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農業総合スレ

182とはずがたり:2005/01/05(水) 20:45
炭焼きは山間部地域経済再生の鍵を握るものとしてずっと注目してきてます。>>38 >>157

再生・木の国:/4 紀州備長炭 「本物」が多くの人魅了 /和歌山
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050105-00000262-mailo-l30
 ◇生産量と共に増加−−製炭者育成、実結ぶ
 グイーン、ガガガガ――。紀伊山地の合間を縫うように流れる清流・日高川沿いの木造小屋に、チェーンソーの音が響く。製炭窯から白い水蒸気が噴き上がり、屋内に煙のにおいが充満した。
 中津村高津尾の村製炭研修所。特産品、紀州備長炭の製炭者を育てるため、村が01年、約2480万円で設置した。後継者不足への対策として設けた製炭技術研修制度の施設だ。研修後、村民になることを条件に年1、2人を受け入れ、窯の設置費の一部を補助する。小屋は窯、原木置き場のほか、仮眠室も備える。
 小野昌好さん(51)は大阪の商社を辞め、「紀州備長炭を作りたい」と飛び込んだ和歌山市のハローワークで、村の制度を紹介され、5人目の研修生として03年7月に入所した。親類が黒炭作りをしており、その姿に幼いころからあこがれたという。村紀州備長炭保存会の湯上昇会長(49)の指導で、原木の切り出しから窯出しまでを学ぶ。
 山林の急斜面での切り出しは危険もあり、窯詰めや炭化も体力、根気がいる。湯上会長も「何で就きたいのかなあ」と苦笑いする。
 小野さんは原木を運ぶ手を止め、目を輝かせて言った。「紀州備長炭は、世界一質の高い本物の備長炭。会社員では味わえなかった充実感や責任感もある。自分の手で本物を作りたい」。近く、自分で製炭した紀州備長炭を初めて出荷する。
 一方、紀州備長炭の発祥地、田辺市秋津川の紀州備長炭記念公園は、市が94〜03年度、約8億円かけて設置した。約1万平方メートルの広大な園は、製炭法や道具を紹介する発見館や、製炭者育成のための施設も備える。これまで脱サラした県外の男性2人が製炭者に育ち、市内に移住した。市農林課は「厳しい仕事だが、やりがいを感じた人たちが来てくれる」と喜ぶ。
 03年の紀州備長炭生産量は1675トン。備長炭生産量は2位の高知県(520トン)を引き離し、国内産シェアの4割を占める。昨年、国内の流通量の約7割を占める安価な中国産が輸出禁止となったものの、在庫は多く、東南アジア産の輸入も増えている。県は「紀州備長炭の需要は不変。製炭者を減らさないことが大切」と、中津村などの育成事業を助成する。
 減り続けていた製炭者は02年から増加に転じ、現在186人。生産量も03年は5年ぶりに前年を上回った。自治体の取り組みが、実を結びつつある。[久保聡]
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 ■メモ
 紀州備長炭 県内で製炭されるウバメガシ、アラカシを原料とした白炭。名前は江戸時代、紀州・田辺藩城下で回船問屋を営んだ備中屋長左衛門が田辺市や旧南部川村一帯で作られた白炭を「備長炭」の名で江戸に送り出したことに由来。火持ちがよいなど質の高さで知られる。

1月5日朝刊 
(毎日新聞) - 1月5日17時10分更新


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