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応用栄養学特論

1380とはずがたり:2015/01/14(水) 17:26:09
>>1379-1380
 マスコミというのはよく「水に落ちた犬を打つ」なんて揶揄(やゆ)されるように、これまで他を寄せつけなかった強い者がガクッと膝をつくとか、大企業がグラっと傾くと急に攻撃を始めることがある。そう考えて最近のマクドナルドを見るとどうなるか。

 原田泳幸CEO時代に急速に進めたフランチャイズ化の反動で店舗売却益ものっからず業績悪化。現場で働くアルバイトの士気は落ちて、FCオーナーからブーブー文句も出てきている。そんななかで中国産鶏肉事件による、いわゆる「ナゲット・ショック」が起きて大打撃、上場以来初めての経常赤字へ――。

 誰が見たって弱り目に祟(たた)り目という状況である。これに加えて、サラ・カサノバCEOのキャラクターもマスコミの攻撃を誘発している。謝罪会見にはなかなか出てこない、出たら出たで自分たちの正当性を訴え強気な態度を貫く「外国人社長」というのはマスコミにとって格好の餌食だからだ。

 そんなマックの弱体化は、本国の米国でも変わらない。ファストフード全体の消費量は増えているにもかかわらず、同社の売り上げは激減しているのだ。この背景には、2年前に失敗した情報公開キャンペーンがある。

●かつてのマクドナルドは“怪しげな光”を放っていた

 「マック=健康に悪い」という万国共通のイメージをどうにか払拭するために透明性をアピールしようと、消費者の疑問にバンバン答えますという主旨で製法や成分などを積極的に公開したのだが、それがかえって逆効果になってしまったのである。

 例えば、マックフライポテト。これまで「何カ月放置をしても腐らない」などとまことしやかに囁(ささや)かれていたこのポテトは「17の成分」からできているらしい(参照リンク、PDF)。

 さすがに切ったジャガイモを揚げただけではないことは薄々勘づいていたが、改めて「酸性ピロリン酸ナトリウム」(色の保持)、「クエン酸」(保存料)、「ポリジメチルシロキサン」(消泡剤)などの化合物を羅列されても、「いやあ、これで安心して食べれますよ」となるわけもなく、かえってエグい印象を与えてしまったのだ。 日本マクドナルドの創業者である藤田田氏は「ダイヤモンドに限らず、怪しげなものは売れる」という明言を残した。人というのは、どうしても怪しげな光を放つものに惹きつけられるのでそれをビジネスに活用せよという意味のようだ。

 確かに、マクドナルドもかつてはそんな光を放っていた。白塗りピエロのキャラクター、ドナルドをつかった「マックは子どもの味方」というあざといイメージ戦略、何が入っているの分からないハンバーガーなどかなり怪しげではあったが、それはそれで強烈なインパクトがあった。

●「怪しいもの」は売れない

 だが、今は違う。米国の市民団体から「子どもを不健康な食品に誘導した」とバッシングされたことでドナルドPRを自粛し、日本でもCMから消えた。さらにマックの商品はどれも体に良く安全だと猛アピール、ついにはまったく客層の異なるスタバのように、全店禁煙を宣言してしまうのだ。

 その一方で「¥100マック」やら「妖怪ウォッチ」とさまざまな施策をうっているが、誰がターゲットかまったく見えてこない。ファミリー層は安かろう悪かろうに不安を感じ、カフェとして利用していた個人客も居心地の悪さにそっぽを向き始めている。つまり、消費者は「マクドナルド」そのものが信じられなくなってきているのだ。

 創業者の言葉に従えば、怪しげなものは売れるが、「怪しいもの」は売れない。

 日本マクドナルドは自分たちの存在意義から考え直すべき時期にきているのかもしれない。


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