以上の漁船で操業する場合には国が許可を出していて、現在はサンマが日本の近海に来る8月から12月に限って漁を認めています。

しかし、おととしの漁獲量が8万3000トンと、およそ50年ぶりの記録的な低水準になるなど、このところ不漁が続いていることから、業界団体が1年を通じて操業できるよう規制の緩和を求めていました。

これを踏まえて水産庁が検討を進めた結果、サンマの漁場が日本の沖合などに移っているとして、沖合などで漁をしやすいよう、通年での操業を認めることを7日の審議会で決めました。

決定を受けて一部の漁業者はことしの5月から7月ごろに、日本の沖合や太平洋の公海での操業に取り組む方針だということです。

サンマをめぐっては、太平洋の公海で中国などの漁船が急速に漁獲を増やしていて、今後、公海での操業が激しい競争になる可能性もあります。

水産庁は「国が決めた漁獲枠を守って漁を行うため、通年で操業を認めても資源には悪影響を与えない」としていて、サンマの漁獲量の回復につながるかが注目されます。

2469とはずがたり:2019/03/11(月) 10:42:24


漁獲激減のサケ 繁殖に新事実
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190225/k10011825001000.html?utm_int=detail_contents_news-link_001
2019年2月25日 17時09分

日本の食卓に欠かせないサケの漁獲が激減している。
すしネタなどで人気の、サケの卵、イクラも、10年で5割ほど価格が上昇。日本が頼ってきたサケの「ふ化放流事業」が行き詰まりを見せている。

こうしたなか、サケの繁殖に関する新たな事実が明らかになった。漁獲量回復の切り札となれるのか。(科学文化部 黒瀬総一郎記者)



深刻化する不漁
サケには、「母川回帰」と呼ばれる習性があり、川で生まれた稚魚が海に出て北太平洋やベーリング海を回遊、2年から6年後に再び生まれた川に戻ってくる。

戻ってきたサケのうち、8割から9割が沿岸の定置網で漁獲され、残りが川を上ってくる。
日本ではサケが、重要な水産資源と位置づけられ、明治時代から資源確保のため「ふ化放流」事業が行われてきた。自然に生まれた稚魚は生き抜く力が弱いと考えられ、昭和26年に制定された「水産資源保護法」でも、国を挙げて、この事業が推進されてきた。

原則は“ふ化放流”

この事業のため、日本では、川にのぼってきたサケを原則、すべて捕獲する。

川をふさぐように設けた捕獲装置で捕まえ、川の近くの「ふ化場」で卵に精子をかけて、人工授精。卵がふ化したあと、1グラムほどにまで育てて、放流する。

北海道や東北などで見られる川を上るサケは、仕掛けで捕獲される前のサケか、捕獲を免れるなどした、全体から見れば「例外的」なサケだ。
「ふ化放流事業」は技術改良が続けられ、過去には漁獲の増加に大きく貢献してきた。昭和30年代に、年間300万尾から500万尾だった沿岸での漁獲は、平成16年のピーク時には6000万尾を超えた。しかし、近年、漁獲の減少は止まらない。

昭和50年代後半から、放流する稚魚の数は変わらないのに、昨シーズンは、ピーク時の3割弱まで落ち込んだ。今シーズンは多少、持ち直しているものの、深刻な不漁が続いている。

原因のひとつは、海洋環境の変化にあるとみられているが、はっきりとはわからず、漁業者たちは頭を抱えている。

“常識外れ”の発見
なにか、漁獲を増やす手だてはないか?

国の研究機関がことし1月、最新の技術を使った調査結果をまとめた。調べたのは、放流された稚魚と、捕獲を逃れて自然に生まれ育った稚魚が川に戻ってくる割合の違いだ。

自然の稚魚は、体重が0.4から0.5グラムほどと、人工ふ化でエサを与えられて育てられた稚魚に比べて、体の大きさが半分ほどしかない。このため、たとえ海に下っても、十分に泳げなかったり、天敵に食べられてしまったりすると考えられてきた。しかし、調査は“常識外れ”の結果をもたらした。

自然に生まれ育った稚魚が川に戻る確率が0.22%から0.86%だったのに対して、放流したものは0.17%から1.29%。
ほぼ同じ割合で川に戻ってきていたことが分かった。
さらに、調査した5年のうち3年で、むしろ「自然のもの」が上回った。

水産研究・教育機構の森田健太郎主任研究員は「自然生まれの稚魚は見た目がすごく小さいので、本当にちゃんと帰ってくるのか疑問だったが、統計的には違いはないんだ、とわかって、『そうだったのか』と改めて実感した」と言う。

新事実の背景に新技術

なぜ、今になって、こんな事実が明らかになったのか。

2470とはずがたり:2019/03/11(月) 10:42:55
>>2469
そのカギは、「耳石温度標識」と呼ばれる新技術だ。魚の頭には、「耳石」と呼ばれる小さな石のような組織があり、成長する過程で水温が変化すると、木の年輪のように印が刻まれる。
こうした特徴を利用し、ふ化の前後に水温を4度下げると、「耳石」に黒いリングができ、それを「バーコード」のような標識として用いる。

水産研究・教育機構では、北海道の千歳川で平成18年以降、放流される稚魚全てにこの標識を付けていて、自然生まれの稚魚との比較が可能になったのだ。

ふ化放流に使われないサケの存在

ふ化放流事業は、サケを卵からかえす効果は大きく、自然のサケの4倍ほどの確率でふ化させることができる。

ただ、川で捕獲したサケのうち、ふ化放流事業に使われるのは、実は、およそ半数程度。漁獲が多かった15年ほど前には、およそ4分の3が使われなかったこともある。

ふ化場の水槽など施設にかぎりがあることや、人手不足などが原因だ。こうした、使われないサケを捕獲せずに、自然に任せれば、戻ってくるサケが増加し、漁獲も増えると、専門家は提言する。

森田主任研究員は「放流する数は増やすことができないとしても、稚魚が海に出る数が、最大で5割ほど増やせる可能性があるので、その分、帰ってくるサケの資源量も増えるのではないか」としている。

北海道では新たな取り組み
サケの漁獲が盛んな北海道では、こうした自然産卵を促す試験的な取り組みが始まっている。

日高地方で、複数のふ化場を運営する日高管内さけ・ます増殖事業協会を訪ねた。

川面が凍るほどの厳しい寒さの中、清水勝専務理事に案内して頂いたのは、日高町を流れる沙流川の中流だ。

川をふさいでサケを捕獲する装置「ウライ」があったが、撤去して、サケが自由に上ってこられるようにしたという。川の中には、わずかに残った鉄骨が立ち、近くのふ化場には、撤去した装置が置かれていた。

ふ化場があるのに、捕獲装置を撤去して大丈夫なのだろうか。清水さんは、すぐ横の支流を指さした。

その支流は、ふ化場につながっていて、サケたちは、自ら支流を上って、ふ化場に入っていくという。

サケの「母川回帰能力」は支流まで見分ける力があり、その分で、人工授精に必要なサケはまかなえるのだという。

はじめは、漁業者などから不安の声が上がったというが、仕掛けを撤去した川の1つでは、放流した稚魚とほぼ同じ数の稚魚が自然に生まれていたとみられることが分かったという。

清水さんは手応えを感じていて、「5年後、10年後はおそらく、人工増殖は人工増殖でやり、天然は天然でやっていく。お互いにやっていくのが一番いいのかな」と話した。

自然生まれのサケを増やしていくには課題も多い。

日本の川は、堰などの段差が多く、水産研究・教育機構の飯田真也主任研究員の調査では、サケが川を上れずに産卵場所を奪い合って卵が死んでしまう現象も確認されたという。

明治時代から、ふ化放流事業が前提となってきたサケの漁獲。壁に突き当たったいま、「自然産卵」という、生物にとって、あたりまえの営みに注目する時期に来ているのではないかと感じる。

「科学」の力で、ふ化放流技術を高めてきた日本なのだから、新たな「科学」の力で、「自然の力」をも増殖技術に取り込んでいけるのではないだろうか。

科学文化部記者
黒瀬総一郎

2471とはずがたり:2019/03/21(木) 23:52:58
2019.3.4

全国546農協「JA存亡ランキング」ベスト20!2位JA金沢市、1位は?
https://diamond.jp/articles/-/195703
週刊ダイヤモンド編集部?

2472荷主研究者:2019/03/31(日) 11:27:34

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41578330R20C19A2L61000/
2019/2/22 1:00 日本経済新聞 電子版 南関東・静岡
三和建商、石こうボード廃材で肥料原料

2473とはずがたり:2019/03/31(日) 11:43:05
オクラの栽培!種まき、苗植え、プランターの育て方は?
https://horti.jp/6795

種の発芽率はあまり高くないため、はじめて育てる方は苗植えがおすすめです。

種から育てる場合、発芽適温が25〜30度なので4月中旬〜6月上旬が種まきの適期です。種は硬い皮に覆われ、種まきの1日前に水につけておくと、発芽がよくなります。

2474荷主研究者:2019/03/31(日) 20:07:34

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/280835?rct=n_hokkaido
2019年02/27 05:00 北海道新聞
釧路港水揚げ全国3位 18年 マイワシ不漁響き転落

 【釧路】釧路市は26日、釧路港の2018年の水揚げ量が前年比13%減の12万1878トンで、全国の主要漁港で3位だったことを市内で開かれた市水産審議会で報告した。マイワシの落ち込みなどにより、前年の2位から順位を下げた。

 報告したのは18年の全国主要漁港水揚げ概況(時事通信社調べ)。水揚げ量1位は前年も首位だった銚子漁港(千葉県)で同10%減の25万2388トン、2位は前年3位の焼津漁港(静岡県)で同38%増の18万8864トンだった。道内ではサンマの漁獲が前年を大きく上回った根室港が11位(前年12位)で同21%増の7万4068トンだった。

残り:230文字/全文:505文字

2475荷主研究者:2019/04/14(日) 20:20:50

https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20190308/CK2019030802000036.html
2019年3月8日 中日新聞
「ごみ再利用」肥料発売 静岡市など開発

◆既存品より2割安

 静岡市は七日、静岡大や企業などと連携し、家庭ごみを高温処理し、再利用した農業用肥料「SKケイカル」を発売した。低価格を売りに、県内で販売する。

 市の西ケ谷清掃工場(葵区)の溶融炉で、ごみを溶かした後に冷却してできる「溶融スラグ」を再利用する。建築資材として活用してきたが、稲の茎を丈夫にするケイ酸が多く含まれるなど、既存の肥料とほぼ同じ成分であることが判明。溶融炉を製造する新日鉄住金エンジニアリング(東京)や静岡大とともに二〇一二年度から研究を進めてきた。

 溶融スラグを肥料に使うと、肥料なしに比べて米の収穫量が二〜三割増となるほか、稲が倒れにくくなるなどの効果も検証され、一七年に農林水産省から肥料の使用と販売の承認を受けた。

 市内のJA静岡市の六店舗で先行発売し、県内のJA店舗で順次販売する。一袋(二十キロ)四百円前後で、既存の肥料よりも二割ほど安いという。

 市役所で会見した静岡大農学部の森田明雄副学部長は「溶融炉のシステムは全国にある。資源循環型の取り組みが静岡市から広がっていくことに期待したい」と話した。

(広田和也)

2476荷主研究者:2019/04/14(日) 20:46:59

https://www.sakigake.jp/news/article/20190313AK0018/
2019年3月13日 秋田魁新報
タマネギ増産へ施設完成 JA大潟村、乾燥や仕分けを機械化

タマネギの大規模産地化に向けて整備した乾燥・貯蔵・調整施設

 タマネギの大規模産地化を目指し、JA大潟村(小林肇組合長)が秋田県大潟村字南1丁目の所有地に建設していた乾燥・貯蔵・調整施設が完成し、竣工(しゅんこう)式が12日、現地で開かれた。今夏の収穫作業から稼働する。国によるコメの生産調整(減反)が廃止される中、新たな高収益作物としてタマネギの生産規模を拡大し、組合員の収益確保につなげたい考えだ。

 同JAはコメに代わる高収益作物として、植え付けから収穫までほぼ全てを機械化でき、需要が安定しているタマネギに着目。3年ほど前から富山県などの産地視察と試験栽培を続けてきた。

 2017年度に村内生産者が生産組合を組織し、本格的な栽培をスタート。1年目は村内の水田転作地など約27ヘクタールで作付けし、18年夏に収穫したが、天候不良の影響などで10アール当たりの収量は予想を下回る約1500キロにとどまった。2年目となる18年秋は計約60ヘクタールに作付けし、雪解けが早かったものの生育は順調という。

 施設は平屋約2295平方メートル。コンテナに入れたタマネギを乾燥させ、根や葉を切り取った後にサイズ別に仕分けして出荷する。作業はほぼ全て機械で行い、1日最大約50トンを処理できる。国の助成を受けて建設し、事業費は約6億3千万円。

 竣工式には同JAと生産者のほか、国、県、村などの関係者計約35人が出席。神事を行って完成を祝った。

 小林組合長は「生産者を支え、村に合った栽培方法を確立し、収量を上げて収益増加につなげたい」と話した。

2477とはずがたり:2019/04/26(金) 22:55:02

ニホンウナギの稚魚 今季の漁獲量が過去最低に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190426/k10011898111000.html
2019年4月26日 17時35分

2478とはずがたり:2019/05/12(日) 17:45:55
国有林伐採後放置法案? 再造林も義務なしの仰天
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20190508-00125250/
田中淳夫 | 森林ジャーナリスト
5/8(水) 11:57

 連休明けの国会で、国有林管理法の改正案(国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する法律案)の審議が始まる。

 私はこの法律改正案の性質を以前にも紹介している。

水道に漁業に国有林……経営の民間払い下げが広がる裏事情とその危うさ

 このときはまだ改正案が提出されていなかったので想像部分もあったのだが、今回改めて内容に目を通してみた。

 まず農林水産省が提出した「概要」によると、この改正の目的として次のように記してある。

「森林経営管理法による新たな森林管理システムでは経営管理が不十分な民有林を、意欲と能力のある林業経営者(森林組合、素材生産業者、自伐林家等)に集積・集約することとした。このシステムを円滑に実施し、意欲と能力のある林業経営者を育成するためには、安定的な事業量の確保が必要であることから、民有林からの木材供給を補完する形で、国有林から長期・安定的にこうした林業経営者に木材を供給することが有効。このため、今後供給量の増加が見込まれる国有林材の一部について、公益的機能の維持増進や地域の産業振興等を条件に、現行の入札に加え、一定期間・安定的に原木供給できる仕組みを拡充するとともに、川上側の林業と木材の需要拡大を行う川中・川下側の木材関連産業の連携強化を進めるための環境整備を行う」

 そして改正の要諦は、これまで入札では基本1年単位だったものを長期にすること。それがなんと50年だという。民間業者に「樹木採取権」という形で与えるのだ。(運用は、基本10年で設定するとなっている。面積も対応可能な数百ヘクタールを想定するという。年間約20ヘクタールずつ皆伐させる考えらしい。)

 この辺だけでもいろいろツッコミみたい部分があるのだが、もっとも仰天したのは、伐採後の林地の扱いだ。

「農林水産大臣は、樹木採取区内の採取跡地において国有林野事業として行う植栽の効率的な実施を図るため、当該樹木採取区に係る樹木採取権者に対し、当該植栽をその樹木の採取と一体的に行うよう申し入れるものとする。」(8条25)

改正法案の8条25の項目
ん? 申し入れる? 伐採後の再造林を義務とするのではなく、あくまで植えてくださいよ、と申し入れるのか?

その「運用」として、

「伐採と併せて再造林を樹木採取権者が受託して行うことを内容に含む樹木採取権実施契約を締結する旨を公募時に提示し、樹木採取権者に伐採と再造林を一貫して行わせることとする。再造林は国が経費を支出するため、造林木は国の所有物となり、国が管理。」

再造林をしてくれといいつつ義務ではなく、経費は国が支出するのが前提のようである。どうやら申し入れても植栽されなかったら、国が代わってやりますよ、その後の管理(育林)も国が引き受けますよ……ということらしい。

2479とはずがたり:2019/05/12(日) 17:46:10
>>2478
まてよ、と振り返る。民有林の経営管理をなるべく伐採業者にゆだねようとする森林経営管理法(今年より施行)では、再造林は義務化していなかったか。

そこで森林経営管理法の条文をよく読むと、第三十八条にこのようにある。

「林業経営者は、販売収益について伐採後の植栽及び保育に要すると見込まれる額を適切に留保し、これらに要する経費に充てることにより、計画的かつ確実な伐採後の植栽及び保育を実施しなければならない。」

 ようするに再造林とその後の育林を「しなければならない」し、その経費は伐採した木材の販売収益から留保しなさいということではないか。

 ちなみに昨年できた皆伐補助金「資源高度利用型施業」でも、再造林は義務だ。

森をなくすことに補助金が出る? 林業政策の大転換

 それに比べて国有林は、なんと甘甘なんだろう。

 国有林の植栽は業者に任せておけん、国自らが責任を持って丁寧に行うというのなら「申し入れる」のはおかしいし、その経費を業者に出させるべきだろう。

 もともと国有林はまとまった面積があり、しかも測量調査も行われ境界線などの確定もほとんど済んでいる。林道・作業道もかなり入っている。その点、小規模面積でバラバラにある民有林(しかも所有者や境界線がはっきりしないところが多い)と比べて圧倒的に作業がしやすい。

 伐採業者にとっても、放置された民有林に興味はなくても国有林なら扱いたいという声が圧倒的だ。そんな声に応えて?国有林の投げ売りをする法律改正に見えてしまうのは私だけだろうか。

 ともあれ、法案審議がいよいよ始まる。最近はインターネットで委員会も中継しているし、終了後もビデオライブラリーで見ることができる。注視していきたい。

田中淳夫
森林ジャーナリスト
日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴としての「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで執筆活動を展開。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、そして自然界と科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然だけではなく、人だけでもない、両者の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『森と日本人の1500年』(平凡社新書)、『森は怪しいワンダーランド』(新泉社)、『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)など多数。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』あり。

2480とはずがたり:2019/05/17(金) 14:25:51
旱魃,少なくとも干魃って書けや〜

去年から旱魃で牧場の牛がみたいな記事あったと思うが,今年は更に高温にも襲われてるようだ。

なんとか豪州に水分を。。地球上の水分の殆どは塩水であって残りのわずか1%が絶妙なバランスを取って地表に降り注いでる訳であるがこの微妙なバランスが崩れることを考えると恐ろしい。。

[FT]豪州、干ばつで10年ぶりに小麦輸入へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44879260W9A510C1000000/
2019/5/16 16:27 日本経済新聞 電子版

豪東部に50年で最悪の大干ばつ、絶望する農家 シャワーは3分以内
https://www.afpbb.com/articles/-/3185522
2018年8月9日 16:39 発信地:マラルンディ/オーストラリア [ オーストラリア アジア・オセアニア ]

2019年1月15日 / 16:54 / 4ヶ月前
干ばつ拡大の豪州、最低気温が過去最高 農産物への影響懸念
https://jp.reuters.com/article/australia-weather-idJPKCN1P90M4

2481とはずがたり:2019/05/24(金) 19:17:31

人間の遺体を堆肥に 米国内で初めて合法化
https://www.bbc.com/japanese/48361574
2019年05月22日

2482とはずがたり:2019/05/28(火) 13:48:39
豚コレラ「農水省、具体的支援策ない」関係者が不満 
https://www.gifu-np.co.jp/news/20190528/20190528-141914.html
2019年05月28日 08:28

 家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の防疫対策として、農家に飼育豚を早期出荷して豚舎を改修するよう提案している農林水産省は27日、岐阜市内でと畜場や流通の関係者向けに早期出荷の説明会を開いた。流通量の減少で影響を受ける業界に理解を求めた形だが、具体的な支援内容についての説明はなく、業者からは「国は決めた道を行くだけ。(業者のことを)考えていない」と不満の声が上がった。

 説明会は非公開で行われ、県内のJA関係者や食肉業者、と畜場の設置者、運営者などが出席。農水省の担当者は養豚農家が早期出荷に応じれば、と畜場や食肉店の取扱量も減少することに理解を求めた上で、農家の経営再開を支援し、流通の早期回復につなげるとした。

 しかし、業者への具体的な支援策は提示されず、業者らは「取扱量が減っても人件費や光熱費などの固定費はかかる。農家が経営を再開したときに備えて、と畜場をしっかり守る方法を考えてほしい」と訴えた。近く具体的な要望内容をまとめ、農水省に伝えるという。

 農水省は25日に豚コレラの発生が確認された山県市の養豚場の防疫措置が完了した後、早期出荷の対象農家への個別説明に入る見通し。

2483とはずがたり:2019/06/01(土) 20:24:00

「通常このサンマは価値つかない」…サンマ漁通年解禁で初セリ 業者から質に不安の声も
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00022539-tokaiv-bus_all
5/30(木) 11:52配信 東海テレビ

 不漁が続く「サンマ」漁で漁獲量を回復させるため、今年から期間の制限をなくすことになり、名古屋の中央卸売市場では、早くも初セリが行われました。

 名古屋市熱田区の中央卸売市場では、午前4時に北海道根室市の花咲港で水揚げされた2キロの「生サンマ」13ケースが、セリにかけられました。

 水産庁はこれまで公海上での漁の期間を8月から12月までに制限していましたが、このところ続いている不漁をうけて、今年から1年中漁をできるようにしました。

 時期が早いこともあり、まだ漁獲量は少なく、セリにかけられたサンマも細く小さいということです。

サンマを仕入れた業者:
「5月の初物ということ、ただそれだけ。きょうのサンマは通常(シーズン)であれば価値がつかないようなサンマですね」

 期間制限はなくなりましたが、卸売業者からは質について不安の声も上がっていました。

東海テレビ

2486とはずがたり:2019/06/04(火) 22:35:14
2018.11.29
「市場は爆発寸前」 日本酒輸出額は8年連続過去最高を更新
http://startuptimes.jp/2018/11/29/109374/

2487とはずがたり:2019/06/07(金) 19:49:34
林業政策の大転換 改正国有林法に懸念
https://mainichi.jp/articles/20190605/k00/00m/010/215000c?fm=mnm&pid=14509
会員限定有料記事 毎日新聞2019年6月5日 19時20分(最終更新 6月5日 19時37分)

 林業政策の大転換で国有林の大規模伐採に道が開かれた。5日に成立した改正国有林野管理経営法について、政府は伐採の効率化による「売れる林業」の実現と、植え直し(再造林)による国土保全を両立させると強調。しかし新制度は監視の届きにくい運用に多くを委ね、国会論戦でも国有林の荒廃や大手・外資企業による買いたたきなどの懸念が消えなかった。【寺田剛、田中裕之】

2488とはずがたり:2019/06/09(日) 21:07:41
手すき和紙業界に大打撃 トロロアオイ農家が生産中止へ
有料記事
https://www.asahi.com/articles/ASM664G74M66UJHB00L.html
重政紀元 2019年6月9日16時30分

 伝統的な手すき和紙づくりの存続が危機を迎えている。生産に不可欠なトロロアオイを栽培する茨城県小美玉市の農家5戸が、来年で作付けをやめる方針を決めたからだ。この5戸で全国生産の7、8割を占めており、和紙生産者には大打撃になりかねない。

「もう無理、割に合わない」
 作付けをやめる最大の理由は高齢化だ。5戸の農家はいずれも60代〜70代半ば。昨年、全員で協議のうえ「これ以上続けるのは難しい」と判断した。昨秋の出荷の際、2020年秋以降は生産できないと伝える文書を添えた。

 最年少の田上進さん(63)と妻の敏枝さん(60)は、ジャガイモなどの野菜とともにトロロアオイを栽培する。年齢もあり、最も多く作付けしていたときの半分の約15アールに減らした。「要望があるので続けてきたが、もう無理。体はきついし、(収入を考えると)割に合わない」と心境を明かす。

 トロロアオイはアオイ科の植物で、秋に収穫する。根からつくる「ねり」は手すき和紙づくりに欠かせない。日本特産農産物協会のまとめでは、16年度の国内生産量の87%(17トン)、17年度の同67%(13トン)を、小美玉市小川地区で栽培している。

 栽培が大変なのは機械化が難しいからだ。商品となる根の部分を太くするために新芽を摘み取る「芽かき」は、夏の炎天下に手作業で行う。農薬に弱く除草剤が使えないため、草取りも手作業だ。重労働が嫌われ、繁忙期のパート従業員を集めるのにも苦労しているという。

 同市では約30年前、約50戸が栽培していたという。その後減り続け、ここ数年は、和紙生産者の需要を満たせない状態が続いてきた。以前から農協に苦境を訴えてきたが、国や県から補助金などの支援はないという。

 田上さん夫妻は「買い取り価格が倍になったとしても、子どもの世代に続けてくれとは言えない。和紙という伝統産業を守るのなら、支えている農家にも目を向けてほしい」と話す。

■職人が自前で栽培…でも…

残り:574文字/全文:1382文字

2489とはずがたり:2019/06/15(土) 00:18:34
字の農水ファンド、投資700億円を計画 損失懸念も
有料記事
https://www.asahi.com/articles/ASM6G5485M6GULFA020.html
大日向寛文 2019年6月14日20時23分


 投資が失敗続きの農林水産省所管の官民ファンドが、今年度の投資額を前年度の9倍となる110億円とし、今後8年間で計700億円を投じる計画を立てたことがわかった。累積赤字は3月末時点で92億円にまで膨らんだが、この返済に向けて投資先を増やすためとしている。だが損失が拡大し、国民負担が増える恐れを懸念する声もある。

 このファンドは「農林漁業成長産業化支援機構(A―FIVE)」。農林水産物の生産から加工、流通・販売まで手がける「6次産業化」を後押しするために2013年1月に設立された。大半を政府が出資した319億円の資金を元手に、株を購入するなどして企業を支援している。

 しかし、17年度末までに投資案件全体の3分の1を超える47件で減損処理に追い込まれ、損失拡大が止まらない。農水省は「企業の成長後に株を売却して利益を出すファンドの特性上、当初の赤字は想定内」とするが、投資の失敗による損失は20億円超の見込みだ。

 財務省がこうした状況を問題視…

残り:854文字/全文:1264文字

2490とはずがたり:2019/06/15(土) 16:42:53
商業捕鯨再開で年2千トン想定
調査捕鯨並みと操業企業
https://this.kiji.is/512529358746813537
2019/6/15 16:33 (JST)6/15 16:35 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社

インタビューに応じる共同船舶の森英司社長
 7月に約30年ぶりに再開する商業捕鯨で、沖合操業を担う唯一の企業である共同船舶(東京)の森英司社長(63)は15日までに共同通信のインタビューに応じ、年2千トン規模の鯨肉供給を想定して準備していると明らかにした。実務を担ってきた北西太平洋沖合と南極海の調査捕鯨による近年の供給とほぼ同水準だ。ただ、水産庁が示す捕獲枠次第で計画を修正する。

 運航を効率化し、国の補助金に頼らずに運営できる体制を3年で構築する考えも表明した。老朽化した母船「日新丸」の後継として計画中の新母船は「2024年春には就航させたい」と語った。

2491とはずがたり:2019/06/15(土) 18:10:29
ライチ果実の毒素で脳炎発症か、子ども31人死亡 インド
2019年6月12日 19:47 発信地:パトナ/インド [ インド アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3229706

【6月12日 AFP】インド東部で、ライチの果実に含まれる毒素との関連が疑われる脳炎が原因で、ここ10日間に少なくとも31人の子どもが死亡したと、保健当局が12日、発表した。

 当局によると死亡例は、ライチの名産地ビハール(Bihar)州ムザファルプール(Muzaffarpur)県にある2か所の病院から報告されている。

 当局高官はAFPに対し、亡くなった子どもたちには全員、急性脳炎症候群(AES)の症状が見られ、大半が血糖値の急降下に見舞われたと語った。さらに40人の子どもが同様の症状によって集中治療室(ICU)に収容されているという。

 ムザファルプール県とその周辺では1995年以降、ライチが旬を迎える夏になると毎年同じ病気が多発しており、2014年は最多の150人が死亡した。

 米国の研究者らは2015年、この脳疾患がライチに含まれる毒素と関連している可能性を指摘。てんかんなどの発作や意識障害を引き起こし、患者の3分の1以上が死に至るこの病気の原因を究明するため、さらなる研究の必要性を強調した。

 同じくライチの生産地であるバングラデシュやベトナムでも、神経疾患が報告されている。(c)AFP

2492とはずがたり:2019/07/09(火) 17:48:35
「GACKT」宣伝の甘熟王バナナ、フィリピン工場は労働者が殺害される劣悪な環境
2019年7月9日 5時59分 デイリー新潮
https://news.livedoor.com/article/detail/16744200/

住友商事は株を売却

 住友商事の公式サイトに「主要グループ各社」のページがある。ここに「SUMIFRU SINGAPORE PTE.LTD」の社名が表示されている。事業内容は《バナナ等の生鮮青果物の販売(日本・海外)、グループ会社(フィリピン農園・港湾・海外DISTRIBUTOR等)向けファイナンス・株式保有、グループ業績管理等》という具合だ。

 日本食糧新聞は昨年2018年5月21日、「スミフルジャパン、『甘熟王GP』好調 販促と良食味、倍増狙う」の記事を掲載した。重要なポイントを引用させていただく。

《青果物輸入販社、スミフルジャパンの最高級バナナ「甘熟王ゴールドプレミアム(GP)」の販売が好調だ。GACKTをイメージキャラクターに起用した施策などの効果と食味の良さにより、今年度の販売量は前年比200%を目指している》

《「甘熟王GP」は、同社が展開する甘熟王ブランドの中でも最高級品で、1万人のフードアナリストが選考する「ジャパン・フード・セレクション」ではグランプリを連続受賞した。今年3月、インパクトと「食」へのこだわりが強いGACKTを起用。プレミアム系バナナの主な購買層である50代以上だけでなく、若年層も含め、幅広い世代へ甘熟王GPの浸透を図るため、SNSなどを活用した施策も講じ、販売は好調だ》

《生産を担うスミフル・フィリピン社は、味の追求だけでなく、環境負荷低減を推進。トラクターや発電機のエンジン燃焼効率を向上させ、CO2排出量の大幅低減を達成し、ISO14064-2認証を取得した》

 ところが、それが今年6月になると、状況が一変する。ここで2本の新聞記事をご紹介する。日付に注目をお願いしたい。まずは朝日新聞が6月21日(電子版)に掲載した「『甘熟王』のバナナ農園 元労働者らが人権侵害を訴える」だ。

《住友商事系列だったスミフル・フィリピン社のフィリピン・ミンダナオ島のバナナ農園の元労働者2人がこのほど来日して、農園の劣悪な労働環境や一部の労働者らに対する人権侵害について訴え、支援を求めた。住友商事は「適切に対応していると報告を受けている」としている。

 スミフルは「甘熟王」ブランドのバナナを生産し、日本に輸出している。ミンダナオ島はその拠点の一つ。2人は、農園や梱包(こんぽう)工場の元労働者で、18日、東京都内で記者会見した。法的に正規雇用が認められるのに、5年働いても短期雇用契約のまま▽病気休暇や有給休暇、出産休暇がない▽1日に16時間働かされることもある、などと訴えた》

 更に日本経済新聞が同じ6月18日(電子版)に掲載した「住商 フィリピンのバナナ生産から撤退 株式売却へ」をご覧いただこう。

《住友商事は18日、フィリピンでバナナを生産するスミフル・シンガポールの保有株式を全て合弁相手に売却すると発表した。同社は日本市場の3割のバナナ輸入を手掛けており、同社のバナナは「甘熟王」のブランド名で国内スーパーで販売されている。売却額は非開示で、9月までに売却を完了する予定》

 スミフル・フィリピン社の元労働者が6月18日に会見を開き、いかに劣悪な労働環境かを訴えた。同じ日に住友商事がスミフル・シンガポールの保有株式を全て売却すると発表した。日経の記事は末尾に、

《18日にはスミフルのフィリピンの農場の関係者が過酷な労働環境の改善を求める記者会見を東京都内で開いたが、住商は「株式の売却とは関係ない」としている》

 と記述したが、この住商の説明に納得する人は、どれくらいだろうか?

日当は日本円で766・5円
 スミフル・フィリピンの労働問題に関して、日本のNPOが18年末から支援活動を行っている。NPO法人「アジア太平洋資料センター」の田中滋・事務局長に経緯を聞いた。

「人類学者の鶴見良行(1926〜1994)は1982年、『バナナと日本人』(岩波新書)を上梓し、農園労働者の辛苦をルポして大きな話題となりました。そして鶴見は、このセンターの設立に参画していたのです。そうした背景があったので、私たちはフィリピンにおけるバナナ農園の問題は関心を持ち続けてきました。まもなく鶴見の調査から40年を迎えるにあたり、本格的なリサーチを再開。すると、すぐにスミフルの問題点が判明しました」

 例えば11年、スミフルはバナナ農園で農薬の空中散布を開始。すると近隣の町村で健康被害が続出した。3人の死亡者が農薬被害を疑われる事態に発展し、15年にはフィリピンの下院で農薬被害を取材したドキュメンタリー映画が公開された。

2493とはずがたり:2019/07/09(火) 17:49:25
>>2492
 そして労働争議の舞台となったのがミンダナオ島だ。ここでは無数のバナナ梱包工場が稼働しているのだが、人件費を抑制するため偽装請負が常態化していた。朝日の記事にも頑として正社員雇用を拒むスミフルの姿勢が報じられていたが、従業員は08年に労働組合を結成、正社員の地位を求めて粘り強く運動を続けていた。

「その結果、17年にフィリピン最高裁が労働組合の訴えを認め、『現在の雇用は偽装請負で法令に違反している。正社員として雇用しなさい』との判決を下します。ところがスミフルは最高裁の判決にも従わなかったため、18年10月に749人の工場労働者がストを行いました。これにスミフル側はならず者を雇って組合メンバーを襲撃させます。27人が負傷しますが、更にスミフルは『違法なスト』を理由に全員を懲戒解雇、新しく従業員を雇い入れる“スト破り”の暴挙に出たのです」(同・田中事務局長)

 10月31日には組合活動に従事していた男性が射殺される事件が発生。「これは大問題だ」とアジア太平洋資料センターのメンバーは現地に飛ぶ。支援活動を行うための調査を開始すると、11月と12月には組合委員長の生家が2回も放火された。

「労働環境は劣悪の一言に尽きます。1日15時間、大した休みもなく立ちっぱなしの仕事です。韓国やニュージーランドに輸出するバナナはポストハーベスト(編集部註:収穫後、殺菌剤や防かび剤などの散布)を行うため、梱包工場で薬品を撒きます。充分な防護服やマスクを与えられていないため、薬品を浴びながら作業を続けます。健康被害も看過できない状態でした。それでも工場の建つコンポステラ・バレー州は農業以外にめぼしい産業がないため、労働者にとっては貴重な仕事です」(同・田中事務局長)

 偽装請負に固執するだけあり、賃金は不当に低く抑えられている。基本給は、日当で365ペソ。貧しい地域でも、5人家族は1日に750ペソ程度の生活費が必要だ。バナナの梱包工場で夫婦が働いても730ペソにしかならない。

 まさにフィリピンの「ワーキングプア」の現実だ。ちなみに1フィリピン・ペソは2・1円。日本円に直すと日当は766・5円。どんなにつらくても残業しなければ生きていけない。

 スミフル側は暴力行為という“鞭”だけでなく、“飴”も用意した。組合活動を辞めることを条件に復職を認める方針を打ち出し、100人近くが脱落した可能性があるという。

 それでも600人を超える“元労働者”が運動を継続。フィリピンの労働雇用省は19年1月に不当解雇の判断を下し、組合とスミフル社に調停をあっせんした。だが、スミフル側は同じテーブルにつくことも拒否し、欠席する戦術に出た。

「私たちは日本に戻り、19年2月に住友商事に面会の要請を行いました。最初は拒否されていましたが、私たちが偶然、農場の労働環境も含めた国際認証『GGN』のマークが付いたスミフル社のバナナが大手小売店で販売されていたのを発見します。あんな劣悪な労働環境で認証が認められるのは間違っています。問題点を小売店の方々に説明すると関心を持っていただき、しばらくすると住商の担当者から『お目にかかりたい』との連絡が入りました。たぶん、小売店の方々が、住商さんに連絡されたのでしょう」(同・田中事務局長)

 やっとのことで面会に漕ぎ着けたが、住友商事は「我々が保有しているスミフル社の株は49%。少数派株主のため、実際の経営にはタッチしていない」で押し通した。単なる投資対象だから、現場工場の状況など知らないという理屈だ。

 しかし6月上旬、フィリピンの労働雇用省は「解雇された労働者を再雇用させる行政命令」の一歩手前まで進む。あとは労働者側から正式な再雇用の要請を届け出するだけ。フィリピン政府の動きだけでなく、日本国内でもスミフル社の問題が次第に共有されるようになってきた。

 するとアジア太平洋資料センターらが労働者2人を招き記者会見を東京で開いたのと同じ18日に、住友商事の「バナナ事業からの撤退」が発表されたわけだ。労働者の大勝利のように見えるが、実情は全く逆だという。

「私たちが危惧しているのは、住友商事が更に巧妙な隠蔽作を講じることです。実は51%の株式を保有していて残りの株式の売却先になっているのは、モーリシャスに登記されている法人です。私たちはペーパーカンパニーの疑いが高いと考えています」(同・田中事務局長)

 住友商事がスミフル社との関係を維持し、それを隠蔽する可能性も充分に考えられるという。

2494とはずがたり:2019/08/22(木) 18:22:56

京都 牛の好物のトウモロコシが2年連続不作、牧草で賄う
https://www.excite.co.jp/news/article/Mainichi_20190822k0000m040022000c/
毎日新聞社 2019年8月22日 09:45

京都府畜産センターで、牛の好物のトウモロコシが雨不足により不作になっている。
昨年も不作だったのを教訓に、今年は牧草の栽培面積を増やしていたそうだ。
牧草は順調に生育しているため、昨今の状況を見てトウモロコシの栽培面積の縮小を検討しているという。

 乳牛の飼料用として京都府畜産センター(綾部市位田町)で栽培しているトウモロコシが、今年は天候不良で収穫できなくなっている。栄養価が高く牛が大好物な飼料だが他の牧草で賄うしかなく、センターで飼われている牛はしばらく好きな餌にありつけない我慢の日が続きそうだ。

 畜産センターは、牛に1年を通して安定した飼料給与をするため栽培したトウモロコシをこの時期に刈り取って貯蔵している。今年も約3ヘクタールの畑で栽培していたが、梅雨が明けた7月下旬から日照りと高温の日が続いて生育が遅れ、トウモロコシ畑に生えやすい雑草の「イチビ」が一面を覆うような状態。立ち枯れるトウモロコシも多く出ている。

 トウモロコシは昨年も雨不足で例年より3割近く少ない100トンほどしか収穫できず、畜産センターはこれを教訓に危険回避措置として、今年は「スーダングラス」などの牧草の栽培面積を増やしていた。牧草は順調に生育しているという。

 畜産センターでは現在、子牛や育成牛を含めて49頭の乳牛を飼育。世話をする職員らは「昨年、今年の状況を見るとトウモロコシの栽培面積の縮小を検討せざるを得ないかな」と、申し訳なさそうに牛たちを見守っている。【佐藤孝治】

2495とはずがたり:2019/08/26(月) 09:25:23

トランプの云ってた取引はこれか。

日本、米産トウモロコシ輸入へ=米中対立の余波-首脳会談
2019年08月26日00時34分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019082600026&g=eco

 【ビアリッツ時事】トランプ米大統領と安倍晋三首相は25日の日米首脳会談で、日本が米国の余剰トウモロコシを購入することで一致した。米中の貿易摩擦が激化する中、米国産穀物の対中輸出は厳しい状況となっており、日本企業が代わりに引き受ける形となる。
 トランプ大統領は安倍首相が米国産トウモロコシを輸入することに同意したと指摘。安倍氏は民間企業に対する輸入支援措置を検討する意向を示した。トランプ氏によれば、日本のトウモロコシ輸入は「数億ドル(数百億円)規模」に上るという。

中国が輸入しない米のトウモロコシ 日本が買います
2019年8月26日 7時43分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190826/k10012048591000.html

今回の日米首脳会談を受け、日本がアメリカ産のトウモロコシを追加で輸入することになりました。国内で害虫の被害が確認されたため、日本企業が輸入を前倒しするということです。

これは安倍総理大臣とトランプ大統領が共同の記者発表で明らかにしたものです。

政府関係者によりますと、追加で輸入するのは飼料用のトウモロコシおよそ250万トンで、年間の輸入量の3か月分にあたる規模だということです。

国内で新たな害虫が確認され、今後供給に不安が生じることも懸念されるため、トウモロコシの輸入の90%以上を占めるアメリカから、日本の企業が9月から輸入を前倒しすることになるとしています。

記者会見でトランプ大統領は米中の貿易摩擦の影響でアメリカから農作物の輸出が減少していることを踏まえ、「中国は約束したことを実行しないため、アメリカのいろんな地域でトウモロコシが余っている。安倍総理が購入してくれるのはとても大きな取り引きだ」と述べました。

トウモロコシの追加輸入は来月の署名を目指す日米の貿易交渉とは別の扱いで、日本政府としては害虫対策のための民間の措置だとしていますが、トランプ大統領が重視するアメリカの農家対策にもつながる側面があると判断したものと見られます。

2496とはずがたり:2019/08/27(火) 20:22:12

結局誰がどれだけ幾らで買って国民負担はどんだけで何の用途に使うのかが不明確なんで不毛な議論がツイッターでは流れてる。。

https://www.alic.go.jp/joho-d/joho08_000210.html
(1)デントコーン
 デントコーンは馬歯種コーンとも呼ばれ、穀粒の側面が固い澱粉層からなり、冠部は柔らかい澱粉層からなる。粒が成熟するにつれて柔らかい部分が収縮して冠部にくぼみ(デント)ができ、馬歯のようになる。デントコーンは主に澱粉(コーンスターチ)製造用、飼料用、さらに近年バイオエタノール生産原料として利用されている。


ノベルズグループ
デントコーン栽培委託
https://nobels.co.jp/business/kouchiku/saibaiitaku/

ノベルズグループでは、地域の畑作農家に消化液を提供する一方で、こうした畑作農家に乳用牛の飼料となるデントコーンを栽培いただき、ノベルズグループが買い上げる委託栽培の拡大を目指しています。ノベルズグループの「耕畜連携」は、消化液とデントコーンを融通し合うことで、畑作と畜産の両者に大きなメリットを生み出します。

2005/10/612:26:14
飼料用トウモロコシは、食べる事が出来ないのでしょうか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q106385555

以前ある発展途上国で茹でたものを口にしたことがありますが、とても食べられたものではありません。
絶対に人間が食べられないものとは言いませんが(実際その国では食用です)それを食べなければいけないほど、
日本は貧しくはないはずです・・・と言いたくなるくらいまずいです。

すりつぶして粉状にしてから加工したものなら食べることは出来るかも知れませんが(その国でもそれが本来の食べ方です)、お勧めはしません。

牛の飼料にグミやチョコレート? 米国で飼料用穀物の高値続く
https://science.srad.jp/story/12/09/28/0027209/
ストーリー by reo 2012年09月28日 10時20分ねるねるねるね 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、

飼料用トウモロコシの高騰を受け、牧畜業界ではトウモロコシに代わる飼料が高値で取引されているという。中には驚くような中身の代替飼料が出回り始めているそうだ (Reuters の記事、本家 /. 記事より) 。

米国はここ 50 年最悪の干ばつに見舞われており、トウモロコシの価格がうなぎ上りとなっているとのこと。飼料用トウモロコシも例外ではなく、牧畜業者らは飼料確保の難題に直面しているという。牧畜業者にとって飼料が最も経費がかかる要素となっており、現在のトウモロコシおよび大豆価格高騰は大きな打撃となっている。トウモロコシに代わる飼料としてはエタノール製造時の副産物である醸造用穀類、綿実殻、米や芋製品、ピーナッツペレット、また小麦製粉時の副産物である「ふすま」などがあるが、中にはグミやマシュマロ、シリアル、乾燥クランベリーなどが含まれている飼料も出回っているそうだ。

鶏や豚と比べ牛のような反すう動物は接種できる飼料の幅が広いこともあり、様々な代替飼料が模索されている模様。「要は糖分、脂肪分、カロリーだ」として家畜用チョコレートを取り扱う飼料業者もいるそうだ。ただし動物栄養士らは必要な栄養が満たされるよう注意を払うことが第一だと警告しているとのことである。

2497とはずがたり:2019/08/27(火) 20:30:35
ツマジロクサヨトウ拡大 11月まで警戒を 発生11県 台風で拡散懸念
2019年08月27日
営農
https://www.agrinews.co.jp/p48559.html

 国内で初めて見つかった害虫、ツマジロクサヨトウの発生が止まらない。7月に鹿児島県で初確認されてから、約2カ月で11県に広がった。農水省によると、虫の活動は11月までが活発。台風が発生すれば、風に乗って長距離を移動し、さらに拡散する恐れもある。同省は「発見できれば農薬で十分に対応できる。農地をよく観察してほしい」と呼び掛ける。

 ツマジロクサヨトウは、イネ科やアブラナ科など幅広い植物に寄生する害虫。幼虫が葉や茎、花と果実まで加害する。22日に福岡県でも確認。九州全県が発生県となった。高知や茨城、岡山や沖縄などでも発生している。鹿児島の群れが繁殖して広がったのか、多発している中国から複数県に飛来しているのかなど、侵入経路は特定できていない。

 23日までに54市町村が被害を受けた。飼料用トウモロコシが約9割を占めている。国内で見つかったばかりでまだ登録農薬はないが、植物防疫法の規定で、発生県は一部の農薬で防除できる。飼料用トウモロコシの場合、アブラムシ類に効果がある「アセタミプリド水溶剤」など5種を使える。

 トウモロコシの場合、虫が付きやすいのは先端部。草丈が背の高さを超えると薬剤が行き届かず、防除が難しいため、早期刈り取りや耕うん、すき込みが必要になる。

 熱帯・亜熱帯原産で寒さに弱く、10・9度以下で成長が止まる。最低気温が10度を下回る日が数日続く地域なら、越冬する可能性は低い。一方、南西諸島などでは「翌年も発生する恐れがある」(同省植物防疫課)という。

2498とはずがたり:2019/08/27(火) 21:50:26
>>2494
>昨年も雨不足で例年より3割近く少ない100トンほどしか収穫できず

雨不足に害虫被害でどんだけ必要になるかゆうてみい。

【経済】
トウモロコシ追加購入に補助金 日米貿易首脳会談 理由の「害虫被害」わずか 年間輸入3カ月分275万トン
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201908/CK2019082702000138.html
2019年8月27日 朝刊

 安倍晋三首相は日米貿易交渉で、トランプ米大統領に米国産トウモロコシの追加購入を約束した。日本が年間に輸入する飼料用トウモロコシの「三カ月分」(西村康稔官房副長官)に上る約二百七十五万トンに達する見通し。首相は理由に害虫被害を挙げるが、国内生産量の六割に被害が及んで釣り合いが取れる計算で、現実的でない。さらに被害を受ける国内のトウモロコシは追加購入するものと種類が異なり単純に代替できない。輸入を無理に増やすため補助金投入が膨らむおそれがある。

 「中国が約束を守らないから、米国ではトウモロコシが余っている。その全てを日本が買ってくれ、農家はとても幸せだ」

 トランプ氏は二十五日、仏ビアリッツでの日米首脳会談で語った。安倍首相は「日本では害虫被害に悩まされており、民間に追加購入需要がある」と応じた。

 農林水産省によると、害虫被害とは、「ツマジロクサヨトウ」というガの幼虫による食害を指す。七月三日に国内で初めて鹿児島県内で確認されて以来、九県五十二市町村で飼料用トウモロコシの葉が食べられる被害が出ている。

 ただ、被害はそれほど広がっていない。飼料用トウモロコシは年間約千百万トンを米国などから輸入。国内では約四百五十万トンを生産しているが、食害はごく一部で発生が確認されているだけ。農水省は「現時点では通常の営農活動に支障はない」(植物防疫課)としており、米国に約束した二百七十五万トンは必要量に比べ過大になる公算がある。

 また、食害は葉や茎も砕いて飼料にするトウモロコシで起きており、米国から追加購入する実を用いるトウモロコシとは栄養価などが異なる。鈴木宣弘・東京大教授(農業経済学)は「家畜の健康維持には二つを区別しバランスよく与えねばならない」と指摘。仮に被害が拡大しても米国産では単純に代替できない。

 安倍首相は会談でトランプ氏に追加購入のため「民間企業を緊急支援する」と表明。飼料メーカーや商社の購入を税金を基にした補助金で支える方針とみられる。購入を無理に増やすために多額の補助金投入を迫られる可能性がある。 (皆川剛)

2499とはずがたり:2019/09/01(日) 21:16:59
凄いなあ,,日本は中国から工業製品を輸入して一次産品を輸出,しかも盗品,するようになってるんだな。

中国が悲鳴「日本よ、『盗伐木材』を送りつけるな!」
https://smart-flash.jp/sociopolitics/79423
社会・政治 2019.08.31

「『日本から輸入している木材は、盗伐された違法品ではないか』と、中国の環境NGOが日本に弁護士を派遣し、調査しています。ここまで事態を放置した日本政府の責任は、非常に重いですよ」

 2017年から衆議院・農林水産委員会で、森林の盗伐問題を追及している、共産党の田村貴昭代議士(58)は、こう憤る。

 7月11日、宮崎県国富町における「森林法違反容疑」、いわゆる “盗伐” の疑いで、同県の伐採業者、黒木林産社長の黒木達也容疑者(61)が逮捕された。同社は、県から認定を得た伐採業者でありながら、地主から許可を得ないまま、伐採をおこなっていたのだ。

「たまたま自分の山の前を通りかかったところ、盗伐の現場に出くわしました」

 実際に、盗伐被害に遭ったA氏が語る。

「その場で注意すると、黒木林産の社員は伐採する場所を間違えただけだ、と主張しました。しかし、山林には標識杭が打ってあり、境界が明確にわかるようになっていて、間違えるはずがないのです」(A氏)

「宮崎県盗伐被害者の会」会長で、自身も何度も盗伐被害に遭った海老原裕美氏(61)は、「被害総額は県内だけで10数億円になる」と言う。

「2017年9月に14世帯で結成した被害者の会は、現在88世帯まで増えています。山林の所有者は県外の方が多く、実態が掴みづらいんです。

 また、業者が『間違えて切った』と主張した場合は、警察は『民事不介入』を盾に何もしてくれない。多くの被害者がわずかな補償金で泣き寝入りしてきました。

 メディアで取り上げられ、やっと警察が動きましたが、立件されていない被害は膨大です。黒木林産の逮捕は遅すぎるぐらいです」

 なぜ、宮崎県で盗伐がはびこるのか。背景に、中国の環境意識への高まりがあると指摘するのは、ジャーナリストの横田一氏(62)だ。

「宮崎県は、中国への輸出材として需要の高いスギの生産量が、28年連続で日本一です。

 一方、度重なる違法伐採で環境破壊を経験した中国は、2017年から中国国内での天然林の伐採を禁止しました。これにより、日本からの輸出高は、前年比で36%も増加。その恩恵を一手に受けたのが宮崎県でした。

 加えて、安倍政権は林業を成長産業にすると掲げており、私有地、国有地を問わず伐採しやすくする法改正をしたのです」

 規制緩和の先に待ち受けていたのは、悪徳業者による盗伐の横行だった。

「業界内では、『宮崎県産の木材の8割は違法品』といわれてい る。中国から『盗品はやめてくれ』と、悲鳴に近い訴えが増えています。国辱もいいところです」(林業組合関係者)

 田村議員が警鐘を鳴らす。

「このありさまでは、対中国だけでなく、日本の国際的な信用力の低下に繋がります」

 日本の没落、ここに極まれり。

写真・横田一
(週刊FLASH 2019年9月10日号)

2500とはずがたり:2019/09/08(日) 22:16:47


日米FTAは 「TPP超え」 土台は新NAFTA 東京大学大学院教授 鈴木宣弘氏
https://www.agrinews.co.jp/p47450.html
2019年04月23日
コラム 今よみ〜政治・経済・農業

 日米FTA(自由貿易協定、米国はUSJTA=US―Japan Trade Agreementと命名)で日本側の譲歩が環太平洋連携協定(TPP)水準を超える根拠は数多くある。

 まず、日欧経済連携協定(EPA)ではTPPを上回る譲歩をしているから、それをUSJTAにも適用することはほぼ間違いないので、それだけでも、TPP水準を超える可能性が高い。例えば、TPPでは米国の強いハード系チーズ(チェダーやゴーダ)を関税撤廃し、ソフト系(モッツァレラやカマンベール)は守ったと政府は言ったが、日欧EPAではEUが強いソフト系の関税撤廃を求められ、今度はソフト系も差し出してしまい、結局、実質的にチーズの全面的自由化になってしまった。それは米国にも適用されると考えるのが自然である。

 しかも、TPPで米国も含めて譲歩したバター・脱脂粉乳の輸入枠7万トン(生乳換算)を、TPP11で米国が抜けても変更せずに適用したから、オーストラリア・ニュージーランドは大喜びだが、これに米国分が「二重」に加われば(TPP11合意に含めてしまった米国分を削除するなど不可能に近い)、全体としてTPP水準を超えることも初めから明らかである。

 また、牛海綿状脳症(BSE)に対応した米国産牛の月齢制限をTPPの「入場料」として20カ月齢から30カ月齢まで緩めたが、その全面撤廃も既に準備済みだ。

 かつて「日米レモン戦争」で日本車輸入を止めると脅され、使用禁止の収穫後農薬(防かび剤)を食品添加物に分類して認めてきた。今度は、そのせいで米国からの輸入パッケージに農薬名が表示されるのを不当とされ、TPP交渉の裏の2国間並行協議では審査の簡素化を約束したが、表示そのものの撤廃がUSJTAで示されるのも既定事実と思われる。これらも「TPP超え」が明白である。

 食品の安全性については、「国際的な安全基準(SPS)の順守を規定しているだけだから、日本の安全基準が影響を受けることはない」との政府の見解は間違いだと筆者はかねて指摘してきた。なぜなら、米国は日本が科学的根拠に基づかない国際基準以上の厳しい措置を採用しているのを国際基準(SPS)に合わせさせるのがTPPだとかねて言っていた(2011年の公聴会でのマランティス次席通商代表=当時=の発言など)。

 米国の「科学主義」とは、仮に死者が出ていても因果関係が特定できるまでは規制してはいけないというものであり、今回のUSJTAの交渉目的には「科学的根拠に基づいたSPS」を明記しており、より明確な姿勢で追加要求が出てくるのは間違いない。

 そして、米国は新北米自由貿易協定(NAFTA)において、SPSが貿易の妨げにならないことや、遺伝子組み換え食品の貿易円滑化に重点を置いた条項をTPPよりも強化している。新NAFTAがUSJTAの土台になることは間違いない、すなわち、TPP以上に厳しくなるのは不可避である。

 選挙前だけ「TPP水準堅持」では許されないし、そもそも、TPP水準が大問題であったことも忘れてはならない。

2501とはずがたり:2019/09/13(金) 11:47:36
https://twitter.com/nikkei/status/1172339077598724096
日本経済新聞 電子版
@nikkei
暑さに弱いホルスタインが死に至り「何とか牛を生かさなければ」。学校給食の需要が高まる時期なのに冷蔵できず、廃棄せざるを得ない生乳。台風15号による千葉の大規模停電は牛乳生産にも影響を及ぼしています。

冷蔵施設ダウンで生乳廃棄 暑さで死ぬ牛も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49768180T10C19A9CC0000/
2019/9/13 9:42

2502とはずがたり:2019/09/22(日) 22:16:38
豚コレラ対策で豚へのワクチン接種実施へ
2019/9/19 20:15 (JST)9/19 21:22 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/547375700257457249?c=39550187727945729
 農林水産省は19日、豚コレラ対策として養豚場の豚へのワクチン接種を実施する方針を固めた。江藤拓農相が20日にも、予防的なワクチン接種を可能にするよう防疫指針の改定作業に着手すると表明する。

2503とはずがたり:2019/09/23(月) 18:55:33
米中摩擦で余ったトウモロコシ「肩代わり」 日本企業 購入予定「ゼロ」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201909/CK2019092302000147.html
2019年9月23日 朝刊

 安倍晋三首相が八月にトランプ米大統領から請け負った飼料用トウモロコシの大量購入をめぐり、購入の主体である民間企業の動きが鈍い。本紙が主要な飼料メーカーに取材したところ、追加または前倒しで購入すると答えたのは現時点でゼロ。一方、「コーンベルト」と呼ばれる米中西部の農家は価格上昇への期待を高める。コーンベルト各州は来年の大統領選への影響力が大きい。購入が進まなければ、二十五日(現地時間)に予定される日米貿易協定の署名後も両国間の火種となる可能性がある。 (皆川剛、ワシントン・金杉貴雄)

 トウモロコシの購入は八月にフランスで開かれた日米首脳会談で浮上。米中摩擦により売れなくなった米国産トウモロコシについて、トランプ米大統領が「安倍首相が日本を代表し余ったトウモロコシを全部買う」と述べ、日本政府も輸入に応じると表明した。

 日本は昨年度、年間約千百万トンの飼料用トウモロコシを米国から輸入しており、新たに輸入する分はその四分の一の二百七十五万トンに上る。昨年度の貿易統計に照らすと、購入額は六百億円規模となる。

 「買うのは民間」と指摘した安倍首相だが、本紙が主要な六企業・団体に取材したところ、追加あるいは前倒しで購入する予定があると回答したのは一社もなかった。

 安倍首相が購入理由としたガの幼虫による国内の飼料用トウモロコシの食害は、十八日時点で十四県六十九市町村に及ぶ。だが、被害は企業に新たに購入を促すほどは広がっていない。

 全国農業協同組合連合会(JA全農)の担当者は「降って湧いた話に驚いている」とし、「米国産トウモロコシは食害に遭う国内産と用途が異なり、直接代替できない」と困惑する。購入については「引き続き情報収集したい」と述べるにとどまった。

 大手国内飼料メーカーの担当者は「新規の購入分だけ消費されればよいが、そんな需要が果たしてあるか」と疑問を呈した。別の大手二社も「害虫被害の影響を測りかねている」などとして慎重な構え。「取材に応じられない」と回答したのも二社あった。

 農林水産省は七月、従来の計画以上にトウモロコシを購入した場合の保管料と、購入費の金利を全額補助する通知を出している。だが同省幹部は「八月の日米首脳会談を受けて補助を追加することはない」と述べ、さらなる購入を予算で後押しする考えはないことを明らかにした。

 一方、コーンベルトの代表的な州であるウィスコンシン州のトウモロコシ農家で、同州トウモロコシ生産者協会の会長も務めるダグ・リバウトさん(51)は、「求めるのは実際にトウモロコシの価格が上がること。われわれ農家の多くは、注意深く候補者を見極めている」と述べる。輸入が進まなければ、農業票の離反を警戒するトランプ氏が再び日本への圧力を強めるのは必至だ。

2504とはずがたり:2019/09/23(月) 19:42:33
2018.01.16 【インタビュー・立憲民主党代表 枝野幸男衆議院議員】食料・国土守る農業 経済政策とは分離を
https://www.jacom.or.jp/nousei/rensai/2018/01/180116-34402.php

2505とはずがたり:2019/09/29(日) 15:47:05
ジャンボタニシを超音波で駆除 成功したら「ビリビリホイホイ」と命名へ
毎日新聞2019年9月28日 11時30分(最終更新 9月28日 11時38分)
https://mainichi.jp/articles/20190928/k00/00m/040/077000c

 田んぼで爆発的に増え、稲を食い荒らす南米原産の大型巻き貝「ジャンボタニシ」(スクミリンゴガイ)を電気でおびき寄せ、超音波で駆除する装置の研究に、佐世保高専(長崎県佐世保市)の柳生義人准教授(環境電気工学)が取り組んでいる。駆除に伴う労力や薬剤による環境負荷の軽減が見込まれ、開発に成功した暁には「ビリビリホイホイ」と名付けるつもりだ。

 ジャンボタニシは1981年に食用として日本に輸入されたが、食味が悪いことなどから流通しなかった。全国にあった500カ所もの養殖場は廃業。放置され、逃げ出した貝が野生化し、九州を中心に関東以南に広がった。繁殖力が強く、田植え直後の苗やレンコンなどへの食害を止めようとしても、駆除が追いつかないという。

 柳生准教授は、田んぼでジャンボタニシが大繁殖している問題を知り、「電気工学的なアプローチができないか」と駆除のための研究を開始した。すると、電流の刺激を受けるとジャンボタニシが負極側に移動する習性を見つけたという。

 2017年10月には、佐賀県白石町のレンコンほ場(縦80メートル、横50メートル)に正負の電極各5枚を数メートル間隔で設置。48ボルトの電圧をかけたところ、24時間後に負極側に約600匹が集まり、正極側の約100匹を大きく上回った。また、周波数の異なる三つの超音波を15秒〜7分間照射し、5日後に生死を判別する実験をしたところ、低周波(28キロヘルツ)で9割ほどが死ぬという結果を得た。

 今後は、これらの実験を組み合わせた駆除装置を作り、田んぼで実証実験し、安全性や他の生物への影響などのデータも集める。ジャンボタニシは東南アジアでも深刻な被害をもたらしており、実用化できれば世界的に役立つ可能性があるという。柳生准教授は「広い水田に点在する貝をいかに効率良く集めるか、さらに研究を進めたい」と話している。【足立旬子】

2506とはずがたり:2019/09/30(月) 00:00:03
千葉大停電の遠因か。倒木処理の難しさと山武杉の悲劇を振り返る
田中淳夫 | 森林ジャーナリスト
9/17(火) 9:57
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20190917-00142951/

 毎年林業現場では二桁の死者を出しているが、その多くは伐採時の事故だ。とくにかかり木処理、倒木処理などは、通常の伐採とは違う技術が必要なのだ。それが複雑な枝を伸ばす広葉樹になると、何倍も難しい。今回の処理にも細心の注意を払って行っていただきたい。

次に気になるのは、倒木の種類だ。街路樹や庭木などには広葉樹が目立つが、気になるのは中途で折れているスギが多いこと。遠目に山のスギの梢が大量に折れて、まるで爪楊枝を立てたように見える現場もあった。通常なら、風を受けた樹木は根元から倒れやすいはずなのに、木の幹の途中からポキッと折れているのである。

 これは、千葉県特有の事情がありそうだ。なぜなら千葉の山には、スギ非赤枯性溝腐れ病にかかっているスギが非常に多いからである。この病気は1960年に発見されたのだが、これにかかったスギは幹に溝が入るように病菌が入り、中まで腐る。そのため幹が中折れしてしまうのだ。これがより倒木処理を難しくしている。

 実は溝腐れ病が千葉県で蔓延したのは、房総半島に多く植えられた山武杉というスギの品種と関係が深い。この品種が、溝腐れ病に非常に弱いのだ。

 山武杉そのものは、材質がよくて大木になると銘木扱いされることもある優れた品種である。また花粉をほとんど出さないことでも昨今注目を集めている。しかし問題は育て方だ。
捨ててしまった歴史的な森の育て方

 房総半島、とくに山武地方はなだらかな丘陵地が多いが、土質は砂岩と粘板岩の風化した痩せた土壌である。乾けばホコリが舞い、雨が降れば泥になる。

 そこで江戸時代から独特の農林業技術が発達した。最初は、小麦やナタネ、落花生など畑作を行いつつ、痩せ地に強いアカマツやクロマツを植える。十数年経ち、マツの一部を薪として販売しながら、その下にスギを植栽する。スギはマツに保護される形で育つ。次第にマツとスギの落葉が溜まり、土地は肥えてくる。スギが育つと間伐しながら、その跡地にヒノキを植える。マツも大木は残しておく。

 つまり農業と平行しながらマツ、スギ、ヒノキと環境に合わせて植え継ぎ多様性を築く。落葉が土壌を保護するから、皆伐せずに森を維持し続ける。このような技術で、健全な木々を育ててきたのだ。

 しかし、戦後は長い時間をかけて多様な木を育てることが嫌われた。木材が高く売れたため、残されていたアカマツの大木も伐られてしまった。そして政策的にスギの一斉林づくりが奨励された。補助金によって全国画一的な1ヘクタール3000本の苗の植え付けが強要されたのである。

 だが皆伐してスギの苗だけを一斉に植えたのでは、土壌保全能力が失われてしまう。それに一斉林は、適切に間伐をしないと林内の風通しが悪くなり、樹木が健全に育たない。そんなスギは、溝腐れ病に罹患しやすくなった。すると芯が真っ黒になるうえ、腐って溝ができると材としてまったく価値はない。

防災にも重要な林業政策

 一銭にもならないため森林経営の意欲は低下し、大量の放棄山林が生じてしまった。それがより溝腐れ病を蔓延させた。そんなスギが今回バタバタと折れているのだ。

2507とはずがたり:2019/09/30(月) 23:01:54
EUなぜ米国産牛肉の輸入禁止
猪瀬聖 | ジャーナリスト
9/29(日) 14:35
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20190929-00144646/?fbclid=IwAR2aM65e6l3qrG-LZkSzLdR7KyvY4eo-KK9ASKcCLRxgcpZFavRdzC1InoA

 日米貿易交渉が決着し、米国産牛肉の関税引き下げが決まった。日本では「おいしい米国産牛肉がより安く食べられる」などと歓迎する論調も目立つが、実は、米国産牛肉は、欧州連合(EU)が安全性に問題があるとして輸入を禁止している代物だ。米国内でも、普通の安価な牛肉を避け、健康によいイメージの有機やグラス・フェッド(牧草飼育)の牛肉を選ぶ消費者が増えている。日本は先のトウモロコシに続き、またしても、安全面で不安の残る米国産農産物を大量に引き受けることになりそうだ。

 現在38.5%の米国産牛肉の関税率は、日米貿易協定の発効と同時に一気に26.6%に下がり、米国が離脱した環太平洋経済連携協定(TPP)の発効国と同水準になる。関税率はその後も段階的に切り下がり、2033年度には9%になる予定だ。国内の畜産農家を保護する目的で緊急輸入制限措置(セーフガード)を設けたため、スーパーの牛肉売り場が米国産であふれかえることはないが、小売価格は確実に下がるとみられ、牛肉を安く食べたい消費者にとっては朗報だ。

EUは30年前から輸入禁止
 しかし、安くても、あえて米国産牛肉を避ける消費者もいる。安全面で懸念があるからだ。米国産牛肉の安全性の問題は、日本ではほとんど報じられていないが、実は、EUは1989年から米国産牛肉の輸入を原則禁止している。

 食の安全を重視するEUが問題視しているのは、米国の畜産農家が肉牛や乳牛の成長を早めるために人工ホルモン剤を投与している点だ。早く成長すれば、それだけ飼育期間が短くなり早く出荷できるため、農家にとっては経済的メリットが大きい。

 だが、このホルモン剤は、女性の乳がんや子宮がん、男性の前立腺がんといったホルモン依存性がんを誘発する発がん性物質の疑いが持たれている。EUが輸入禁止に踏み切ったのは、こうした理由からだ。

 日本でも、ホルモン依存性がんが顕著に増えていることと牛肉の輸入量が伸びていることとの間に、何らかの関係があるのではないかと疑問を持ったがんの専門医らが、10年ほど前に専門的な調査を実施。その結果、米国産牛肉には女性ホルモンの一種であるエストロゲンが和牛に比べて非常に多く含まれていることを確認し、日本癌治療学会で発表している。

 しかし、日本は、国産牛にはホルモン剤の投与を禁止しているものの、ホルモン剤を使用した牛肉の輸入は禁止していない。米国産牛肉は牛肉の輸入量全体の約4割を占めるが、ほとんどがホルモン剤を使用しているとみられる。

 EUによる米国産牛肉の輸入禁止は、EUと米国との間の長期の貿易紛争に発展し、EUは今年6月、紛争に終止符を打つため、今後7年間かけて米国産牛肉の輸入割当枠を年間35,000トンにまで拡大することを決めた。ただし、輸入を認める牛肉はホルモン剤を使用していないことを条件としており、一般の米国産牛肉の輸入は依然、禁止のままだ。

2508とはずがたり:2019/09/30(月) 23:02:06
>>2507
米国の消費者も避ける
 実は、米国の消費者も、自国産の牛肉の安全性に疑問を抱いている。証拠の一つが、有機牛肉人気の高まりだ。有機牛肉は、合成農薬や化学肥料を使わない有機飼料で牛を育てるだけでなく、ホルモン剤の投与も禁止している。

 業界団体のオーガニック・トレード・アソシエーションによると、魚を含む有機食肉の売上高は、2017年には前年比17.2%増の12億ドル(現在の為替レートで約1300億円)に達した。この中には有機牛肉も含まれている。米国では有機食材の品ぞろえの充実したスーパーが多く、有機牛肉は比較的手軽に買える。

 レストラン業界も、ホルモン剤を使った牛肉の使用を避ける傾向だ。日本にも進出している人気の新興高級ハンバーガー・チェーン「シェイクシャック」は、「私たちは、成長剤やホルモン剤、抗生物質を一切使わず牛を育てている生産者からしか牛肉を買いません」とホームページ上で宣言している。

 同社は、株価が今年に入り2倍に高騰するなど業績好調だが、その一因は、こうした、消費者の安全・健康志向を的確にとらえたマーケティング戦略にあるようだ。

 有機牛肉と並んで人気なのが、グラス・フェッド牛肉だ。普通の牛は高カロリーの穀物飼料を食べて育つが、グラス・フェッド牛は主に、牛が本来食べている牧草を食べて育つ。脂肪分が少なく霜降り牛より健康的なイメージがある上、飼料のためにわざわざ大量の穀物類を生産しなくて済むことから自然環境への負荷が小さいとして、消費者の間で人気が高まっている。

 ブルームバーグの報道によると、米国内のスーパーでのグラス・フェッド牛肉の売上高は、今年4月末までの1年間で15%も伸び、4.8億ドルに達した。だが、米国内ではグラス・フェッド牛の飼育頭数が非常に少なく、売り上げの約8割は外国産という。

 グラス・フェッド牛肉の中には有機認証を得ている牛肉も多く、これも人気の一因のようだ。食肉大手のパーデュー・ファームは今年5月、カリフォルニア州を拠点とするパノラマ・ミートの買収を発表したが、パノラマ社は米最大の有機グラス・フェッド牛肉の生産者だ。

日本は余剰農産物のはけ口?
 米国の消費者は、自国産の安価な牛肉にそっぽを向き、安全で健康イメージのある有機牛肉や外国産のグラス・フェッド牛肉を好んで食べる傾向を強めている。その結果、そっぽを向かれ、行き場を失った牛肉が日本に向かう。今回の日米合意は、ややひねくれた見方をすれば、そんなふうに見ることもできる。

 日米両政府は8月末にも、安倍首相とトランプ大統領の首脳会談で、米国産の余剰トウモロコシを日本が緊急輸入することを決めている。この余剰トウモロコシは、やはり米国の多くの消費者が購入を避けている遺伝子組み換えトウモロコシだ。「日本は米国の余剰農産物のはけ口にされている」という指摘は、終戦直後からたびたび耳にしてきたことだが、令和の時代になっても、その図式はあまり変わっていないようだ。

猪瀬聖
ジャーナリスト
慶應義塾大学卒。米コロンビア大学大学院(ジャーナリズムスクール)修士課程修了。日本経済新聞生活情報部記者、同ロサンゼルス支局長などを経て、独立。日経では、食の安全、暮らし、働き方、ライフスタイル、米国の社会問題を中心に幅広く取材。現在は、主に食の安全やライフスタイル、米国の社会問題などを取材し、雑誌などに連載。また、日本人の働き方の再構築をテーマに若手経営者への取材を続け、日経新聞電子版などに連載している。著書に『アメリカ人はなぜ肥るのか』(日経プレミアシリーズ、韓国語版も出版)、『仕事ができる人はなぜワインにはまるのか』(幻冬舎新書)。日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパート。

2509とはずがたり:2019/10/09(水) 12:32:53
サクラエビ秋漁23日解禁 漁業者は海域分けて規制方針 静岡
10/9(水) 9:55配信静岡朝日テレビ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191009-00010000-satvv-l22

サクラエビの秋漁は23日から2年ぶりに解禁されます。

回復傾向にある資源をどのように守っていくのか。漁業者が漁の方針を話し合い、駿河湾内の海域を分け規制を設けることを決めました。

県桜えび漁業組合・実石正則組合長:「調査でも南部の方に親エビが多数みられたので、南部を中心に操業しやすいようにしました。海区によって規制をかけたことは初めてです」

桜えび漁業組合に所属する漁業者の会合は午後4時から始まりました。

サクラエビは記録的不漁で、去年の秋に自主休漁となり、今年の春も予定の漁期を待たず打ち切られました。ただ漁を規制した結果、県などの調査では去年7月〜9月の推計で19兆しかなかった駿河湾内のサクラエビの卵が、今年7〜8月で平年を大きく上回る500兆にまで回復しました。

一方、漁獲の対象となる産卵を終えた1歳エビの資源量は、外洋に近い湾の南部で推定881トンでしたが、漁場の中心となる湾の奥は160トンにとどまり、産卵前の0歳エビが多かったということです。

こうしたことからきょうの会合で産卵を終えたエビの多い湾の南部を中心に操業していく方針を決めました。漁業組合は秋漁解禁直前の19日から22日に全海域対象のサンプル調査を行い漁の方針を最終決定します。

最終更新:10/9(水) 9:55
静岡朝日テレビ

2510とはずがたり:2019/10/13(日) 09:53:06
>全国農業協同組合連合会(全農)も、ある単純な理由で有機農業の促進に後ろ向きだ。フランスの経済省の2018年の農業協同組合(JA)に関する記録によると、「JAは肥料市場の70%を管理しており、日本と同じような農業が行われている韓国での価格より20%から30%高い価格で販売している」。
結局此処やろね

「オーガニック後進国」日本の残念すぎる事実
政府も消費者も積極的に推進していない
次ページ ≫
レジス・アルノー : 『フランス・ジャポン・エコー』編集長、仏フィガロ東京特派員
2019/09/17 6:00
https://toyokeizai.net/articles/-/302815

日本の有機農業は伸び悩んでいる。農林水産省によると、有機食品市場規模は、2009年から2017年の間に1300億円から1850億円に成長はしている。

だが、この数字からは、日本が有機農業において世界でどれだけ遅れているのかはわからない。

グローバル・オーガニック・トレード・ガイドによると、有機食品が日本の農産物の売上高に占める割合は1.5%で、アメリカ(5.5%)、フランス(7.7%)、ドイツ(10.4%)と比べるとわずかだ。また、有機市場規模(約5.9億ドル)は世界13位で、1人当たりの有機食品購入額(約4.7ドル)は23位と振るわない。購入額で見ると、アメリカ人は日本人の15倍、フランス人は13倍、スイス人に至っては34倍に上る。

世界では10兆円規模の市場
2017年時点では、日本の有機農業の耕作面積はわずか1万ヘクタール(耕作地の0.2%)(国策として有機農業に力を入れているフランスでは200万ヘクタールが有機農業に使われている)。2017年では、日本で作られるコメのわずか0.1%、野菜の0.35%しか「オーガニック」の認証を受けていない。

一方、世界に目を転じると、有機農業市場は伸び盛りで、世界の有機食品市場規模は2018年に初めて1000億ドル(約10兆6000億円)を超え、今後も各地で成長が期待されている。それにもかかわらず、日本はなぜこの分野で後れを取っているのだろうか。

それには、いくつか理由がある。1つは、政府や行政が有機農業に積極的ではないことだ。ある輸入食品業者は「有機農業に理解がある政治家も農村部の有権者が反旗を翻すことをおそれ、公には有機農業推進の意向を示さない」と話す。

農林水産省も有機農業支援に力を入れているとは言いがたい。それは、有機農業先進国のフランスと比べると明らかだ。フランスは2001年に「アジャンス・ビオ」と呼ぶ官民の有機農業振興団体を設立しており、2019年の予算は800万ドルにも上る。同機関は有機農業に転換したい農家に対する資金援助などを行っている。

こうした中、フランスでは有機農業に転換する農家が増え続けており、アジャンス・ビオの調べによると、2018年には過去最高となる5000軒の農家が有機農業に転換し、有機農家の比率は全体の10%に迫るほどになった。とりわけ農作物における有機農業への転換が進んでおり、同機関の調査によると、昨年の耕作面積は前年比31%も増えている。


こうした動きに伴って、フランス国内における有機食品の売上高も上昇。アジャンス・ビオの調べでは、2017年時点で売上高は83億ユーロ(約9990億円)と前年比18%拡大。スーパーにおける有機食材の売上高は同22%増えており、中でも野菜や果物など食料品の需要が増えている。フランスでは2020年までに給食で使われる食材の2割を有機にする目標を掲げるなど、今後も有機食材の普及が見込まれる。

「有機JASマーク」の現状
これに比べると、日本は大きく遅れているように見える。そもそも日本はアジャンス・ビオのような振興団体がない以前に、認証システムも複雑だ。

目下、日本では農林水産省が「有機JASマーク」の認定を行っている。だが、取得するには年間10万円かかるほか、取得したところでその価値が重宝されるほど日本では消費者間で有機食品に対する認識が広がっていないこともあり、実際に有機作物を栽培する農家でさえ申請することはほとんどないと見られている。

「正式には日本の農家の0.5%が有機農産物を栽培していることになっているが、実際の数字はおそらく2%前後だろう」と、農業ジャーナリストの山田優氏は話す。

2511とはずがたり:2019/10/13(日) 09:53:21
>>2510
また、JASマークのカバー範囲は狭く、農作物と農産加工食品のみが対象となっており、例えば海産物はその対象に含まれていない。ワインなど酒類についての表示は国税庁が行っており、国税庁の「酒類における有機の表示基準」に基づいて有機承認を行っており、使われている原料(ブドウなど)が有機認定を受けていれば、「有機ワイン」などとなるが、有機JASマークを付けることはない。

全国農業協同組合連合会(全農)も、ある単純な理由で有機農業の促進に後ろ向きだ。フランスの経済省の2018年の農業協同組合(JA)に関する記録によると、「JAは肥料市場の70%を管理しており、日本と同じような農業が行われている韓国での価格より20%から30%高い価格で販売している」。

つまり、有機栽培が活性化すれば、JAの「肥料収入」が下がる可能性があるのだ。中には、茨城JAなど有機農業を支援している協同組合もあるが、全農は今のところ改革のアクセル役というよりは、ブレーキ役になっている。

日本の天候条件が有機農業に向いていないという見方もある。確かに日本の自然条件は有機農業に理想的ではないのは事実だろう。しかし、日本でも何万人もの農家が何十年にもわたって有機農業を成功させてきている。「要はやる気の問題だ」と、山田氏は話す。

実際、日本には現在、その手本となるすばらしい有機農家がいくつもある。1つは、茨城県土浦市に住む久松達央氏が展開する「久松農園」だ。48歳の久松氏は、日本の農業のホープの1人である。6ヘクタールを保有する久松氏は、この畑で季節に応じてトマトやなす、とうもろこし、キャベツや白菜などさまざまな野菜を有機農法で栽培している。

農業は重労働になりがちだが、久松氏は従業員の労働時間の管理にも力を入れており、週5日、1日8時間しか働いていないと主張している。

現在はネットで販売しているほか、東京や茨城などのレストランに野菜を卸しているが、JASマークは取得していないという。「例えば作物のそばで蚊取り線香をたいたら『有機ラベル』は取得できない。これってばかげているでしょう」と同氏は疑問を呈す。

兵庫県豊岡市にも有機農法で成果を出している農家がある。明治時代までこの地の水田はシベリアから美しいコウノトリが飛来していたが、農家が田畑に農薬を使うようになり、コウノトリのえさであった生物が沼から消えてからというもの、その姿は見られていなかった。

1970年代、当時市役所職員だった男性がこの地域の多くのコメ農家を何とか説得し、化学物質と農薬を取り除いて有機米を育て、田畑の自然の生態系を再構築。農家による30年の努力の後、2002年8月5日にコウノトリが姿を現し、これにほかのコウノトリも続いた。

それ以降、豊岡のコメ農家は平均的なコメ価格の2倍の価格で、「コウノトリ米」として自分たちのコメを販売してきた。有機農法のコメ耕作面積は0.7ヘクタールから400ヘクタールにまで拡大。コウノトリ米は現在、ニューヨークの高級日本食レストランでも使われるようになっている。

こうしたさまざまな取り組みがされているにもかかわらず、日本でなかなか有機食品の普及が進まない最大の理由は消費者にあるかもしれない。多くの人が「形が整った」農産物が、「よい農産物」だと信じているフシがあるからだ。多くはまっすぐなきゅうりや穴のあいていないレタス、つやのあるリンゴを高く評価している。

消費者が「美しい食品」を求めることもあって、「日本の農家は庭師のように農業をやっている。完璧なトマトや完璧なレタスを求めているのだ。環境に対する明確な考えなど持っていない」と、ヨーロッパの農業担当のある外交官は嘆く。「格安商品」に慣れすぎていることもあって、有機食材の価格に対する抵抗感がある消費者も少なくない。

が、農業が衰退する日本にあって、有機農業は今後成長が期待できる分野の1つだ。実際、フランスでは有機農業が拡大するにつれて同分野が新たな職を生んでいる。確かに日本にとって既存の農業のあり方にメスを入れることは容易ではないだろうが、農家、そして消費者の啓蒙活動を進めることが求められる。

2512とはずがたり:2019/10/30(水) 11:08:04
>>2506
>>2478-2479
>>2459-2460
>>1771-1772
重要なのは木じゃなくて土壌だと聞いたことはある。まあ土壌を流出しないようにするには木が必要だから結局はどうだが。針葉樹よりも闊葉樹の方が良さそうな気がしたが其処は大差ないらしい。

「緑のダム」はムダ? それとも……最新科学から考える森林の治水機能
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20191029-00148789/
田中淳夫 | 森林ジャーナリスト
10/29(火) 11:50

 大雨による災害が立て続けに起こる日本列島。とくに今秋は、台風19号から洪水続きで各地に大被害をもたらしているが、水源地、とくに山はどうなっているだろうか。

 森林に覆われていたら「緑のダム」効果で水があふれるのを留めてくれる……そう期待する向きもあるに違いない。あるいは、(コンクリートの)ダムや堤防がなければ今回のような水害は防げないという主張もあるだろう。

 国交省のHPでは、「森林は、中小洪水に一定の効果を有するものの、治水計画の対象となるような大雨の際には、森林域からも降雨はほとんど流出することが観測結果からも伺えます(原文ママ)」とある。

 大雨が降ると、土壌内の間隙に水が飽和してしまい、雨水は地表面流として流れるから治水機能は限界に達するというわけだ。だから緑のダムに、それほど期待しない方がよい、コンクリートのダムも築かなくてはならない……と暗に匂わせているようでもある。

 しかし、水文学が専門の人間環境大学の谷誠・特認教授は、それを「俗説」とした。

 そもそも森林の持つ治水機能とは、単に森林地域が水を溜めて河川の流量を減らすことではない。山に降った雨が河川に流れ出すまでに時間差をつけて、ピーク流量を減らすことにある。すると水位が急激に上がることを抑制できる。
土壌は大雨になると含水率を増やす

 そこで重要なのは、水を溜める土壌内の間隙だ。そのサイズは大小さまざまだが、すべての間隙に水は入らないという。細かい間隙ほど毛細管現象による力で水を吸引して貯留しやすいが、大きな間隙には通常水は溜まらない。いくら降雨量が多くなっても、すべての間隙が完全に飽和までには至らないのだという。

 ただ降雨が強まると、土壌間隙の含水率(貯水量に連動する)は上がる。これまで水が入らなかった大間隙にも水が溜まり始めるからだ。土壌は、たくさん雨が降ると溜められる水の量(間隙)も増やすというのだ。これは盲点だ。

 たとえば0.5%土壌の含水率が上がるだけでも、広い流域の土壌の量からすると流量を大きく変える力がある。とくに土壌層が厚ければ含水率の変化も大きくなり、貯水量は増加する。そして流出するまでに時間差を生み出す。それが河川流量のピークを引き下げることで洪水を起こりにくくするというのだ。

 付け加えれば、森林、つまり草木が生えていると光合成で常日頃から土壌水分を吸収して蒸散させるから、全体に土壌を乾燥させる効果がある。これは降雨時の水を貯留できる間隙を増やしていることになるだろう。

 この理論に沿えば、森林(の土壌)には洪水の規模を抑える効果があると言えるのではないか。

2513とはずがたり:2019/10/30(水) 11:08:32
>>2512-2513
 コンクリートのダムだと降雨が強くても貯水量が拡大することもなく、あっと言う間に限界に達してしまう。たとえば台風19号の際に空っぽの八ッ場ダムが一夜にして満水になったと話題に上がったが、あの程度の貯水量では、河川の水位を数センチ引き下げる程度の効果しか望めないだろう。

 もちろん、地表が水没するほどの降雨量なら、土壌層の間隙すべてに水が入ることもあるかもしれない。そうなると治水効果もなくなるが、そんな状態では土壌が地下水の浮力によって安定を失ってしまうから、崩壊し流れてしまう。「緑のダム」そのものがなくなる。その意味では限界はある。ただ平地や部分的な斜面はともかく、山全体が水没することは考えにくい。

森林整備しても治水効果は疑問

 やはり洪水など水害を防ぐには、「緑のダム」を充実させることが重要だと思わせる。

 そこで林野庁などは「森林整備」を進めて森林の治水機能を高めようと呼びかけるわけだが……これまた「俗説」となる。

 森林整備と言えば、植林や下草刈り、間伐などを林業的な作業を指すことが多い。しかしそれが「緑のダム」を強める効果につながるだろうか。

 森林整備の名の元に、林内に道を伸ばし車両などを入れると、森林土壌がえぐれて斜面が傷つくことも増える。昨今、進めている主伐(という名の皆伐)は森をなくしてしまうのだから、雨が降れば土壌を流し去ってしまいかねない。むしろ逆効果だ。間伐で地表を明るくし草を生やす効果もあるが、それは治水機能とは別の役割だろう。

 ときには落葉樹を植えたら落葉が土壌をつくる……という意見もある。だが腐葉土では地表水に流されるし、落葉が分解して土壌になるのは100年で数ミリの単位だ。目先の森林整備で土壌がすぐに分厚くなることは望めない。

 何より土壌とは、長い時間の間に基盤の岩が地球的な活動(造山運動や地震、地熱、水の浸透……)によって風化してつくられるものであり、人為的に操作できるものではない。当然、土壌の間隙のサイズを変えたり量を増やしたりすることなどできないのだ。

 結論としては、「緑のダム」を軽んじてはいけないが、同時に万能でもないし、また人が手を加えて機能を強化することなど無理だということだろう。ただし「緑のダム」を壊すのは、ある意味たやすい。人は、長い年月をかけて築き上げてきた森林と土壌の相互作用をなるべく壊さないようにするべきだろう。

田中淳夫 森林ジャーナリスト

日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴としての「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで執筆活動を展開。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、そして自然界と科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然だけではなく、人だけでもない、両者の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『森は怪しいワンダーランド』『絶望の林業』(新泉社)など多数。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』あり。

2514とはずがたり:2019/11/19(火) 19:41:36
>ウイルス性家畜伝染病であるアフリカ豚コレラは人には感染しないが、感染豚の突然死、高熱と出血性病変が特徴だ。日本で発生している豚コレラと異なり、有効なワクチンはなく、感染経路はダニ、感染豚の非加熱製品を残渣(ざんさ)とする餌、感染した野生動物の侵入・排せつ物など多岐にわたる。
なんと,アフリカ豚コレラと豚コレラは違うのか!

米山さんはこう↓云ってるけど,防疫体制で優位さを発揮できれば,日本の田舎も一旦FTAで潰滅しても中国の食糧基地として再生できる可能性があるのかも。

https://twitter.com/RyuichiYoneyama/status/1196575443119296512
>アフリカ豚コレラで恐らく世界の畜産市場は一気に逼迫します。それ故日米FTAが結ばれても国内畜産にそれほどの影響はない可能性もありますが時間差で国内畜産壊滅後に世界の食肉価格が暴騰する可能性も否定できません。米国追従で国内産業保護に無関心な政権に危機感を覚えます

そのイデオロギックさに辟易せざるを得ない農業経済学者は田圃は一旦耕作放棄すると雑草が生えて田圃に戻すのは難しいから米を輸入するなと云うけど,養豚なら一旦辞めて雑草生えても大丈夫やろ!

豚肉が不足する中国の爆買い 世界の食肉市場を翻弄=三石誠司
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20191126/se1/00m/020/049000c
2019年11月18日

世界中で食肉価格が上昇している。FAO(国連食糧農業機関)の世界食肉価格指数(2002年から04年の平均が100)は18年10月の166・3から、今年10月には182・7に到達した。1年で16ポイント(10%)も上昇したことになる。 特集:食肉大争奪https://weekly-economist.mainichi.jp/%E9%A3%9F%E8%82%89%E5%A4%A7%E4%BA%89%E5%A5%AA/

 食肉価格高騰の背景は、経済成長による生活水準の向上もあるが、今回はアフリカ豚コレラの影響による国内需給の逼迫(ひっぱく)が大きい。

 ウイルス性家畜伝染病であるアフリカ豚コレラは人には感染しないが、感染豚の突然死、高熱と出血性病変が特徴だ。日本で発生している豚コレラと異なり、有効なワクチンはなく、感染経路はダニ、感染豚の非加熱製品を残渣(ざんさ)とする餌、感染した野生動物の侵入・排せつ物など多岐にわたる。農林水産省によれば、05年以降に発生した地域は、欧州19カ国、アフリカ29カ国、アジア11カ国にのぼる。中でも最大の懸念が中国での感染爆発だ。

 中国では18年8月3日に1例目が確認されて以降、急速に感染が拡大。その結果、世界最大の豚肉生産・消費国である中国の動向は、世界の食肉貿易にも影響を与えている。米中貿易戦争が注目を浴びる背後で豚肉をめぐる環境が大きく変化しつつある。

人間はさまざまな肉を食べるが、現代社会では牛・豚・鶏が中心である。これら3種の食肉の年間生産量合計は約2億7000万トン(19年、米農務省資料、以下数字は同)。その内訳は豚肉が39・7%、鶏肉が37・3%、牛肉が23・0%。この順番は長年不動だったが、ついに2020年、鶏肉が豚肉を上回りそうだ(図3)。

 健康志向による豚肉や鶏肉など白肉人気(赤肉は牛肉・羊肉)もあるが、これに拍車をかけたのがアフリカ豚コレラによる豚肉生産の大幅減少である。

 とくに世界の豚肉生産量の約半分(17年で48・6%)を占める中国の影響が大きい。

 中国の豚肉生産量は18年に5404万トン、全食肉生産の74・9%を占めていたが、これが20年には同3475万トンと、1929万トンも減少する見込みである(図2)。中国の豚の飼養頭数は16年時点で、4億5112万頭と世界の養豚の半分弱を占めていた。しかし、米農務省は20年に2億7500万頭まで激減すると予測している。

 この減少にどう対応するか。中国の牛肉需要は年600万トン強とあまり動いていない。鶏肉の生産は18年から20年にかけて年410万トン増加する見込みだが、豚肉の減少分(1929万トン)を補うには圧倒的に不足している。

 残された唯一の手段は、国際市場からの豚肉輸入である。既に中国が本格的に市場参入したことで国際食肉貿易は大きな影響を生じつつある。

豚肉輸入の上位に日中

 だが、豚肉の国際貿易数量は年間1000万トンに過ぎない。輸入の上位3カ国は、中国、日本、メキシコだ。なかでも国内生産を重視する中国は、大豆など油糧種子以外の農産物輸入は可能な限り避けてきた。豚肉も例外ではなく、国内の生産動向で多少の変動はあるが、厳格な国の管理の上、おおむね中国の豚肉輸入は年150万トン前後で推移してきた。

2515とはずがたり:2019/11/19(火) 19:42:00
>>25114
 ところが、18年のアフリカ豚コレラ・ショック発生以来、中国の豚肉輸入は急増し、今年10月時点の米農務省の見通しでは19年に260万トン、20年は350万トンと史上最高水準に達する見込みである。

 これが国際市場にいかに大きな影響を与えるか。日本の豚肉生産・輸入量と比較してみよう。

 日本の生産量は18年で128万トン、輸入量は135万トン(食料需給表ベース)。一方でアフリカ豚コレラ・ショック発生以前の中国の国内豚肉需要は約5600万トンで、このうち輸入は約150万トンに過ぎず、97%が国産であった。これが20年の生産量見通しが3475万トンとなると、前述した通り約2000万トンが不足する。日本の豚肉輸入量の約15年分である。

 牛肉需要がそれほど増えない中では、仮に鶏肉生産量が年200万トンペースで増えたとしても、国内の豚肉生産が完全に回復しない限り、5年後でもまだ1000万トン不足する。アフリカ豚コレラの猛威が長引けば、それ以上の不足となる。言い換えれば、この数量プラスアルファが今後の中国の豚肉潜在輸入量になる。

 周知のように現在、中国は米国との貿易戦争の真っただ中にある。農産物では、米国産大豆の輸入についてブラジルなど他産地からの輸入で対応していたが、アフリカ豚コレラの発生により、国内飼料需要が減少しただけでなく、大量の豚肉輸入が火急の課題となってきた。そのため、自国産品の大量購入「確約」を迫る米国に対し、市場の需給に応じた自由裁量を主張する中国という形で奇妙な構図が出現している。資本主義の米国が政府介入を、共産主義の中国が自由貿易を主張しているというわけだ。

 こうした状況が、世界の豚肉貿易にどう影響するか。

表はこちら
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/11/14/20191114se100m020015000q/0.pdf?1
(注)2020年は予想 (出所)米農務省資料より筆者作成

 豚肉の輸出入に関わる主要な国は、実はそれほど多くない。世界の豚肉輸出1000万トン(米農務省の20年見通し)のうち、EU(欧州連合)390万トン、米国331万トン、カナダ130万トン、ブラジル105万トンで、この4カ国で956万トンと見込まれている。

 これに対し豚肉輸入国は、中国350万トン、日本151万トン、メキシコ128万トン、韓国70万トンと上位4カ国で700万トンを占める。

 つまり、増加した豚肉需要を中国が輸入で満たす場合、EU、米国、カナダ、ブラジルで確保するのが最も効率が良い。現実的にはこれら各国からの買い付け状況を踏まえつつ、メキシコやチリ、ロシア、豪州など小規模輸出国からの輸入や、牛肉、羊肉など、豚肉と代替可能な他の肉を可能な限り買い付け、少しでも不足分を手当てするしかない。

 中長期的には人工肉(植物由来肉や培養肉)など科学技術を活用して他国からの輸入依存を少しでも軽減する形へシフトする結果、人工肉への関心や研究開発、投資が急増する──という流れが見え始めている。

 世界における豚肉の総輸出量1000万トンという市場で、突如として2000万トン以上の追加潜在需要を持つ中国が国際市場で動き始めたという現実は非常に重い。年5000万トン以上の豚肉需要を持つ中国から見れば、日本の輸入数量はわずか3%に過ぎない。中国の爆食の前には、日本産豚肉が輸出にまわるのか、という懸念よりも全ての豚肉がのみ込まれる可能性の方が現実味を帯びる。

根こそぎさらう中国

 需給が逼迫(ひっぱく)して価格が高騰すれば需要減少(レイショニング)が起きる。米農務省は18年から20年にかけて中国の豚肉需要が5540万トンから3815万トン、つまり1725万トンの需要減少が起こると見込んでいる。だが、それが現実化してマーケットが落ち着くまでは、豚肉とその代替品をめぐる熾烈(しれつ)な競争が継続する可能性が高い。とくに良質の豚肉を生産している国や、小規模な輸出を継続していた国は輸出対象分を根こそぎさらわれる可能性がある。

 既に必要量の豚肉の半数を輸入に依存する形でグローバル化した日本も、いまのところは豚肉価格が比較的落ち着いているが、今後はこうした状況に少なからぬ影響を受けることは間違いないだろう。

 こうした状況のなか、世界の食肉最大手のJBSや米国の豚肉生産大手のタイソンフーズ社は、米国では一般的だったが、これまで中国で禁止されていた豚のホルモン剤使用をやめることを公表している。これは中国市場への本格的輸出整備が整ったということに他ならない。

(三石誠司・宮城大学教授)

2516とはずがたり:2019/11/19(火) 19:45:20

アフリカ豚コレラ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E8%B1%9A%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%A9
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アフリカ豚コレラ(アフリカとんコレラ、African swine fever)とはアフリカ豚コレラウイルス感染によるブタの熱性伝染病。臨床症状および病理所見は豚コレラと類似する。家畜伝染病予防法における家畜伝染病であり、海外悪性伝染病防疫要領においては海外悪性伝染病の一つである。法定伝染病である。ブタ及びイノシシに特有の病気でありヒトには感染しない。日本においては、家畜伝染病予防法において「家畜伝染病」に指定され、患畜・疑似患畜の速やかな届出とと殺が義務付けられている[1]。

原因
African swine fever infected macrophage.jpg

アフリカ豚コレラは二本鎖 DNA をゲノムに持つアスファウイルス科アスファウイルス属のアフリカ豚コレラウイルス (Asfarviridae Asfivirus) の感染を原因とする。宿主はブタとイノシシであるが、イボイノシシ、ヤブイノシシ、カワイノシシでは一般に不顕性感染を示す。本ウイルスの感染細胞は赤血球を吸着し、細胞質内封入体が観察される。

疫学

1912年、ケニアでの発生が最初の報告である。アフリカ大陸のサハラ砂漠以南およびイタリアのサルデーニャ島で常在している。イボイノシシではダニの媒介なしに感染環は成立しないが、ブタでは経口、経鼻、ダニによる吸血による感染が起こる。また、ブタは感受性が高く、ブタからブタへの感染が成立する。 アフリカではダニの間でアフリカ豚コレラウイルスが保有され、ブタに感染する。イタリアではダニを媒介して豚から豚に感染する。

また、アフリカ豚コレラウイルスは豚肉に 3 - 6 ヶ月間残存し、冷凍豚肉で 110 日間以上、スペイン産生ハムで 140 日間以上、燻製や塩漬のハム等で 300 日間以上にわたり活性を保つとの報告があり、汚染された豚肉や豚肉加工品が他のブタ等への感染源となりうる[2]。

ヨーロッパを超え、2007年11月からロシア、2018年8月には中国でも初めてアフリカ豚コレラの発生が確認[3]。2019年現在、北朝鮮にも拡大しており、韓国では感染した野生のイノシシが非武装地帯を越えて侵入しないよう注視していたが[4]、9月17日、軍事境界線に近い京畿道坡州市の養豚場で初めて感染が確認された。

日本国外では、59か国・地域で確認され、サハラ砂漠以南のアフリカ、東ヨーロッパ、ロシアのほかアジアでも拡大している[5]。

日本での発生の報告はない。2018年10月1日に北京から新千歳空港に到着した旅客の携帯品の豚肉ソーセージ(1.5kg)について遺伝子検査(PCR)を実施したところ陽性の結果が出たため改めて水際対策を徹底している[6]。日本は本病の清浄国であるが、アフリカでは常在的に、ロシア及び中国やその周辺諸国でも発生が確認されているため、今後とも、海外からの侵入に対する警戒を実施し、発生予防に努めることが重要である[1]。



治療

治療法はない。

予防
ワクチンは実用化されておらず、対策としては摘発淘汰が最も一般的である。

ASF(アフリカ豚コレラ)について
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/asf.html
更新日:令和元年11月18日
担当:消費・安全局動物衛生課

2517とはずがたり:2019/11/19(火) 19:54:47

swine feverのswineは<集>豚・猪とのこと。豚熱ってことか。

で,豚コレラウイルスとは別に豚コレラ菌もあるそうなw

豚コレラ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%9A%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%A9
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

豚コレラ(とんコレラ、英: classical swine fever、CSF、hog cholera)は、フラビウイルス科ペスチウイルス属によるブタのウイルス性疾病であり、症状はコレラとは異なる。ブタ及びイノシシに特有の病気であり、ヒトには感染することはない[1][2][3]。豚コレラという病名は、1800年代に米国で初めて発生が確認された際に、同地域において、ヒトのコレラが流行していたことから、関連は判然としないまま hog cholera と命名されたことに由来しており、我が国ではこれを直訳した豚コレラという名称が使われている。科学的には、ウイルスによって起こる豚コレラは細菌で起こるヒトのコレラとは何ら無関係である[4]。

2019年11月11日、日本の江藤拓農林水産相は、「豚コレラ」の呼称を、英語名の「CSF(クラシカル・スワイン・フィーバー)」に変更すると明らかにした。無関係なヒトのコレラを想起させるとして、名称の見直しを求める声が発生県などから上がっていたという[5]。農林水産省のHPでは11月12日付で「豚コレラ及びアフリカ豚コレラの名称変更について 」という発表を掲載した[4]。

原因

コレラ菌やブタコレラ菌ではなく、豚コレラウイルスにより起こる。ブタ、イノシシに感染し、ヒトには感染しない[4]。ヒトが、豚コレラにかかったブタの肉を食べても感染することはない[4]。

なお、ブタコレラ菌 (Salmonella enterica serovar Choleraesuis )はサルモネラの一種で、ヒト、ブタ、いずれにも感染し、豚コレラではなくサルモネラ症を起こす。

防疫

現在はアジアを中心に発生[1]。日本では家畜伝染病予防法において法定伝染病に指定されており、対象動物はブタ、イノシシ。日本では生ワクチンの使用が限定的に認められていたが、2006年3月にワクチン接種を完全に中止して、摘発淘汰を基本とした防疫体制となり、2007年4月1日より国際獣疫事務局(OIE)の規約に基づき、日本は豚コレラ清浄国となった[8]。しかし2018年9月以降は、岐阜県岐阜市からの疑似患畜により、ワクチン接種の再開と感染国に戻っている(後述参照)。

2019年(令和元年)9月14日時点では、愛知県・長野県・滋賀県・大阪府・三重県・埼玉県の養豚場に感染範囲を拡大しており、養豚場を消毒の上に検査において陽性豚については殺処分が行われている[12][13][14]。後述の通り、野生イノシシでの感染が継続して報告されており、農林水産省は2019年(平成31年)2月22日の報道発表資料で、野生イノシシに対して餌ワクチンを設置する方針を発表した[15]。

ただし、飼育豚に対してワクチンを使用すると、「清浄国」への復帰に時間がかかるため、農林水産省は慎重な姿勢を示している。また、日本国政府の調査チームは、岐阜県で全養豚場に対して飼養衛生管理基準順守の指導を進めており、愛知県でも実施する意向を示している[16][17]。同月26日には岐阜県・愛知県以外の7府県37農場対しても発生予防および蔓延策が出され、経営再建支援が制限区域外の農家にも出ている[18]。

CSF(豚コレラ)について
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/csf/index.html
更新日:令和元年11月19日
担当:消費・安全局動物衛生課

豚コレラウイルス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%9A%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

自然宿主はブタおよびイノシシであるが、実験的にヒツジ、ヤギ、ウサギに感染する。豚および猪に豚コレラを引き起こす。豚コレラウイルスの侵入門戸は扁桃。

ワクチン接種のデメリット
http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/eisei/usibuta_sippei/30/attach/pdf/index-10.pdf

資料62ワクチン接種のデメリット※ワクチンを接種した豚群においても、全ての豚が十分な抗体を得るとは限らないことから、野外ウイルスの侵入を許す可能性、また侵入時の感染豚の発見を困難にする。

2518とはずがたり:2020/01/11(土) 17:59:00
>トランプ米政権は、中国が向こう2年間に米国から農産物を400億ドルないし500億ドル分購入し、中でも大豆の購入を大幅に増やすだろうと主張している。

>大豆は、ほとんどが家畜の飼料か植物油に加工される。貿易紛争が始まる前の段階で、大豆は中国に輸出される米農産品の約60%を占めていた。中国のコンサルタント会社JCIによると、400億ドルの目標を達成するには、中国が過去最大量を約3分の1も上回る規模で米国産農産物を買う必要がある。

>ラボリサーチの推計によると、アフリカ豚コレラ(ASF)の影響で、大豆を飼料とする中国の豚は半減した。

>米国農家自身も問題を抱えている。貿易戦争への懸念に加え、悪天候により大豆の生育期が短縮したため、今年の生産量は前シーズンを約20%下回った。

2020年1月11日 / 08:13 / 10時間前更新
コラム:米国産大豆の対中輸出、トランプ氏の夢「大幅増」は幻か
https://jp.reuters.com/article/china-us-soy-breakingviews-idJPKBN1Z80E6?taid=5e198c59ceb08f000129e9c6&amp;utm_campaign=trueAnthem:+Trending+Content&amp;utm_medium=trueAnthem&amp;utm_source=twitter
Anna Szymanski
2 分で読む

[ニューヨーク 8日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 大豆が脚光を浴びている。トランプ米政権は、中国が向こう2年間に米国から農産物を400億ドルないし500億ドル分購入し、中でも大豆の購入を大幅に増やすだろうと主張している。貿易紛争により、米国の農家にとって巨大な輸出市場だった中国の市場は縮小した。しかし、米国が世界貿易機関(WTO)との輸入枠規制を巡る交渉でうまく立ち回れたとしても、米国農家にはいくつかの問題点が残るだろう。

大豆は、ほとんどが家畜の飼料か植物油に加工される。貿易紛争が始まる前の段階で、大豆は中国に輸出される米農産品の約60%を占めていた。中国のコンサルタント会社JCIによると、400億ドルの目標を達成するには、中国が過去最大量を約3分の1も上回る規模で米国産農産物を買う必要がある。

しかし、ラボリサーチの推計によると、アフリカ豚コレラ(ASF)の影響で、大豆を飼料とする中国の豚は半減した。アグロコンサルトによると、中国の大豆購入量は2018―19年シーズンから約4%持ち直す見通しだが、ASFの感染拡大が始まる前の水準には届かないとみられている。

米国農家自身も問題を抱えている。貿易戦争への懸念に加え、悪天候により大豆の生育期が短縮したため、今年の生産量は前シーズンを約20%下回った。アグロコンサルトによると、中国に輸出できる量の上限は約2700万トンと、JCIが推計する目標量を40%下回る見通しだ。

最後にブラジルの存在がある。大豆生産で世界トップに躍り出る見通しの同国は、米中貿易摩擦に便乗して大半の大豆を中国に輸出し始めた。ブラジル産大豆の収穫量は米国産を約25%上回る見通しとなっている。

また、ブラジルの通貨レアルは、政策金利の引き下げと中南米の政情不安を背景に下落し、昨年は高値から約15%下がった。その後、底値からは持ち直したが、ブラジル農家の競争優位は保たれている。

こうして新たな通商パターンが根付いた今、米国の農家が中国から大量の需要を引きつけようとしても苦労する可能性がある。先行きが不透明なだけに、なおさらだ。米国農家としても、自分たちの大豆をまとめて何とかして中国に売り付けたいとは、もう思わないかもしれない。

●背景となるニュース

*トランプ米大統領は昨年12月31日、米国が米中貿易協議の「第1段階」合意に1月15日に署名すると述べた。合意の一環として、中国は今後2年間に米国からの農産物輸入を増やし、貿易紛争前の年240億ドルに対して同400億―500億ドルとする構えだ。

*ブラジルの中国向け農産物輸出は2018年、前年の266億ドルから354億ドルに増えた。米国産農産物の中国向け輸出はこの間、240億ドルから132億ドルに減った。中国はブラジルにとって最大の輸出相手国。米農務省は2日、ブラジルが米国を抜いて世界最大の大豆生産国になるとの見通しを示した。


(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)

2519とはずがたり:2020/01/14(火) 15:24:15

田中淳夫『絶望の林業』を読む。商店街同様,相変わらずの経済効率性無視のばらまき補助金には怒りを禁じ得ない所である。全廃して将来的にベーシックインカムの財源にした方が良さそう。また公共事業同様の土地登記の杜撰さによる問題が根深い。

また零細漁船で外国に対抗し得なくなっている漁業の問題と同じく製材業が諸外国と太刀打ち出来ないのはスケールメリットがない零細業者がやってて碌な機械を入れられてない面にある様だ。これは中小零細保護がブラック企業の温存と無能経営者が贅沢に暮らす日本の宿痾と共通する。

要するに全部繋がっているのである。これでは生産性は上がらないし不足する労働資源も活用できない。衰退する国家ニッポンの問題点である。

2520荷主研究者:2020/03/14(土) 20:47:37

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/397367?rct=n_hokkaido
2020年02/28 05:00 北海道新聞
中国からの輸入激減 タマネギ一時90%減 道産切り替えの可能性 新型肺炎

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、主に加工向けに使われる中国産タマネギの輸入量が大きく減っている。主産地の山東省などで人手が集まらず出荷が遅れたことで、今月前半には前年同期比で約90%落ち込んだ。国内の食品会社などは在庫でしのいでいるが、輸入減が続けば全国のタマネギ生産量の6割を占める道内産に切り替える動きも出てきそうだ。

 中国産のタマネギは、人件費の安い現地で皮がむかれ、パック詰めされた状態で輸入され、冷凍食品やレトルトカレーなどに使われるほか、外食用でも重宝される。国内で流通するタマネギの2割は輸入品で、その大半を中国産が占める。

 農林水産省の植物検疫統計によると、中国からのタマネギ輸入量は今月2〜8日に前年同期比89%減、9〜15日には8%減った。東京の輸入業者などによると、山東省などの一部加工場で春節(旧正月)休暇明けの2月上旬から皮むきをする従業員が集まらず、出荷できなくなったという。新型コロナウイルス対策で鉄道やバスが止まり帰省先から戻れなかったり、感染を恐れて出社しなかったりするケースが相次いだ。

 現在は操業が再開しつつあり、「出荷は平年の8割まで戻った」(タマネギ卸業者)というが、感染拡大に歯止めがかからない中で正常化のめどはたたない。

 食品メーカーや外食チェーンは在庫があり、現時点で目立った混乱は起きていない。ドレッシングなどをつくるキユーピー(東京)は「2カ月分の中国産野菜を確保している」と話す。

 ただ、牛丼で中国産タマネギを使う吉野家ホールディングス(同)は「中国産の仕入れが難しくなれば国産への切り替えも選択肢になる」。ホクレンの担当者は「中国産が足りなくなったときに道産タマネギを安定して供給できる体制を整えたい」と話している。(長谷川裕紀)

2521荷主研究者:2020/03/14(土) 21:12:26

https://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/743465.html
2020/3/5 19:00 静岡新聞
焼津港、19年の水揚げ額日本一 4年連続

 焼津市の焼津港(小川港含む)の2019年の水揚げ額は449億円(税込み、暫定値)で、前年比33億円減となったものの、全国主要漁港の中で4年連続で最高だった。中野弘道市長が4日、市議会2月定例会で池谷和正氏(凌雲の会)の代表質問に明らかにした。

 海外まき網船や遠洋カツオ一本釣り船などカツオの水揚げが好調だった。水揚げ量は前年比1%増の計17万2千トン。一方、近海のゴマサバ漁は極度の不振だった。市は魚種別や漁業別の詳細について集計中としている。

 焼津市の水揚げ量は全国2位の北海道・釧路漁港とほぼ同量。1位は千葉・銚子漁港の28万トンだった。水揚げ額の2位は福岡漁港の406億8千万円。

 中野市長は「引き続き、船主訪問や外地船誘致活動を実施し、安定した水揚げ確保に努める」と述べた。市内ではゴマサバのほか、大井川港のサクラエビ漁も記録的な不漁だった。中野市長は「県や関係者と連携し、新たな支援策を検討していく」と強調した。

2522とはずがたり:2020/04/02(木) 17:53:11
新型コロナに続き「世界的食料危機」の恐れ、国連とWTOが警告
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3276744.html
2020/04/02 14:39AFPBB News
(AFPBB News)

【AFP=時事】現在進行中の新型コロナウイルス危機に当局が適切に対応できなければ、世界的な食料不足が発生する恐れがあると、国連専門機関の国連食糧農業機関と世界保健機関、関連機関の世界貿易機関の3機関のトップが1日、警告した。

 世界の多くの政府がウイルス拡散を遅らせるためロックダウン(都市封鎖)に踏み切ったが、これにより国際貿易と食料品のサプライチェーンに深刻な影響が出ている。

 多くの国で、ロックダウンの対象となった都市の住民がパニック買いに走り、スーパーマーケットの陳列棚が空になった。これは食料品のサプライチェーンの脆弱(ぜいじゃく)さを示している。

 FAOの屈冬玉事務局長、WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長、WTOのロベルト・アゼベド事務局長は連名で共同声明を出し、「食料品の入手可能性への懸念から輸出制限のうねりが起きて国際市場で食料品不足が起きかねない」と述べた。

 これは根拠のない脅しではない。2007年の世界金融危機後には、コメの生産国であるインドとベトナムがコメの国内価格の上昇を避けようと輸出を規制した結果、コメの国際価格が急騰して一部の発展途上国で暴動が起きた。

 ロシアは、小麦の国内価格の上昇を防ぐためすでに備蓄の放出に踏み切り、輸出規制も検討している。3機関の警告はロシアを念頭に置いている可能性がある。

■労働者を集められない! 農業混乱の恐れ

 より長期的には、封鎖命令と人の移動制限によって農業労働者の確保や食料品の市場への出荷が不可能になり、農業生産が混乱するリスクがある。

 速やかに打開策を見いださない限り、米国ではメキシコからの季節的農業労働者の不足で多くの作物の生産がリスクにさらされる。西欧でも北アフリカと東欧からの労働者の不在により、同様の結果を招きかねない。

 FAOのシニアエコノミスト、アブドルレザ・アッバシアン氏は、AFPの電話インタビューで、「この危機は始まったばかりだ」と話し、生産よりもむしろ輸送やロジスティクスの問題だと述べ、人口と輸出国としての役割の大きさから、先月25日から全土で3週間のロックダウンに入ったインドの状況が鍵を握るとの見方を示した。

 FAO、WHO、WTOの事務局長らは、食料品のサプライチェーンに直接関わる人とそれ以外の人両方の健康を守り、食料品のサプライチェーンを維持する上で、食料の生産・加工・流通に携わる労働者を保護する必要があると強調した。

 イタリアとフランスでは、スーパーマーケットのレジ係が新型コロナウイルスに感染した例もあり、一部の労働者は感染予防措置や防護具が不十分だとして職場を放棄。米国でも、高級スーパーのホールフーズ・マーケットで職場放棄が起きた。

 FAO、WHO、WTOは、新型コロナウイルス対応策が引き起こす食料品不足を避けるには協力することが必要だと訴えた。 【翻訳編集】AFPBB News

2523チバQ:2020/05/31(日) 14:08:33
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-200530X037.html
現職中家氏が立候補=JA全中会長選
2020/05/30 11:20時事通信

 JA和歌山中央会は30日、同会会長で全国農業協同組合中央会(JA全中)会長を務める中家徹氏(70)が、次期JA全中会長選挙へ再選を目指して立候補すると発表した。7月3日開票で、任期は3年。

 中家氏の任期満了に伴う選挙で、立候補の受付期間は6月4日から12日。全国の農協組合長ら約250人による投票を行う。8月の総会を経て就任する。既にJA徳島中央会の中西庄次郎会長(69)が立候補することが分かっている。

 中家氏は「新型コロナウイルスは農業やJAグループに甚大な被害をもたらしている。会長としての3年間で培ったものを総動員し、ピンチをチャンスに変えられるよう取り組む」との談話を発表した。

2524とはずがたり:2020/05/31(日) 19:25:16
キノコ栽培キット、コロナ特需 人気で品薄続く 外出自粛が追い風 群馬・桐生
2020/05/31 09:54毎日新聞
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/business/mainichi-20200531k0000m040048000c.html

 キノコの種菌を生産販売する森産業(群馬県桐生市西久方町)の「栽培キット」が好評だ。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため家で過ごす時間が増えたことが思わぬ好影響をもたらした格好。注文が相次ぎ「品薄状態」という。【大澤孝二】

 販路を拡大しようと同社がシイタケやキクラゲ、ナメタケ、エリンギなどキノコの「栽培キット」のネット販売を始めたのは1999年。固形のおがくずに種菌を埋め込んだ商品で、冷暗所などに置いて朝晩水やりをすれば約10日で50個ほどのキノコが収穫できる。手軽に栽培できる商品として、もともと根強い人気はある。

 それが爆発的に売れている。

 きっかけは、ネット交流サービスのSNS。販路拡大を目的に、成長が早いキノコが、隙間なく、みるみる育っていく姿を公開したところ話題となり、注文が相次いだ。

 例年の販売数は年間6万セットほどだが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため「外出自粛」となった4?5月は、シイタケだけで4万7000セット以上が売れた。前年同月比で10倍以上の売り上げで、現在、品薄状態が続いているという。

 栽培した種菌を農家やJAなどに販売して今年で創業80年になるが、こんなことは初めて。同社の津久井壮介さんは「今はシイタケとキクラゲの2種類だが、秋からはシメジやエノキ、エリンギなど、種類が増えるので、ぜひ育ててみてほしい」と笑顔だった。

2525とはずがたり:2020/05/31(日) 19:56:33
育ててる。
やっと名前判明!

ウンベラータは落葉や黄変も大丈夫!夏の成長速度をなめるな
投稿日:2014年9月15日
https://kakublog.jp/interior/umbellata/

2526とはずがたり:2020/06/04(木) 09:58:55
中国、米産大豆の購入停止へ 香港優遇撤廃に対抗―ロイター報道
2020年06月01日22時05分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020060100982&amp;g=int

 【北京時事】ロイター通信は1日、関係筋の話として、中国が国有企業に対し、米国産の大豆と豚肉の購入を停止するよう求めたと伝えた。中国による香港への国家安全法導入をめぐり、トランプ米大統領が香港に対する優遇措置の撤廃を表明したことへの対抗策としている。
 中国はトウモロコシと綿花の購入も保留。米国が追加的な措置を取った場合、購入停止の対象を広げることもあり得るという。米中間の緊張状態がさらに高まる可能性もある。

2527とはずがたり:2020/06/05(金) 00:52:13

大豆
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1606/pdf/1606_03.pdf

世界生産量ランキング

1.アメリカ 106.934千t
2.ブラジル 100,000千t
3.アルゼンチン 59,000千t
4.中国 11,800千t
5.パラグアイ 7,500千t
6.インド 7,500千t
7.カナダ 6,235千t
8.ウクライナ 3,932千t
9.ウルグアイ 3,110千t

18.日本 232千t

世界消費量ランキング
1.中国 95,250千t
2.アメリカ 54,425千t
3.アルゼンチン 50,050千t
4.ブラジル 43,000千t
5.EU 15,320千t
6.インド 7,850千t
7.ロシア 4,550千t
8.メキシコ 4,290千t
9.パラグアイ 4,140千t
10.日本 3,095千t


ブラジルを世界有数の産地に変えた日本

1973年、アメリカの大豆輸出規制により、ほとんどをアメリカに頼っていた日本では豆腐の価格が高騰。
買い占め騒動まで起きます。そこで、輸入国の多角化を模索した田中角栄首相(当時)が着目したのがブラジルでした。
同国の内陸部には「セラード」という熱帯サバンナが広がっています。
日本国土の5倍以上の広さがありながら、不毛の大地とされていたセラードで日本とブラジルの共同事業が始まったのが1979年です。
さっそく事業計画や資金、技術の面で協力すると、700戸以上の農家が入植し、開拓。
その結果、セラード産の大豆は総生産量の6割以上までになりました。
このブラジルでの大豆生産の拡大は世界の食料需給に大きく貢献しています。
(話:清水純一農林水産省農林水産政策研究所上席主任研究官)


日本の大豆

■大豆の需要量と国産大豆の用途

日本の大豆の需要量 食用94万t30% 油糧用199万t65% その他16万t5%

食用大豆の国産・輸入割合 国産23万t24% 輸入72万t76%

国産大豆の使用割合 豆腐12万t55% 納豆4万t18% その他6万t27%


■大豆生産量ランキング

1.北海道 84,800t
2.宮城 18,200t
3.佐賀 14,900t
4.福岡 12,100t
5.秋田 11,600t
6.新潟 10,200t
7.富山 9,960t
8.滋賀 9.810t
9.山形 7.090t


2528とはずがたり:2020/06/09(火) 16:32:50
日本三大和牛の近江牛なくなるかも…農家悲痛「明日つぶれる」 飲食休業の余波で赤字続き
2020/06/09 11:00京都新聞
https://news.goo.ne.jp/article/kyoto_np/business/kyoto_np-20200609100833.html

 日本三大和牛の近江牛を肥育する滋賀県内の農家や卸業者が、新型コロナウイルスの影響を受け、窮地に立たされている。国内外の飲食店が休業し、需要が激減したためだ。枝肉の販売価格が出荷までのコストを大きく下回り、廃業を考える農家も出てきた。国や自治体は補助制度を設けるが、助成の条件は厳しく、農家らは「このままでは近江牛生産の存続は難しい」と危機感を募らせている。

 近江八幡市と東近江市にまたがる大中の湖干拓地は、肉用牛約6千頭が肥育される一大産地。約480頭を飼育する近江八幡市の鈴木牧場では毎月、生後約2年半の5頭前後を出荷する。鈴木睦雄さん(65)は「例年、企業の歓送迎会などで飲食店からの需要が高まる春は、枝肉の価格が上がるが、今年は下がった。赤字が続き、経営が厳しい」と話す。

 JAグリーン近江畜産事業部によると、近江牛1キロ当たりの取引価格は平均2600円前後。近年は外国人観光客が増え、飲食店の繁忙期は3千円を超えることもあった。ウイルス感染が拡大した2月以降、観光客が激減。緊急事態宣言を受け休業する飲食店が増えた4月下旬は、1500円台にまで下がった。4月以降、一月の収入が例年の4割減となり、廃業の危機に直面している農家もあるという。

 国は肉用牛の生産者に対し、経営体質を強化する条件を満たせば1頭につき、2?5万円補助する制度を新設した。しかし、示された5条件は、畜舎環境の整備や、血液や肉質の分析など費用や時間がかかるものばかりだ。

 肥育用の牛を購入して育てる場合、1頭(約500キロ)を出荷するまでのコストは平均約130万円。販売価格が生産費を下回れば、赤字分の一部が補?(ほてん)される国の制度もあり、県や近江八幡市などが補助の上乗せを決めたが、入金までには1カ月以上かかる。多くの農家からは「支援はありがたいが、明日つぶれるかもしれない。迅速に補助してほしい」という声が聞かれる。

 影響は飲食店や卸業者にも及ぶ。同市の近江牛レストラン「ティファニー」も団体観光客のキャンセルが相次ぎ、売り上げは8割減。料理長の桂田真一さん(50)は「近江牛は特別な時に食べるもの。外出自粛や節約の空気が高まると影響は大きい」と話す。

 近江牛を国内外に卸す同市の「びわこフード」は3月から4月中旬、海外への輸出がぴたりと止まった。国内の飲食店からは、テークアウト用を中心とした発注はあるが、ロースやヘレなどの高級部位が余り、売り上げは3分の1以下に落ちた。びわこフードの専務の佐野智哉さん(34)は「先が見通せない。近江牛を守るため、ネットをもっと活用するなど、新たな売り方を考えないといけない」と模索を続ける。

2529とはずがたり:2020/06/21(日) 18:05:57
近江牛農家、コロナで苦境 「出荷しても赤字」「餌代で月2000万円」 滋賀
毎日新聞2020年6月21日 10時31分(最終更新 6月21日 11時35分)
https://mainichi.jp/articles/20200621/k00/00m/040/047000c

 日本3大和牛の一つ「近江牛」の農家が新型コロナウイルスの影響で深刻な打撃を受けている。世界的な外出自粛の影響で需要が落ち込み、「出荷しても赤字」の状態が続く。国の補助制度は十分と言えず、近江牛のブランド価値を高めようとする新たな動きも出てきた。

 「餌代だけで月2000万円以上かかる。経営は非常に苦しい」

 近江八幡市で最多の約1300頭を飼育する「亀井牧場グループ」の代表、亀井利次さん(64)は話す。近江牛は高級レストランやホテルなどで消費される傾向が強い。訪日観光客の激減や営業自粛のあおりで、枝肉相場は低迷が続いている。

近江牛生産枝肉共励会で開かれた競り。新型コロナウイルスの影響で例年より安値が付いた=滋賀県近江八幡市長光寺町の滋賀食肉センターで2020年6月15日午後1時2分、村瀬優子撮影
 JAグリーン近江によると、近江牛1キロ当たりの取引価格の平均は、昨年4月は2791円だったが、今年4月に1883円まで下落した。4〜6月の平均では前年比で1頭当たり約40万円減になるという。

 長男頌司(こうし)さん(37)によると、子牛を買い付けて育てる場合、購入費や餌代など、出荷までにかかる費用は約120万円。1頭500キロの枝肉にした場合、1キロ2400円の売値がついてやっと元が取れる。しかし、3月以降は1500円以下になることもあり、「毎月50頭ほど出荷しており、大きな痛手。長く飼い続けると死亡のリスクが高くなり、餌代もかかるので出荷せざるを得ない」と話す。

交付金に不満の声も
 「牛マルキンが助けてくれる」。亀井さん親子は当初そう考えていた。標準的な販売価格が生産費を下回った場合、差額の9割が交付金として支給される国の補助制度だ。しかし、4月に販売した牛1頭当たりの交付金は約23万円だった。利次さんは「1頭50万円ほどの赤字というのが実感で、算定方法に疑問がある。農家が一番頼りにしているのが牛マルキン。もっと交付してほしい」と訴える。支給されるのも6月下旬と、販売から2カ月近くかかるのも難点だ。

 国の持続化給付金にも申し込んだが、利次さんのような個人事業主への支給は最大100万円で、1カ月の餌代にもならない。「資金がいつまで持つか」。頭を抱えたが、日本政策金融公庫から1億円の緊急融資が受けられることになり、胸をなで下ろした。

 近江八幡市は農家の経営基盤の強化につなげようと、母牛の購入補助などの支援策を打ち出した。頌司さんも「繁殖に力を入れ、子牛の相場に左右されずに利益を出せるようにしたい」と話す。

ブランド力高める試みも
 一方、国内の販路拡大のためにもブランド力を高めようと、今月15日に市内で開かれた「近江牛生産枝肉共励会」では新たな試みを取り入れた。

 繁殖農家らが育てた高品質な近江牛の表彰などを目的に年2回開催しているが、うまみの指標とされる「オレイン酸」の測定を初めて導入。「滋賀県生まれ、滋賀県育ち」をPRするため、牛の血統を4代前までさかのぼって公表した。

 最優秀賞を受賞した東近江市の「田井中牧場」の枝肉には1キロ3501円の値が付き、田井中美香子さん(44)は「相場が低迷していたので思いがけない高値に驚いた。『近江牛』というブランドに甘えず、消費者にアピールする新たな方法を模索していく必要がある」と話した。【村瀬優子】

牛マルキン(肉用牛肥育経営安定交付金制度)
 標準的な販売価格が生産費を下回った場合、差額の9割が生産者に交付される制度。交付金のうち4分の3は国、4分の1は生産者の積立金から支出される。4月販売分では、滋賀県の黒毛和牛1頭の生産費は約124万円、販売価格は約98万円とされ、差額約26万円のうち約23万円が交付される。生産費は県単位、販売価格は近畿統一で算出され、実情が反映されていないとの指摘もある。

2530とはずがたり:2020/06/21(日) 18:26:16

里芋,長芋,茄子,茗荷,生姜,ネギ,ゴーヤ,胡瓜,枝豆,バジル,パセリ,甘藷,サニーレタス,ミニトマト,オクラと自宅勤務だし腹立たしい女房と顔突き合わせるだけでは引き合わないので色々植えてみたけど鶏は一寸ハードル高いなw

ヒヨドリの雛たちは無事今日巣立って云って心が熱くなったが,それでもひゃーひゃー遠隔業務中五月蠅かったし。。

https://twitter.com/ReutersJapan/status/1274620571519799299
エストニアで、ニワトリ飼育がブーム 外出制限で急増(字幕・17日)

エストニアでは外出が制限される中、ニワトリの飼育やレンタルがブームになっている(ナレーションなし)。

2531荷主研究者:2020/06/21(日) 22:01:16

https://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/756014.html
2020/4/11 08:12 静岡新聞
ミカン取扱量3割減 ひょう被害打撃で不作 JA19年販売終了

ひょう被害があり、苦しいシーズンだった=2019年11月、浜松市北区

静岡県内産ミカンの取扱量と平均単価(JA静岡経済連)

 2019年シーズンの静岡県内産ミカンの販売が終了した。JA静岡経済連によると、主産地の県西部で11月に発生したひょう被害が大打撃となり、取扱量は前年比3割減と記録的な不作となった。単価も振るわず、全体販売額は過去10年で最低となる見通しだ。

 「収穫直前のひょう被害で約半分が出荷できなくなった。自然相手とはいえ、こんなことは前代未聞だ」。浜松市北区三ケ日町のある生産者は厳しかった今シーズンをこう振り返った。

 経済連によると、3月末までの取扱量は前年最終比27・2%減の3万7127トン、1キロ当たり平均単価は5・5%高(15円高)の286円。全体の販売額は23・2%減の106億1832万円と大幅に落ち込んだ。

 19年シーズンは全県的に生産量が少ない裏年だったことに加え、局地的なひょう被害で果実が傷ついたり、出荷できなくなったりした。価格面では、本県産のシェアが高まる年明け以降に、他産地の出荷量が例年より多く、本県産の相場が想定よりも上がらなかった。

 ミカンは気象条件に影響されやすいだけに、地球温暖化や昨年の台風被害など毎年のように天候に振り回される事態に、生産現場は危機感を募らせているという。県内では高温に耐性のある品種の育成・普及などにも取り組んでいる最中。同経済連は「来シーズンは、さらに高品質で安定した出荷ができるよう指導を強化していきたい」(柑橘果樹課)と話す。

2532とはずがたり:2020/06/22(月) 17:57:43
東アフリカで大発生したサバクトビバッタの大群、ついにインドに侵入。モンスーン、サイクローンの影響でさらに増大すると、食糧危機加速の懸念も(RIEF)
2020-06-01 21:15:11
http://rief-jp.org/ct12/103073

2533とはずがたり:2020/06/24(水) 17:47:03
https://www.huffingtonpost.jp/entry/locust-outbreak-argentina_jp_5ef2fb65c5b6aa825ac90696?ncid=tweetlnkjphpmg00000001
AdChoices
WORLD
2020年06月24日 17時07分 JST
4000万匹のバッタがアルゼンチンを南下 農作物を食べ尽くし、食料危機の懸念も
今後、周辺国のウルグアイやブラジルでも広がる恐れがあるといい、警戒感が広がっている。

アルゼンチン政府機関の職員が18日にツイッターに投稿した、同国北部のバッタの大群の様子=ツイッターから
朝日新聞社
アルゼンチン政府機関の職員が18日にツイッターに投稿した、同国北部のバッタの大群の様子=ツイッターから
4千万匹のバッタ、アルゼンチンを南下 農作物に被害


 南米アルゼンチンの政府機関は23日、バッタの大群が同国北部に押し寄せ、農作物に被害が出ていると発表した。地元紙によると、大群は4千万匹ほどで、1日で牛2千頭分、3万5千人分の食料に相当する農作物を食い荒らしているという。

 アルゼンチンの農畜産品衛生管理機構(SENASA)の発表によると、バッタの大群は隣国パラグアイで発生、その後アルゼンチン北部に侵入し、風に乗って南下を続けている。地元農業専門紙によると、大群の帯は長さ10キロ、幅8キロほどに及び、毎日100キロほど移動。キャッサバ、サトウキビ、トウモロコシなどを食い荒らしている。


 今後、周辺国のウルグアイやブラジルでも広がる恐れがあるといい、警戒感が広がっている。

 アフリカでも数千億匹とも言われるバッタが大量発生。収穫前の農作物を食べ尽くし、食料危機の懸念が高まっている。(サンパウロ=岡田玄)

(朝日新聞デジタル 2020年06月24日 14時26分)

2534とはずがたり:2020/06/24(水) 22:15:51
溶かした「農家の血税」は10億円、JA全中がシステム開発で痛恨のミス
ダイヤモンド編集部 千本木啓文:記者
https://diamond.jp/articles/-/240838
特集 農協の病根
2020.6.24 5:45 有料会員限定

全国の農協を牛耳ってきたJA全中が、JAグループ内で追及の矢面に立たされている。きっかけはITシステム開発の失敗だ。全中は10億円もの損失を穴埋めするための費用負担を農協などに求め、猛反発を受けているのだ。特集『農協の病根』(全8回)の#4では、全中の内部資料を基に巨額損失を生んだ原因を追及するとともに、トラブル発生後の情報隠匿の事実にも迫る。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

制度疲労の農協中央会の
「無責任」と「隠蔽体質」
 農協組織のピラミッドの頂点に君臨してきたJA全中は、2014年の農協改革で農協の監査権限を剥奪され、解体の憂き目に遭った。

 それ以降、新たな「役割」を確立できずに迷走。若手職員の離職が相次ぐなど、危機にひんしている。

 そんな中で全中が、組織の制度疲労と限界を象徴する「大失敗」をやらかしていたことがダイヤモンド編集部の調べで分かった。農政運動の片手間でやっていた鳥取県の農協向けITシステム(以下、システム)開発に失敗し、10億円もの追加コストを発生させたのだ。

 実はこの失態、偶然起きたのではない。全中を含む農協中央会という“レガシー組織”が放置してきた「制度疲労」と「丸投げ体質」が、システム開発の失敗という形で顕在化したものなのだ。

 では、システム開発の失敗の要因を分析した内部資料を基に、全中やJA鳥取県中央会などJAグループの無責任ぶりを見ていこう。

2535とはずがたり:2020/06/25(木) 20:59:44
昔の漁師が全裸で町を歩いていた理由
雑感https://pulin.hateblo.jp/entry/20110310/1299727346

2536とはずがたり:2020/06/28(日) 22:03:11

大連の割り箸産業
http://www.fukuokabank.co.jp/fuku/kaigai/asia/asia200607/dalian.pdf

…日本固有のものに思われている感もある割り箸は、以前は北海道や奈良などで生産されていましたが、現在、ほとんどが輸入品となっています。1980年代後半までは輸入品と国産品の割合はほぼ同じだったのですが、1990年代になると輸入品が徐々に増え、現在では95%以上が輸入品です。輸入相手国は、もともと韓国が多かったのですが、韓国でも割り箸が普及するとインドネシアなどの東南アジアに生産が移り、その後、価格競争力の強さから、ほとんどが中国製となりました。…

中国で生産されている割り箸は、木製のものと竹製のものとに分けられますが、そのうち木製のものが約80%を占め、ほとんどが中国北方で生産されています。木製の割り箸の多くは、シラカバ、アスペン、エゾマツを原料としており、黒龍江省や吉林省、内モンゴルあたりの森林から伐採されます。製造コストの面から、中国では一本丸ごとを割り箸の材料としており、…

竹製の割り箸は、中国南方の長江付近で生産されていますが、生産効率が悪いことやカビが発生しやすいこと、箸以外の竹製品を製造するほうが利益率が高いことなどから生産量はあまり増えていないようです。

3.今なぜ値上げか?
中国製の割り箸は低価格を武器にして日本市場を開拓してきました。ところが、昨年から中国の割箸輸出業者は2度に渡って日本向け割り箸の輸出価格引き上げを通告してきました。使用量のほとんどを中国に頼っている状態の日本としては受けざるを得ない状況です。なぜ値上げなのでしょうか?
その主な原因は製造コストの高騰です。今まで、中国製の割り箸は輸出が始まった頃に比べると価格を大きく下げて、日本市場でのシェアを伸ばしてきました。…最近は、主要な原料であるシラカバなどが、住宅用に使用されるようになり、また環境保護の面から森林の伐採が制限されたことから原木価格が高騰してきました。もともとシラカバは建築材料に使われることが少なかったため価格が安かったのですが、現在は住宅投資ブームによる住宅建設の急増を受け、フローリングや家具の表面などに使われるようになっているそうです。労働コストや電気代も上昇しており、価格競争で下がりきった今の価格では割箸業者が生きていけなくなってきており、最近の値上げ要求となったものです。

.今後の動向
急激に成長している中国では、現在、自国の資源確保に非常に熱心になっています。国での需要が急速に伸びつつある中で、川砂や木炭、希少金属などの輸出に制限をかける動きも出てきており、森林資源も同様の傾向にあります。割り箸の製造に使われているシラカバは40〜50年、アスペンは30〜40年の年齢のものを使うのが一般的ですので、植林してもなかなかすぐに増えるものではありません。こうした状況から見ると、今後、中国からの調達は現在より困難になるかもしれません。しかしながら、中国の割箸業者にとって、対日輸出が売上のほとんどを占めるといっても過言ではない状況なので、輸出禁止若しくは制限となると死活問題となってきます。

そこで、割箸業者は今、2つの面から活路を見出そうとしています。1つ目は原木をロシアなど他国から輸入し、生産することです。既にロシアからの木材輸入は始まっていますし、ロシアに工場を設置するところも出ています。2つ目は割り箸の材料を木から他の原料に切り替えることです。籾殻、澱粉、木屑などで現在開発が進められており、ある企業では今年中には新製品を発表できると言っています。

2537とはずがたり:2020/06/28(日) 22:11:37
割り箸(割箸)とその現状
https://www.shinrin-ringyou.com/topics/waribashi.php



割り箸は資源を有効活用することから誕生

現在使われている割り箸は,明治時代に吉野(奈良県)で樽材として使っていたスギの端材を有効に活用することから生まれたものです。…

一方,海外(とは註:>>2536)では,木材価格が非常に安いため,原木をすべて割り箸に加工します。

日本の割り箸工場数は急速に減少

現在…その97%は海外から輸入されたもの(殆どは中国製)です。

そのため,国内の割り箸工場は…年々減少し,2009年現在では99工場になっています。



都道府県別割り箸の生産量

国内の割り箸の生産量は奈良県(82工場)が最も多く全体の約7割を占めています。次いで石川県(1工場:とは註:1社で15%,でけえんだな。。)が約1.5割,北海道(7工場)が約1割を占めています。

割り箸の価格と原料

割り箸の店頭小売価格は元禄箸で,日本産(国産材利用)が1膳3円程度,中国産は1円程度(とは註:その後の価格差は?)


2538とはずがたり:2020/06/29(月) 01:59:03
>>2536-2537
2008年…田中さん『割り箸はもったいない?』を出す
2009年(H21)…200億膳弱・国内産5億膳
2013年…本記事執筆,生産量も国産量も2009と余り変わらず・中国の状況なども>>2536と余り変わらずか。竹は越南などが増え輸入元は多角化してるようだ。

激変!2013年の「割り箸はもったいない?」
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20130803-00026967/
田中淳夫 | 森林ジャーナリスト
2013/8/3(土) 21:10

6年前(とは註:2007年となる)に『割り箸はもったいない?』という本を出版した。割り箸の誕生から現在までを歴史的に追い、感情的な排除論を抑えて、割り箸が森林環境へ与える影響を客観的に検証したものだ。そして割り箸が林業や地域経済に果たす役割を示した。…

しかし、出版して6年も経つと、割り箸を巡る事情は大きく変わった。だから、拙著の情報をそのまま引用されると不都合もある。そこで、重要な変化した点をいくつか指摘しておきたい。

まず大きく変わったのは、割り箸の消費量だ。拙著の執筆時(2006年)で得られた2005年の割り箸需要量は、250億〜255億膳だった。うち国産は5億膳程度と推計した。

ところが、その後の割り箸需給の統計を見ると、2005年はピークだったことがわかる。最終統計によると、259億5000万膳に達していた。内訳は、輸入量が約254億600億膳。そのうち国産は5億4500万膳。

2006年は250億膳だった。ところが07年は231億7000万膳に激減している。つまり出版した年の割り箸需要は、すでに減少局面に入っていたのである。そして2008年には約227億膳、09年は約193億膳。2010年は約185億膳。11年は少し増えて約195億膳。うち国産は6億膳程度だろう。

それにしても、わずか数年で消費量の5分の1が失われるというのは、驚くべきことだ。

なぜ割り箸需要が減少したのか。

一つは不況で外食が減ったという事情がある。だが大きな要因は、中国が輸出を渋り値上げを求めてきたことだ。… それに対して外食業界の各社が採用した方策は…プラスチックの箸、通称・樹脂箸の採用だった。言い換えると、割り箸不足をビジネスチャンスと捉えて売り込んだのは、プラスチック業界だった。…業界が研究熱心で、次々と機能やデザイン面で工夫した新商品を発売してきた。…こうした箸の登場が、外食産業の現場で一斉に割り箸から樹脂箸への転換をうながす。居酒屋や牛丼、ラーメン、ウドンなどの和食系チェーンは、一社で数百店舗を展開し、年間1億膳2億膳以上の割り箸を使っていたところもあった。それらが樹脂箸に切り換えたため、割り箸消費量は急激に落ち込んだのだ。

一方で、中国産割り箸は、輸入量こそ減ったが止まっていない。中国からの割り箸輸入量は、2009年には178億膳と、依然と全体の9割以上を占めている。

中国産以外では、ロシア産とベトナム産が増加中。ロシア産が09年に4億3000万膳、ベトナム産も3億8000万膳に。また、アメリカやカナダでも日本向けに生産を始めたという。

なお中国産割り箸も、材料がすべて中国産というわけではない。むしろロシアやモンゴルの木材を使っているケースが増えている。樹種はシラカバやアスペン、そしてトドマツである。原木だけでなく現地で板状に加工してから中国に送り、最終的な割り箸に加工するのが一般的だ。ロシアからベトナムに送って、そこで完成品にして輸出するというルートもあるそうだ。ベトナムには箸文化があるし、人件費は中国より安いからだろうか。

一方で、竹割り箸も増加している。これまでは中国南部で生産していたが、近年は6割がベトナム製になった。2011年の輸入量は約37億膳と、輸入割り箸の2割を占める。ただし竹製は大量生産に向いていず、人件費の高いところでは難しい。また、すぐにカビが発生するので防カビ剤が使われている。

中国の新たな動向としては、国内の割り箸消費が爆発的に増えたことがある。報道によると、中国の割り箸生産量は年間570億膳の割り箸だが、その約半分が国内用だという。輸出は日本以外に韓国や台湾、そして世界各国の日本料理店などにも出される。つまり輸出より国内消費が主流になってきたのだ。経済発展が続き、富裕層が増えるとともに衛生観念が発達してきて、割り箸を好む市民も増えてきたのだ。

なお輸入割り箸の値段は基本的に上がったが、ダンピング合戦もあるため、小売店の価格は以前と変わっていないという。卸価格で1膳80銭というケースもあるらしい。残念ながら、国産割り箸が太刀打ちできる価格ではない。

2539とはずがたり:2020/06/29(月) 01:59:22
>>2538-2539
国産割り箸の生産は、若干増えている。国産の生産量は、2008年が5億9600万膳、09年が6億1000万膳とわずかながら上向いた。… 一つは、樹恩ネットワーク。大学生協の経営する食堂に納品する目的で、授産施設を利用して生産している。それが新たな割り箸工場の新設を進めたのだ。徳島と埼玉に続き、広島、群馬、福島、茨城、東京など提携施設が増えた。ただ障害者が作業を行うため、生産量は工場の数ほど増えていない。それに製造した割り箸は、基本的に大学生協に引き取られるので、新規受注に応えづらい。

目立つのは、福島県だ。まず地元の建設会社が奥会津エコリード株式会社を設立して参入した。いわき市にも株式会社磐城高箸も誕生した。そして樹恩ネットワークの製箸所もある。設立はいずれも震災前だが、主に地元産の木材を使って割り箸生産を続けている。

とくに磐城高箸は「三県復興 希望のかけ箸」という名の商品(岩手、宮城、福島のスギ材を使用。売上の一部を被災地に寄付)を開発し、平成23年度の全国間伐・間伐材利用コンクールで間伐推進中央協議会会長賞を受賞した。

そのほか静岡県や香川県、岡山県、岐阜県などでも割り箸生産が再開・新たに始めるなど、各地に動きが相次いでいる。

ところで割り箸生産の最大手は、金沢の中本製箸である。製造法も独自に開発し、年間二億膳以上の生産を誇る。また地元の木材で割り箸を作りたいという希望に対して生産依頼も受け付けている。たとえば山梨県の森林認証FSCを取得した木材による割り箸や、岐阜県郡上市の割り箸プロジェクトの依託も受けて生産している。

一方、国産割り箸の生産ではなく販売に尽力する企業も登場してきた。

株式会社ハートツリーは、ナチュラルローソンで使われる割り箸を国産割り箸に変えさせることに成功する。その量は初年度で700万膳にも達している。

大阪の住宅販売・企画会社ライフワークス株式会社も、アドバシを取り入れて「食卓エンタ事業」を始めた。「割り箸一膳の革命」を謳い、箸袋に広告スペースをデザインして販売するものだ。そしてジャパン・フォーレスト株式会社として独立した。

ワリバシカンパニーという会社も登場した。全国各地で割り箸を生産する計画を進めており、「和Re箸」という言葉を掲げて、岡山県西粟倉村と岐阜県高山市の飛騨製箸に割り箸を生産を依託し始めた。ここでは使用済み割り箸を回収しておが屑にして畜産用敷き藁-堆肥へと循環させる計画も進めている。

ところで、繰り返し使える樹脂箸は、本当に割り箸よりコスト面で有利なのだろうか。

それについては樹脂箸を導入した外食チェーンのデータがある。

初期投資として、樹脂箸や洗浄機器などを購入し、ランニングコストは洗浄にかかる人件費、洗剤代、水道代。そこに包装資材費、その他備品、減価償却費(2年)で計算した。モデル店舗で計算したところ、樹脂箸の原価は2円だが、洗浄等を含めた1膳の単価は3,32円となった。これは、この会社が以前使っていた中国製割り箸の価格を大きく上回る。 

外食業界のなかには、割り箸にもどしたい意向があるそうだ。一度はブームに乗るように割り箸を樹脂箸に入れ換えたが、実際にはさほど経費節減にもならないし、従業員の労働量は洗浄などで増えるからだ。ただ「地球環境のため」を振りかざして樹脂箸を導入した手前、また中国産にもどしにくい。そこで国産割り箸を検討しているという。なかには自前の割り箸工場を建てる構想を持つ外食チェーンもある。

ちなみにプラスチック業界にとって、樹脂箸はさほど魅力的な商品ではなかったようだ。最初の注文を受けると、次は2年以上注文がなくなるからだ。耐久性がありすぎるため、意外と売れないのである。そのため撤退の動きもある。

いずれにしても、割り箸を巡る状況は大きく変化した。単純に割り箸は森を守っているのか破壊しているか、という論争は意味を持たなくなってきた。

それにしても、なぜ私は割り箸にこだわるのか? また世間も、割り箸には森林以上に関心を持つのか。

かつて「森を守れ」という声が盛り上がると、森林が危機→木を伐りすぎ→木材を使いすぎ→身近な木材商品を使わない→割り箸を使わない、という連想が働いたのだろう。

しかし、木を使わなければ森林を守れる、という短絡思考は気持ち悪い。複雑な物事の関わりを考えなくなる。割り箸の材料や作り方、作る人々に思いを馳せず、単純に良いか悪いかだけの二元対立に陥る。…

2540荷主研究者:2020/07/01(水) 20:03:08

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/415607?rct=n_hokkaido
2020年04/25 05:00 北海道新聞
加工用農産物の需要減 ホクレン 生産資材は確保

 ホクレンは24日、新型コロナウイルス感染拡大による農産物への影響について、「加工業務用を中心に幅広い品目で需要が落ち込んでいる」と明らかにした。生産資材は無事に調達でき、農作業への影響はないとしている。

 ホクレンによると、ジャガイモは外食・ホテルなどで使われるサラダ用の需要が大きく落ち込んでいる。このため19年産の原料イモが余り、20年産への切り替えが遅れる可能性があるとみている。

 タマネギも業務用需要が減少。需給調整のため台湾への輸出量を増やし、計画比3・2倍の1万6千トンを送った。砂糖は内食の増加で調味料の需要が伸びたが飲料や嗜好(しこう)品の生産調整による減少が懸念される。

 中国からの輸入が多い農業資材や肥料の調達は、工場稼働率の低下や港湾の利用制限の影響が懸念されていたものの、早期に予約を取りまとめたのが功を奏して必要量を確保できた。来期の安定供給に向け、仕入れ先の多元化や早めの手配に取り組むとしている。(生田憲)

2541荷主研究者:2020/07/01(水) 20:32:37

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/418963?rct=n_hokkaido
2020年05/08 05:00 北海道新聞
道内生乳生産 初の400万トン超 19年度 供給過剰の懸念も

 2019年度の道内生乳生産量が前年度比3%増の409万1890トンとなり、初めて400万トンを超えたことが農林水産省の調べで分かった。酪農家の規模拡大が進んだほか、好天で牧草の育ちがよかったため。全国に占める道産のシェアも55・6%と過去最高だったが、新型コロナウイルス感染拡大が長引けば需要減に拍車がかかり、生乳がだぶつく恐れもある。

 道内ではここ10年ほど生乳需給の逼迫(ひっぱく)で乳価が上昇したほか、国が環太平洋連携協定(TPP)などへの対策で設備投資への支援を拡充。これを受け、酪農家が搾乳ロボット導入や牛舎の増築などを積極的に進めたことが生産増に寄与した。

 全国生産量は1%増の736万2371トン。北海道を除く46都府県は酪農家の高齢化や後継者不足が深刻で生産量が1%減った。北海道が全国の需要を支える構図が鮮明になっている。

 道内から都府県に貨物船などで運ばれる「移出量」も7%増の52万9010トンと6年連続で増えた。農水省は道内からの移出が限界に達していると見て、都府県の供給力維持を目指す。

 懸念材料は新型コロナ感染拡大だ。小中学校の臨時休校で学校給食に出される牛乳が減っているほか、菓子原料など業務用乳製品の需要も落ち込んでいる。

 このため生乳を保存が利く乳製品向けに回さざるを得ず、脱脂粉乳の在庫は3月末時点で7万6270トンと13年8カ月ぶりの高水準に達した。道産生乳は7割が乳製品向けであることから、在庫がだぶつけば乳価が下落する可能性がある。

 ホクレンは国の補助を活用して脱脂粉乳を飼料などに回すほか、消費喚起に力を入れる。担当者は「在庫を少しでも減らしたい」と話す。(長谷川裕紀)

2542とはずがたり:2020/07/02(木) 14:18:11
社会
養殖真珠の産地でアコヤガイ289万個死ぬ…昨年も200万個超、海水温上昇の影響か
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200701-OYT1T50282/
2020/07/02 14:07

 三重県は1日、養殖真珠の産地、志摩市の英虞あご湾周辺で養殖中のアコヤガイ計289万2000個が死んだと発表した。昨年も200万個超が死ぬ被害が出ており、県は海水温の上昇で餌のプランクトン量が減っていることが影響しているとみて、養殖業者に水通しのよい、編み目の大きな養殖かごを使い、水温が低い深さまで沈めるなどの対策を呼びかけている。

 県水産研究所が6月、269業者にアンケート調査し、114業者から回答を得た。死んだのは稚貝が250万8000個(養殖量の36%)と大半を占めた。例年、稚貝は15%程度が死ぬが、昨年は7割が死んだため、今年は養殖数を3倍近くまで増やしている。2、3年目の貝の一部では、貝殻を作る外套がいとう膜が縮む症状が出ているという。

 6月上旬の海水温は平年より2度前後高かった。高水温は今後も続くと見込まれ、県は稚貝をある程度の大きさまで水槽で育ててから業者に出荷するなど対応を検討する。

2543とはずがたり:2020/07/08(水) 20:09:57
>>2536-2539

「割り箸」から日本の林業を考える
2014/06/02
https://www.murc.jp/report/rc/column/search_now/sn140602/#:~:text=%E5%89%B2%E3%82%8A%E7%AE%B8%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%AE%E6%A6%82%E6%B3%81,%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82

2544とはずがたり:2020/07/14(火) 19:52:18
サクラエビ漁「乗り子」大量退職へ 船主「漁存続の危機」 待遇改善求め嘆願書 見えぬ組合側対応
7/12(日) 7:50配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fb9abba9d997856698778f30d9e5b83c715bdad
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS
サクラエビ漁船の「乗り子」らがまとめた嘆願書のポイント

 不漁が続く静岡県の駿河湾サクラエビ漁で、6月5日の春漁終了後、「乗り子」と呼ばれるサクラエビ漁船の乗組員が少なくとも50人以上辞める意向を固めたことが11日、関係者への取材で分かった。雇用している船主に慰留され、今後も乗船する意思を示した乗り子からも待遇改善を求める複数の嘆願書が、漁業者組織の県桜えび漁業組合や川勝平太知事宛てに提出されている。今後、辞める乗り子が増えれば、秋漁の操業に支障が出かねないとの見方も広がっている。

【写真】サクラエビ漁の乗り子がまとめた処遇改善などを求める嘆願書

 春漁の水揚げが漁史上最低の25トン余りにとどまったことで、サクラエビ漁師を辞め“下船”を決めた乗り子が増えた。「ここまで乗り子が一気にいなくなれば漁の存続にとって緊急事態だ」。由比地区(静岡市清水区)の船主は嘆く。関係者によると、サクラエビ漁師が所属する由比港漁協(同区)と大井川港漁協(焼津市)を合わせて50〜80人の乗り子が辞める意思を持っているという。

 「(サクラエビ漁は)拘束時間が長い割に薄給で、辞めた方が別の仕事に専念できる」。すでに春漁後に辞めた男性(41)は不満を吐露する。サクラエビ漁の乗り子は600人以上とされ、「雇用主」の船主と乗り子の雇用関係は曖昧で、給与明細をもらっていない乗り子もいる。

 男性には共働きの妻、小学生と幼稚園の子がいる。春漁の収入は8万9370円。現在はシラス漁や自営業で生計を立てている。男性は組合の操業方針に疑問を呈する。春漁では2日にわたる自主禁漁区内での操業も判明。「資源状況が悪化している中、組合の判断が信用できなくなった」と漁の将来に不安を抱いたことも大きいという。

 一方、用宗港(静岡市駿河区)と吉田港(吉田町)、相良港(牧之原市)でシラス漁を兼業する乗り子たちは処遇改善を訴える嘆願書をつくり、11日までに組合に提出した。船主と乗り子の水揚げ金配分の改定や、別のアルバイトを掛け持ちしている乗り子のために日々の出漁判断を速やかに伝えることなどを盛り込んだ。

 実石正則組合長は「乗り子としっかりコミュニケーションを取り、協力したい」と述べるが、船主の収入減や組織硬直化から具体策につながっていない。

静岡新聞社

2545とはずがたり:2020/07/16(木) 00:30:16
サクラエビ「減船必要」5割超 「生活、非常に厳しい」7割 静岡新聞漁業者調査
(2020/6/6 13:55)https://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/773513.html
静岡新聞社 漁業者意識調査
 深刻な不漁が長期化する駿河湾サクラエビ漁について、静岡新聞社は春漁に合わせ3月から5月末まで、漁業者や加工業者らを対象に意識調査を行った。5日までにまとまった結果によると、回答した136人のうち、現在の120隻のサクラエビ漁船について「減船が必要」と答えた人が5割を超えた。新型コロナウイルスの感染拡大による需要減などで水揚げ量が史上最低となった春漁を受け、「乗り子」と呼ばれる船主以外の乗組員のほぼ全員が、経済状況が厳しいと回答。「非常に厳しい」とした乗り子は7割近くに上り、改めて深刻な苦境が浮き彫りになった。
 減船が必要と答えた人は53・7%で、「現状維持でよい」の24・3%を大きく上回った。理由に「権利だけ持ち、配分をもらえれば良い。そうすれば維持費がかからない」「水揚げに対して船数が多い」「実際に操業している船が20〜30隻なら120隻もいらない」などが挙がった。
 一方、「現状維持でよい」と答えた人は「自主規制で実質、減らして操業してきた。減船したら簡単に戻せない」「湾内でエビを探すにはそれなりの船数が必要」とした。
 乗り子のうち経済状況について「非常に厳しい」は67・6%で、「厳しい」の26・9%と合わせると94・5%に達した。国からの補償金などが比較的手厚い船主で「非常に厳しい」と答えたのは5割だった。乗り子からは「借金をしないと生活ができない」「200万〜300万円あった収入が100万円以下に減った」と切実な訴えもあった。「乗り子への補償をもっとしっかりしてほしい」との意見もあった。
 水揚げ金額を漁業者で均等割りする「プール制」では、「一部改革の必要はあるが、維持するべき」と答えたのは49・3%で、「このまま維持するべき」の33・1%を上回った。
 自由意見では「乗り子も意見を言える労働組合的なものをつくってほしい」「行政は1次産業の担い手にもっと目を向けてほしい」など組合や行政に対する注文が目立った。

2546とはずがたり:2020/07/16(木) 00:42:55
長周新聞 > 記事一覧 > 社会 > 種苗法改定で何が変わるのか―サトウキビ生産の現場から 日本の種子を守る会・山本伸司
種苗法改定で何が変わるのか―サトウキビ生産の現場から 日本の種子を守る会・山本伸司
社会2020年5月29日
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/17397

2547とはずがたり:2020/07/26(日) 23:59:15


(非常時・補助金付とはいえ)遂に一次産品の原木を中国に買って貰うことに。検査抑制して経済恢復おくらせてんじゃないぞ,日本政府。木の伐採も森林環境税とかいう我々の税金も入ってるのでは?

【新型コロナ】滞留原木、中国輸出へ 大湊港(むつ)で荷役作業/第1便3500立方メートル
2020/7/25 09:00 (JST)
c株式会社デーリー東北新聞社
https://this.kiji.is/659547348363396193

 むつ市の大湊港で24日、下北地域のスギの滞留原木を中国に輸出するための荷役作業が始まった。青森県産原木は新型コロナウイルスの影響による住宅需要の落ち込みや工事中止に伴い、荷動きが停滞。県内各地で土場(どば)や港に積み置かれた状態だったが、県の輸送経費を支援する対策もあり、出荷にめどが立った。

 原木の出荷に当たる県森林組合連合会によると、大湊港には1カ月ほど前から原木が集まり始めた。出荷されるのは、合板加工などに用いられる原木3500立方メートル(長さ4メートルの原木約1万3千本)で、同港の滞留原木はほぼ解消される見込み。運搬するのは中国船で、25日に上海近郊の太倉港に向けて出港する。

 県内の滞留原木は4月末現在で約6万立方メートルあったが、経済活動再開などに伴い、3万7千立方メートルは出荷のめどが付いているという。

 残る2万3千立方メートルのうち、第1便となる今回の大湊港分に加え、8月上旬の津軽港(鯵ケ沢町)と、同中旬のむつ小川原港(六ケ所村)と合わせて計1万500立方メートルが中国に輸出される。それ以外の1万2500立方メートルも単板積層材(LVL)を製造する六戸町の木材加工場への供給と、中国輸出で解消できる見通し。

 同連合会の須藤広明専務は、輸送費の3分の2を支援する県の対策で、滞留原木処理のめどが立ったことに謝意を示し、「価格に影響するほど材質の劣化も起きておらず、輸出できて良かった」と話していた。

2548とはずがたり:2020/08/16(日) 11:50:53
羊肉を長和町の特産に、住民が耕作放棄地を活用
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20200816/KT200809GDI090009000.php
長和町の国道沿いでサフォーク種の羊を飼育している佐藤さん
長和町の国道沿いでサフォーク種の羊を飼育している佐藤さん
 長和町大門の国道152号沿いで、羊の姿が通行人の目を引いている。近くの農業佐藤恵一さん(58)が耕作放棄地を使い、食肉として販売しようと飼育。現在は10頭ほどだが、将来は一緒に飼う仲間を町内で募って出荷できる態勢を整え、羊肉を名物にしたい考えだ。

 羊は黒い頭や脚が特徴のサフォーク種。繁殖させて40頭ほどに増やすという。大門地区には大型農機が入らない山間地の農地が多く、耕作放棄地が増加して鹿などによる農産物の食害が増加。耕作放棄地に羊を放牧し、鹿がすむ山間地との「緩衝地帯」にできないかと考えている。

 町出身の佐藤さんは首都圏から約5年前にUターン。それまで町を訪れるたび、鹿の侵入を防ぐ柵が増えるなど環境の変化を感じていた。「荒れた里山を何とかしたい」。県内の牧場などを見学して羊を飼育する構想を温め、昨年飼い始めた。

 国道沿いで放牧したのは興味を持ってもらうため。仲間が増えれば、餌の共同購入などでコストを抑え、飼育のノウハウを共有できると期待する佐藤さん。「(耕作放棄地がなかった)故郷の風景を次の世代にも残したい」と話している。

(8月16日)

2549とはずがたり:2020/08/18(火) 11:09:59
JA理事対立「まともな組織でない」
辞意の田波JA福井県組合長が会見
2020年6月16日 午前11時35分
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1105680

 「理事がけんかしているような状態では、まともな組織とはいえない」。JA福井県の田波俊明代表理事組合長は6月15日、理事間で対立があったことを説明し、就任わずか2カ月半で自ら身を引く意向を示した。農産物販売などの経済事業を巡る考えの違いが対立の背景にあり、役員人事を含めた攻防は長期にわたった。

 田波氏によると、5月28日に組合長辞任を求める動きが表面化した。本店(福井市)と各基幹支店をテレビ会議システムでつないだ理事会。基幹支店からオンラインで出席するはずだった過半数の理事が、田波氏に辞任を迫ろうとして本店に直に集まった。

 理事会は成立せず流会となり、改めて6月2日に設定したものの対立は収まらず、16日に再び延期になった。これに伴い総代会も当初の予定よりずれ込んだ。

 田波氏は15日、翌日の理事会を前に、自らの考えを理事に説明するための場を設けたが、出席した理事は全55人中十数人にとどまり、辞任を求める理事は欠席。溝の深さをうかがわせた。

 理事を二分する対立についてある理事は「組合員の所得にも直結する農産物販売を巡った改革が進んでいない現状への強い不満がある」と語る。

 合併前、各JAは生産者から集荷し、直接、またはJA県経済連を通して業者などに販売してきた。合併後は、JA福井県が一元的に集荷・販売を行い、流通を簡略化することで効率化、コスト削減を図って組合員の所得向上につなげる計画としていた。「販売体制は変わっていない」との声があることに田波氏は会見で「発足して2カ月で変えるのは難しい」と、今後改革に取り組む意思があったと説明した。

 5月下旬の定例会見では「県域合併したのになぜ主に経済連を使うのかという理事もいる」と認めた上で「(JA越前たけふとは合併がならず)経済連を統合できない以上、上手に使っていかないといけない。コラボレーションしてやっていく」と説明。経済連が持つ販路を活用する考えを示していた。

 発足してわずか2カ月での対立を権力争いだと指摘する声もある。別の理事は「こんなことをしていても組合員のためにならない。早く良い形で決着させるべきだ」と訴えた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板