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応用栄養学特論
1694
:
とはずがたり
:2016/10/31(月) 08:41:15
>>1693-1694
アイドルタイムの集客のために“原点回帰”
ココイチが念頭に置いたのは、ランチとディナーの間のアイドルタイムの集客である。午後の3時〜5時くらいまでの顧客が途切れる時間帯に、喫茶店ように使ってもらえないかと思案を巡らせた結果、出てきた答えなのだ。コーヒーを1杯だけ飲んで、マンガを読んでゆっくりしていってもらうのも歓迎だという。
考えてみればココイチの発祥は、創業者の宗次徳二・直美夫妻が1974年、名古屋市内に開業した喫茶「バッカス」、翌年その近所にオープンした2号店「浮野亭」で提供していたカレーライスが評判となったのをきっかけにカレーライス専門店へとシフトしたものだ。つまり、もともとは喫茶店であり、愛知県清須市内の3号店「CoCo壱番屋 西枇杷島店」から、今日のココイチの歴史が始まっている。
また、マンガ喫茶の発祥は1980年頃、名古屋で登場したとされており、名古屋では喫茶店が多く競争が激しいために、サービスの一環としてマンガを多く置きはじめる店が出てきたといわれている。といったことから、ココイチのマンガ喫茶化は、発祥である喫茶回帰とも見える。
これは名古屋発祥の郊外型喫茶「コメダ珈琲店」が人気を博してきた、マーケットの変化をとらえた施策でもあるだろう。コメダ珈琲店ではマンガの棚はないものの、暇をつぶすための新聞や雑誌が数多く置いてある。
ココイチの顧客もマンガがあることで、同様の効果を生んでいる。なぜ、コメダが新聞・雑誌で、ココイチがマンガなのかというと、コメダの顧客が高齢者中心なのに対して、ココイチの顧客層はもっと若いことに起因するだろう。ココイチの店に行くと、マンガを読みながらカレーを食べていたり、コーヒーを飲んでいる人が多いことに気付く。テイクアウトの人も、マンガを読みながら出来上がるのを待っている。
ファストフード型から喫茶型のカレー専門店に
ココイチは10年掛けて、店舗の改装に取り組んできた。その改装が昨年5月に終了している。一番変わったのは、詰め込み型の店舗から、ゆっくりできるように隣の席との間隔を広くしたことだ。従来型よりも改装後の方が、5〜10センチ座席の間が広くなっている。また、椅子の幅、テーブルの大きさもゆったりとさせており、体格のいい人でも座りやすくなった。
こうして、アイドルタイムでも集客できるようにファストフード型から喫茶型のカレー専門店に、シフトさせていった。ランチのような混み合う時間に、マンガを読んで長居されても困るが、顧客は待っている人を見ると自ら察して席を譲るそうだ。またピークのランチ時では基本的に長居できる暇のある人はそんなに多く来ない。
ココイチは、豊富なトッピングで自分なりにカレーをカスタマイズできるのが、最大の魅力だ。そのシステムに加えて、「スープで食べるローストチキンと野菜のカレー」「チキンと夏野菜カレー」のような期間限定メニューによって、牛丼店よりはるかに高い890円の顧客単価を取りながら繁盛している。
そうした独特なメニューのシステムのみならず、ここまで述べてきたマンガ喫茶化という新たな取り組みもココイチの成長を後押しているのだろう。
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。
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